崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

鼎談

2012年12月24日 05時40分38秒 | エッセイ

 わが夫婦は昨日ジャーナリストの南氏と出版社の別府社長を招待して昼食を楽しんだ。南氏は4、5回私にインタビューを行い、ほぼ終盤の研究に関しての話が残っており、それを出版の意欲を持ってくださった別府氏との鼎談のような時間であった。しかしインタビューの続きは後回し、ただ一年間いろいろとお世話になったことへの感謝の意味で楽しい放談の時間にした。(写真向かって左端別府氏、右は南氏)

 お話は楽しかった。社長は私のエッセイ集の草稿を読んでこられた。私の人生と学問について私自身が記憶を絞って書いたものより、ベテランの記者にインタビューされて、自分では意識していなかったものが掘り出され本になるのは別味、自分が書いたものと対になるだろうと皆で期待することになった。日韓関係のギクシャクに私の発言も期待するとも言われた。政治家は学者に期待しているが、研究者たちは政治家たちの活躍に期待しているだけである現況の話題である。その根っこの話になっている「慰安婦」にも触れた。その問題は色々な研究がある。特に吉田清治氏が当時軍人として下関の大坪の朝鮮人女性を強制連行したという話は捏造だとされたものなのに、それが中国や韓国と北朝鮮で古典的な著書としてまだ利用されていることも検討する必要があるだろう。