BS1にて久保のレアルマドリ―への壮行セレモニーを視聴
高校3年生で、あの観衆を前に原稿を読まずに自分の言葉であいさつをするのが凄いと率直に感じた。
自分が久保を初めて見たのは2016年のサニックス杯で当時中学3年生になる直前の久保が飛び級で招集されていたU-17代表チームでのプレー。
中学3年の時の宇佐美と比較してみた感想は、「前を向いてボールを持った時のアタッキングゾーンでの打開力は宇佐美の方がやや上だけれど、ボールを持っていない時の動きは圧倒的に久保の方が上」という感じだった。当時の試合でも前を向いてボールを持った時のテクニックで会場を沸かすシーンが複数回あったけれど、それ以上にボールを持っていない時のボールの引き出し方とか、ボールを持っていない時の動きで周りを活かす動き等サッカーIQの高さを感じたのが印象に残っている。
海外に移籍して、すぐに試合に出られるかというとなかなか難しいだろう。
ユース年代に大活躍した選手がプロ入りして伸び悩む一番多い原因は、試合に出られなくなって公式戦から離れてしまう事。
プロ入りするまでは、常にチームの中心選手で毎週末公式戦を戦っているのが今のユース年代の選手の日常。毎週末に公式戦があるのが当たり前の世界から、プロ入りした途端に試合に出られない環境に世界がガラリと変わってしまう。(練習試合と公式戦は違う)
選手によっては毎週末の公式戦で実践テクニックを磨いたり課題を見つけたりしていて、普段の練習は試合で見つかった課題の確認等で、練習ではなく公式戦の中で成長しているという選手も多い。そういう選手が公式戦から離れてしまうと「公式戦の無い中でどうやって成長すれば良いのかわからない」という状況に陥ってしまう。
これがプロ入りした若手選手が伸び悩む主な原因。
久保も今後そうならないか心配されるところだが、個人的には「大丈夫かな」と思っている。
大切なのは本人のメンタル部分。試合以外の普段の生活や練習の部分から意識を高くして取り組んでいられれば、公式戦に出られないから成長できないということは無い。
実際、久保は昨季FC東京で試合に出られず、横浜FMに移籍してもなかなか試合に出られなかったが、それを糧に今季の活躍に繋げてきた。
バルセロナ側の都合で一時的に日本で預かり日本で育成することになったサッカー界の金の卵だったが、結果的には何とか育てきってスペインへ返却する流れとなった。
初めて久保を見た時の率直な感想は「おそらく日本史上最高の才能だろうけれど、これを日本の育成組織が育てきれるだろうか?」と希望と同時に不安も感じていた。
結果的には東京五輪に向けた潤沢な予算のフォローもあり飛び級に飛び級を重ねて常に上のレベルでプレーする環境を与える事でやり切った感じになった。
個人的にはやはり飛び級はあまり好きではない。1人飛び抜けて上手い選手がいたら「今のレベルでプレーしていても時間の無駄、上のレベルでプレーさせるべき」と指導者が感じるのは分かるけれど、常に上の世代のチームでプレーしていると、チームをまとめる上級生の立場でチームを勝たせる責任感であったりチームを作っていくために自自身のメンタリティーを成長させていく機会が失われてしまう。
ユース年代は技術レベルを向上させることも重要だが、それ以上に人間性を成長させなければ、プロ入り後の成長の伸びシロが無くなってしまう。飛び級にはその部分があまり期待できない。
高校3年生で、あの観衆を前に原稿を読まずに自分の言葉であいさつをするのが凄いと率直に感じた。
自分が久保を初めて見たのは2016年のサニックス杯で当時中学3年生になる直前の久保が飛び級で招集されていたU-17代表チームでのプレー。
中学3年の時の宇佐美と比較してみた感想は、「前を向いてボールを持った時のアタッキングゾーンでの打開力は宇佐美の方がやや上だけれど、ボールを持っていない時の動きは圧倒的に久保の方が上」という感じだった。当時の試合でも前を向いてボールを持った時のテクニックで会場を沸かすシーンが複数回あったけれど、それ以上にボールを持っていない時のボールの引き出し方とか、ボールを持っていない時の動きで周りを活かす動き等サッカーIQの高さを感じたのが印象に残っている。
海外に移籍して、すぐに試合に出られるかというとなかなか難しいだろう。
ユース年代に大活躍した選手がプロ入りして伸び悩む一番多い原因は、試合に出られなくなって公式戦から離れてしまう事。
プロ入りするまでは、常にチームの中心選手で毎週末公式戦を戦っているのが今のユース年代の選手の日常。毎週末に公式戦があるのが当たり前の世界から、プロ入りした途端に試合に出られない環境に世界がガラリと変わってしまう。(練習試合と公式戦は違う)
選手によっては毎週末の公式戦で実践テクニックを磨いたり課題を見つけたりしていて、普段の練習は試合で見つかった課題の確認等で、練習ではなく公式戦の中で成長しているという選手も多い。そういう選手が公式戦から離れてしまうと「公式戦の無い中でどうやって成長すれば良いのかわからない」という状況に陥ってしまう。
これがプロ入りした若手選手が伸び悩む主な原因。
久保も今後そうならないか心配されるところだが、個人的には「大丈夫かな」と思っている。
大切なのは本人のメンタル部分。試合以外の普段の生活や練習の部分から意識を高くして取り組んでいられれば、公式戦に出られないから成長できないということは無い。
実際、久保は昨季FC東京で試合に出られず、横浜FMに移籍してもなかなか試合に出られなかったが、それを糧に今季の活躍に繋げてきた。
バルセロナ側の都合で一時的に日本で預かり日本で育成することになったサッカー界の金の卵だったが、結果的には何とか育てきってスペインへ返却する流れとなった。
初めて久保を見た時の率直な感想は「おそらく日本史上最高の才能だろうけれど、これを日本の育成組織が育てきれるだろうか?」と希望と同時に不安も感じていた。
結果的には東京五輪に向けた潤沢な予算のフォローもあり飛び級に飛び級を重ねて常に上のレベルでプレーする環境を与える事でやり切った感じになった。
個人的にはやはり飛び級はあまり好きではない。1人飛び抜けて上手い選手がいたら「今のレベルでプレーしていても時間の無駄、上のレベルでプレーさせるべき」と指導者が感じるのは分かるけれど、常に上の世代のチームでプレーしていると、チームをまとめる上級生の立場でチームを勝たせる責任感であったりチームを作っていくために自自身のメンタリティーを成長させていく機会が失われてしまう。
ユース年代は技術レベルを向上させることも重要だが、それ以上に人間性を成長させなければ、プロ入り後の成長の伸びシロが無くなってしまう。飛び級にはその部分があまり期待できない。