この4月から年長さんになるお子様にとって、埼玉県内私立小学校入試まであと半年となりました。この半年間でかなりお勉強が進み、せっかく学力がついても、お子様があまりに幼すぎると、幼すぎることが原因で開智もさとえも星美・淑徳も×になることがあります。それはそうです。ペーパーだけで合格できないのが私立小学校入試だからです。
だから、お子様の精神年齢を6歳なりに上げることが重要になってきます。では、どうしたら良いのでしょうか?
お子様の精神年齢を上げる方法はたくさんありますが、この時期に是非やるべきことが2つありますので、そのうち1つを本日話しますね。
まず質問ですが、お子様は毎晩どこで眠っていますか?お母様と同じお布団(ベッド)でしょうか?それとも自分のお布団(ベッド)でしょうか?毎晩御父母様と同じお布団(ベッド)で眠っているご家庭ではお子様の精神年齢が上がりにくいと思います。なぜなら、眠る時に母親と一緒のお布団という状態は胎児の状態に近いからです。お子様は安心はできますが、自立の心が養われず、結果精神年齢が上がりません。
お子様が乳飲み子であれば無論そのほうが良いことも多々ありますが、お子様が4月から年長さんになるなら、「いつもでも赤ちゃんではない。」という自覚を促すためお布団を別々にするべきです。無論アメリカの家庭のように寝る部屋まで別々にする必要はありません。お子様が寝る部屋はご父母様と同じ部屋が良いですし、いわゆる川の字になって寝かせて良いのです。お布団だけを別々にするだけです。
明日から急にお布団を別々とするのも急すぎてお子様が可哀想ですから、幼稚園の1学期がはじまるこの時期に事前に言っておいて実行するのです。トークはこんな感じです。
「おめでとう!○○○さんはいよいよ4月から幼稚園年長さんですね。年長さんと言えば幼稚園では一番年上のクラスですね。だから、いつまでも赤ちゃんのようではいけないね。
だから、○○○さん専用のお布団を買ってきたから、4月からはお母さんと別々のお布団で寝ようね。そのほうがお姉さんに見えるんだって。それに井澤先生も『寝るときお布団を別々にしたほうが小学校に合格しやすい!』といってたよ。
お布団は別々にするけれど、眠るお部屋は今まで通り一緒のお部屋だからさみしくはないよ。どうぉ?お布団別々にして、年長さんとして年中さんや年少さんのお手本になれる『りっぱなお姉さん』になってみる?それとも、いつまでも赤ちゃんのように『ママだっこ』って言って寝る?お手本のお姉さん、それとも赤ちゃん、○○○さんはどちらがイイ?」
こんなふうに持っていくとたいてい『お布団別々作戦』は成功します。
もっとも母親自身が「いつまでもお子様を同じお布団に寝かせたい。」と思っているとこの作戦は失敗します。可愛い我が子だからこそ精神的に自立させ、精神年齢を上げ、私立小学校に必ず合格させるのです。そのためには親のほうがまず『子離れ』するべきなのです。親自身が子離れできず、否、子離れする気がないと、お子様もいつまでも精神的に自立できず、結果精神年齢が上がらないのです。
お子様が幼過ぎて、小学校入試で失敗する本当の原因は、お子様が早生まれだったからではありません。ほとんどが御父母様自身が「かわいい、かわいい。」で子離れできず、お子様をいつまでも精神的に自立させなかったことにあります。
そして、親自身がそれに気づかず、そのまま中高大学までいってしまうと『引きこもり』等の遠因になりかねません。
昔から「可愛い子には旅をさせろ。」といいますが、これは文字通り我が子に一人旅をさせろという意味だけではなく、「かわいい子には自立+自律をさせなさい。」ということです。