1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

事業再構築補助金に思う

2023-10-17 11:06:46 | 独り言
認定支援機関に対して近経局から「第10回、第11回公募において、事業再構築指針で定められた必須要件を満たしていない等の理由で、評価が著しく低い申請が散見されます。本補助金では、各公募回で公募要領を修正していることから、認定支援機関におかれましては、必ず最新の公募要領及び事業計画書をご確認いただき、事業者へご支援する際は要件を含めた内容確認の徹底を再度ご留意いただきますようお願いいたします。」との連絡がありました。10回目にある企業の応募を支援し採択されましたが、確かに毎回のように公募要領が変更されよく読んでから応募する必要があると感じていました。友人の審査員から聞きましたが、それだけではなく、事業再構築にあたっての「ストーリー性」「戦略」が明確でない申請があると聞いています。仲間の申請を手伝う中で、公募要領をよく読まずに従来の内容で申請書を作成して採択されずに助けを求められるケースが多々ありますが、それ以上に内容を読むと自社都合の事業再生で市場のニーズやせっかくの事業展開を行う具体的な場所やベンチマークができていないケースが見られます。自社の強みを把握し他社にはない強みをその場所でどのように生かすのか、もしくは新たなモノ作りに挑戦するのか、書ききれていません。また手伝う際に申し上げるのは、デジタル技術を使ってHPやSNSで情報発信をし集客すると書かれている申請が大半ですが、求められているのはそのようなレベルではなく、集客や販売のためにはもっと受注から精算までの消費者利便性等の工夫が必要だと思います。製造業ならバリューチェーンの見直しなども必要です。
さらに驚いたのは、近経局からの案内に「また、一部事業者や認定支援機関において、「応募申請の際の認定支援機関への報酬額が高い案件は採択されにくい」、「申請件数が多い認定支援機関の案件に関しては採択率の調整がされている」と
いった噂があるというお声をいただきました。しかしながら、本補助金の審査において、公募要領に記載されていない審査基準はございませんので、事業者がご心配されている場合でも、応募申請時には正確なご報告をしていただくようお伝えください。」とありました。
関西でも有名な申請支援のコンサル会社がありますが、中小企業診断士に丸投げしているようでは採択がむつかしいとは思います。なぜなら知人の診断士の手伝いをする中でも、採択答案ではないと思われるレベルの内容が見受けられるからです。採択されないのは、公募要領の変更に対応した内容になっているのか、審査項目に対してしっかり記述がされているか、申請書全体を振り返って公募要領に沿った「ストーリー」の整合性があるのかなど見直す必要があります。再チャレンジが可能ですので是非、採択に向けて頑張っていただきたいと思います。採択率は非常に高いのですから今がチャンスです。
コメント
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