Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

群馬県上野村にある滝

2008年11月03日 | 滝・渓流
「竜神の滝」から「蛇木の滝」、そして「中止の滝」へ

(1)


群馬県上野村には数多くの滝があります。
もうかれこれ10年以上に亘って訪問していますが、紅葉時期に訪れたのは初めてのことでした。
「冬桜」を愛でてから最初に訪れたのが、野栗沢にある「竜神の滝」です。

着いて驚いたのが、天気がいいのに滝には全く太陽の光が当たっていなかったことでした。
GW頃であれば、午前10時30分頃は燦燦と太陽の光が降り注いでいたんですが・・・
まるで曇り空の下で撮影しているような気分でした。

撮影地:群馬県多野郡上野村(共通)
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/10秒AE(f/8.0) 0.0EV 50㎜(80㎜相当・C-PLフィルター使用)
撮影年月日:2008年11月2日(日)



(2)


まぁ、そうは言いながらも折角来たのですから、気を取り直して撮影開始です。
トップ画像より左側に回りこんでの撮影ですが、部分的に切り取ってみました。
本当はもっと左側から狙いたいところですが、これ以上は左にある斜面の崩落が酷いので諦めました。

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/2秒AE(f/22.0) -0.3EV 80㎜(128㎜相当・C-PLフィルター使用)



(3)


このカットは帰り際に振り返って発見した構図です。
普通はあまり狙おうとは思わない構図でしたが、今回はちょっと面白いかな?と思ったものです。
この後は、少し道を戻って「蛇木の滝」へと向かいます。

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/1秒AE(f/16.0) -0.3EV 105㎜(168㎜相当・C-PLフィルター使用)



(4)


どうですか?落差は大したことはありませんが迫力ある滝でしょう?
轟音と辺りに響かせて落水する姿は、とても車を下りてすぐの場所にあるとは思えません。
因みに、↑の「竜神の滝」も車を下りてすぐに見えるロケーションにあります。

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/250秒 f/7.1) +0.3EV 98㎜(157㎜相当・C-PLフィルター使用)



(5)


もうお分かりですね。
この「蛇木の滝」は神流川の堰堤から流れ落ちる人工の滝なんですよ。
でも、自然にある岩を巧みに組み合わせていますので、部分的に切り取れば「名瀑」の出来上がり~♪

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/200秒 f/7.1) +0.3EV 55㎜(88㎜相当・C-PLフィルター使用)



(6)


さて、いよいよ今回のハイライトである「中止の滝」です。
今まで数え切れないほど上野村へ訪れながらも、未踏の地であった滝です。
かなり奥にあることもその理由ですが、何しろアプローチが厳しいものがありました。

そんな険しさがあるからこそ、この美しさを感じるんでしょうけれど・・・
折りしも紅葉と青空が見事で「来て良かった!」、と感慨に耽る暇はありませんでした。
その理由は・・・次のカットで。

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)



(7)


この滝へ至るルートですが、道路際に駐車スペースはあります。
ところが、今回は道路工事で車両通行止めとなっており、とぼとぼと2kmくらい歩いて行きました。
登山口に着くと、まずは入り口でビビリますね。

「えっ、ここを登るのか?」と思うくらい傾斜がきつくて狭い道だったんです。
まだ最初の100mくらいはましでしたが、登るに連れて傾斜はきつくなり、鉄パイプで出来た柵や渡されたロープなしには先へ進むことすら出来ないほど険しい道でした。
「登るってぇことは、帰りにはこれを下るんだよなぁ」と半ば呆れながら進んでゆきます。

やっと滝を見渡す場所に着いた時は愕然としました。
確かに周囲の景色は見事ですが、余りにも水量が乏しい上に全体を写すことは困難です。
仕方なく分割撮影することとし、このカットは下半分を収めたものです。
太陽が当たっている部分は飛んでいて分からないと思いますが、岸壁には硫黄成分が浸出していました。

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/40秒 f/4.5) -1.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)



(8)


滝の上半分を写したカットですが、手持ちでそそくさと写すのが精一杯でした。
この場所も平坦ではなく、油断すれば転げ落ちるような急傾斜だったんです。
一応三脚は持ってきたものの、とても使えるような場所ではありません。

ここへ行く場合は、一眼レフでもレンズ1本、出来れば高性能なコンデジといった軽量化された装備が望ましいですね。
私はレンズ4本、それも大口径ばかりのフル装備で行きましたからへばりました。

それはさておき、問題は帰り道です。
落ち葉が降り積もった急傾斜の道とも言えないところを下りて行くわけです。
足場を慎重に探しながらの下山は大いに疲れました。

滝までの実質的な距離は短めでもかなり危険な道です。
足に自信がない方や子供づれ、お年寄りにには無理なコースです。
夏に訪れた尾白川渓谷の道も過酷でしたが、ある意味でこちらのほうが危険性を感じたくらいです。

で、今日は全身筋肉痛で家で大人しくしています(笑)

撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 35㎜(56㎜相当・C-PLフィルター使用)


「群馬県上野村公式ホームペジ」