前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

67.開放病棟に移る

2013-05-17 21:35:54 | 前頭側頭型認知症

5月15日(水)午前、病院から電話があり、 

午後 閉鎖病棟から  開放病棟に 変わりました。

S病院に入院して5か月以上経ち、精神科の閉鎖病棟では

4人部屋に数日いて、同室の方のコーヒーとカップを窓から投げ
捨てるという問題行動を起こし、
ナースセンター内にある観察室に三か月ほどいた。
それから、一人部屋に数日、4人部屋に数週間と、転々と部屋を
変わった。

閉鎖病棟はその名の通り、病棟そのものが看護師さんの鍵がなけ
れば、出入りができない所です。
鍵を持っているのは、看護師さん、お医者さん、相談員さん、
ヘルパーさんらしき方達だけです。

面会に行った時は、面会申込の用紙を窓の所で提示し、
鍵を開けてもらって、入ります。


患者さんも、軽い問題のあまりない人は、看護師さんに鍵を開けて
もらって、一階の廊下にある自販機に飲み物を買いに行ったり、
外にたばこを吸いに行ったりできていました。

夫は水分制限があるため、お金を持たせていませんでしたし、
自由に病棟外に出ることは許可させておらず、今月に入ったあたり
から作業療法と称して、作業療法室に看護師さんに連れられて
行っていました。

何をするというわけでもなく、単にお茶を飲んで、コーヒーも飲んで、
気が向けば、階段の昇降をして来るだけのようでした。



16日、夫が開放病棟に移って、どんな様子か気になって
早速面会に行ってきました。
開放病棟の説明を看護師さんに簡単にしていただきました。

開放病棟とは、鍵もかかっていないし、買い物に行きたければ、
外に行っても良し。外出・外泊も電話でOKで、本人が大丈夫で
あれば外に一人で散歩に行ってもよいのだそうです。


ただ、一人で外に散歩に行って、迷って帰って来られない事も
あるので、気をつけてください。と言われました。



閉鎖病棟への入院は医療保護入院でしたが、
開放病棟に移ったことで、入院形態も、任意入院になるとの事
でした。

 

閉鎖病棟は、どこを歩いてもおしっこ臭かったのですが、
開放病棟は、全く臭くありませんでした。



でも、、昨日、夫は、「失禁したから洗濯物を取りに来い」と
電話して来ました。
病棟を移動して、トイレの場所に慣れていない為、失敗したの
だと思います。


17日(今日)洗濯物を取りに行きがてら、主治医と面談して
来ました。


前回外泊をした時、
低血糖を起こし、ブドウ糖を飲み、夕食後インスリン注射をしない
ために、血糖値228だったが、そんなに高血糖でもなかったのに、
高血糖になるのを夫が気にして下げたがり、
インスリン注射を、私の目を盗んで打ちたがっていたことを
話しました。とても危険なことだと思ったからです。

主治医も、夫が高血糖になるのを嫌がっているのは知って
いました。
『高血糖より低血糖が怖い事を、認知症のためか(夫が)理解
できなくなっているのかなあ?』と考え込んでいました。

私は、夫が低血糖を起こした時に、ブドウ糖を飲み、インスリン注射を
しないために、血糖値500と高血糖になる事を、夫が一番気にしている
事を話し、低血糖を起こした時に、(ブドウ糖を飲み、食事後に、)
インスリン注射を単位数を減らして、打てないか考えて欲しいと
主治医に提案して来ました。


主治医も考えてくれるといってくれました。

姑の事は、前回は、私が休暇を取って、夫と姑の二人きりになる
時間は少なかったので、スムーズだったことを伝えました。

とにかく、主治医は、姑が高齢で、夫が姑を傍から離したがらない事を
よくわかって気にしてくれていました。
「ご主人を自宅で観られるように」と、考えてくれます。

姑には私が、きつく、「夫の事は構わないで、自分の事だけして
ください」と、言っていると伝えました。


夫はのんびり、作業療法の部屋でストーブにあたっていました。

帰りに病室に寄りましたが、とても広々として、夫のベットは
窓の傍で明るい所でした。


夫は、途中行き違った若い男性患者さんを指さし、顔をしかめて
「これうるさくてよ」と言っていました。
やっぱり、前頭側頭型です。