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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J3 2020 藤枝対鳥取

2020年10月25日 17時09分29秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ3を観戦

藤枝 1ー2 鳥取 公式入場者数:995人

得点
前半45分 (鳥)縦パスを受けた17田口が振り向きざまミドルシュート
後半37分 (藤)22久富のクロスを14谷澤がスルーして9大石が決める
後半45分 (鳥)左からのクロスを16石井が決める

得点には至らなかった決定機
前半3分 (鳥)裏に抜けだした41魚里がシュート放つもポスト直撃

藤枝スタメン
      1杉本
  2川島 6秋本 4秋山
      15姫野
22久富 7水野 23片岡 13安藤

    20森島 27吉平

交代
後半0分 片岡→14谷澤
後半23分 吉平→9大石
後半33分 水野→18枝村

鳥取スタメン
      13田尻
  15上松 4井上 16石井
    8三沢 7可児
2小牧         41魚里
    20安藤 23新井光
      17田口
交代
後半31分 田口→39谷尾
後半31分 可児→21新井泰
後半41分 小牧→3藤原
後半41分 新井光→6世瀬
後半45分 安藤→34大城

個人的に注目したシーン
前半13分13秒 15姫野がスライディングでボールを奪ったシーン。15姫野のボール奪取力を示したシーン
前半20分40秒 鳥取のカウンターに対する15姫野の対応。長い距離を走ってボールホルダーへプレス。鳥取のカウンター攻撃の芽を摘み取った。1人目へのプレスから横パスでボールホルダーが変わった所へもそのまま2人目にプレスを継続してかけ続けたシーンの判断力と運動量は高評価されるべきシーン。
前半30分20秒 15姫野が高い位置からプレスをかけ、「俺に続いてプレスかけろ」と味方選手を鼓舞。中盤がなかなか機能しない中、「何か変化をもたらす」という意味で意味のあるプレーだった。
前半41分00秒 23片岡が中盤でキープしたところから、前に出た15姫野が前を向いてボールを受けてサイドに展開してシュートシーンまで行くことが出来たシーン。この試合の前半で唯一中盤が機能したシーンだった。
後半11分15秒 相手ゴールキックを4秋山が頭で跳ね返した後の14谷澤が15姫野へワンタッチでショートパスをしたシーン。谷澤から姫野への横パスの何でもないシーンだけれど、前半は中盤の選手のこの距離感が無く、中盤の選手の距離が離れすぎていてパスがつながらなかった。
後半13分00秒 13安藤のクロスを27吉平がフリックで後ろへそらし森島へつないだ場面。非常にレベルの高いフリックだった。得点につながらなかった直後の27吉平の悔しがり方からしても、27吉平にとって会心のフリックだったと思われる。
後半19分09秒 相手クロスを2川島がスライディングでカットしたシーン。つながっていれば相手の決定機だった。
後半22分10秒 13安藤対2小牧の新旧藤枝サイド対決。13安藤の仕掛けを2小牧が抑え小牧に軍配。見ごたえのある1対1だった。
後半40分10秒 20森島が左サイドに開いてボールを受けたシーンでの左サイドの13安藤の動き。サイドに開いた20森島のさらにサイドに回り込むように外へ外へ流れてしまっていた。状況からしてFWがサイドに流れてサイドに人数は足りていたので、13安藤自身はFWの動きでエリア内に入ってほしかった。

選手個評
杉本:前半開始早々の相手決定機をシュートコースを消して防いだ。
川島:1対1の対応は安定していた。
秋本:終了間際のハイボールの対応で谷澤と被ってしまったシーンは悔やまれる。
秋山:秋山が攻撃参加すると攻撃に厚みが出る。
姫野:キックの精度は課題。ボールを奪った直後に正確なロングキックを蹴れるようになると1ランクアップする。
片岡:スペースを埋める場所が不要な場所だったシーンが散見された。
水野:もっとボールを呼び込んでもっとボールを触りたい。
久富:前を向いてボールを持てれば良いクロスを上げられる。
安藤:後半に攻撃面で持ち味を出した。
森島:後半途中に足をつってからは運動量が落ちた。
吉平:絶妙フリック魅せるも決定機には結びつかず。なかなか攻撃に絡めなかった。
谷澤:谷澤が入って中盤の構成が改善された。姫野と良い距離間を保っていた。
大石:ワンチャンスをしっかり決めた。
枝村:良い位置でファールゲット。セットプレーのチャンスを作り出した。



感想
前半はやや鳥取ペースで、後半はやや藤枝ペースだった試合。
藤枝は中盤の構成力が乏しく、なかなか攻撃の形を作れない時間帯が続いた前半だった。姫野、水野、片岡の中盤3選手の距離間が悪く、中盤でボールを落ち着かせてゲームを作ることが出来ない時間帯が続いた。前半で中盤でボールをつないで攻撃の形を作ったのは前半41分の1回だけで、なかなか両サイドやFWに良いボールが入らず攻撃の形が作れないシーンの連続だった。
後半に14谷澤が入ると中盤の構成力がやや改善されて攻撃の形を作れるようになった。後半に同点に追いつき逆転できる流れになっていたが、終了間際に鳥取のハイボール処理を藤枝選手同士の競り合いで処理しきれず、その直後にすかさず上げられた折り返しクロスに対応する人数が足りず常葉橘OBの16石井に決められ1-2で藤枝の敗戦となった。
鳥取の選手で気になったのは17田口。高卒ルーキーながらスタメンを勝ち取った選手で、前半終了間際に鋭い振り向きざまシュートで先制点を挙げ、今季途中からのスタメンにもかかわらず、今季7点目という活躍。この試合で初めて見たが「前線での潰れ方がうまい選手だな」と感じた。今季の高卒ルーキーはいわゆる久保建英世代。久保世代には将来有望な素材が多いなと改めて感じた。
コメント
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2020 J3 藤枝対富山

2020年10月07日 21時21分44秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ3を観戦

藤枝 1ー2 富山

得点
前半35分 (富)FKがDFに当たってオウンゴール。
後半7分 (富)22椎名の振り向きざまミドルシュート
後半14分 (藤)CKの仕切り直し、15姫野が又抜きで1人抜き去りミドルシュート

得点には至らなかった決定機
前半18分 (藤)22久富のクロスを20森島が合わせるが枠外
前半27分 (富)FKでエリア内で倒されPK、14大野がPK蹴るがGK1杉本がファインセーブ
後半39分 (富)縦パスを受けた9武がシュート放つが枠外


藤枝スタメン
      1杉本
  2川島 4秋山 24那須川
      15姫野
22久富 7水野 23片岡 13安藤

    27吉平 20森島
交代
後半0分 片岡→14谷澤
後半17分 森島→9大石
後半33分 水野→34清本

富山スタメン
      21田中
3川崎 23林堂 5今瀬 16末木
    10花井 17稲葉
 19柳下       20宮城
    22椎名 14大野
交代
後半19分 大野→9武
後半25分 花井→6碓井
後半37分 椎名→32戸高
後半37分 宮城→37平松

注目したシーン
前半12分50秒 20宮城のドリブルの仕掛け対する2川島のディフェンス。体の入れ方が秀逸だった。
前半16分00秒 10花井のサイドチェンジ。10花井がボールにたくさん触ってリズムを作り出したシーンだった。
前半31分40秒 24那須川の相手縦パスをカットしたスライディング。良い出足のプレーだった。
後半9分50秒 富山のクロスに対して2川島が後ろからカバーして跳ね返したシーン。身体能力の高さを見せたシーンだった。
後半31分40秒 センターサークル付近にて9武への縦パスを4秋山が足を延ばしてカットしたシーン。見事に相手の攻撃を刈り取った。


特に注目したシーン
前半46分40秒の10花井の前を向いてボールを持った状態からの右サイドへ展開したシーン。
富山の10花井については、高校生だった頃の名古屋Yに所属していた時の印象が強い。非常にテクニックのある選手でボールを扱う技術は同世代の他の選手と比べて明らかに格の違いを感じさせるプレーを見せており、当時かなり注目していたのを良く覚えている。
プロ入りしてからはあまり名前を聞かなくなっていたが、久しぶりに10花井を見ることが出来て、そしてその花井がイキイキとプレーしている姿を見ることが出来てうれしかった。
個の技術を生かしボールを細かく繋ぐポゼッションスタイルの富山のサッカーは10花井のプレースタイルにもよく合っているようで、中盤で10花井が積極的にボールを触り攻撃にリズムを作りだし、ピッチ中央から左右にうまくボールを散らして富山の攻撃の核になっていた。
それだけに特に注目してしまったのが前半46分40秒のシーン。
花井が余裕を持ってアタッキングサードで前を向いてボールを持ったシーン。自分で仕掛けることが出来る場面だったが、花井のとった選択はこれまで通りのサイドに展開する横パスだった。
前半46分のようなシーンは1試合で数回しかない貴重な場面。花井のようなプレースタイルの選手にとって、この場面で自身で縦に仕掛けられるかどうか(判断力、決断力、それを実行する能力)が、上のレベルに行けるかどうかの分岐点になる。
10花井が縦に仕掛ける仕草を見せることなく、迷わず横パスを選択してしまったのが残念だった。
最後に近くで観戦していたおじさんの今日のベストワード「花井は(パスを)散らすのがうまいなぁ。でも花が散ったらダメだろ。」

感想
富山相手にボールをキープする事が出来ず、なかなか攻撃の形が作れないまま試合終了となってしまった試合。
富山は選手個々の技術が高く中盤からショートパスを細かくつないでくるスタイル。藤枝が前線からプレスをかけても簡単にいなされてしまい高い位置でボールを奪えず、藤枝の攻撃の形をなかなか作ることが出来なかった。藤枝の攻撃の形を作れそうなシーンも何度かあったが、前線でキープできず早めのボールロストから富山にチャンスを与えてしまうシーンの連続だった。
富山は10花井を筆頭に22椎名や20宮城、17稲葉など個の技術の高い選手が多く、中盤で早く短いパスをつないで相手プレスをいなしながら相手ゴールに迫る見ごたえのあるサッカーをしていた。藤枝のプレスは見事にいなされ、藤枝は自分たちの形を作ることがなかなか出来なかった。
富山の先制点は藤枝のオウンゴールだったが、それを誘ったフリーキックの質が素晴らしかった。10花井と22椎名の両選手のキックの質が素晴らしく、前半のPKを誘発したセットプレーもキックの質があってこそ生まれたPKだった。
藤枝は攻撃の形が作れないなかで良く守っていたが、セットプレーからの失点。後半良い時間帯も作ったが15姫野が個の力でこじ開けた1点以外はほとんど決定機を作ることは出来なかった。15姫野のまた抜きからのミドルシュートは目の覚めるような1発で今季の藤枝のベストゴールにノミネートされるであろうナイスゴールだった。


選手個評
杉本:前半PKストップで会場沸かせた。
川島:身体能力の高さを見せたシーンが複数回。
秋山:最終ラインのセンターの起用。カバーの動き中心に無難にまとめた印象。
那須川:得意のフィードは見せられなかった。
姫野:運動量豊富にプレスかけ続け、攻撃の起点としても機能した。得点シーンは見事の一言。
片岡:バランスをとりながらプレスをかけ中盤の穴をふさぐ働き。
水野:中盤から前線へボールをつなぐ仕事。
安藤:試合終盤に鋭いクロスやシュータリングで存在感を示した。
久富:ホントに久富のクロスは相手DFに引っかからないなと感心する。
森島:前線で起点になれなかった。
吉平:中盤でボールつながらず、裏への動き出しが活きなかった。
谷澤:中盤でタメを作る前半チームに足りなかった働きをこなした。
大石:前線までボールがつながらない中、決定機に絡めず。
清本:少ない時間で良くボールに絡んだが決定的な仕事はできなかった。
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