河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

コロナ自粛生活

2020-05-17 21:45:37 | 日記
新型コロナウィルスがニュースになり始めたのは2月だったか?
正確な日付が記憶にないうちに、
そう、あれは横浜港に停泊するクルーズ船から、始まったみたいでしたね。

最初はその船のニュースばかりだったのに、
コロナ感染はあれよあれよという間に市中に広まり、
対岸の火事、他人事などと呑気な事は言えなくなっていました。

私達夫婦が歌声喫茶に行った最後は、
2月18日(火)国立の天笑楽の歌声喫茶でした。
本来だったら、それから5日後の23日(日)に、
歌声仲間が企画し主催するビックイベント、
「Mさんの生前葬」が行われる予定で、私は当日の動画撮影担当だったのです。
しかし、参加者から「コロナの為に参加できない」という電話が、
Mさんにかかってきて、以後そういった電話が数本入り、
悩みに悩んだ末にMさんは断腸の思いでイベント中止をせざるを得なくなりました。

生前葬だなんて何と奇抜な事を考え出すのだと、
普段のMさんを知る私達は、もう何度も人を驚かす企画を立ち上げる人ですから、
今回もまた、楽しさいっぱいのお祭り騒ぎになるなと楽しみにしていたのです。
ですから(中止)の連絡を受けた時には本当にガッカリしました。



それからというもの、
何処もかしこも軒並みに歌声喫茶中止の連絡ばかり。
何処にも行かれず、歌を忘れたカナリア状態の我々歌仲間は、
我慢が出来ずに、
3月3日(火)に、11名で集まってカラオケに行き唄いました。
今だったら密室、換気は悪い、濃厚接触のカラオケは悪者扱い。

カラオケが終わった後は、予約してあった小料理屋での飲み会。
全員が気ごころ知れた親しい関係なので、とっても楽しかったのです。
でも、それが本当に最後の、仲間たちとの別れでした。
いえ、またコロナが終わったら復活しますが、
先の見えない状況下では、最後になったのでした。

3月14日(土)
東日本大震災支援・ともしび松戸の歌声・中止。
3月25(水)~26(木)
横浜の歌声喫茶(星と涼風)主催、下田の歌声1泊旅行中止。
楽しい歌声イベントが相次いで中止の憂き目を見て、
主催者、参加予定者はみな首うなだれざるを得ませんでした。
本当に残念でやり切れない気持ちです。

でも、歌声喫茶がダメでも、
私達夫婦にはキャンプがある。
と心にはまだゆとりを感じていたのです。
ところが、5月のGWに予約をしていたキャンプ場から、ある日電話が・・
「申し訳ないのですが、このコロナ騒ぎでキャンプ場を閉めざるをえない」との事。
これには、本当に驚きました。
だってキャンプ場は青天井でコロナとは無関係でしょ。
でも、よく考えると、
キャンプ場の炊事場、トイレではコロナ感染はあり得ると気づきました。

そうなると、どうすればいいの?
どうにもならないのです。
あれもこれも、全てを諦めざるを得ないのです。



ただ、そんな中で唯一、3月に2泊3日で行ったキャンプ。
例年だったらキャンプは4月になってからだったのですが、
一昨年が天候があまりに悪く、たった1回だけしかキャンプに行かれなかった反動で、
もう我慢も限界と寒いのは承知で西湖に行ったのですが、
今にして思うと、それがもし無かったら、私達はまったく悲惨な事になっていました。


私は4月に入ってすぐに自粛生活を始めました。
ですからもう、1ヵ月半というもの、
チョッとした買い物と、最近また通いだした歯医者に行く以外は、
何処にも行きません、というか一歩も外に出ない日々です。
最近、39の県が自粛解除になりましたが、
首都圏は相変わらず解禁されてはいませんね。

これで政府から全都道府県一斉解除となっても、
私は自己判断で外に出るか出ないかは決めるつもりです。
だって、あんな馬鹿としか言い様のない首相達の言う事などまともに聞いていたら、
命がいくつあっても足りないと思っていますから。

数日前、今バカ売れしてるという本を買ってきました。
カミュの「ペスト」と、
毎日テレビで観ない日はないという、
岡田晴恵氏の「怖くて眠れなくなる感染症」
2冊とも、きっと本屋さんで注文しなければ無いだろうと行ったのですが、
予想は外れ、山積み状態、というと大袈裟ですが、充分にありました。

カミュは若い頃、何の本だったか少し読んだ記憶があります。
そしてそれは、カミュはチョッと読みにくい作家だなといった思いが残っていました。
で、今回の「ペスト」も、
先がどうなるのかだけが気になる人にとっては、きっとイラつくでしょう。
と言うのは、哲学的な人物描写、精神的な描写が延々と続く部分があり、
結末だけに気を奪われていると、長いと感じるかも知れません。
カミュは大学で哲学を専攻した人ですから、それはそうなんでしょうね。
そういった部分がノーベル文学賞となったのかも知れません。

しかし、ペストにより9か月間の都市閉鎖に追い込まれた、
北アフリカ・アルジェリアの街、オラン。
これは架空の話で済まされない今の日本の状況。
その怖さ、恐ろしさがヒシヒシと感じられます。

ですから、政府が勝手に解禁と言おうが、
私はそんなもの簡単に信じる訳にはいかないよと思っています。


しかし、9か月ではないけど、長いよね。
もう本当にコロナは終わって欲しいと、心から願っています。





コメント
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