1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

東日本大震災、あれから13年

2024-03-11 09:46:54 | 独り言
東日本大震災からもう13年がたちます。多くのマスコミでも取り上げられている東北の復興状況。さらに今能登地方の復興が課題になっています。
TVなどでは専門家等による今後の地震予測など危機管理等についても報道され、少しでも自らできる対策などについて周知を促しています。
いつ起こるか分からない避けようのない危機に対して、不安が募ります。
東北の復興を願い、被災企業の支援を続けてきましたが、現地を見るたびに感じたのは復興の地域による状況の違い、場所による復興の度合いの違い、企業や戻ってきた人たちの復活・復興への対応や思いの違い。
行政や支援機関のそれぞれの支援の思惑の違い。
販路開拓の支援を行うたびに感じるのは、そうした個々の企業や地元の方たちの思いの違い。
皆さん復興への思いは強いのですが、温度差を感じます。
また支援側の支援疲れでしょうか。
次第に流れに任せるような支援。
販路開拓で思うのは、ポップアップであれ本売場であれ、百貨店やスーパー、コンビニなど空いている棚がないほど被災地以外の場所では商品が埋まっています。
道の駅や直売所の午後、空いた棚や場所を見かけることはありますが、どこでもそれほど潤沢に商品が棚を埋めています。
そうした空間の無い場所に新たに商品を埋めてもらう(仕入れてもらう)ことの大変さを意外と支援する側が理解していないケースを感じます。
ただマッチングの機会を提供すれば何らかの成果は上がるため、繰り返しそうした機会の提供で支援を行ったつもりになる。
その繰り返し。
震災やコロナを経験した消費者は、今自分の買い物には非常にシビアです。
まあこれでいいかという買い方はしなくなり、これでなければという思いでの買い物が主流です。
そうした消費者の購買活動に、一層真剣にモノヅクリから販路開拓まで行う必要があります。
株価が最高値を付けても、経済の実態はいかがでしょうか。
自らも消費者であり、ものづくりの前に自らの生活を振り返る必要があります。
消費者としてどのような思いで購買活動を行っているのか、どのような選択をしているのか。
復興の街づくりはまだまだ大変ですが、経済を回すことで少しでも復興への足掛かりにつなげたい時期に来ています。
インバウンドによる観光の活性化、少しでも被災地経済が回るための活動、地元の方の復興に対する思い、それぞれの思いは千差万別、バラバラのまだまとまりの少ない復興状況。地域差。
今、能登地方の復興に対して、東北の経験を活かした支援が必要です。
しかしその前に、復興の在り方を見直す必要がある気がします。
それは支援の仕方にも当てはまります。
現状を見た今後の支援について、そして今後の被災に対するモデルとなる復興を再度見直す必要があります。
ただ原発問題という大きな課題を持った東北の復興は、長い解決への時間を要します。
しかしいつまた発生するかもしれない同じような国難を、多くの皆さんに現地を見ていただきながら再考していただければと心から思います。
それには地域の「まとまり」も大切、まとまるのもまとめるのも大変ですが、個々バラバラな動きでは活性化へつなげる大きなうねりにはならず、歩みののろいものとなります。そこに地域差を感じます。
経済面での課題は非常に大きいですが、あれからもう13年、世界に起こる自然災害に対して、何とかモデルケースとなる復活を目指していきたいものです。
被災地の皆さんの苦労は筆舌に尽くしがたいものがありますが、親類家族が生きていてくれただけでもと思いながら、復興の在り方、偉そうに言えば支援の在り方について考えさせられる3月11日です。
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