軍艦に乗りたい禁断症状

軍艦行進曲 (Japanese Navy march)


私が最後の海上自衛隊観艦式で軍艦に乗ったのは、
嗚呼、今を去る事８年前・２００９年１０月だった。

それ以後、２０１２年・２０１５年と２回連続で落選。
何十枚という往復葉書を、名前を変えて（親戚一同の名を借りて）
申し込んだのに、天は我を見捨ててしまった～。神よ～。

それまでも、駅で
「チケット譲って下さい」のプラカードを持って立ってみたり、
もう現場に行って係官に、
「頼むから一人だけ乗せてよ、頼むよ」と頼んだりと、
もう涙ぐましい努力の悪戦苦闘。

それでもダメだった時は、
２万円でネット、オークションでチケットを買ったり。
でも、それでも買えればまだいい。
２０１５年は遂にどうにもならずに諦めてしまった。
と言うかもう疲れ果ててしまったのです。

これは、今より比較的チケットが手に入りやすかった時代。
軍艦の最高にいいと思われる場所に行ったら、
おばちゃま族たちがビニールシートを敷いて車座になり、
井戸端会議をしていたのを見た時は、
怒り狂って「こいつら全員を海に叩き込んでやるッ」と、
はらわたが煮えくり返る思いがしました。
人がどれだけ苦労をしてチケットを手に入れたと思ってるのかッ！

最近はプラチナと言っても、
プラチナの上に（超）が付く、宝物になってしまいました。
どうあがいても何としてもダメなものは、どうにもなりません。
昔は、自衛隊員の家族の恩恵とかがあったと聞いていますが、
どうも、昨今の事情はそれすら許されなくなっているみたいです。

不思議なのは、
体験乗艦受付が始まり、締め切りとなると、
待ってましたとばかりチケットのネット売りが出回るのです。
それも、どうしても行かれなくなってしまった人の、
個人売り、一枚売りでなく、
まとめ売りが、すぐに出回るという訳は理解不能です。
そんな事って実際ある訳が無いじゃないか。

平成27年度自衛隊観艦式 － 出港 行進曲 軍艦 （歌詞付き）3:05


最後に行った観艦式ではこんな物まで持って行ったのです。



折り畳み脚立。
これで３０センチ他人の頭の上に出られる優れもの。
これがあると無いのとでは月とスッポン。
しかし、船というのはカーブすると船体が傾くので、
何かにしがみついていないと転ぶのです。
そういった事も想定済みで私はポールの脇に位置を占めたのです。
全ては完璧でした。

っと思ったら、
バッカヤロー！よりによって俺の少し前に立った男。
そいつの身長たるや１９０センチ。
アッタマに来た。
「どけ～ッ、この大バカタレが」泣。どかないんだよね。
大体そういった時に限ってという事ってあるんだよな～。バカ。

今度の観艦式は来年２０１８年の１０月。
俺はもしその年に乗れなかったら、もう死ぬ。
死んでやる～～ッ！

だからね、アンタね、
俺が死なない為にもね、何としてもチケット入手に協力してよね。
２万円で絶対に買います、俺、嘘つかない。
インディアン嘘つかない！約束するから。

嗚呼、寝ても覚めても軍艦に乗りた～い。
もう俺ダメ、禁断症状。

家で「戦艦シャルンホルスト」の精密軍艦模型を眺めながら、
出るのはため息ばかり・・