自分は読書家ではないが、一応本を読む。
小学生のころは全く本を読まなかった。
中学生になって歴史が好きになり、歴史上の人物の遺伝をひたすら読んだ。
読んだ本は「新撰組」「坂本竜馬」「高杉晋作」「大村益次郎」「吉田松陰」「沖田総司」等々、いわゆる幕末マニアだった。
高校生になるとミステリー小説にハマるようになった。東野圭吾や新保裕一、京極夏彦といった作家がお気に入りだった。
大学4年間は本を読まず遊んでいてダメ人間になった。
最近は本格的なサッカー馬鹿になったこともありサッカーに関する本を読む機会が増えた。
サッカーに関する本と言っても、戦術に関する本やサッカー観戦のハウツー本を読むことはほとんど無い。正直言ってそういう本は読んでいて眠くなる。
自分が好きなのは、サッカー有識者が自分のサッカー哲学を書いたような作品だ。そういった本の方が奥が深くて読みごたえがある。
以下に自分がこれまでに読んだ本で、印象に残っている好きな本を紹介してみようと思う。
一番面白かった本
「奪取」 新保裕一 講談社文庫
偽札作りに人生をかけた人物の物語。上下巻で1,000ページ近くあるのだが、あまりの面白さに、読んでいる時は寝食以外のことを全て後回しにして一気に読んでしまった。是非映画化してほしい作品なのだが内容が内容だけに映画化されることはまずないだろうな。
特に印象に残っている小説
「秘密」 東野圭吾 文春文庫
映画化・ドラマ化もされている東野圭吾の代表作。最後の最後に題名の本当の意味を知った時の何とも言えない感情があまりに深い。
「白夜行」 東野圭吾
こちらも映画化・ドラマ化された人気作。主人公の2人を常に他覚的にとらえながら話を進めるスタイルがとにかく絶妙。
「スキップ」 北村薫 新潮文庫
北村薫の書く文章は非常に綺麗。17歳の女子高生が25年後の世界へタイムスリップ。17歳だった体も42歳になっていて、夫と17歳の娘もいる。そんな状況の中で力強く生きていく姿を描いている。
「深夜特急」 沢木耕太郎 新潮文庫
インドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで行く。26歳男性が1年以上にわたるユーラシア放浪の旅をする旅小説の金字塔。
「日本一周旅号殺人事件」 西村京太郎 光文社文庫
日本を一周する特別列車の中で次々起こる殺人事件。トラベルミステリー作家西村京太郎作品の中で個人的に最も好きな作品。
特に印象に残っている小説
「魍魎の厘」(もうりょうのはこ) 京極夏彦 講談社文庫
他の小説とは次元が違うと感じた作品。京極シリーズは皆他の作品とは異次元だと感じたが、その中で最も際立っていたのがこの作品。映画化はしてほしくなかった。この世界を映像化するのは無理。
自分の物の考え方のバイブルとなった本
「本田宗一郎からの手紙」 片山修編集 文春文庫
元ホンダ社長の故本田宗一郎氏が社内報に残した膨大な語録をまとめたもの。仕事という枠を超えて人生の指針となるような言葉が数多くまとめられている。これは読んでおかなきゃ人生損をする。
「梅干しと日本刀」 樋口清之 祥伝社
日本人の知恵と独創性の歴史が書かれている。なぜ日本の城郭だけが水で囲まれているのか?なぜ信玄味噌が400円の保存に耐えたのか?等々、「日本人とは何か」ということを色々な角度から検討している。
サッカー関係本
「彼らの神」 金子達彦 文春文庫
以前このブログでも紹介したとおり。なぜ経済力のある日本がスポーツの世界で大成しないのか?世界と日本の意識の違いを感じ取れる作品。
「続×実況席のサッカー論」 山本浩・倉敷保雄 出版芸術社
サッカーの名アナウンサー2名による対談本。「実況席のサッカー論」という本が好評だったことを受けて出されたシリーズ2作目の本。サッカーに対して非常に熱い魂と奥深いサッカー知識を持った2人が、深い深いサッカー談義を展開している。
「心を整える」 長谷部誠 幻冬社
ご存じ日本代表キャプテンが書いたベストセラー。自分が特にすばらしいと感じたのは、子供でも読みやすいように非常にやさしい文章で書かれているということ。長谷部の優しさが伝わってきた。一人でも多くのサッカー少年に読んでほしい1冊。