フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

勇気の翼 ~初心者ギター演奏顛末記~ 2/2

2009年10月27日 18時26分00秒 | 下手っぴギター&ウクレレ
10月24日 披露宴当日
午後2時。披露宴会場にて最後のリハーサル開始。当日は余興二組ともぬたりのアンプを使いまわすので、先にもう一組にやっていただいて、ぬたりはそのあと。で、各設定をそのままにしておけば本番時にいじらずにすむ、とこういうわけ。
まずは歌ってもらいつつ、会場のあちこちを歩き、音のバランスを見る(こういう時はお互い助け合い)。その時に心から思った。
「リハも先のほうが良かったかなあ?」
なんかね、自信なくなってくるのよ。つーかホントにこんな上手な方々と一緒にやんのか俺?

まあ、逃げ出したい気持ちはあるもののこの時は緊張はそれほどでもなかった。やがてぬたりの番となる。この日も一応サイレントと竹ギターを両方持ち込んでいるから、どっちがいいか決めなきゃいけないし。
まずはサイレントを持ち出す。音のバランスを見るためなのでイントロは飛ばし、いきなり歌部分からスタート。

ぬたりさん、2つ目のコードをいきなり間違える(おい)

ありえないですわ我ながら(正Am→Dm 誤Am→G)そんなこんなではあったものの、使用機材は竹ギターに決定。通しもきちんとやったし、まるっきりダメだったというわけではないのだけれども。いずれにしても「こんなで大丈夫かこいつ?」と余興仲間に思われたことには間違いないけどもな。

披露宴はつつがなく開始された。ぬたりは新郎に頼まれて写真撮影もやっていたが、プロのカメラマンが一人、私のほかにも新郎新婦友人で頼まれている人がデジタル一眼で参加、というカメラ体制で、しかもぬたりは使用機材がフィルムカメラの中級機という、まあ言ってみればぬたりはサブのサブ。立場的には実に気楽。新郎の親族にもある程度は顔が利くし、相変わらず「小さすぎる女の子には無茶苦茶もてるスキル(概ね小学校就学前まで)」を発揮し、両家の親族席の女の子をたらしこむ仲良くなることに成功。楽しく過ごさせていただく。
・・・夕方5時まではな。
夕方5時過ぎが出番、と言われており、写真撮影を切り上げて自席に戻るが、この瞬間がもう一番の針の筵。不安が一気に押し寄せて意味もなく汗をかく。胃が縮んでいるのが分かって、食べ物は体が受け付けない。しかも時間が押して、「そろそろ準備を」と言われたのは5時40分頃だったろうかな。長かったよ、この待ち時間。

スタッフに声をかけられ会場の片隅の、先ほどリハをしたあたりで設営開始。アンプを置き椅子を置き、シールドをつないでゆく。するとスタッフに声を掛けられる。
「すいません、こちらスタッフの通り道になりますのでもう少し動いてもらえますか?」
・・・ぬたりさん、不安な気持ちは分かります。だけれども
「人の演奏中にこんなに近いとこ通るつもりか貴様」
という返し言葉はどうかと思います(人間失格のレベル)。現にスタッフ返答に困ってたじゃん。
全ての配線を整えて、椅子に座ってチューニング。
・・・あれれ? 緊張が収まってきた。
不思議なもんで、それまで死ぬほど緊張してたのに、ギター構えたら程よい緊張くらいになった。さっきまで雨に打たれたチワワみたいだったのになあ。自分が図太いのかか細いのか良くわかんなくなるわ。
司会者から紹介される。新郎新婦の前に人はいるし、照明も明るいままで、しかも結構ざわついている。「秋桜」を歌うのにちょうど良いくらいまで会場のテンション下げなきゃ、という焦りはあったものの、この会場の雰囲気でぬたりは完全に吹っ切れた。「どうせ誰も聞いてない」というセンセのアドバイスが蘇り、まあ確かにぬたりのヘタクソな演奏なんか聞いてくれないほうがこっちとすると気が楽だもんなあ。そんなことをMC(とっ散らかったのは前述の焦りの所為で緊張の所為というわけでもなかったのよ)の間考えていた。

演奏に関しては披露宴翌日の日記で書いたとおりこれといって言うこともないし、演奏後にもギターに関してのさしたるエピソードもない。ヘタクソはヘタクソなりにやったというだけ。演奏中左手しか見ていなかったよ(ヘッドセットマイクに頼りすぎたね)とは後で言われたし、実際それも相当にダメダメな部分ではあるが、大きなミスもなく(細かいミスなら腐るほどあったし、誤魔化した部分も多数あった)途切れずに演奏できたんだから、ぬたりとすれば合格点の部類。当然一般的なレベルで言えば「ダメダメな演奏だった」ことは十分自覚しておかなきゃいけないとは思うんだけどね。
実際参列者の多くは「一人ヘタクソが余興やってたねえ」みたいに思って帰ったろうし、その点に関してはお詫びの言葉も無いけれども、ぬたり個人に関しては、本当にやってよかったと心から思う。色々苦労もしたけれど、もしこれを経験できなかったら、と思うとそれは恐ろしい。おかげでいろんな人とも仲良くなれたしね。友達が増えることに勝る幸せはないですよ。
そのうち酒の席かなんかで「ぬたり、あん時はヘッタクソな演奏しやがったなあ」とか言われて「その話はやめろよー」なんていう風に笑ってぬたりが返す、そんな想い出となっていくんだろうなあ、と。
そして、それをとても楽しみにしているぬたりが、ここにいます。

最後になりましたが、機会をくれた新郎普蘭さんと新婦なぉ♪さん。挫けそうになるたびに時に優しく、時に力強く励ましてくださった、余興仲間のとんとんさん、☆70☆さん、アッシー君、のりさん、チャロさん。
皆様には本当にお世話になりました。皆さんがいる場所で初めての演奏が出来た幸せ、そして何よりも皆さんと出会える場所、出会える時代に生まれることの出来た幸せを心の底から喜びたいと思います。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
そして披露宴に関係した全ての皆様へ・・・ヘタクソな演奏でごめんなさい。


 Happy birthday to you あなたがここに 生まれてきてくれて ありがとう
 そう 世界に一つの“あなた”という奇跡なんだよ

 何億何千万人といる人の中で 一瞬だけでも すれ違う偶然があるね
 交差点 同じバス停 電車で隣に座った人
 買い物したレジの人 よく駅で見かける人

 何億何千万人といる人の中で 一瞬よりも長く 出会える偶然があるね
 これまで私は いったい何人の人の 顔と名前を ちゃんと知ってるだろう

 一緒にご飯を食べる人 悩みや夢を語れる人
 誕生日に「おめでとう」って 言えるなんて 凄いことだね

 Happy birthday to you あなたがここに 生まれてきてくれて ありがとう
 そう 世界に一つの“あなた”という奇跡なんだよ


 1年365日 色々あるけど 一瞬たりとも同じ日はやってこないから
 4つの季節が変わっていくみたいに
 雨の日の次が 晴れとは決まってないように

 毎日あなたの誕生日 何度だって やり直せる
 人はみんな 明日にしか行けないようになっているんだよ

 Happy birthday to you 今日も明日も あなたらしく いられますように
 ずっと見守っているよ いつでもあなたの味方なんだよ


 偶然同じ時代に生まれ 偶然出会えたこの奇跡
 ありがとうって おめでとうって 心の中に花を贈ろう

 Happy birthday to you 1人じゃ誰も 生きてく事なんて出来ないから
 そう これからもずっと いつでも あなたは1人じゃない
 Happy birthday to you あなたがここに 生まれてきてくれて ありがとう
 そう 世界に一つの“あなた”という奇跡なんだよ
 (Birthday/奥華子)
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9 コメント

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 (☆70☆)
2009-10-27 23:24:36
なにはともあれ 

お疲れさんでしたぁ!!!

この機会がなければこんなにも仲良くなってなかったものね。

出会ってくれてありがとぉ
返信する
お疲れ様でした☆ (なぉ.♪)
2009-10-28 11:43:50
顛末記、読ませて頂きました

「秋桜」とってもよかったですよ
ただ、周りが騒がしくてもっとみんなにキチンと聴いてもらいたかったです。。。
そっちが気になってしまって、なかなか曲に集中できなかったの。ごめんなさい

でも、ウチの会社の人も「秋桜よかったね」って言ってたし、旦那サマのご家族も絶賛だったし、決して「へたっぴ」なんかじゃなかったと私は言いたいと思います

本当にお疲れ様でした
そしてありがとうございました☆

私もこの結婚式を通してみんなが仲良くなれたこととっても嬉しく思ってます♪
またみんなで集まって結婚式の話で盛り上がりましょうね
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>☆70☆さん (ぬたり)
2009-10-28 20:39:42
今にして思えば、音出しでの
「ギターの音聞こえないよ」「ああー↓」
「アンプ持って来たよー」「うちも使わせてー」
とか、当日リハの
「いきなりコード間違えましたー」「おいおいぬたりー↑」
みたいなやり取りこそが、今となると大事だったんだなあ、と。
なお、こんな雰囲気に上記の「Birthday」という曲は本気でオススメですので是非御一聴を(何気に布教活動)
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>なお.♪さん (ぬたり)
2009-10-28 20:46:58
まずは長くてすいませんすいません。

昔から文章を短く簡潔にというのが苦手でしてね。
mixiの日記でも書けばこのダラダラ書くクセもなおるかなー、と思ったんですが。

もっとひどくなったという(ダメじゃん)

まあ、なんにせよ、しばらくはあれこれ語ることに困らない、素晴らしく面白く素晴らしく微笑ましい披露宴でしたね。
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この・・・ (☆70☆)
2009-10-29 00:35:44
この華ちゃんの歌詞読んで
ゴスペルっぽいなぁ~って思ってたの。
ゴスペルに似た感じの
「君は愛させるために生まれた」
(略して君愛)
って曲があるんだけど
歌詞読んでて この曲とナオはだぶったんだぁ

君愛の方が歌詞が濃いけど・・・(笑)
まぁ~それは宗教の曲だからしょうがないけどね

ちなみに 君愛 11/1のライブで歌います
返信する
あっ (☆70☆)
2009-10-29 00:38:43
3行目間違えちゃった!!!

誤>ゴスペルに似た感じの・・・

正>この華ちゃんの曲に似たゴスペルの曲で・・・


ハハハ~

ごめんちゃい
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しんみりと・・・ (KOMA)
2009-10-29 13:22:02
ぬたりさんの熱唱、かみ締めさせていただきました。
私がお嫁に行くときは、
自分で母に弾き語ってあげたい1曲です。

>余興仲間のとんとんさん、☆70☆さん、アッシー君、のりさん、チャロさん。

今振り返ると…
竹の会以外の参加者の方々と、あまり
お話できなかったことが残念でした。

今度、群馬へ帰る時にまたお会いしたいです☆
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>☆70☆さん (ぬたり)
2009-10-29 21:55:16
ゴスペルは成立経過を考えると、濃いのは分かるというか、濃さではちょっとかなわないもんがありますからね。
ライブは楽しみですわね。ホントに音楽ってのは楽しいですよねえ。
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>KOMAさん (ぬたり)
2009-10-29 21:59:22
しかし匍匐前進は利いたわ。しかも2匹だもんなあ。もっとも、乱入は2番に入ってからですから、こっちも気持ちがのっていましたので、笑ったりはしなかったですね。逆に「お、いよいよ来たなー」なんて思ってたくらいで。

まあ、KOMAは「あのスタイルのいい女性は誰だ?」と余興仲間では評判でしたし、次帰ってきたらあっという間にみんなに馴染みそうな気もするなあ。
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