生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

愛は鏡!

2006年05月31日 | 第2章:心理療法の基本
愛すれば愛する程、愛は深まります。愛しても愛しても深まらない場合は、よほど相性が悪いか、相手の<自己愛に異常>がある場合でしょう。こちらの誠実な愛に対して図に乗るような相手、謙遜でない相手、対等でない相手、愛が鏡でないような相手、そんな相手は<生涯の相手>ではありません。そうかといって<さよなら>する訳にもいきません。そこが人生の難しいところでしょう。愛が鏡で無い人の場合、今回のテーマ<積極的傾聴法>を応用しながら数年努力するのも、愛を深める手法かもしれません。今日は<感情の反射>という手法です。相手の気分を察知、洞察してそれに合わせて会話をすすめるのです。相手が怒りまくっている時に、こちらが冷静で高い所から対応していると相手はしらけてしまい、心を閉じてしまいます。相手に感情移入しつつ、かつ、心は冷静な愛情で対応していく手法です。そうすると相手はどんどん心を開き、解放されていき本人の心の中の答えに自分から気づいていきます。この段階に到達する時間は状況により違います。50分ほどの面談で1度に解決する事もあれば数週間、数ヶ月、数年かかる事もあるでしょう。:<積極的傾聴法:88-3>:

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大切な愛の言葉

2006年05月30日 | 第2章:心理療法の基本
相手の悩みを解決する方法の一つに(悩む相手が語る一番大切な言葉を見抜いてそれを繰り返す)と言う手法があります。愛に基づいた洞察力がないとこの大切な言葉は見抜けません。愛し合っている二人の間なら割と正確に見抜けるかのですが苦手の相手の時は何故か見抜けないのです。その理由は愛がないからです。心理療法は相性が悪くても見抜く必要があるのですが愛が無いので見抜けない苦しみを体験している内に発明されたのが今回の(積極的傾聴法の4つの手法)でした。その4つの一つが今回の(大切な言葉を繰り返す)手法でした。上手に優しく繰り返す内に相手は愛を感じて答が意識の上に上がってきます。人生の難問の答は悩んでいる人の心の中に必ず存在しています。その答を本人自身に気付かせる方法が今回の手法(大切な愛の言葉を探しだし言葉として相手に確認しつつ返す手法):<積極的傾聴法:88-2>:

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好きな人の言葉は!

2006年05月29日 | 第2章:心理療法の基本
相手が好きな人の言葉なら、人は喜んで傾聴出来ますが、嫌いな場合は何故か、傾聴すら出来ません。さて人の心を癒す有名な手法の一つに<積極的傾聴法>がありますが、4つの方法があり、今日はその一つ<うん、うんと本気で傾聴し、単純にうなづくこと>を考えます。人は不思議で複雑な生き物ですが、嫌いな人が或る日突然に誠実に、うん、うん、成る程なあ、と本気で傾聴してくれたら、普通、びっくりします。そのように、単純にうなづく事自体、人を愛する最初の愛の表現であることを認識しましょう。愛と平和と和解をもたらす為に、あえて、うなづく、広い心をもちたいもの:<積極的傾聴法:88-1>:

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静かな香り

2006年05月28日 | 第2章:心理療法の基本
昔から人々は花の香りを愛して生きてきました。日常生活でも、自分の心を愛で満たし、静かな、落ち着いた心にさせてくれるのも香りです。この美しい香りを意識している人は幸せです。ばたばたして生活すると、一度しかない人生を本当に無駄にしてしまいます。香りは人を神聖な愛に導きます。祈りの心境にまで高めてくれます。理性も大切ですが、五感を重視し、特に香りは魂の領域ですので、愛の世界に生きようとする人は自分の心を幸せにする香りは、どの香りだろうか、と思索した方がいいようです。古代エジプトからシルクロードを経由して日本にも香りに関する実に面白い物語が沢山あります。魂と愛は直結していますし、愛は香りそのものなので、人々は薔薇を愛したのでしょう。薔薇は人々を五感で魅了します。あなたはどんな香りに生きていますか?:<沈黙論:87-5>:

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森の静けさ

2006年05月27日 | 第2章:心理療法の基本
生き甲斐探索の旅で重要な指標の一つに森の散歩があります。心がざわついていると答えが見つけにくいからです。いつも生きている意味を意識する方法は心が自然体である条件が必要ですが、治療上、具体的には<心の平安感>を目標に治療を進めますが、どんな状態か、なかなか患者さんには理解してもらえません。そこで私はいつも森の散歩を勧めます。そこで感じた心の状況を中心に語り合うと案外理解してもらえます。生命の豊かな森には小鳥や綺麗なお花ばかりでなく木から発揮されるチトンフィッドという安定剤が漂っていますので、その効用もあるようです。何が心の静けさの標準かを決める場合は是非<森の散歩>を想い出して下さい。森は悩む人間をいつも歓迎してくれているようです。:<沈黙論:87-4>:

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なんて気持ちがいいことよ!

2006年05月26日 | 第2章:心理療法の基本
意見は違うにもかかわらず、私が言う事を眼をのぞきこむようにして黙って傾聴してくださる方が居ます。眼差しには誠意と愛が表れています。この種の人はどんな人か、と言えば、私に好意と愛情を持ってくださっています。意見は表と裏、逆なのに、どうしてこんなにわたしは気持ちがいいのでしょう?愛を感じ、友情を感じていれば、考え方が違っても、居心地がいいし、気持ちが良いのが不思議です。憎たらしい相手の場合は、どんな仕草に対してでも腹がたってきたり、気分が悪くなってきたりするのに、愛があれば、相違点が逆に魅力ともなり、刺激ともなり、反省点にもなるのが不思議です。人間への愛は不思議な相乗効果をもたらします。<沈黙論:87-3>:

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静寂さの中の愛

2006年05月25日 | 第2章:心理療法の基本
黙って座っていても辺りに静かな優しさを漂わす人がたまにおられます。眼差しは優しく、身体全体から暖かい雰囲気をかもしだされています。人間は魂と心と身体で構成されていて、心と身体は、がさがさして、落ち着きのない人でも、その魂は実は静かな暖かい世界なのですが、案外、魂の本質を知らない人が大勢います。本物の愛は静寂の中に激しく燃えているものです。誠実に純粋に愛し合う人にしか分からない静寂の愛は神聖なものです。<魂は永遠で、病むこともなく、老いることもなく、普遍的で、愛そのもの>と言う真理を信じると、自分の中の静かな落ち着いた優しい愛の世界が見えてきます。愛は手で掴むものですが、手で掴めない魂を掴む方法は自分の身体の中に愛そのものである魂が存在している真理を信じる事以外方法はありません。:<沈黙論:87-2>:

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沈黙の恐怖

2006年05月24日 | 第2章:心理療法の基本
<わたしとあなた>の関係性で語ります。私は若い頃、沈黙が苦手でした。どちらかと言うと、今でも、長い沈黙は苦手です。<明るい沈黙>と<暗い沈黙>があります。暗い沈黙は自分を疑い深く、陰険な人間にします。明るい沈黙は、希望と愛と勇気ある人間にします。この二つのパターンにする契機は、相手が好意を持っている事が確信出来ていれば、ひたすらに明るい沈黙を保持出来ますが、信用されていない、愛されていない、好意をもたれていない、と、こちらが勝手に推測した場合に、ひたすら暗い沈黙が続きます。不幸な時間です。この推測が正しくても間違っていても、私の心が平安感に満たされていると、どんな場合も泰然自若として、大きな心で時間を過ごす事が出来ますが、何か不安な問題を抱えていると、疑い深い推測をしてしまいます。不思議な人間の心理です。平安感を保持する努力が<わたしとあなた>をいつも幸せにするコツのようです。:<沈黙論:87-1>:

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たたみ込む人、傾聴する人

2006年05月23日 | 第2章:心理療法の基本
日常生活が運命を決めていきますが、自分の運命を決めていく際に出会う先輩との会話から、或決断をする事があります。どちらを選ぼうか、と迷う際に、或先輩は自分の意見を善意ですが、たたみ込むように価値観を押しつけてきますが、もう一人の先輩はじっくりと悩んでいる私の意見を色々傾聴した後、その傾聴の中から私に相応しい選択肢を一つだけ推薦してくれます。たたみ込む先輩をおしなべて観察すると、自然の摂理とか基本的人権とか人を愛する修行が不足している先輩でした。人生での難問への答えは悩んでいる人の心の中にしか存在していません。これから沢山の選択肢に悩む後輩の為にも一人の人間の中に存在している3つ4つの答えを上手に意識の上に上げてくる訓練をしたいものです:<傾聴論:86-5>:

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鈍感な友よ!

2006年05月22日 | 第2章:心理療法の基本
友達、知人に、どうしてこんなに鈍感なのか、不思議に思うことがあります。病的でもなく、異常でもないのですが、致命的に鈍感なのです。鈍感なゆえに、笑いをさそうので、見捨てられもせず友達関係が維持されています。一概にはいえませんが生育史にその遠因があるようです。虫歯が痛む時は人の事は考えられず、痛い、痛いと叫ぶのが当たり前で、不安、怒り、身体症状の在る時は、人の事を考える余裕はありません。愛に生きようとしている人で、時々、こんな状況の時に人を愛せないと悩むのは愚かな事。さて、鈍感な人は子供の頃から、五感や体感を無視して育った経過が多いようです。五感と体感を無視しないと生きていけない環境にあったのでしょう。五感と体感を楽しむ事をきちんと再教育されない限り、生涯、鈍感に生きる事になりそうです。:<共感論:86-4>:

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もっと愛したい

2006年05月21日 | 第2章:心理療法の基本
もっと愛したい、と思うけれどなかなか愛せない悩み。この相談を受ける事があります。詳細にお話を聞くと涙が出る程、ひたすらに誠実に愛し合っています。こんなに愛された相手は幸せな人ですが本人はまだ愛したりないのです。心と体は人間としてこれ以上の愛はありえないと私は感動しますが本人はもっと愛したいのです。この悩みを解決する方法は魂について深く味わい共感する事です。魂は永遠に生きるもの、病む事もなく死ぬ事もない、愛そのもの、誰もが持つこの魂は完全に互いに愛し合っている、と言う真理を信じると人は心が見事に安定し平安になれます。愛を信じる、この信じる、と言う営みが人を一番幸せにします。<共感論:86-3>:

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感情移入と愛

2006年05月20日 | 第2章:心理療法の基本
人生での最大の幸せは誠実に愛し合える人との出合いです。出合った後、永続する条件の一つが(共感的感情移入)が出来るかどうか、と言われています。相手の気持ちを推し量る力の事ですが、愛し合った初期は違和感なしに愛し合っていますが、その内、何でも共感する相手にうんざりしてきます。愛の永続には互いの個性の美の違いを刺激剤として愛しあっていく必要がある事に気付かない二人は別れていきます。個性の違いを愛し、その上で共感的感情移入出来る二人は地上の天国です。:<共感論:86-2>:

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二人で幸せをつかもう!

2006年05月19日 | 第2章:心理療法の基本
五感と体感を意識すると人は美しく幸せになります。眼は綺麗なものを、耳は心地良い音楽を、鼻は薔薇の香を、舌は健康な食べ物を、手は愛をつかみます。体感を意識すると正直と偽善を識別出来る基礎訓練になります。一人で幸福を掴むよりも二人で掴む方が楽ですし味は倍加します。その手法の代表が(共感的理解)と言われる(感情移入)の問題です。感情移入に成功して幸せになる人と心を病む人がいます。今回はこの(共感)について考えましょう。<共感論:86-1>:

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呼吸は喜びの原点

2006年05月18日 | 第2章:心理療法の基本
ロンドンのクリストファー病院でのお話です。難病で回復の見込みの無い人々をお世話するスタッフは燃え尽き症候群になります。毎日毎日死に行く人々と接する中で、お世話する側の人の考え方に信念が無いと、かえって死に行く人々に激励される場面が多いのです。また死に行く人々にも大きく分類すると2種類あります。感謝して臨終を迎える人、恨み辛みを言い続ける人。どんな状況、環境でも、人は愛を感じる必要があり、また、喜びと感謝心が無いと発狂しやすくなります。一番感動したのが、毎朝自分が呼吸できる事を涙を流しながら感謝していたAさんの事です。心臓の鼓動、そして呼吸が出来る自分に感謝しておられたAさんを忘れる事が出来ません。一番厳しい人生の最後の場面で呼吸が出来る状況に感謝していたAさんは1ヶ月後、安らかに天国に旅立ちました。:<呼吸論:85-5>:

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五感と体感と呼吸

2006年05月17日 | 第2章:心理療法の基本
人間の五感と体感と呼吸は面白い関係にあります。五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)は倫理・道徳に関係ありません。大自然が与えた貴重な感覚です。体感(食欲、性欲、痛み等)もそうです。この五感と体感そのものを倫理・道徳で変な解釈をすると人は心を病んでいきます。不自然で無理な解釈をすると体は正直なので呼吸が乱れてきます。何故、呼吸が乱れるかといますと自律神経が刺激され、内分泌が変化し、免疫が弱る傾向があるからです。倫理・道徳も大切ですが、人間の五感と体感は生き残る為の知恵なので平素、大切にしましょう。生身の人間の一番重要な五感と体感と呼吸をもう一度見直して、その上で、理性的なセルフ・コントロールを無理なくすれば、自然で明るい日常生活を楽しめます。人間の本質を無視した理性優先主義は心の病を生みやすいので注意しましょう。:<呼吸論:85-4>:

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