忘れないため以下に記す。司馬遼太郎「私の文章作成法」からの引用で『在来の古典的な日本語の欠陥であるところの首尾の不明瞭さや文章の不明晰さからすこしでもまぬがれたいと気を付けている。そして、センテンスは荷車のようなものだと位置づけ、一台の荷車には一個だけ荷物を積むように。一個ずつ荷物を積んだ荷車を連ねてゆけばそれでいいわけで、欲ばってたくさんの荷物を一台の荷車に積んではいけない。読み手は一つのセンテンスを読むのに一つの意味しか理解ーもしくは感ずることーができないものだと思うべきだ。ただ、荷車の形は均一ではなく、大小長短が必要で、当然、荷物にも大小があり軽重がある。その荷車の列のつらね方、つまり大小や長短もしくは軽重をうまく按配することによって文章全体に美的ななにごとかが作為でなくごく自然に出てくる。たとえ不幸にして出なくても、悪い文章にだけは決してならない』と。具体的な良い方法を学んだ。これから、そのように心掛けてみようと思う。きょうの楽しかったことは、○いつもより小1時間ほど起床時刻(5:30)が早く「早起きは三文の得」と心得たこと、○Netflix配信『追跡者』(1998)殺人容疑で逮捕され護送中に逃亡した元CIA特殊工作員を連邦保安官代理が追うサスペンス。○家人特製豪快サンド、ウマかったことだ。(11,840歩)
久しぶり書店に立ち寄り司馬遼太郎著「胡蝶の夢」(一巻~四巻)を入手した。購入の目的は司馬遼太郎記念館交流ツアー(5月12~15日)参加のために「街道をゆく15」(読了済)と「胡蝶の夢」参考書籍として目を通しておくためだ。もちろん、過去に読んではいたが、内容はすっかり忘れてしまっている。文庫本で1,800ページ余もある大作。旅行前迄に読み切れるかどうかわからない。が、とにかくトライしてみようと思う。午前中に読み始めたが文庫本の文字が小さくて読みづらく自然に眠くなってしまう。それでも何とか頑張って50ページまで読破できた。このペースで行けば何とかなりそうだ。今朝のウォーキング途上で虎太郎とクッキーに出遭う。彼らと出遭うといいことが起きる。きょうの楽しかったことは、○会社解散登記等のスムーズな進行が期待できること、○NHKBSシネマ『ブラック・レイン』(1989)大阪を舞台にしたハリウッドアクション。○家人おススメの小さな弁当、ウマかったことだ。(10,620歩)
先日診察した池田市立病院のMRI(磁気共鳴画像法)検査結果の報告書が届いているとM整形外科から連絡をもらう。検査の実施日以降は一抹の不安を抱えながらも健気にその不安を払拭しているかのように振る舞う家人の数日間の暮らしぶりに敬服した。主治医からレントゲン写真上を細かく指摘しながらの説明。概略すると「運動不足による腰痛症状」だという。しっかり腰痛体操をこまめに行なうことが痛みを和らげる専一なやり方なのだと。MRI検査と言えば、密かに心配していたがんの有無とか脳や脳血管から生じる脳卒中、あるいは脳腫瘍等からの影響による腰痛ではなかったことにひと安心。帰途に小さな喜びとして近くのケーキ店Hで和栗モンブランを買ったほどだ。きょうの楽しかったことは、○MRI検査結果に喜びを感じて美味しい珈琲とケーキを食べたこと、○Netflix配信『最高の人生の見つけ方』(2007)男の人生と友情を明るく優しく描いた感動のヒューマンドラマの作品。 ○箕面ラーメン店K味噌ラーメン、ウマかったことだ。(10,430歩)
「司馬遼太郎からの手紙 」最終節に、「日本人には想像力がない」とごく最近(1995年?)知日外国人学者がいったことがあります。私はこれほど痛いことばをきいたことがありません。想像力というのは仮説をたてる能力のことです。「もし君が、あの秋風になったとしたら、どうするかね」「なりゃしないよ、人間だから」これはオトナの大脳です。しかし、子供のころに、コトバという(お噺という)酸素をたっぷり入れた大脳なら、「ずっと風にさからわずにとんで、秋風がそこでおわってしまうところをみたいね。そこには、春風のヒナが、卵から出てきたばかりだろうと思うよ。そのヒナをそだてて、こんどは春風になってここにもどってきたいよ」この会話が、五十歳の男女であってもいいでしょう。成熟した銀行家と大学教授が公園を散歩しながら話をしているとしたら、どんなにすばらしいでしょう。コミュニケーション能力とは、想像力発揮の度合いなのだと気づかされた。きょうの楽しかったことは、○体調不良の家人のお供でスーパー2か所を品定め兼ねて回ったこと、○Netflix配信『窓ぎわのトットちゃん』(2023)黒柳徹子が自身の子ども時代をつづった世界的ベストセラーのアニメ。○カニ雑炊、とても美味しかったことだ。(11,770歩)
不安やさびしさという感情は誰もが持ち、それらをまったくなくすことはできない。しかし、そればかり考えているといつも不安感に襲われてしまう。特にマイナスな感情は放っておくとどんどん増えてくる。そうなってしまえば、せっかく目の前に落ちている楽しさが見えなくなってくる。そうならないように悲しさやさびしさを上手に逸らす作業をする必要がある。自分が大好きなことや時間を忘れるようなものを見つけることだ。病気の心配などしている暇はない、そんなものは病気になってから考えればいいのだ。「日々に楽しまざらんや」(徒然草)だ。明日はどうなるか誰にもわからない。今日という日が明日もやってくるとは限らない。今日やれることは明日に延ばさない。人間の頭は同時に一つのことしか考えられない。そうであれば前向きなことだけで頭をいっぱいにしたいもの。それは亡くなった母清子( 2015.1.21没)の口癖でもある。きょうの楽しかったことは、○K内科の定期健診健康値が良好な横ばい推移であったこと、NHKBSシネマ『羊たちの沈黙』(1991)ホラー映画として初のアカデミー作品賞を受賞した傑作。○焼肉弁当、ウマかったことだ。(10,980歩)