Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

消えた天才3

2018年12月31日 14時58分40秒 | その他
ユーチューブにて消えた天才「河本光善氏編」を視聴。
※ユーチューブ元URLは改めて探したけれど見当たらず

河本光善氏はG大阪JYの時に宇佐美の1学年上の選手で当時の世代別代表に選出されていた選手。G大阪JY2年で10番を背負い、宇佐美が天才と称して憧れていた。
この河本選手が消えたという番組内容を簡単に紹介。

河本氏について
宇佐美「天才気質で、サッカーに才能が存在すると思わせてくれた人」「僕らの世代は全員憧れていた」「アイデアを表現するためにサッカーをしているような人物」
同級生の原口元気が当時の代表チームで河本氏の控えだった。
当時を知る監督も「10年に1人の逸材」「プロ上がりのコーチと1対1で対戦しても抜く」と絶賛。
しかし、宇佐美が「パタッといなくなった。根こそぎ消えてしまった」「サッカーを続けているといううわさも聞かない」と回想するように、彼は中学時代こそ日本代表に選ばれるものの、06年以降、宇佐美や原口が世代別の代表に選出される中、代表に選ばれることなく忽然と姿を消していた。

その後の河本氏について
・中学3年の時にユースに飛び級で昇格したが、ユースチームではJYの時のような個人技に頼るプレースタイルはなかなか受け入れてもらえず、チームプレーを要求された。
・河本氏はJYの時のプレースタイルにこだわり、周囲からの要求を拒否。次第に周りから相手にされなくなり、サッカーが面白くなくなりサッカーをやめてしまい、その後はクラブチームを退団、高校も退学した。
・その後は暴走族の仲間となり、荒れた生活を送っていたが、中学生から交際していた妻・茉優さんの励ましで改心、現在は真面目に仕事をして妻子を養っている。


感想
VTRを見終えたスタジオでは、宇佐美以上の天才の河本氏がサッカーをやめてしまった事について「サッカー続けていれば日本代表だったのに、もったいない」というような声が飛び交っていた。また「この才能を伸ばすことが出来なかったG大阪の指導者が無能だった」という感じでVTRがまとめられていたが、「G大阪に対して非常に失礼な番組の作り方をしたな」というのが自分の率直な感想で、ハッキリ言ってこれは才能ある子供が伸び悩むよくある話。
宇佐美の紹介という事と、現在はまじめに働いて妻子を養っているという事でVTRにまとめられた感じだが、中学時代にうまかった選手が伸び悩んで消えるというのは特別珍しい話ではない。
「選手の個性を指導者が潰した」という趣旨のまとめ方に、スタジオにいた駅伝の青山学院原監督が「指導者を代表して謝りたい」と発言していたが、「何勝手に代表して謝っちゃってるの?」と強く感じた。


このVTRを見て「選手の才能」について改めて考えさせられたので、この件に関する個人的見解をまとめておく
・才能には大きく分けて2つある。「能力的な才能」と「継続して努力を続けることが出来る才能」だ。
・能力的な才能とは、身体能力の他、ボールをうまく扱うスキルやのみこみの速さ。
・継続して努力を続ける才能は、文字通り飽きずに努力し続けることが出来る才能で主にメンタル面を指す。
・今回の河本氏の場合は、典型的な能力的な才能があるけど、努力を継続する才能が無かった選手となる。(いわゆる早熟タイプ)
・逆に能力的な才能が無いけれど永続して努力をする才能がある選手は、子供の頃は目立たないけれど後から追いつき追い越せで成長していく(いわゆる晩成タイプ)
・そしてこの2つの才能を両方とも持ち合わせた選手が、日本代表にまで上り詰める事が多い。
・子供の頃はサッカースキルに反映するのは能力的才能の部分だけなので、継続して努力できる才能の部分は無視されてしまいがち。
・今回のVTRも能力的才能の部分しか見ておらず、継続して努力を続ける才能については無視している。
・能力的才能のみある選手は子供の頃チヤホヤされて大人になったら消え、努力できる才能がある選手は子供の頃は注目されないけれど大人になった時に(サッカーに限らず)成功している場合が多い。


青山学院の原監督が勝手に指導者を代表して謝った件について
河本氏の場合、自身のテクニックだけでサッカーをやろうとしていたが、それだけでサッカー選手として成功することはまず不可能で、サッカーに必要な要素は多種多様。指導者がそれを河本氏に求めたが聞く耳持たなかったという事で、これは指導者の指導が悪くて消えたのではなく、消えたのは必然だったと考える方が自然だろう。

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今日の一言 20181230

2018年12月30日 20時52分17秒 | 一言
権限を委譲することはたやすいが、委譲を守り通すことは難しい。
委譲とは、ノドまで出かかった言葉を我慢して飲み込むような、しんどい行為なのだ。

土光敏夫
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エルゴラッソ 選手権対談

2018年12月29日 22時28分35秒 | その他
エルゴラッソに掲載されていた川畑氏と森田氏の選手権に関する対談記事が面白かった。

個人的に印象に残った部分のみ紹介
・(出場チームに)頑張らないチームとかまずあり得ないし、そういうチームはそもそも出場権を取れません。
・(丸岡や香川西の久しぶりの出場に関して)強豪が一度勝てなくなると自信を無くして立て直すのが大変そうです。「勝たなきゃ」という思いが強くなり過ぎて楽しめなくなると話していて、勝ちを運命づけられたチームは大変だなと改めて思いました。
・当たって砕けろのチャレンジャーマインドのチームは強いよ。サッカーはそもそも一発勝負での番狂わせを起こしやすいスポーツだし、選手権は「40分ハーフの延長無し」というレギュレーションがその傾向を加速させる。「あと○分頑張ればPK戦だ」と選手の気持ち的にも頑張れる。
・四中工の浅野みたいな、選手権を戦いながらグングン自信をつけて化けていく選手に出てきてもらいたい。もちろん技術・戦術や体力の下地があってのことだけど、最後はメンタル。だから自信をつけると一気にブレイクする訳です。
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今年の選手権注目ポイント

2018年12月26日 21時42分00秒 | 高校サッカー・クラブユース
今年の選手権の特徴を挙げるとレベルはやや低め。これといったスター候補生も不在。(流経柏の関川が鹿島でどこまで成長できるかという感じ)
そんな中、各地区大会を観戦して印象に残ったのが、無印の2年生に印象に残る可能性ある原石が多いという事。
今回の選手権は、可能性を秘めた原石が全国デビューする大会という見方が出来るかもしれない。

個人的に注目している2年生注目株を紹介

遠野:MF遠藤
ボランチの位置からドリブルで仕掛けるプレーは存在感があった。高校生の頃の香川真司のプレーを思い出した。    

徳島市立:GK中川
身長188㎝の大型GK、細かいところはまだまだ足りていない部分が多いが、素材としては非常に面白い。

東福岡:MF青木
1年生だがこの青木も注目したい。サイドからの仕掛けは1年生ながら東福岡の大きな武器になっていた。

青森山田:MF武田
名前が英寿。同名の中田英寿を思い起こさせるプレースタイルで2年生ながら既に青森山田の攻撃の中心。

桐光学園:MF佐々木
桐光学園といえば2年生エースの西川に注目が集まるが、佐々木のドリブルでの仕掛けも要注目。

立正大湘南:MF山田
CBの山田ではなくて2年生MFの山田。パスセンスが秀でており、そのタイミング良いパス出しは一件の価値あり。

大分:MF菊地
テクニックのある選手。

瀬戸内:DF松崎
右SBからタイミングの良い攻め上がりを見せる選手。瀬戸内と言えば高校時代無名ながら今や世界から注目される安部の母校。安部に続く無印良品になる可能性あり。

矢板中央:DF長江
CBで今年の矢板中央の鉄壁DFラインを形成。プリンス関東1位の立役者の1人。

尚志:染野
U-17代表候補FW。県予選決勝では何度も正確なポストプレーを見せた。


その他、帝京長岡や四中工にもそれぞれ注目の2年生が複数いるので注目したい。
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2018選手権地区大会決勝 実況

2018年12月26日 21時38分20秒 | その他
選手権地区大会の各地区予選決勝戦を録画観戦して、毎年楽しみにしているのが実況が紹介するエピソードや名言。
今年は全体的に少なめだったが、その中から東京都予選の駒沢大高の対戦相手だった帝京について紹介していた帝京魂について紹介した言葉が印象に残った。


帝京魂という表現をしてもらえるが、自分たちで言うものではなく周囲で感じてもらうもの。
1点を返した時に会場全体が「逆転するんじゃないか?」「帝京はやる」と感じてもらえる空気感が帝京魂。
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第97回高校サッカー選手権 出場校等

2018年12月25日 22時49分41秒 | 高校サッカー・クラブユース
日テレG+で各都道府県の地区大会決勝戦を録画視聴

選手権出場校に関する個人的評価点と簡単な感想を記す。
評価点の見方は以下のとおり(過去のものと同様)
55~ 全国大会で戦える一定以上の水準を満たしている
60~ 全国大会で1勝することが出来る
65~ 全国大会でベスト8を狙える
70~ 全国大会優勝候補、プレミアリーグで残留できる力がある
75~ 全国大会優勝候補筆頭 プレミアリーグで中位に入れる
80~ プレミアリーグで優勝争いできる
85~ プレミアリーグ優勝候補
各チームの評価点を見ると分かるけれど、55以下のチームは少ないけれど70以上のチームも少ない。例えばプレミアリーグで優勝争いをした青森山田が76。評価点の基準を見たら80以上のはずなんだけれど、この評価点を決めたのは5年以上前。つまり今は80無くてもプレミアリーグで優勝争いが出来るという事で、5年前に比べて上位チームのレベルが下がっているというのが率直な感想。
高校サッカーの勝敗の要因は「能力6割、メンタル・戦術3割、運1割」。今回示した評価点は能力部分を示す数値。能力が高いチームの方が勝つ確率が高いけれどそれは勝敗を決する要素の半分程度だという事。特にリーグ戦とは異なり負けたら引退のトーナメントはメンタルが勝敗の要因となる割合がリーグ戦に比べて飛躍的に大きくなる。そのあたりのメンタルやモチベーションに関するチームマネジメントも勝つために必要な重要な要素となる。


北海道 観戦できず
青森  青森山田 76
    伝統の高さと強さを活かすサッカー。それに加え今年は壇崎とバスケスの2列目の打開力が加わったチームとなっている。選手個々の能力は今大会参加チームで最も高い。
岩手  遠野 64
    ショートパスをつなぐポゼッションスタイル。2列目に個で仕掛けられる選手が揃っている。また、2年生ボランチ遠藤のドリブルは要注目。
宮城  仙台育英 58
    組織的守備からのショートカウンター、DFラインはよく整備されているが2列目のラインがどこまで連動できるか。結城と三田が攻撃の中心。
秋田  観戦できず
山形  観戦できず
福島  尚志 64
    ポゼッションサッカー。U-17代表の染野のポストプレーは安定している。嘉瀬のスピードに乗ったドリブルでの仕掛けも強力。
茨城  明秀日立 63
    組織力高く良く仕上がったチーム。個々の能力が一定水準以上で良い意味で個性が目立たない組織力を試合で出せるチーム。SB高橋が質の高いクロスを何本も上げていた。
栃木  矢板中央 66
    しっかり守ってカウンターサッカー。DFが守備力高く強力でフィード力も高い。縦パスが多く高さと強さを活かす。交代選手にスピードのある選手、技術のある選手を控え交代で攻撃のリズムを変えられる。
群馬  前橋育英 65
    プレスからのショートカウンターでプレスをかける範囲が広い。優勝した昨年に比べるとチーム力は落ちる。
東京A 国士舘 59
    個性ある選手は少ないがチーム全体でハードワーク出来るのが強み。FWの柳、MFの唐澤の仕掛けは打開力がある。
東京B 駒沢大 65
    守備組織が非常にしっかりしている。飛び道具のような目立つ個性はないが守備組織だけで勝ち上がれる力あり。
埼玉  浦和南 64
    選手個々の能力が高い。地区大会決勝では連動した守備で全国屈指の攻撃力を誇る昌平を抑え込み、攻撃でも何度も昌平守備を崩していた。
千葉  流経柏 75
    ハイプレスサッカー。組織的にしっかりしていて、ハイプレスだけれど選手の移動距離少なく省エネハイプレスで後半終了までプレスがかかり続ける。スタメンに1年生が3人。
神奈川 桐光学園 67
    安定した守備から攻撃陣の個性を活かすサッカー。西川、阿部、佐々木といった個性ある攻撃陣がハマれば面白い。個人的に注目している選手は金子。チームに欠かせない存在。
山梨  日本航空 61
    ハードワークハイプレスでボールを奪ったら縦に速いサッカー。以前日本航空はポゼッションにこだわったサッカーをしていたが、今はそのこだわりは無くなったらしい。後半徐々に運動量が落ちるため、選手交代は積極的。
新潟  帝京長岡 58
    技術を活かし細かく繋ぐテクニック系のパスサッカー。前線に能力の高い2年生アタッカーが揃う反面守備はやや甘め。
富山  富山第一 63
    どちらかと言うとつなぐよりもロングボールで縦に速いサッカー。両サイドからロングスローを投げてくる。CB2人は跳ね返す能力高い。攻撃は小森が大黒柱。
石川  観戦できず
福井  丸岡 56
    伝統のカウンターサッカーから近年はポゼッションサッカーに様変わりした。主将宮永のドリブルがチームの攻撃の要。
長野  都市大塩尻 50
    ポゼッションしながら縦に速くサイドから攻めるスタイル。守備は選手間の距離間があまり良くなくボールに寄るシーンが目立った。
岐阜  岐阜工業 53
    堅守速攻でチーム全体の守備意識が高い2トップの森、熊澤の能力高く個で打開できる。
静岡  浜松開誠館 65
    3トップの攻撃力は全国でも通用する破壊力がある。鍵は3トップと2列目の3人の距離間。チームで連動してコンパクトに保ち続けることが出来るかどうか。
愛知  東邦 57
    しっかり守りを固め、スピードと高さを活かしたカウンターを仕掛けるサッカー。守りのブロックをどれだけしっかり固め崩されない時間を継続できるか。
三重  四中工 62
    樋口監督ラストイヤー。森、和田、田口を新生3羽カラスと名付け、途中交代からの攻撃のアクセントにしている。プレスは連動が少なくDFラインは裏を取られやすい。
滋賀  草津東 64
    安定した守備から選手個々の技術を活かしたパスをつなぐサッカー。MF山本のセンスあるプレーは一見の価値あり。GK加藤のキックも正確。
奈良  一条 55
    しっかり守ってからのショートカウンターサッカー。スタメンに2年生が6人。インターハイ後に2年生が台頭してチームが生まれ変わった。CB酒本は今大会注目選手。
和歌山 和歌山北 62
    ボランチからの展開と素早いパスワークで攻撃を展開。2トップの連係、中川のドリブル突破で攻撃を形成する。
大阪  関西学院 63
    ハードワークからの激しい守りがチームの持ち味。GK梅田はハイボールの処理がハイレベル。主将の8山田はチームのハードワークの象徴。
京都  東山 61
    組織力の高いサッカー。全体的にコンパクトでショートパスがつながりやすい。注目は久乗。技術が高くハードワークもできる選手。
兵庫  関西学院 58
    全国は50年ぶりの出場の古豪。特に目立っていたのは主将のMF林の左サイドからのドリブルの仕掛け。打開力あるドリブル突破を何度も見せていた。
鳥取  観戦できず
島根  立正大湘南 64
    ハードワーク、組織的守備でボールを奪い、どちらかと言うとパスを細かく繋ぐというより縦に速い攻撃を仕掛ける。鶴野、藤井、大西の前線の3人はそれぞれ個で仕掛けられる能力あり。2年生トップ下の山田のパスセンスは要注目。
岡山  観戦できず
広島  瀬戸内 61
    ポゼッションしてパスをつなぐスタイル。全体的に間延びしやすくぜんたいをどれだけコンパクトに保てるかが鍵となりそう。2年生SBの松崎が非常に良い動きを見せていた。
山口  西京 55
    4バックだが両ワイドが下がり6バック状態になるシーンが多く見られた。パスをしっかりつないでビルドアップしたいけれど、相手にポゼッションされると両ワイドが下がってしまう感じに見えた。
香川  香川西 62
    両ワイドからの仕掛けに迫力がある。スタメンに1年生を4人起用して若いチームで4年ぶりの全国出場を決めた。DFライン乱れ中盤が落ち着かなくなる時間帯があったのでそこをどう修正するか。
徳島  徳島市立 65
    3トップに個性がある。特に岡のスピードは注目。2年生GKの中川も大器と呼べる素材。徳島市立は個性ある選手を育てていると感じる。
愛媛  宇和島東 52
    選手個々の個性を活かすサッカーだが、チーム全体で組織的な動きが少ない。県予選決勝で見せた立木と豊田の連携からのゴールは見事だった。
高知  高知西 51
    しっかり守りを固めてまずは守備をしっかり戦うチーム。スタメンに2年生が多い。リスタート時にしっかり時間をかけてチームを落ち着ける。
福岡  東福岡 73
    能力高い選手が多く、ポディションチェンジが多い。1年生のMF青木は注目の素材。全国制覇した時と比べると選手の個の能力は少し落ちる。
佐賀  龍谷 56
    初出場の佐賀の新鋭私学校。県予選はエースの竹島が骨折で欠場ながら全国大会出場を決めた。ハードワークで労を惜しまないスタイル。ボランチの後藤からのパスで攻撃を展開する。
長崎  長崎総大付 64
    3トップへ縦パスを通してから2列目が押し上げる。攻撃時はSBも積極的に上がりアンカーが下がって3バック状態になる。またスローインは一倉が徹底してロングスローを投げる。鈴木の左足のキックも注目。
熊本  大津 72
    各ポディションに能力の高い選手が揃っている。福島と吉村のCBコンビは非常に強力。水野のドリブル、奥原のスピードも注目。
大分  大分 59
    主将の山口を中心としたパスサッカー。徹底してショートパスをつなぐスタイル。左SB萩本の攻撃参加が多く攻撃にアクセントを加える。
宮崎  日章学園 64
    細かいパスをつなぐポゼッションスタイル。プリンス九州得点王のエースFW鈴木は得点力がある。また河原のテクニック、比嘉のバランスをとる能力も良い。
鹿児島 神村学園 61
    ボランチの位置から展開していくポゼッションサッカー。数年前の神村学園のイメージと比べると迫力は少な目。
沖縄  那覇西 62
    ダブルボランチから展開するパスサッカー。CB比嘉が守備の中心。近年の沖縄県予選の中では最もレベルの高いサッカーを見せていた。


各地区大会トピックス
岩手県:選手入場時にエスコートキッズがいた。花巻東が初の決勝進出。今年度から柱谷哲二氏がテクニカルコーチに就任したとの事。
山梨県:選手権メンバーから外れた(事実上引退となる)3年生選手が集まって試合をする「山梨県メモリーリーグ」を行っているとのこと。
三重県:四中工の世代別代表選手に対して「U-17代表」を連呼。まだ候補を数回やっただけの代表なんですが…
京都府:京都共栄の内藤監督のプロフィールがサッカー漫画の主人公のようで面白い。サッカー指導者を目指しイギリス留学。手当たり次第に各クラブに手紙を書いて某クラブに雑用係として拾ってもらい、そこからコーチにまで上り詰め、京都でサッカーがあまり盛んでない福知山市の新興私立の監督に就任。今年度決勝戦まで勝ち上がった。
新潟県:試合前に両校校歌を斉唱。校歌時に選手一人ひとり特徴を合わせて紹介。
福井県:福井商のチアリーダーが全米チアダンス選手権5連覇のジェッツでレベルが異常に高い。スタンドの応援が世界レベル。
鹿児島県:近年稀に見る大味な決勝戦だった。鹿児島城西は3-4で負けている後半30分に身長192㎝の1年生GKをFWで起用。これまでそのような起用をテストしていたことは無かったらしく実況がかなり驚いていた。結果的に鹿児島城西はチームバランスが崩れそこから3失点で大敗。解説の久永氏(元福岡)は「そんな甘いもんじゃないよ」「小学生じゃないんだから」と冷ややか且つ冷静な解説をしていた。
佐賀県:佐賀東と佐賀北の公立校の時代が長く続いていたが久しぶりに私学が優勝。優勝した龍谷は2013年から強化を開始、2015年に県初の人工芝グラウンドを整備して今回の結果につなげた。佐賀県にも私学の波が来たようだ。
大阪府:大阪学院は毎年スポーツクラスの全生徒が行う椅子取りゲーム大会が開催されていて、今年は大阪学院の主将が優勝した。
愛媛県:決勝進出した八幡浜工業は第55回大会(初の関東開催)でベスト4。高校サッカー選手権で初めて国立で試合をしたのが八幡浜工業対静岡学園だったとの紹介があった。
広島県:控え選手の紹介時、控え選手全員の特徴を紹介していた。
山口県:解説の岩政氏(元鹿島)の解説がシステム論の講釈が長くかなり細かく伝わりづらい。詳しく解説しているので需要はあるかもしれないけれど高校サッカーの解説向きではなかった。
宮城県:解説の平瀬氏のノリが軽く、ファンが解説しているような感じだった。

今年の選手権予選決勝戦の特徴として、解説人が例年より豪華だったことが挙げられると思う。いつもなら県サッカー協会の方が解説をすることが多いのだが、今回はある程度名前の売れた元Jリーガーが解説をしているところが多かった。
宮城県:平瀬氏(元鹿島)
福島県:本田氏(元鹿島)
長野県:中西氏(元千葉)
富山県:羽中田氏
青森県:大榎氏(元清水)
福井県:松原氏(元磐田)
鹿児島県:久永氏(元福岡)
奈良県:森山氏(U-16代表監督)
熊本県:武田氏(元V川崎など)
山口県:岩政氏(元鹿島)
和歌山県:宮澤ミシェル氏
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今日の一言 20181223

2018年12月23日 11時44分57秒 | 一言
世の中にはすさまじい苦しみがあるんだ
その苦しみの真正面にお前は立たなきゃいけないんだ
その苦しみの前に立った時にいったい何をやるのかを考えろ
それが坊さんの役割だ


プロフェッショナル 仕事の流儀 「生老病死、四苦に立ち向かう~僧侶・高橋卓志~」
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消えた天才2

2018年12月18日 22時48分43秒 | その他
ユーチューブにて消えた天才平山相太編を視聴

https://www.youtube.com/watch?v=n2_cmPs2tgs

内容は以下のとおり
・高校サッカー選手権歴代最多得点、高校卒業時には当時のほぼ全てのJクラブ(16クラブ)からオファーがあった。
・高校卒業後、一度は大学に入るもオランダ1部リーグに入団、チーム得点王になるも1年でクビ。
・日本に戻ってJクラブに入団、10年Jリーガー在籍するも目立った活躍なく引退。
・オランダで1年でクビになったのは監督が変わり、新たな監督から「オランダ語を覚えろ」と要求したが、平山はオランダ語を覚えられなかったから。
・本人曰く、プロで活躍できなかった理由は強い精神力が無かったから。
・オランダでプロになる時、オランダに行く事しか考えていなかった。(プロとして成功するビジョンを描いていなかった)
・現在は将来指導者になるための勉強のために大学生になった。

感想
平山の高校サッカー選手権での活躍は言うに及ばず。誰もが平山の将来の日本代表での活躍を期待した。
ただし平山に関しては、マスコミが過熱に報道し過ぎて、平山本人が勘違いをしてしまっていた感が強い。
平山が高校2年生の時、初めてスポーツ新聞の1面に平山が出た時の見出しは「国見にヤンカ―がいた」だった。※ヤンカーは193㎝のドイツ代表FW。
その身長の高さを活かした迫力あるプレーはまさにヤンカ―そのものだったが、高校3年生の選手権で平山フィーバーが過熱するとマスコミは平山に対してヤンカ―ではなくマラドーナのような活躍を求めるようになり、日本中のにわかファンがそれを期待するようになってしまっていた。
前線の電信柱として順調に成長していれば、立派な日本の電信柱になっていたと思うが、足元を見失ってしまった選手という印象が強い。

VTRの中で「高校卒業後一旦は大学に進学するもすぐにオランダでプロ契約」と簡単にプロ入りの経緯が紹介されていたが、その経緯を省略されてしまっていたのは残念だった。
平山は多くのJクラブからオファーがあったが筑波大学に進学。これは当時の小峰監督の意向が強かったと云われている。おそらく小峯監督は平山の精神的な弱さのままプロ入りしても成功しないという事を見抜いていて、大学進学させたのだと思う。
小峯監督の指示に従い大学進学した平山だったが、大学2年の時のU-20W杯で惨敗して世界との差を痛感。ここで地道に足元を見て大学で成長しようとすれば良かったが、慌てて大学を中退してオランダでプロ入り。1年目は活躍できたが、VTRであったオランダ語を覚えられなかった事、ホームシックにかかったなど当時の報道もありすぐに帰国。Jクラブ入りするも期待されたほどの活躍が出来なかったという流れに繋がった。

結局プロを引退してからまた大学生に戻り、高校卒業時に小峯監督が平山に足りなかった部分を学ばせるために進学させた大学生に戻ったという格好になった。
マスコミの報道に勘違いした周囲の影響で自身の足元を見失い、自分の課題と向き合えずに弱点そのままにプロで勝負、中途半端なまま現役引退して、15年の回り道をしたという状況となった。

身体能力や足元の技術だけでプロになってもプロで活躍できた選手は非常に少ない。
気持ちの強さや人間性も同じくらい重要だということがわかる。
そして日本にはそれを補う場所として、大学という有益な選択肢が用意されてあるという事も再認識させられた。
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プレミア参入戦2018 第2戦 @コカコーラ

2018年12月16日 20時51分55秒 | 高校サッカー・クラブユース
コカコーラ広島スタジアムにてプレミア参入戦2回戦を観戦

矢板中央 1ー3 大津

得点
前半42分 (大)6福島のスルーパスに抜けだした3岩本のクロスを8大竹が決める
後半9分 (大)9大崎の得点
後半11分 (矢)10飯島の得点
後半44分 (大)9大崎の得点

矢板中央スタメン
      1安西
2後藤 3長江 4白井 5内田
    6土谷 16池田
 8伊藤       17木村
    13眞島 11大塚
交代
前半26分 眞島→10飯島
後半0分 木村→17板橋
後半5分 伊藤→7山下
後半12分 長江→14望月

大津スタメン
      1松村
3岩本 6福島 5吉村 2西原
    15富永 7松原
 8大竹       10水野
    9大崎 11奥原
交代
後半38分 奥原→19濃野
後半45分 大崎→17上田

感想
前半立ち上がりは拮抗した展開も前半20分くらいから大津がペースを握り複数回決定機を作り出し前半終了間際に大津が先制。後半立ち上がりにも大津が追加点を上げ、その後の矢板中央の追い上げをかわし大津が3ー1で勝利。
大津は先制点に結びつけた6福島のスルーパスが絶妙、アシストしたSBの3岩本も前半唯一のオーバーラップを見事に得点に結びつけた。
矢板中央はベンチに控える攻撃陣が多士済々。ベンチに控える個性ある選手を次々に投入して反撃を試みるも大津守備陣を崩し切ることが出来なかった。
両チーム打開力ある攻撃力ある選手がいたが、それ以上に両チームとも安定した守備陣の活躍が光っていたっ試合だった。
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今日の一言20181213

2018年12月13日 19時54分59秒 | 一言
広島へ出発
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