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◎連載・第2回「生命(いのち)のメッセージ」
――筑波大学名誉教授・村上和雄/マンガ家・美内すずえ
【「致知」http://www.chichi.co.jp/ 2008年7月号 】
自我を超え、真我のパワーでつくられた『ガラスの仮面』
■少女マンガ界の金字塔『ガラズの仮面』
■母との賭けに勝ちマンガ家デビュー
■宇宙には意思=法則がある
■自我の壁一枚を超える
■人は皆神様の分霊
■胸の奥に棲むマンガの神様
■伸びる人に共通するのは人間が好きなこと
■宇宙には意思=法則がある(p99)
【美内】 村上先生は現在のような研究者としての志向は子どもの頃からあったんですか?
【村上】 僕が中学時代に湯川秀樹先生がノーベル賞を取られたんですよ。戦争に負けて、まだ4、5年のことでしたからね、これは日本の子どもたちにすごい影響を与えたんです。同じ頃に水泳の古橋廣之進(ひろのしん)と橋爪四郎が世界新記録を出していましたが、僕はスポーツは無理だからね。湯川先生のようにはなれないけれど、せめてあの先生のいる学校に行きたいと高校時代に思ったんですよ。
しかし、僕の学校の進学校ではなかったから、京都大学なんて到底無理だなぁと思って受けたんですけどね。
【美内】 でも合格された。
【村上】 いまでもまぐれで入ったと思っているんですよ、本当に(笑)。
そして京大時代に出会ったのが平澤興(こう)先生です。この人は当時日本を代表する医学者で後に京大総長になられましたが、いまでもよく覚えているのは、「僕は頭が悪い」とおっしゃっていた。この先生でも頭がいいと思っていないんだと驚きましたよ。もちろん程度は違いますが、それで僕も頭が悪くても大学に残ろうと決めたようなものです。
それと、いま私が言っている命の不思議とか、サムシング・グレートというのは、実は平澤先生の影響なんです。先生は「医学は祈りですよ」と言われたんですよ。
【美内】 ああ、それはすごい!
【村上】 「優秀な医者は手術前に皆祈っています」と日本を代表する医学者が言われたことに、僕の遺伝子もスイッチオンになりましたね。こういう先生に近づきたいと思ったんですよ。
いまから思うとこの出会いは偶然じゃない。天の味方とか、そういうものだったと思っています。
【美内】 ええ、そうだと思いますね。出会いにしろ何にしろ、この世に偶然はなくて、すべて繋(つな)がっていると実感しています。
私は子どもの頃から不思議な体験がたくさんあって、これは三十歳を過ぎた頃の話ですが、肉体を離脱して宇宙空間みたいなところにポーンといたことがあるんです。
その遥(はる)か向こう側にものすごく大きな光の大河があって、その中に飛び込むときれいな光の玉が数珠(じゅず)繋ぎになっているんですよ、上下左右プワーッと。
私も一つの光の玉になりましたが、隣は月の命の玉だったり、馬の命の玉だったりする。ごめんなさい、変な話なんですけど(笑)、その時に私が感じたのはこの世に存在するあらゆるものは全部自分と同じ命であると。これは理屈じゃないんですが、月でも犬でも草でも、現れ方が違うだけで私と同じ命なんだと感じました。
【村上】 なるほど……。
【美内】 要するに、私たちの体内には大腸菌とかいろんな菌がいますよね。でも彼らは自分が一個の生命体として生きていると思っていて、まさか人間の生命体の中で生かされているとは思っていない。それと同じように、私たちも巨大なサムシング・グレートの中に生かされている一つの細胞なんじゃないかなと、光の大河に入っている時に思ったんですよね。
【村上】 確かにすべての生物は間違いなくDNAで繋がっています。しかし、人間は我が物顔で資源を食いつぶし、動植物を食べている。これはご先祖や親戚を食べているようなものですよ。
ただ、サムシング・グレートが何物かということは、おそらく永久に科学的には証明できません。しかし、そういう人智を超えた存在がないとしたら、この宇宙がでたらめと偶然で成り立っていることになる。それはちょっと考えられないんじゃないかな。
僕は科学者は信仰者だと思うんです。何を信仰しているかといったら、宇宙には意思=法則があるということ。宇宙に法則がなければ、こんな見事な運営はできないと思っています。
【 これらの記事を発想の起点にしてメルマガを発行しています 】
◎連載・第2回「生命(いのち)のメッセージ」
――筑波大学名誉教授・村上和雄/マンガ家・美内すずえ
【「致知」http://www.chichi.co.jp/ 2008年7月号 】
自我を超え、真我のパワーでつくられた『ガラスの仮面』
■少女マンガ界の金字塔『ガラズの仮面』
■母との賭けに勝ちマンガ家デビュー
■宇宙には意思=法則がある
■自我の壁一枚を超える
■人は皆神様の分霊
■胸の奥に棲むマンガの神様
■伸びる人に共通するのは人間が好きなこと
■宇宙には意思=法則がある(p99)
【美内】 村上先生は現在のような研究者としての志向は子どもの頃からあったんですか?
【村上】 僕が中学時代に湯川秀樹先生がノーベル賞を取られたんですよ。戦争に負けて、まだ4、5年のことでしたからね、これは日本の子どもたちにすごい影響を与えたんです。同じ頃に水泳の古橋廣之進(ひろのしん)と橋爪四郎が世界新記録を出していましたが、僕はスポーツは無理だからね。湯川先生のようにはなれないけれど、せめてあの先生のいる学校に行きたいと高校時代に思ったんですよ。
しかし、僕の学校の進学校ではなかったから、京都大学なんて到底無理だなぁと思って受けたんですけどね。
【美内】 でも合格された。
【村上】 いまでもまぐれで入ったと思っているんですよ、本当に(笑)。
そして京大時代に出会ったのが平澤興(こう)先生です。この人は当時日本を代表する医学者で後に京大総長になられましたが、いまでもよく覚えているのは、「僕は頭が悪い」とおっしゃっていた。この先生でも頭がいいと思っていないんだと驚きましたよ。もちろん程度は違いますが、それで僕も頭が悪くても大学に残ろうと決めたようなものです。
それと、いま私が言っている命の不思議とか、サムシング・グレートというのは、実は平澤先生の影響なんです。先生は「医学は祈りですよ」と言われたんですよ。
【美内】 ああ、それはすごい!
【村上】 「優秀な医者は手術前に皆祈っています」と日本を代表する医学者が言われたことに、僕の遺伝子もスイッチオンになりましたね。こういう先生に近づきたいと思ったんですよ。
いまから思うとこの出会いは偶然じゃない。天の味方とか、そういうものだったと思っています。
【美内】 ええ、そうだと思いますね。出会いにしろ何にしろ、この世に偶然はなくて、すべて繋(つな)がっていると実感しています。
私は子どもの頃から不思議な体験がたくさんあって、これは三十歳を過ぎた頃の話ですが、肉体を離脱して宇宙空間みたいなところにポーンといたことがあるんです。
その遥(はる)か向こう側にものすごく大きな光の大河があって、その中に飛び込むときれいな光の玉が数珠(じゅず)繋ぎになっているんですよ、上下左右プワーッと。
私も一つの光の玉になりましたが、隣は月の命の玉だったり、馬の命の玉だったりする。ごめんなさい、変な話なんですけど(笑)、その時に私が感じたのはこの世に存在するあらゆるものは全部自分と同じ命であると。これは理屈じゃないんですが、月でも犬でも草でも、現れ方が違うだけで私と同じ命なんだと感じました。
【村上】 なるほど……。
【美内】 要するに、私たちの体内には大腸菌とかいろんな菌がいますよね。でも彼らは自分が一個の生命体として生きていると思っていて、まさか人間の生命体の中で生かされているとは思っていない。それと同じように、私たちも巨大なサムシング・グレートの中に生かされている一つの細胞なんじゃないかなと、光の大河に入っている時に思ったんですよね。
【村上】 確かにすべての生物は間違いなくDNAで繋がっています。しかし、人間は我が物顔で資源を食いつぶし、動植物を食べている。これはご先祖や親戚を食べているようなものですよ。
ただ、サムシング・グレートが何物かということは、おそらく永久に科学的には証明できません。しかし、そういう人智を超えた存在がないとしたら、この宇宙がでたらめと偶然で成り立っていることになる。それはちょっと考えられないんじゃないかな。
僕は科学者は信仰者だと思うんです。何を信仰しているかといったら、宇宙には意思=法則があるということ。宇宙に法則がなければ、こんな見事な運営はできないと思っています。
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