いつもなら、こちらが怒りの感情に支配されているのに、いつの頃からか相手の感情の世界を静かに見守ることが出来るようになりました。心理学の専門用語に<内部的照合枠>という言葉がありますが、相手が精神病であっても誰であっても相手の心の枠の内部に立って考えないと治療目標は立てられない、という意味です。この修行をしていくうちに沢山の発見がありましたし、こちらの感情生活が非常に豊かになりました。今まで嫌な人だと思っていたのに私などは足元にもおよばない愛情豊かな人であることを発見したり、深い知識と大きな愛情の持主だったり、私への配慮がだいぶ先まで気配りしていたゆえの嫌な発言だと気づいたりしました。このように相手の感情の世界を垣間見ながら楽しむコツを覚えると人生が楽しくなります。:<相手の知恵:252-3>:
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