1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

6次産業化

2018-05-26 12:49:02 | 独り言
本年度も中央サポートセンターの6次産業化プランナーに登録しました。AーFIVEからパソナに担当が変更になりましたが、従来パソナ農援隊でのお手伝いもしており、違和感はありません。
むしろ全国の農家や農業法人、JAの皆さんなどのものづくりから販路開拓までの支援を継続して行えたらと思っています。
昨年パリに行き、多くのデザイナーや通訳の方と仲良くなりましたが、3☆レストランのシェフが、今、何を求めているのかや、デザイナーの方たちがどのようなデザインによるものづくりを行っているのかなど、現場をつぶさに拝見し、多くの驚きを感じました。
日本にいるとなかなか世界のことが見えない、現状の変化が見えないことを実感した次第です。
シェフは自らがメニュの作成をするわけで、欲しいものはそのための料理の素材です。きなこやノリなど素材をどのような彼らのレシピとして活用するのか、なぜそれを求めているのか、日本の農家の皆さんに情報として伝える重要性を感じています。
国にもそうしたマッチングの手段はあるといわれているのですが、テスト販売から段階的にこちらはビジネスを成功させたいと思っています。
GGAPなどの重要性が語られていますが、その前に何をつくり提供すればよいのか、そこから始める必要があると思います。
いままでの支援活動で一番多い支援内容は、作った商品の売り方でした。最初に顧客ターゲットを決めて作らなければならない、マーケティングの常識が意外とビジネスに反映されていません。
小生など6次産業化プランナーやコンサルタントが、ものづくりの現場で一番理解をしていただく必要のある部分です。
できたものを販売するのは実は非常に難しいのです。
ベンチマーキングも十分されていない、「自分勝手」なモノづくりの商品が市場に本当に受け入れられるのか、よく考えていただきたいものです。
モノづくり補助金の場合でもそうでした。
申請書の作成をお手伝いする際、まずはどのような需要のためにどのような機械を導入し、ものづくりを行っていくのか、そこに革新的なアイデアや商品開発が行われているのか問われるのですが、まずは機械がほしいところから始まる企業の多いこと。
いろいろな行政の施策の審査なども行っていますが、これからの日本のものづくりに危機感を抱いています。
モノづくりの基本、経営の基本、マーケティングの基本を理解せずに、すぐに事業化に走る方のなんと多いこと。
若い方たちにこれからの日本を支えていただくとき、まずは、そのあたりから勉強していただきたいとつくづく感じます。
日大の事件や政治の動きを見るたびに、大人の生き方を参考にするのではなく、むしろ若い方たちが自分の思いを貫いてほしいと思いますが、そこにはルールがあることを忘れないで進んでいただきたいと思います。
ルールは近道ではなく、早くマスターし、独自性を出すための基本ではないでしょうか。
その上にさらには海外の動向、今流通など大きな変化の時代にいることを知る必要があります。
皆さんは、何から再度学びを始められますか。


コメント
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