毎日 猛暑が続きますが 空の色が多少高くなってきたみたいです。
父ちゃんの施設に行く時は右も左も田んぼだらけの中の一本道を走って行きます。
昨日は前の日よりも 状態が良くないと聞かされました。
ここは病院ではないので 詳しくは分かりませんが 全身は硬直して動きませんが
身体全部使って息をしています。 血中酸素(だっけ?)がかなり低くなっていて身体の末端にまで充分な酸素が行き渡らないために
手足の指の色が変わってきてました。 身体全部使って息をしている姿はやはり可哀そうです。
それでも 父ちゃんの目は 前の日よりも多少 しっかりとしている気がします。
でもその目が見えているのかどうかは 判断できません、 「 見えているのかなぁ、 」
目の前で 手をかざしたり 振ってみたりしても 反応はみられません、 「 うーん、分からない、」
オイラが 「 目つぶし! 」 と言って 手をチョキにして ゆっくりと 目つぶし攻撃すると
直前になって 目を閉じたので 一応 目は見えてるのかも知れません^^;
「 おいジイよ、 私の顔が見えるんか? 解ったら返事してみい! 」
「 そんな事 出来る訳ないじゃん(*_*) 」
オイラが 「 わかったら マバタキしてみれて! 」 と言っても マバタキしてくれません、
すると母ちゃんも 「 ジイよ マバタキ出来んのか? ほれ、してみい! 目をパッチリ閉じて見せてみいって! 」
何の変化もなく 少しがっかりして見ていると ゆっくりと目を閉じて、また開きました。
「 おー! 今のはちゃんと答えたんじゃね? 」というと、 「 どうやろ、よう分からん 」
と言って 父ちゃんに 「 目を閉じれ! 」 とか 「 口を閉じてみろ! 」 とか言って攻撃にも似た命令をしています^^;
「 やっと 息している状態なのに 『 ウルセー! 』 とか思っているんじゃねーの? 」 と、母ちゃんをなだめます。
「 そやねぇ、 ジイよ、今頑張っているのが よう解るでぇ、 苦しいのに大変やったなぁ、 」
と言って 父ちゃんの頭を撫でる母ちゃん、
そしたら 父ちゃんの目尻から 涙がひとつ伝って耳元に流れていきました。
「 おー、やっぱり聞こえてるんやな、 」 タオルで涙を拭ってやると
もう、父ちゃんの目の力は 弱くなっていました。 もう、見えているのかさえ疑われるくらいです。
「 こんなに身体使って 息しているんだから ただでさえ疲れているのに、いろんな事させられそうになって気力も無くなってきたんだと思うよ 」
「 ほうか、ほなジイよ 眠りよ! 眠たいやろ? 今日は帰るで 」 と母ちゃんが言うと
父ちゃんの顔が 嫌そうな悲しそうな顔になりました。
「 気のせいじゃないよねぇ、帰る、って言うと いつもこんな顔になる… 」
「 やっぱり解るみたいやねぇ、 ほな もう少しいようか、 居て欲しかったら口しめてみ? 」
こんなキワまで来ているのに 大変な父ちゃんです^^;
しかし 以前は80㌔あった体重が 今では30㌔代にまでなって オイラの父ちゃんじゃないみたいです。
人の顔と言うのは ここまで違って見えるものなのかな? って、 不思議にさえ思います。
「 帰り道、お日様が沈みかけています。
父ちゃんはあと何回 この光の恵みを受けられるのでしょうか、 」
少しの間、お休みします。 すみません^^;
「 もうすぐ お米ができるよ!」
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