道路はアスファルトが出ていましたが、強風で車が横転してしまわないかと心配になるほど、西からの横風がすごかった。
7病棟のカギを開けてもらい、看護師さんとちょっと話した。
それで判ったこと
・ ほとんど部屋にいる
・ 水は飲まなくなってきている
・ 食事の時はホールに出るが、TVはうるさいと文句を言っている
・ 食事中、他の人の話がうるさいと文句を言っている
・ 好きなニュースは見ていない
・ 新聞も読んでいない
・ TVの野球、特にBSの大リーグは見られない(時間帯が無理)
夫は、じっと観察室の中にいました。
体育座りで、空中に視線を集中?していました。
入るなり、
『 寿司喰う 』
『 え?今日寿司食べたの? 』
『 この前、お前、寿司喰うって言ったべ 』
前回の面会で、3月31日(日)が夫の誕生日なので、外出許可をもらって、
自宅で刺身か寿司を食べよう と行ったのを覚えていたようでした。
『 うん、お父さんの誕生日に家に帰ったらね。先生と話して、外出許可をもらってからね 』
『 そこに、医者いるから聞いてこい 』
『 え? どこ? いないよ 』
『 いるべ。 目の丸い男 』
『 え? あの人看護師さんだよ 』
『 いいから、聞いてこい 』
聞きい行くと、お医者さんじゃなく、副師長とネームプレートを見せてくれながら、
夫にも、親切に
『 〇さん、ぼくは、ほら、先生じゃないから、そういう決定は出来ないんだよ。
先生が来たら話しておくからね 』
と機嫌よく話してくださった。
夫にいい人だねと言うと、『 あれだけだ 』 とのこと
人の好き嫌いが、元々はっきりしている人なので、病院でもこういうことを
面と向かって言っていないかと、心配になった。
( きっといっているだろうなあ )
今日帰れないとわかると、急に私の話に関心が無くなって、
ドアの傍に行って、ナースセンター越しにホールの方を覗いているよう。
何を見ているか聞くと、
『 あれ、また鍵かけた、勝手にナースセンターに入ってくるやつがいるから、
だから俺はここから出られないんだ 』 と 恨めしそうに言う。
金髪に紙を染めている若い女の人がいて、五年も入院しているとか、
新しく3人おかしい人間が入って来たと、新しい病院の情報も教えてくれた。
まだまだ、新しい変化を観察し、人に話せる。まともなところだ!!
話をそらそうと、娘に電話する。
今日はいらないとは言わない。 (よかった)
娘と体調の事を話したようで 『 あまりよくない 』 と答えていた。
機嫌も悪くなく、それなりに娘の話にきちんと耳を傾けていた。
いつもより、電話の応対が、穏やかだった。
(いつもはすぐ私に携帯を押し付けるように返していました)
いつもの 抹茶入り玄米茶を あげました。
看護師さんには内緒にしておけと言われたので、今回は内緒にしました。
いつもは200mlなのを、今回は私が家で少し飲んで、少なくして持ってきました。
甥が結婚するかも知れない話をすると、『 即座に俺も出るからな 』
『 うん、今回は大丈夫だと思うよ、この前(東京に住む姪の結婚式)は
出席できなかったからね、同県人だから大丈夫だ、 一緒にみんなで出ようね。 』
新聞を読もうと、持ってきてあげると、日付に目が行ったようで、
『 今日3月だってが? 』
スポーツ面になると 『 ん? もう野球始まったってか? 』
自分では、お悔やみ欄で、誰か自分の知っている人が死んでいないか確認して、
見つからないと、
『 60で死んでるね、 おれもあと死んでもいいな 』
( 出ました、 死ぬ発言 )
無視して、知っている人いないねと話を逸らしました。
今度は、食事について、残していないか、聞いてみると
監視されているから残していないとの事、よかったよかった
今晩の献立を見てこいと言われ、一緒にホールに見に行こうと言うと、
怒られるから出て行かないとの事、
今日の夕飯の献立は、豚肉の生姜焼きと五目おから煮
また食べられないと言う、肉を食べると血糖値が上がると思い込んでいる。
野菜を先に食べて、と話す。
よ~~く 見ると、かなり痩せた。足に触るとゴツゴツと筋と骨の感触。
体重を聞くと、42キロとの答え。( 本当かな? 帰りに確かめよう )
髪はべっとりフケも浮き出ている。着ているものの、もう一ヶ月以上同じ。
今日も洗濯物は持ち帰れなかった。
帰り、夫のお気に入りの看護師さんが親切にも、ナースセンターの外に出て、
夫に見えないように配慮してくれ、夫の様子を話してくれた。
・ TVはあまり見ない
・ 食事は残さない
・ 夫には、きちんと夫の好き嫌いに対応した糖尿病食を栄養士さんが
・ 水の管理は上手くいっている
・ 作業に誘っているが、やりたがらないため参加していない
・ あまり歩かないが、たま~~に病棟を一周することがある
・ 体重はもう一度ナースセンターに入って資料確認しないと
色々な配慮に感謝の挨拶をして、建物を出た
外から、夫の部屋の方を見ると、
( お!! 今日はちゃんと見送っている!! )
聞こえていないだろうが、
『 おとうさ~~ん 今度は ◎◎(夫の妹)と来るからね 』 と 手を振る。
この前みたいな、怒ったようなカーテンの締め方でなかったのはうれしいかった
帰ってきて、姑にも報告する。
次回は、姑も娘(夫の妹)を誘って行こうと言ってくれた。