電脳筆写『 心超臨界 』

水の流れが岩と衝突するところ常に水の流れが勝る
力ではなくその持続性によって
( お釈迦さま )

肉体を離れた世界に自分がいると感じることがしばしばあります――美内すずえさん

2008-07-15 | 03-自己・信念・努力
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◎連載・第2回「生命(いのち)のメッセージ」
――筑波大学名誉教授・村上和雄/マンガ家・美内すずえ
【「致知」http://www.chichi.co.jp/ 2008年7月号 】
自我を超え、真我のパワーでつくられた『ガラスの仮面』

 ■少女マンガ界の金字塔『ガラズの仮面』
 ■母との賭けに勝ちマンガ家デビュー
 ■宇宙には意思=法則がある
 ■自我の壁一枚を超える
 ■人は皆神様の分霊
 ■胸の奥に棲むマンガの神様
 ■伸びる人に共通するのは人間が好きなこと


■人は皆神様の分霊(p100)

【村上】 自我をなくして真我を発揮することを目指して行者などは修行に励むわけです。そういう意味では、美内さんにとってマンガが修行と言ってもよさそうですね。

【美内】 最近は私もそう感じています(笑)。普段は肉体があって、それが自分だと思っているけど、肉体を離れた世界に自分がいると感じることがしばしばあります。

【村上】 僕は肉体は借り物だと思っています。貸主はサムシング・グレート。しかし一方で借主は誰かという問題がある。心は亡くなったら消えるわけですから、魂といわれるようなものが借りているのではないかと考えていますが……。

【美内】 私、その体験もしたことがあるんです。

【村上】 どういう体験ですか。

【美内】 もう随分前ですけど、奥吉野の天河(てんかわ)神社へ行ったんですね。行った途端に何かいろいろと感じるものがあったのですが、ちょうど弁天様のお像の開眼式があって立食パーティーに参加することになりました。

そうしたら急に、肉体は柿の葉寿司を食べているんですけど、もう一人の自分は巨大なブラックホールの中のようなところに立っていて底からものすごい勢いで透き通った冷たい風がゴォーっと立ち上がってくるのを感じました。「え、何だろう!?」と思っていたら、自分が玉ねぎのようにどんどん剥(む)けていって、どんどん透明になっていくんです。最後は水晶のような丸い透明な玉になって、これが私の生命の本体なんだと感じました。

【村上】 水晶のような玉……。

【美内】 それが生命そのもので、私たちの肉体はそれが宿っていないと生きられないと感じたんですね。思考力ゼロ、名前もない、喜怒哀楽も何もないんですけど、イキイキと生きている生命の塊(かたまり)なんですよ。人間はよく神の分霊(わけみたま)といわれますが、これがまさしくそうなんだといまは解釈しています。

子どもの頃からの幽体離脱やいろいろな不思議な体験から、人間は五層で成り立っていると思うんです。つまり五つの自分がいる。

【村上】 五つというのは?

【美内】 まずはこの肉体ですね。

そして肉体が亡(ほろ)びると、次に出てくるのが幽体。幽霊はこのレベルで、肉体とほとんど同じ形で、意識も生きているのか死んでいるのか分かっていない。

その中に隠されているのが霊体です。この層はレベルが高いというか、人類の発明や発見とか私のマンガのアイデアとかも、どうもここらの直感で降りてくるように私は感じています。

その霊体を外すと現れるのが神体です。この層は愛とか美とか調和、そういうものが最大の価値観で動いている意識体なんです。人間は誰しも人を愛したり、慈悲の気持ちを抱いたりしますね。その気持ちはここから生れているような気がします。

神体がはずれ、最後に出てくるのが先ほど申し上げた生命の核で、愛とか平和とか、そうものにも一切とらわれない生命の元の元のような気がするんです。

【村上】 いや……、すごい話だな。

こういう話を受け付けない人もいるでしょう。いま美内さんがおっしゃたような見えない世界や死後の世界があるかないかは科学的には分からない。しかし、あるかないか、どちらかということは、五割です。科学の世界で五割というのは大変な確立ですよ。

だけど、死後の世界はいい世界らしいですよ。

【美内】 なぜです?

【村上】 だって「もう俺は嫌だ」といって帰ってきた人がいないから(笑)。まあ、それは半分冗談だけど、死後の世界はあると思って生きるほうが幸せだと思いますね。死んだらそれでお終(しま)いではなく、また両親に会えるとか、昔の恋人に会えると思っているほうが幸せじゃないですか。

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