電脳筆写『 心超臨界 』

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( C・S・ルイス )

悪魔の思想 《 竹内好――「日本は中国とすでに戦争をはじめた」という嘘八百/谷沢永一 》

2024-05-19 | 04-歴史・文化・社会
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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米中戦争はすでにはじまっていると私は見るわけです。これから戦争があるかないかというのではなくて、もうすでに既定事実であって、逆もどりできない。日本はもう一度中国と戦争する。現にしている。それに呑み込まれつつあるという見方をとっているわけです。
(昭和41年12月『世界』〈ベ平連討論集会記録〉「ベトナム戦争と反戦の原理」)


『悪魔の思想』 「進歩的文化人」という名の国賊12人
( 谷沢永一、クレスト社 (1996/02)、p208 )
日本の伝統の徹底的な否定論者・竹内好(たけうちよしみ)への告発状
第9章 その正体は、北京政府の忠実な代理人(エージェント)

  竹内好(たけうちよしみ)
  明治43年生まれ。東京帝大卒。専門は中国近代文学・慶大講師、
  都立大教授を歴任。シナに仕える筋金入りの反日的日本人。昭和
  52年没。

  魯迅を論じたり訳したりしただけで、ただそれだけのけちくさい“
  学識”で、シナの事は何でも知っているという顔をした鉄面皮な竹
  内好は、3千年のシナ文明史をなにひとつ勉強していないのですか
  ら、その劣等感(コンプレックス)の裏返しとして、現代シナをひた
  すら持ち上げ神聖視する戦術に出ました。そして毛沢東政権のもと
  シナは美しく立派な尊敬すべき国となっているのに反して、日本は
  愚劣な卑しむべき国であると言い募る一点張りで通しました。


9-2 「日本は中国とすでに戦争をはじめた」という嘘八百

そのあたりの呼吸をよくわきまえている竹内好は、共産主義北京政府を擁護するために周到な論陣を張りめぐらします。そのためには、まず第一に、北京政府は危機にさらされているのだと言い募る必要があるわけです。

そこから、北京政府がすることなすことはすべて自衛のためなのだから、同情的に見なければならぬ、というお涙頂戴の論点が生まれます。可哀相なはこの子でござい、と囃したてるのと同じ要領で、可哀相なは北京政府でござい、と沈痛な口上を高らかに述べたてるわけです。その皮切りが次のようなおどろおどろしい文言です。

  アメリカは中国との戦争を決意している、と私は推定します。着々
  と準備を進めている。そのために足場としてヴェトナムを確保した
  いのでしょう。次の段階は、ここから中国へ向かって挑発に出るこ
  とだと思います。
    (昭和40年『世界』臨時増刊号「熱戦の代わりに思想戦を」)

講釈師、見てきたような嘘を言い、という要領でしょうか。まことに、ぬけぬけとした煽動調(デマゴギー)です。アメリカがシナへせめこむために「着々と準備を進めている」具体的な証拠など、なにもありません。竹内好も馬鹿ではないから、その点はよく心得ています。

そこで持ちだしてくる論拠はたったひとつ、つまりヴェトナム戦争の意味するところを、あれはシナに鉾先を向けるための「準備」であると自分は「思います」という単純な「思います」理論です。鳴くのは烏(からす)の勝手でしょ、と歌うドリフターズの加藤茶にならって、思うのは私の勝手でしょ、というわけですね。

こんな誹謗(ひぼう)を、もし逆に共産主義国に向かって言おうものなら、帝国主義者の卑劣で醜悪な中傷だと喚きたて、怒鳴りこまれるのは必須ですが、アメリカは根がおっとりしていますから、この程度の放言にいちいち目角(めくじら)たてて怒ってきません。ことアメリカの立場と方針に対する悪口なら、いくら嘘八百言っても大丈夫、と、竹内好はアメリカの寛容に深い信頼を寄せているのでしょう。アメリカがシナとドンパチ戦争する必要がどこにあるのでしょうか。またなんの利得が期待できますかね。

建国以来200年、アメリカがシナを敵視したことは一度もありません。アメリカの仮想敵国は常に一貫して日本でした。そういう事情を竹内好が知らぬわけはありません。よくよく知ったうえで、しかし、ここはあえて、一番、嘘を積みあげる必要があったのです。さきほどの発言はまだ「準備」と評するにとどまりましたが、一年後には、それがいっそうはなはだしく増長(エスカレート)して、次のような表現になります。

  米中戦争はすでにはじまっていると私は見るわけです。これから戦
  争があるかないかというのではなくて、もうすでに既定事実であっ
  て、逆もどりできない。日本はもう一度中国と戦争する。現にして
  いる。それに呑み込まれつつあるという見方をとっているわけです。
  (昭和41年12月『世界』〈ベ平連討論集会記録〉「ベトナム戦争と
   反戦の原理」)

「思います」論から「見るわけ」論へと、一気に突き抜けた発展です。竹内好における異様に研ぎすまされた心の鏡には、起こってもいない戦争がすでに起こっていると見えるわけですね。そして、なんと昭和41年、日本はシナと戦争を「現にしている」と判定されるわけです。

この論理を以てすれば、世界中の静まりかえっているあらゆる国と国とが、すべて戦争を「現にしている」と「見るわけ」にもなるでしょう。ここで竹内好の言わんとするところがはっきりします。つまり、アメリカがシナに攻め入るべく戦争の準備をしている、という言いがかりは、実は、日本がシナと戦争を「現にしている」という架空の判定をみちびきだすための前提だったのですね。

「中国の核兵器だけが核戦争を防ぐ」という倒錯 へつづく
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