晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

山中の畑で想うこと

2024-05-18 06:12:47 | じねんじょ
昨日の午後からは久しぶりに山中の畑へ。
自宅から車で5分もかからない場所で、
かっては何人もが山を切り開いて耕作していたが、
今は私含めても2人しかいない。
高所にあるため大手携帯3社のアンテナ塔が設置されたり、
イノシシの捕獲檻があるため、
訪れるのは猟友会などむしろ地元民以外が多いくらい。

私の畑も殆ど何も作っておらず、
老いたクリの木と昨年はスイカとサトイモを作ったくらい。


今年は野菜類全てを自宅横へ移したため、
どうしようかと思っていたが、
自然薯の来年の種イモ用に少しだけ使うことにした。

写真のように周りを林に囲まれ猫の額みたいな畑です。
周りを電気柵や塀で囲ってイノシシ対策なしではやれません。
先日二つ溝を掘っておいたので、
ここへ波板を敷いてムカゴや小さい種イモを置いて育てます。


昨日は一列だけやれました。
聴こえるのは野鳥の囀りぐらいだけど、
夜はイノシシの天国です。

もう一人の耕作者はクリの管理のみで私より高齢だし、
私がやれなくなればこの地も山と化すことでしょう。
先人たちの汗によって築かれた、
こうした人の営みが一つづつ消えていきます。

狭い日本の国土を必死に切り開いてきた、
先人たちの農の遺産さえも守れない、
日本のこれからは何処へ進むのだろう。
折しもニュースでは、
ちょっと前まで「世界の亀山」ともてはやされたのに、
凋落したシャープや東芝に象徴される技術・産業の衰退と重なります。

< 我畑も兵どもが夢の跡 >
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