あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

わたしの宝物

2012年09月28日 | あんのん別院 趣味の部屋
昔から道具が好きです。
鉋や鋸、鉈といった刃物、レンチやドライバーなどの工具類、
果てはネジとかボルトにも妙な魅力を感じます。

子供の頃は、錆びたボルトやナットを集めたり、
道具箱をひっくり返して、色々な道具を弄って遊んで手指を怪我したりしておりました・・・

大人になった今でも、ホームセンターや金物屋へ行くとワクワクしてしまいます。

そんな私が最近、手にした素敵アイテムはコレ!



「和釘」です。
白鷹幸伯さんという鍛冶職人の手によって鍛えられ、薬師寺再建に使用されたものであります。
千年もつ建物には、千年もつ材木を、そして釘も千年もつものを、と製作されました。
ということで、別名「千年の釘」。



ずっしりとした重さや槌の跡、そして青っぽい鉄色がたまりません・・・


大洲城を訪れた時、売店のショーケースに鎮座しておりました。
大洲城の再建にも、白鷹幸伯追翁の和釘を使用しているいる縁のようです。

トランペットの少年よろしくショーウインドウにべったりと張り付いてると、
奥から、優しそうな売店の係りの方が・・・
もしかして~!と、キラキラした瞳で見上げると、

「あ~千年の釘は今、在庫切れで・・・予約してもらうと1か月から2か月ですかね・・・。」

そんなに世の中甘くないですね。
しばしの思案の後、予約をしちゃいました。
そうして、約1か月後、私の許へとやってきたお宝です。

さて、いつか打ち込む日が来るのでしょうか・・・?