前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

120.結婚式&披露宴へ②

2013-11-22 21:50:29 | 前頭側頭型認知症

11月16日(土)

夫、朝5時頃から何度もトイレに行ったり、新聞を取りに行ったり、
私は、6時起床と決めていたので、夫を見ないふり。
それでも、夫に
「いつまで寝てるのよ、6時だ。」と言われ、
「おはよう!今起きるよ」と明るく返事。


朝食の準備に、夫の血糖値測定とインスリン注射の準備。

娘たちも早く起き、夫に「トトピ、久しぶり? ちゃんと帰って来たよ」と挨拶していた。夫は何度か娘たちが帰って来たか確かめたらしい事を言っていた。
私も娘たちも熟睡していて気が付かなかった。


朝食を家族全員で一緒に食べると言う夫。
テーブルには4人しか座れない。
犬の世話もある。
朝食の後片付けもある(姑の係り)。
礼服への着替えもある。

娘たちの援護もあり、何とか説得して、姑と夫は先に食べれるように支度した。
メニューは
味噌汁、納豆(夫のみ)、ミニトマト(夫のみ)
玉子焼き、お浸し(ほうれん草とキャベツ)。

夫の血糖値測定を長女に頼み、私は玉子焼きを焼くことができた。
血糖値 132
結婚式と披露宴の間に低血糖を起こすことが予想されたので、ごはんを大目にした。
240g(ごはん茶碗に大盛り一杯)
間食はミニトマトだが、今回は礼服に汁をこぼされるのは嫌なので持って行かない事にしていた。

朝食後は、お茶200mlと薬と薬用の白湯。
準備する前から、というか、食事が終ろうとする頃には、もう言い始める。
何度も、しつこく言われる。


外泊して来た時はいつも、朝食後のお茶に、
フェルガード100 1.5g入り一包を必ず入れている。
今回も入れました。
カロリーも11.7kcalあるので、+αで、低血糖の心配をしないで済むはず。

因みに、
フェルガード100は、フェルラ酸200mgとガーデンアンゼリカ抽出物40mg入りです。
私もたまに飲んでいますが、そのままだと、酸っぱいです。
お茶に入れても、酸っぱさは感じますが、お茶の量を多くし過ぎると、却って酸っぱさを感じるように思います。
1.5g一包にお茶は多くても200ml強nに、それほど酸っぱさを強く感じません。
お茶は、夫の好きな抹茶入り玄米茶です。

白湯の暑さにもこだわり、熱いと火傷するよと話し、丁度の加減で出しても、ポットの熱いお湯を足そうとする。娘の説得で今回は、足さずに飲んだ。

私も犬の世話をし、朝食をかっ込む。
結婚式場(会場)に持って行く、夫用のお茶を、水筒に用意する。


さて、礼服を着ることに。
痩せている事を認識している夫。
「だぶだぶで着られねべ」とまともなことを言う。
(う~ん!なんて正気なの!と感心した。)
「これしかないから仕方ないでしょ!」
夫も納得?素直に着始める。

さて、やってきました。

ネクタイ

結び方ができないと騒ぎ出しました。
思い出せない事で、混乱して騒ぐだろうと予測はしていました。

私は、学生時代、アスコットタイ・ネクタイで、おしゃれをしていた事もあり、結び方を知っていました。次女もアパレル関係に勤めているので、知っています。
何とか、結んでいると、夫も思い出したらしくやってみていました。
それでも、結局、夫は私がやるのに不満で、次女にやってもらいました。

折角着たのに、今度は、「ションベン出た」と言う。
「え? じゃ紙パンツ取り替えよう」と言っても、「え(いらない)」と拒否。
仕方ないので、臭わないし、そのままにしました。


家族全員、私の運転する軽自動車に乗り、ホテルへ。
私はドジなので、ホテルを間違えていました。すごいでしょ、呆れますよね。

夫は、怒り!
最初に気が付いて、道を曲がった途端に
「どこに行くのよ」と怒られました。
何度も謝りましたが、怒られ続け、「無駄なことして」と言われました。

ホテル到着。
親族の控室へ向かいました。

ホールに、甥が白い袴姿で私たちの知らない人と話していました。
ちょっと間に入り、挨拶し、控室へ。

去年結婚した姪の旦那様がポツンと一人でいました。
家族皆挨拶。
夫も覚えていました。そっけない挨拶でした。

早速、認知症状を出し始めた夫。
血糖値測定の時刻を気にして、(いい加減にしてよ)と思うくらい、何度も何度も、どこで測定するかを気にして聞きました。

結婚式は10時
披露宴は11時30分

9時ちょっと過ぎに、控室に置かれていたTパックのお茶を飲ませました。

次々、甥の姉妹や親族も集まり、私や姑・娘達は挨拶しました。
夫は、不躾な発言連発。
「誰よ?」「老けたな」「判らね」
久しぶりですねとか、おめでとうございます、の当たり前な挨拶もしませんでした。


さて、結婚式へ。(神前結婚式)
ここで、更に、思いがけない、夫の反応。