









【 蛍光灯の交換 その2 】
会社の天井の蛍光灯が一つ、3.4日くらい前から パカパカと点滅するようになった。
オイラの近くなんだけど、もっと近くの人もいるしぃ、それに いつもオイラが
交換してるから、最近は何だかオイラの仕事みたいに思われるのもカチンと来るように
なった。 自分の担当区域はイヤでも交換はしているが、他の担当区域の男共は
知らん顔して パカパカ点滅の蛍光灯は、しまいにゃ切れてもまだ替えない

結局、オバサンがオイラに「 換えてくれ! 」と頼みに来る、
自分のとこの男に頼めばいいのに、 やっぱりオイラが二枚目な顔に見えるのか

だいたいオイラのトコに来るのだ。 銭婆なんて、オイラのことを いつも西田敏行だ!
などと抜かして 大笑いしているが(厳密には 釣りバカのハマちゃん)
銭婆はオイラの男前具合を解ってないようだ

仕方ないので、オイラはオバサン達の魅力(

しかし・・・。こないだあたりから 妙に脚立に上るのがイヤになった

【 この日から高いトコは嫌なんです 】
だから今回は出来るだけ 知らん顔してましたよ

そしたら、一番 パカパカ蛍光灯に近い人が 「 蛍光灯を替えたいんだけど、あの
蛍光灯って、何処にあんの? 」って聞いてきた。 おっ

やっと替える気になったか

と心地良い返事をするオイラ! 程なく蛍光灯を持って行ってやると すでに
でかい脚立が立ててあり、これで準備OK

早く始めちゃってくださいな

俺はとても こんな事できないよ


もしや・・・。最初からオイラをアテにしてたんか


それからは あーだ こーだ!と、少しモメる

そこに ちょうどK部長が通りかかる。 オイラは、冗談で「 すいやせんがねぇ
蛍光灯の交換できます? 」って聞いた

ブフって吹きそうになった。( この人に高いトコなんて 上れるはずがないろが )
と、顔に書いてある。 オイラとツレがニヤニヤする0.8秒前に、K部長様が

「 おっ


チャカチャカっと蛍光灯を替えてしまった

あまりの手際良さに二人は あぜん



交換を終わらせると、さっさと何処かに行ってしまった。
残されたオイラ達二人は、何も言わず 少しの間 呆然と立ち尽くしていた


オイラ・・・。本当は、ニブい人間なのかなぁ


