電脳筆写『 心超臨界 』

歴史を綴るインクの正体は
単に変わりやすい先入観にすぎない
( マーク・トウェイン )

欠点を商品にする――デュアルビュー液晶

2005-07-16 | 05-真相・背景・経緯
【私の理念は、幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えることです】

[ひとこと超臨界]
オンリーワンをめざすシャープは、ヒットを生むことができるだろうか。新しく出た商品は、同一の液晶画面上でまったく別の映像を見ることができるというもの。液晶の欠点である視野角の狭さを応用したもので、右斜めから見る画像と左斜めから見る画像を別々にする。カーナビに使えば、運転席側で地図、助手席側でテレビといった使い分けができる。実用面では「だからどうなの?」という気持ちが強い。むしろ広告用ディスプレーなどに向いているのかも知れない。


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「左から見るとテレビ 右側ではゲームも――液晶分割せず2つの映像」シャープが新技術
2005.07.15 日経新聞(朝刊)

シャープは14日、右斜めからと左斜めからで全く別の画像を見られる液晶表示技術を開発したと発表した。きれいな映像を見られる範囲である「視野角」を制御し、画面分割なしに二つの映像を同時に表示する。カーナビゲーションシステムに使うと、運転席側で地図、助手席側はテレビといった使い分けができる。

開発した「デュアルビュー液晶」は、「視差バリアと呼ぶ黒い仕切りをディスプレーの表面に重ね合わせた。この仕切りが光を左右に分け、異なる映像をそれぞれ画面いっぱいに映し出す。正面から見たい場合は、同じ映像を流せばよい。

家庭用テレビやゲーム機、広告用ディスプレーなど幅広い用途を見込む。家庭用テレビでは親子がプロ野球とドラマを同時に楽しめる。

横からのぞいても画面が見えない「ベールビュー液晶」も同時に開発した。ATM端末での暗証番号入力などを他人から見えにくくできるため、安全性やプライバシーの確保に有効とみている。これらの新技術は液晶画面の大きさを問わず適用できる。

今月から量産を始め、今年度は百億円の売上高を計画している。
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