匿名希望のさいたま市在住のHさんから質問です。どうですか?と言われても・・・・。<o:p></o:p>
個別指導や家庭教師派遣を私が代表をしているウエルストリームでは一切やっていませんのでそれがご質問への回答になると思いますが・・・・・
これで終わってしまっては、せっかく質問をしてくれたHさんに失礼になりますので特定の教室名等を一切あげずに一般論で語りたいと思います。
*個別指導(家庭教師)の利点
個別指導、家庭教師のような1対1指導の良いところは我が子にぴったり合わせてくれる点です。我が子の出来ないところやわからない点をわかるまで教えてくれるという利点があります。この意味で、高校生が自力で解けなかった大学受験レベルの数学や苦手科目を優秀な先生に教えてもらうなら、本人も意欲的で、積極的に質問をしてくるし、個別に教えてもらうことにより行き詰まっていた状態から抜けられるので非常に効果があると思います。つまり、目的意識をはっきりと持ち、意欲的な生徒が優秀な教師に個別指導を受けるなら非常に効果があります。
しかし、
*個別指導(家庭教師)の問題点
①生徒が幼児の場合、周りには自分と先生しかいないので、先生に慣れてくるにしたがって、少し難しい問題だと、自分で考えずに先生からヒントをもらおうとします。そして、ヒントをあげないと今度は先生の顔色を見て、答を選ぶようになってきます。つまり、我が子のために始めたはずの個別指導(家庭教師)が子供を依頼心の固まりにしてしまい、結果としてスポイルしてしまう虞があります。
②小学校受験は大学受験と違って、どこの小学校もペーパー試験だけでは合格できません。
ほとんどの私立小学校が行動観察(集団行動)を重視しています。受験の行動観察は5名~15名の幼児をグループにして、課題を提示して、みんなで仲良くやるように指示が出ます。
ですから、その対策として日頃から同じ年齢、同じ学校を志望している子供達と一緒に勉強し、集団行動の練習をして、そのあるべき関わり合い方を学び、それが試験当日に自然体でできるようにしておくべきです。このような対策は個別指導(家庭教師)では不可能です。
そのため、集団行動のためだけに他のお教室に行く人もいますが、これも意味がありません。なぜなら、ほとんどの行動観察対策は短時間・短期型で、芝居(演技)指導レベルしかできていないことが多いからです。お子様が自然体であるべき行動がとれるようになるためにはその行動の習慣化が必要です。行動習慣にまで高めるには短時間・短期の行動観察対策では限界があるからです。
やはり、5名ぐらいのグループで日頃から指導を受けているお子様のほうが小学校受験では良い結果を残しています。
③個別指導(家庭教師)は指導カリキュラムやシラバスがないことが多いです。
それは、よく言えば、「ひとりひとりお子様に合わせてくみ上げていくから必要ない。」です。本当にそうでしょうか?担当教師の力量にもよりますが、多くはほとんど準備もせず、いきあたりばったりの場当たり的に指導している個別指導(家庭教師)が多いのも事実です。
④小学校受験は情報力が決め手なのに、その情報を受験生の御父母様と同程度以下しか持っていない個別指導(家庭教師)が多いです。そういう教師はこんなふうに言います。
「なにを指導して欲しいですか?」「それを中心に指導しますのでおっしゃって下さい。」これは、一見我が子にぴったり合わせてくれる「いい先生」に見えます。
しかし、小学校受験ではその志望校に合格するために何が重要で、何が決め手かの情報力が合否を分けることが多いです。情報は力なのです。だから、本当は個別指導(家庭教師)の先生からそれを教えて欲しいものです。なのに十分な情報を持っていない先生からこう言われても・・・・・
*個別指導(家庭教師)が活躍する場合
そうは言っても、小学校受験でも個別指導(家庭教師)が活躍することがあります。
それは、同年齢の子供達と一緒に集団で授業を受けるのが難しいお子様の場合です。そういう場合には私も個別指導を薦めています。無理に5名程度の集団授業を受けさせて、ストレスをお子様にためてしまうより、文字通りそのお子様のペースに合わせてじっくり取り組んだほうがお子様のためになるからです。
まとめ
個別指導(家庭教師)は万能ではありません。
お子様の年齢・抱えている課題によって個別指導(家庭教師)が活躍する場合と
小学校受験のように裏目に出てしまう場合もあります。
通塾目的とお子様の年齢等によって、適切に選ぶことをお薦め致します。