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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

第97回高校サッカー選手権 出場校等

2018年12月25日 22時49分41秒 | 高校サッカー・クラブユース
日テレG+で各都道府県の地区大会決勝戦を録画視聴

選手権出場校に関する個人的評価点と簡単な感想を記す。
評価点の見方は以下のとおり(過去のものと同様)
55~ 全国大会で戦える一定以上の水準を満たしている
60~ 全国大会で1勝することが出来る
65~ 全国大会でベスト8を狙える
70~ 全国大会優勝候補、プレミアリーグで残留できる力がある
75~ 全国大会優勝候補筆頭 プレミアリーグで中位に入れる
80~ プレミアリーグで優勝争いできる
85~ プレミアリーグ優勝候補
各チームの評価点を見ると分かるけれど、55以下のチームは少ないけれど70以上のチームも少ない。例えばプレミアリーグで優勝争いをした青森山田が76。評価点の基準を見たら80以上のはずなんだけれど、この評価点を決めたのは5年以上前。つまり今は80無くてもプレミアリーグで優勝争いが出来るという事で、5年前に比べて上位チームのレベルが下がっているというのが率直な感想。
高校サッカーの勝敗の要因は「能力6割、メンタル・戦術3割、運1割」。今回示した評価点は能力部分を示す数値。能力が高いチームの方が勝つ確率が高いけれどそれは勝敗を決する要素の半分程度だという事。特にリーグ戦とは異なり負けたら引退のトーナメントはメンタルが勝敗の要因となる割合がリーグ戦に比べて飛躍的に大きくなる。そのあたりのメンタルやモチベーションに関するチームマネジメントも勝つために必要な重要な要素となる。


北海道 観戦できず
青森  青森山田 76
    伝統の高さと強さを活かすサッカー。それに加え今年は壇崎とバスケスの2列目の打開力が加わったチームとなっている。選手個々の能力は今大会参加チームで最も高い。
岩手  遠野 64
    ショートパスをつなぐポゼッションスタイル。2列目に個で仕掛けられる選手が揃っている。また、2年生ボランチ遠藤のドリブルは要注目。
宮城  仙台育英 58
    組織的守備からのショートカウンター、DFラインはよく整備されているが2列目のラインがどこまで連動できるか。結城と三田が攻撃の中心。
秋田  観戦できず
山形  観戦できず
福島  尚志 64
    ポゼッションサッカー。U-17代表の染野のポストプレーは安定している。嘉瀬のスピードに乗ったドリブルでの仕掛けも強力。
茨城  明秀日立 63
    組織力高く良く仕上がったチーム。個々の能力が一定水準以上で良い意味で個性が目立たない組織力を試合で出せるチーム。SB高橋が質の高いクロスを何本も上げていた。
栃木  矢板中央 66
    しっかり守ってカウンターサッカー。DFが守備力高く強力でフィード力も高い。縦パスが多く高さと強さを活かす。交代選手にスピードのある選手、技術のある選手を控え交代で攻撃のリズムを変えられる。
群馬  前橋育英 65
    プレスからのショートカウンターでプレスをかける範囲が広い。優勝した昨年に比べるとチーム力は落ちる。
東京A 国士舘 59
    個性ある選手は少ないがチーム全体でハードワーク出来るのが強み。FWの柳、MFの唐澤の仕掛けは打開力がある。
東京B 駒沢大 65
    守備組織が非常にしっかりしている。飛び道具のような目立つ個性はないが守備組織だけで勝ち上がれる力あり。
埼玉  浦和南 64
    選手個々の能力が高い。地区大会決勝では連動した守備で全国屈指の攻撃力を誇る昌平を抑え込み、攻撃でも何度も昌平守備を崩していた。
千葉  流経柏 75
    ハイプレスサッカー。組織的にしっかりしていて、ハイプレスだけれど選手の移動距離少なく省エネハイプレスで後半終了までプレスがかかり続ける。スタメンに1年生が3人。
神奈川 桐光学園 67
    安定した守備から攻撃陣の個性を活かすサッカー。西川、阿部、佐々木といった個性ある攻撃陣がハマれば面白い。個人的に注目している選手は金子。チームに欠かせない存在。
山梨  日本航空 61
    ハードワークハイプレスでボールを奪ったら縦に速いサッカー。以前日本航空はポゼッションにこだわったサッカーをしていたが、今はそのこだわりは無くなったらしい。後半徐々に運動量が落ちるため、選手交代は積極的。
新潟  帝京長岡 58
    技術を活かし細かく繋ぐテクニック系のパスサッカー。前線に能力の高い2年生アタッカーが揃う反面守備はやや甘め。
富山  富山第一 63
    どちらかと言うとつなぐよりもロングボールで縦に速いサッカー。両サイドからロングスローを投げてくる。CB2人は跳ね返す能力高い。攻撃は小森が大黒柱。
石川  観戦できず
福井  丸岡 56
    伝統のカウンターサッカーから近年はポゼッションサッカーに様変わりした。主将宮永のドリブルがチームの攻撃の要。
長野  都市大塩尻 50
    ポゼッションしながら縦に速くサイドから攻めるスタイル。守備は選手間の距離間があまり良くなくボールに寄るシーンが目立った。
岐阜  岐阜工業 53
    堅守速攻でチーム全体の守備意識が高い2トップの森、熊澤の能力高く個で打開できる。
静岡  浜松開誠館 65
    3トップの攻撃力は全国でも通用する破壊力がある。鍵は3トップと2列目の3人の距離間。チームで連動してコンパクトに保ち続けることが出来るかどうか。
愛知  東邦 57
    しっかり守りを固め、スピードと高さを活かしたカウンターを仕掛けるサッカー。守りのブロックをどれだけしっかり固め崩されない時間を継続できるか。
三重  四中工 62
    樋口監督ラストイヤー。森、和田、田口を新生3羽カラスと名付け、途中交代からの攻撃のアクセントにしている。プレスは連動が少なくDFラインは裏を取られやすい。
滋賀  草津東 64
    安定した守備から選手個々の技術を活かしたパスをつなぐサッカー。MF山本のセンスあるプレーは一見の価値あり。GK加藤のキックも正確。
奈良  一条 55
    しっかり守ってからのショートカウンターサッカー。スタメンに2年生が6人。インターハイ後に2年生が台頭してチームが生まれ変わった。CB酒本は今大会注目選手。
和歌山 和歌山北 62
    ボランチからの展開と素早いパスワークで攻撃を展開。2トップの連係、中川のドリブル突破で攻撃を形成する。
大阪  関西学院 63
    ハードワークからの激しい守りがチームの持ち味。GK梅田はハイボールの処理がハイレベル。主将の8山田はチームのハードワークの象徴。
京都  東山 61
    組織力の高いサッカー。全体的にコンパクトでショートパスがつながりやすい。注目は久乗。技術が高くハードワークもできる選手。
兵庫  関西学院 58
    全国は50年ぶりの出場の古豪。特に目立っていたのは主将のMF林の左サイドからのドリブルの仕掛け。打開力あるドリブル突破を何度も見せていた。
鳥取  観戦できず
島根  立正大湘南 64
    ハードワーク、組織的守備でボールを奪い、どちらかと言うとパスを細かく繋ぐというより縦に速い攻撃を仕掛ける。鶴野、藤井、大西の前線の3人はそれぞれ個で仕掛けられる能力あり。2年生トップ下の山田のパスセンスは要注目。
岡山  観戦できず
広島  瀬戸内 61
    ポゼッションしてパスをつなぐスタイル。全体的に間延びしやすくぜんたいをどれだけコンパクトに保てるかが鍵となりそう。2年生SBの松崎が非常に良い動きを見せていた。
山口  西京 55
    4バックだが両ワイドが下がり6バック状態になるシーンが多く見られた。パスをしっかりつないでビルドアップしたいけれど、相手にポゼッションされると両ワイドが下がってしまう感じに見えた。
香川  香川西 62
    両ワイドからの仕掛けに迫力がある。スタメンに1年生を4人起用して若いチームで4年ぶりの全国出場を決めた。DFライン乱れ中盤が落ち着かなくなる時間帯があったのでそこをどう修正するか。
徳島  徳島市立 65
    3トップに個性がある。特に岡のスピードは注目。2年生GKの中川も大器と呼べる素材。徳島市立は個性ある選手を育てていると感じる。
愛媛  宇和島東 52
    選手個々の個性を活かすサッカーだが、チーム全体で組織的な動きが少ない。県予選決勝で見せた立木と豊田の連携からのゴールは見事だった。
高知  高知西 51
    しっかり守りを固めてまずは守備をしっかり戦うチーム。スタメンに2年生が多い。リスタート時にしっかり時間をかけてチームを落ち着ける。
福岡  東福岡 73
    能力高い選手が多く、ポディションチェンジが多い。1年生のMF青木は注目の素材。全国制覇した時と比べると選手の個の能力は少し落ちる。
佐賀  龍谷 56
    初出場の佐賀の新鋭私学校。県予選はエースの竹島が骨折で欠場ながら全国大会出場を決めた。ハードワークで労を惜しまないスタイル。ボランチの後藤からのパスで攻撃を展開する。
長崎  長崎総大付 64
    3トップへ縦パスを通してから2列目が押し上げる。攻撃時はSBも積極的に上がりアンカーが下がって3バック状態になる。またスローインは一倉が徹底してロングスローを投げる。鈴木の左足のキックも注目。
熊本  大津 72
    各ポディションに能力の高い選手が揃っている。福島と吉村のCBコンビは非常に強力。水野のドリブル、奥原のスピードも注目。
大分  大分 59
    主将の山口を中心としたパスサッカー。徹底してショートパスをつなぐスタイル。左SB萩本の攻撃参加が多く攻撃にアクセントを加える。
宮崎  日章学園 64
    細かいパスをつなぐポゼッションスタイル。プリンス九州得点王のエースFW鈴木は得点力がある。また河原のテクニック、比嘉のバランスをとる能力も良い。
鹿児島 神村学園 61
    ボランチの位置から展開していくポゼッションサッカー。数年前の神村学園のイメージと比べると迫力は少な目。
沖縄  那覇西 62
    ダブルボランチから展開するパスサッカー。CB比嘉が守備の中心。近年の沖縄県予選の中では最もレベルの高いサッカーを見せていた。


各地区大会トピックス
岩手県:選手入場時にエスコートキッズがいた。花巻東が初の決勝進出。今年度から柱谷哲二氏がテクニカルコーチに就任したとの事。
山梨県:選手権メンバーから外れた(事実上引退となる)3年生選手が集まって試合をする「山梨県メモリーリーグ」を行っているとのこと。
三重県:四中工の世代別代表選手に対して「U-17代表」を連呼。まだ候補を数回やっただけの代表なんですが…
京都府:京都共栄の内藤監督のプロフィールがサッカー漫画の主人公のようで面白い。サッカー指導者を目指しイギリス留学。手当たり次第に各クラブに手紙を書いて某クラブに雑用係として拾ってもらい、そこからコーチにまで上り詰め、京都でサッカーがあまり盛んでない福知山市の新興私立の監督に就任。今年度決勝戦まで勝ち上がった。
新潟県:試合前に両校校歌を斉唱。校歌時に選手一人ひとり特徴を合わせて紹介。
福井県:福井商のチアリーダーが全米チアダンス選手権5連覇のジェッツでレベルが異常に高い。スタンドの応援が世界レベル。
鹿児島県:近年稀に見る大味な決勝戦だった。鹿児島城西は3-4で負けている後半30分に身長192㎝の1年生GKをFWで起用。これまでそのような起用をテストしていたことは無かったらしく実況がかなり驚いていた。結果的に鹿児島城西はチームバランスが崩れそこから3失点で大敗。解説の久永氏(元福岡)は「そんな甘いもんじゃないよ」「小学生じゃないんだから」と冷ややか且つ冷静な解説をしていた。
佐賀県:佐賀東と佐賀北の公立校の時代が長く続いていたが久しぶりに私学が優勝。優勝した龍谷は2013年から強化を開始、2015年に県初の人工芝グラウンドを整備して今回の結果につなげた。佐賀県にも私学の波が来たようだ。
大阪府:大阪学院は毎年スポーツクラスの全生徒が行う椅子取りゲーム大会が開催されていて、今年は大阪学院の主将が優勝した。
愛媛県:決勝進出した八幡浜工業は第55回大会(初の関東開催)でベスト4。高校サッカー選手権で初めて国立で試合をしたのが八幡浜工業対静岡学園だったとの紹介があった。
広島県:控え選手の紹介時、控え選手全員の特徴を紹介していた。
山口県:解説の岩政氏(元鹿島)の解説がシステム論の講釈が長くかなり細かく伝わりづらい。詳しく解説しているので需要はあるかもしれないけれど高校サッカーの解説向きではなかった。
宮城県:解説の平瀬氏のノリが軽く、ファンが解説しているような感じだった。

今年の選手権予選決勝戦の特徴として、解説人が例年より豪華だったことが挙げられると思う。いつもなら県サッカー協会の方が解説をすることが多いのだが、今回はある程度名前の売れた元Jリーガーが解説をしているところが多かった。
宮城県:平瀬氏(元鹿島)
福島県:本田氏(元鹿島)
長野県:中西氏(元千葉)
富山県:羽中田氏
青森県:大榎氏(元清水)
福井県:松原氏(元磐田)
鹿児島県:久永氏(元福岡)
奈良県:森山氏(U-16代表監督)
熊本県:武田氏(元V川崎など)
山口県:岩政氏(元鹿島)
和歌山県:宮澤ミシェル氏
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