Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J2 藤枝MYFC対甲府

2023年03月11日 19時31分43秒 | 藤枝MYFC
小瀬陸上競技場でJ2を観戦

藤枝 1ー2 甲府 ※公式入場者数:6,941人

得点
前半36分 (甲)9三平から10長谷川に縦パス、10長谷川のクロスを8武富が決める
後半17分 (藤)27榎本のドリブルに仕掛けからパスを受けた24久保のシュート
後半25分 (甲)18鳥海の縦パスを受けた10長谷川が切り返しからのシュート

得点には至らなかった決定機
前半42分 (藤)藤枝の猛攻、ペナエリア内に攻め込み24久保と27榎本が立て続けに決定的シュート放つもGK1河田がファインセーブ
前半44分 (藤)縦パスに抜けだした15杉田がシュート放つも飛び出してきたGK1河田が防ぐ
後半3分 (甲)裏に抜け出した99ピーターウタカがGK1対1をGK31上田が防ぐ
後半45分 (藤)27榎本のクロスを28矢村が振り向きざまシュート放つが
GK1河田がファインセーブ

藤枝スタメン
      31上田
  5小笠原4山田 3鈴木
    7水野 6新井
24久保         27榎本
    10横山 15杉田
      9渡辺
交代
後半22分 水野→11アンデルソン(アンデルソンがFW、渡辺が2列目、杉田がDH)
後半37分 渡辺→8岩渕
後半37分 山田→28矢村(矢村がFWで2トップ、杉田が3バックに入り新井のワンボランチ)

甲府スタメン
      1河田
2須貝 49井上 40エドゥアルド6小林
    17品田 24松本
 8武富  9三平  10長谷川
      99ピーターウタカ
交代
後半12分 武富→18鳥海
後半12分 三平→77ジェトゥリオ
後半22分 ピーターウタカ→11松本
後半40分 小林→23関口

●感想●
前半は控え目に言って一方的な藤枝ペース。前半15分以降はほぼ藤枝のハーフコートゲーム。しかし先制点は甲府。甲府はしっかり守ってからの縦に早い攻撃で攻め手を見い出そうとしていたが、中盤でのルーズボールの競り合いからマイボールにしたところからの縦に早い攻撃からの崩しで先制した。
面白いように藤枝がボールを支配して攻撃を組み立てていた前半だった。後方から組み立てる藤枝に対して甲府は、高い位置からのプレスでボールを奪いにくるが、そのプレスは前節の秋田の前プレスに比べたらかなり緩く、藤枝にとってはかわしやすいプレスだった。
後半に入ると甲府が守備の約束事を決めてきた様子でプレスの掛かりが良くなり、さらに18鳥海が入ってから攻撃が機能し始め甲府がペースを取り戻した。
前半は沈黙していた27榎本の仕掛けから24久保の得点で藤枝が同点に追いつくも甲府が決勝点をあげ2ー1で甲府が勝利した。
藤枝が前半は圧倒するも、後半に立て直してきた甲府に決勝点を許した試合。勢いある藤枝の攻撃を試合巧者の甲府がいなして勝利した試合となった。
藤枝の攻撃は十分通用していたと思うがラストの精度の部分を欠いた試合で、縦に早い甲府の攻撃にうまく対応できなかった試合でもあった。J2でも藤枝の攻撃は十分通用するということは4試合で確認する事が出来た。今後も藤枝がボールを持つ時間が長くなるも、奪われてからの縦に早い相手の攻撃に苦慮するというシーンは今後も増えそうな感じがする。中盤とバックラインのリスク管理の連携がキーポイントになってきそうということが見え隠れした試合だった。
要するに一言でまとめると、前半は一方的な藤枝の展開だった試合。

●個人的に気になったプレー●
前半2分30秒
15杉田が後方からのパスをダイレクトで前線に通した縦パス。
判断良く精度と貢献度の高いプレーだった。

前半6分30秒
藤枝の左サイドでの攻撃の作り。
何気ない何でもないシーンだけれど、こういう感じでしれっと攻撃の形を作ってしまうところが今季の藤枝の凄いところ。

前半21分30秒
24久保が右サイドをドリブルで仕掛けたシーン。
2人くらい抜いてクロスを上げたシーン。個の打開力を見せつけたシーンだった。

前半39分
24久保が右サイドをドリブルで仕掛けたシーン。
前半21分のシーンに続いて久保が1人で局面を打開したシーン。甲府サポーターが10秒間で3回「ウオッ!」と叫んでいた。


●今日の試合で最も注目した点●
選手入場時の甲府サポーターの盛り上がり。小瀬で甲府の試合を見るのはおよそ15年ぶり。15年前の試合も5,000人以上の観客が入っていたがまだまだ盛り上がりに欠けていた。15年経ってJリーグが地域に根付いたと感じた瞬間だった。


●選手個評●
上田:ピーターウタカとの1対1を止めたシーンはファインプレーだった。
小笠原、山田、鈴木:3人まとめて、攻撃の組立に意識強くなり少ない守備機会での対応で裏をとられてしまうシーンあり。
新井:意識が前向きになりすぎていた様子だった。
水野:つなぎ役として相変わらずのチームの潤滑油
久保:前半からエンジン全開。1人で何度も局面を打開して見せた。
榎本:前半は沈黙。後半に同点弾をアシスト。
横山:絶妙なボールタッチでボールをつなぐ。
杉田:2列目からCBまで幅広くポディションをこなす。
渡辺:前線で体を張って2列目を活かした。
アンデルソン:焦りでプレーが雑になってしまうシーンが目立った。
岩渕:時間短く評価無し
矢村:終了間際の決定機は持ち味のアグレッシブなシュートだった。
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J2 藤枝MYFC対秋田

2023年03月04日 17時12分37秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ2を観戦  ※公式入場者数:2020人

一昨年、持ち前の堅守速攻スタイルでJ3からJ2に昇格し、スタイルそのままJ2の座をキープしている秋田との対戦。
藤枝の攻撃力が堅守の秋田にどこまで通用するかが。攻撃の藤枝と守備の秋田の矛盾対決。

藤枝 0ー1 秋田

得点
前半15分 (秋)左サイドからのクロスを22飯尾が決める

得点には至らなかった決定機
前半21分 (秋)40青木からのパスに抜けだした29斎藤がシュート放つが枠外
後半35分 (藤)24久保のクロスを27榎本が合わせるが枠外
後半44分 (秋)DFラインの裏に抜けだした6諸岡がGK1対1でシュート放つが枠外

藤枝スタメン
      31上田
  5小笠原4山田 3鈴木
    6新井 7水野
24久保         27榎本
    15杉田 10横山 
      9渡辺
交代
後半13分 山田→23徳永(徳永がDH、水野が右ストッパー、小笠原が3バック真ん中)
後半21分 新井→8岩渕(岩渕が2列目、杉田がDH)
後半29分 渡辺→11アンデルソン

秋田スタメン
      31囲
22高田 5河野 4阿部 33飯尾
    6諸岡 25藤山
 9中村       14三上
    29斎藤 40青木
交代
後半8分 三上→8畑
後半8分 斎藤→15丹羽
後半21分 中村→7水谷
後半37分 青木→17梶谷


●感想●
藤枝の負け試合となったが、見ていて面白い試合だった。
前半立ち上がりは秋田優勢のつば競り合い。秋田は低い位置からパスをつなぐ藤枝対策なのか元々の戦い方なのか不明だが、藤枝のDFラインにも積極的にプレスをかけてくるハイプレス戦略。90分ハイプレスは体力が続かないことが多いので前半立ち上がりのみという場合が多いが、前半10分を過ぎてもやめる気配はなかった。そうこうしている内に秋田が前半16分に先制。その後ハイプレスは様子を見ながら時々やるという感じで、守備の時は全員引いてリトリートしてしっかり守るという戦い方にシフト。それでも前半の終わりころには秋田のプレスは緩みがちになり藤枝が攻撃で良い時間帯を作り出すことも出来ていた。
後半は前半に引き続き秋田がしっかり引いて守り藤枝が秋田の守備組織を切り崩そうとするも崩しきれない展開が続き、終始藤枝が藤枝守備網を切り崩そうとするとするも崩しきれないまま試合終了。1ー0で秋田が勝利した。
藤枝はリードを許した後半に様々な仕掛けを行い飽きた陣内に攻め込んでいた。堅守の秋田を崩しきる事は出来なかったが、ベンチワーク含め様々な仕掛けがあり見ていて飽きない面白い試合だった。引いて守る相手に何もできずじりじりした展開で時間だけが進むというような事はなく、負け試合でも藤枝らしいエンターテイメントサッカーをやっていた。


●個人的に注目したシーン●
前半12分40秒
31上田のクロスボールの対応。飛び出す判断がやや難しい場面。目立たない地味なシーンだけれど評価されるべきシーン。

前半40分
27榎本が自陣深い位置からドリブルで持ち上がったシーン。1人でコーナーフラッグ近くから3人くらい抜いてハーフライン過ぎまで単独突破。スタジアムを大いに盛り上げ多と同時に、27榎本のドリブル能力がJ2でもトップクラスだということを証明したシーンになった。

後半4分30秒
6新井が出足の良い守備で相手の攻撃の芽を摘むパスカットをしたシーン。相手のボールのだしどころにおそれず素早く思い切り飛び出してパスカットした良いプレーだった。

後半41分
藤枝が秋田の守備組織を切り崩そうと攻撃を仕掛けていた場面。同時に3人くらいの選手がそれぞれ別々の崩すイメージを持って動き出していたシーンがあった。選手全員で1つのイメージを共有して崩すというのは良いプレーとしてよくあるけれど、別々のイメージを同時に表現しようとしているシーンはあまり見ることが出来ないレアなケースで、これはこれで見ていて面白く見応えのある場面だった。

●この試合で個人的に最も注目した場面●
後半13分の4山田から23徳永に選手交代した場面。
この交代により交代で入った23徳永がDH、DHだった7水野が3バックにはいるという過去に見たことのない選手配置になった。
パス能力に秀でた7水野を最終ラインに加えることで最終ラインからの組立てを意識した選手交代だと思うが、水野が最終ラインに入るのは初めてみた。
この選手交代により、藤枝の攻撃に厚みが出て藤枝が攻勢をかける時間帯が圧倒的に増えていた。雰囲気的には1点を追いかけるチームが後半30分過ぎに攻勢をかけることで出来る雰囲気を選手交代と選手配置の変更だけで後半13分にその試合雰囲気を作り出すことに成功していたことに一番びっくりした。
そしてその選手交代の内容が過去に公式戦で1度も見せたことの無い内容で「こんな攻撃オプションも作っていたのか」ということもびっくりした。
負け試合だったけれど、ピッチ上でエンターテイメントをしっかり作り出すことに成功した試合だったと思う。

●選手個評●
上田:ハイボール処理でレベルの高い対応を見せていた
小笠原:終始安定した対応。3バックの真ん中に入っても落ち着いていた
山田:跳ね返しについてはほぼ全勝
鈴木:守備に穴をあけない活躍
水野:ワイドストッパーは選手としての延びシロを増やせる新たな境地
新井:相手の攻撃の芽をしっかり摘んだ
久保:秋田のような引いて守る相手の守備を崩すには久保の仕掛けが必要
榎本:藤枝の左サイドには誰よりもサッカーを楽しんでいるサッカー小僧がいる
杉田:運動量豊富に誰よりもボールに絡んだ
横山:前線で攻撃の目を作るもパスだしが不発
渡辺:前線で相手DFを引きつけ続けた
徳永:中盤で動き回り攻撃を活性化させた
岩渕:チームの攻撃意識をさらに前向きに変えた
アンデルソン:時間短く評価無し
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