1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

新規輸出1万者支援プログラムのご紹介

2022-12-20 14:13:27 | 独り言
この度経産省、中企庁、ジェトロ及び中小機構が一体となり、全国の商工会・商工会議所等とも協力しながら、
①新たに輸出に挑戦する事業者の掘り起こし、
②専門家による事前の輸出相談、
③輸出用の商品開発や売込みにかかる費用への補助、
④輸出商社とのマッチングやECサイト出展への支援、
などを一気通貫で実施することになりました。

現在の円安を輸出を始める観点からは好機と考え、この機を逃さずになかでもこれまで輸出したことがない企業の皆様に、準備や商談等を速やかに進められるよう、12月16日より「新規輸出1万者支援プログラム」を開始しています。
下記のジェトロポータルサイトからご登録されると、専門家から折り返し連絡があり個別にカウンセリングを行い、各事業者に適した支援策の提案があります。
まずはポータルサイトをご覧いただき、ご登録ください。

 ○新規輸出1万者支援プログラム ポータルサイト
  https://www.jetro.go.jp/ichiman-export/

 ○新規輸出1万者支援プログラム ガイドブック
  https://www.jetro.go.jp/ext_images/ichiman-export/pdf/guidebook.pdf

【お問い合わせ先】
中小企業庁経営支援部創業・新事業促進課
担当者: 宮本、田中
TEL:03-3501-1511

貿易経済協力局貿易振興課
担当者: 川池、浅野
TEL:03-3501-1511




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令和5年度 中小企業・小規模事業者・地域経済関係 概算要求等について

2022-12-12 14:32:45 | 独り言
そろそろ年末を迎え、あわただしい日々を送られていると思いますが、来年度の事業計画は立てられているでしょうか。
コロナの影響は身体だけではなく経営にも大きな影響を及ぼしてきましたが、ますます資金繰り等厳しい新年度を迎えそうです。
そこで改めて、「令和5年度 中小企業・小規模事業者・地域経済関係 概算要求等ポイント」政府が発表した次年度令和5年度の概算要求を見直してみました。
なかでも「【3】成長分野等への挑戦に向けた投資の促進」の中で、「事業再構築補助金【7,123.0億円(令和3年度補正+令和4年度予備費)】新型コロナの影響を大きく受けながらも新分野展開、業態転換等の事業再構築に挑戦する中小企業等を支援。」と書かれており、事業再構築補助金が継続されることが分かります。
ただ、内容は毎回のように変わるため、工場等の建築物や機械等への投資がコロナの売上に対する影響とともにどのように変更になるのか気になるところです。
売上要件が変わるであろうといううわさは聞きますが、少しでも資金繰りをはじめ、より企業の事情に合わせた支援に期待したいものです。
また、【5】伴走支援・人材確保支援等の中では、「小規模事業対策推進等事業【54.8億円(53. 3億円)】中小企業支援機関等を通じて行われる小規模事業者への巡回指導・窓口相談などを支援。」とされており、認定支援機関として来年も皆さんのお手伝いができると思っていますが、お願いしたいのは、そうした補助金の活用も重要ですが、あてにしない経営のあり方をしっかり見直しておくことです。
事業再構築補助金でデジタル化が求められていましたが、単にSNSなどで情報発信を行うのがデジタル化ではありません。インボイス制度などにも対応し、受発注や精算システム、製造業においては社内LANなどの見直し、工程管理の効率化などシステムの活用が求められます。
海外と比較して、日本の失われた30年といわれる理由の一つは、経営者のこのデジタル化意識の遅れだと思っています。
年末は「マーケティング5.0」と検索していただき、今現在マーケティング4.0が自社でできているのか、振り返り対応を考える必要があります。
デジタル化社会から「デジタル社会」になったとき、日本は先進デジタル発展国に追いつき追い越しているでしょうか。
キーワードの一つは「アジャイル」です。


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🔳バイヤーの仕入れ判断基準

2022-12-05 18:39:43 | 独り言
次に、バイヤーが商談で何を求めてくるか、判断基準などについて述べたいと思います。
■バイヤーの仕入れ判断基準
①価格設定
 自社の取扱商品の販売価格帯を熟知しているバイヤーですから、価格設定については非常に敏感です。ニトリの宣伝文句ではないですが「お値段以上」の価値を求めてくると思っても間違いないと思います。日ごろから、売りたい店の価格帯や競合相手の価格帯をよく調べて知っておいてください。交渉の中で、日ごろの努力を語ることで、どれくらいのランク、もしくはレベルの商品であるのか、語れるようにしておくことが重要です。そのうえで「値ごろ感」を出すことも重要です。
②ブランド・商標・商品名
 バイヤーは地域で知名度のある商品、いろいろな「賞」を受賞した商品など、注目度の高い商品には興味があります。最近の地方創生の流れに沿って、オリジナル色のある商品、希少性や商品・パッケージの完成度の高い商品には、消費者の共感を得られやすく、仕入したいものです。一次産品でも栽培に苦労して、一層のおいしさや季節感、その先取りをした商品などには興味を持ちます。
 商品化する際に、そうしたバイヤー目線、消費者目線を意識して、開発する必要があります。
 キーワードは、①値ごろな価格、②地域色、③季節感、④独自性(オリジナリティ)などです。
 そうしたキーワードをどこまで生かした商品開発ができているか、それにより地元での評価を得、地元情報誌やマスコミなどの注目を受けているか、おいしさは当たり前ですが、付随的な条件も満たす必要があります。
 なお、バイヤーによっては、事前に興味のある商品に関して、工場を見、生産能力を測り、安心・安全の確保をしながら、商品開発の支援をし、知名度を上げ、マスコミに情報を流し、そのあと自分の店舗に導入するケースもあります。そうしたバイヤーとどれほど柔軟に対応し、新たなビジネスモデルの構築を可能とするか、いろいろな成功事例を学ぶことも大切です。
 地域ブランドから出発し知名度を上げ、売上を伸ばしていくためには、ブランド名や商品名、その商標登録なども独自性を発揮し、情報発信する際に重要です。
時には、弁理士などに相談し、魅力的な名称を付けたいものです。
 こうして作り上げた商品も、パッケージや包装資材のイメージが売りたい店と異なるものでは、販売につながりません。バイヤーは次に挙げるようなことを考えながら仕入れを行っているのです。
③ストアイメージに合っているか
 バイヤーは自分の担当売場に皆さんの商品を置いた時のイメージなどにも注意します。すでに販売している商品群の中に新たに加えることで、イメージダウンにならないか、より引き立て相乗効果を発揮する商品となるのかなどを判断します。仕入れる段階に至るまでに、安心・安全管理はもちろんのこと、そうしたイメージにまでこだわります。百貨店やスーパーと直売所の違いかもしれません。パッケージやシールのデザイン、法規制に則ったそれでいて消費者の目を引くデザイン、総合的な商品の完成度が求められます。
④安心・安全
 お互いの信頼関係は、単に売れるからではありません。基本となる安心・安全管理ができており、消費者に自信をもって販売できることが何よりなのです。
コロナ禍、コロナ後広く市場に受け入れられるためには、GAPへの対応、HACCP対応など、段階的にどのような認証を受けていくかも、今後の重要な事業戦略にかかわってくると思われます。
 小生は企業支援を行う際、加工品の場合などは必ず工場を拝見しますが、バイヤーも同様です。FCPシートにも記入をお願いするのですが5Sもしくは7Sに注意が必要です。
 ①整理、②整頓、③清掃、④清潔、⑤習慣づけ、⑥洗浄、⑦殺菌が食品衛生上求められているものです。どれだけ努力しているか、FCPシートやHPで情報発信する必要があります。
 何度も申し上げたいのは、1枚扉の出入り口での工場管理はダメということです。風が埃や虫を運び込み、髪の毛やその他の異物を商品にもたらす危険があるからです。6次産業化における加工場の解決すべきポイントでもあります。(ここでは6次産業化と申し上げていますが、現在は農山漁村発イノベーション事業の中の一環として、加工場整備には引き続き重要なテーマです。)
⑤その他取引上注意すること
 自園で栽培する農産物の場合に、農薬や肥料はどうしているのか、まずバイヤーは知りたがります。
加工品においては、原材料をどこから仕入れて加工しているのか、すべて特定の生産者が提供しているものか、原産地表示は正しく表示されているか、その他の表示も法令に従っているのか、原材料は重量順に表示されているのかなどです。消費期限・賞味期限について適正な起点からの表示になっているのか、内容量についても適正な表示になっているか、アレルギー表示も正しく記載されているかなど、すべてに正しい記載が求められています。
 また最近のコロナの影響などによる健康志向で、カロリーや栄養成分表示などについても一層関心が高まっています。食品の保存方法についても、長ければよいのではなく、むしろ添加物などを見て購買を判断する「賢い消費者」が増えていることにも注意が必要です。
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