人気作家の筆力と世相の先取り

2019-05-25 18:39:06 | 日記
本日は、心待ちにしていた司馬遼太郎記念館2019年連続講演会(前期 第2回)『小説を読むこと』(講師:黒川博行氏 14:00~15:30)に参加した。上村館長との対談形式の講話だったが普段通りの装いと話しぶりなど気負いもなく淡々とご自身の考え方や小説づくりのプロセスや思考の組み立てのヒントなどを熱く語られ、氏の作品を読もうかなと思った。世相を先取りしたような作品(「二度のお別れ」「後妻業」)がある。前者は森永ヒ素ミルク事件、後者は死刑の確定した筧千佐子事件。いずれも小説が発表された後に同内容の事件として発生、氏のあらゆる角度からの取材情報収集力に依るところの筆力だと推察。きょうの楽しかったことは、○司馬遼太郎記念館K嬢から長崎小旅行の写真数葉をもらったこと、○日曜洋画劇場40周年記念「淀川長治名画の解説」(DVD)懐かしい名画の数々を時代とともに思いだせたこと、○パスタ・ランチ、ウマかったことだ。(11,160歩)