酒のつまみはキャベツ

私は日本酒が大好きで、家ではもっぱら日本酒を飲んでいます。
しかし、困るのは、「ツマミが無いと飲めないくち」なんです。
昔の山仲間に、酒を飲む時はツマミを一切食べないという男がいました。
女性達は彼に「体に悪いからこれを食べなさい」と献身的に作るのですが、
彼はとうとう最後までツマミを食べるという事はしませんでした。

それだからという訳でもないのでしょうが、
彼はまだ５０代という若さでガンで逝ってしまいました。

妻はいちいち飲んべーの私の為にツマミなど作ってくれません。
そんな事やってたら、ツマミを作る為の家政婦になってしまいますから。







仕方ないので近くのコンビニに行っては、こういった物を買い込んで、
いっぱい飲るのが日常生活となっていました。
しかし、どれもこれも、みなカロリーが高いのです。
それに、美味しくて食べている訳でもないし。
何か考えなければと、常々思っていました。



そこで思いついたのはキャベツのザク切りにソースをぶっかけて食べる戦法でした。
これは安いし、すぐに作れるというメリットがあります。
でもキャベツ１/４くらいはすぐに食べ切ってしまうのです。
それの弊害は食事の時には、もうお腹がいっぱいになっていたり・・・

最初は味噌を付けていたのですが、あれって結構面倒なんですね。
それに比べ、サラサラなオイスターソースぶっかけは手軽でいいんです。
しかし、あまり美味いという訳じゃなし、困るんだよね～。


若い頃、仕事で関西に行った時の夜、居酒屋に入ったら、
（突き出し）として出てきたのがキャベツでした。
それも皿の上にゴロンと載せてあるだけ。
生のキャベツがツマミになるなんて、全く知らなかった私は、目がテンになりました。
でも、それは関西では常識だったらしいのです。
世間は広いんだと思わされましたね。

しかし、キャベツだけというのは、いくら何でも私には無理。
味噌を付けたり、マヨネーズを付けたりしましたが、どっちも面倒くさい。
それで行き着いたのがキャベツのソースぶっかけ。

でもなんだかな～っという思いはいつも付きまとっています。
簡単に作れて美味しくて、しかも量が多くて低カロリーのやつ。
そんなのがあればいいんだけど・・・

人間なんて、どこに悩みがあるか、分かったもんじゃない。