ドミノ (角川文庫) 価格:¥ 580(税込) 発売日:2004-01 |
恩田陸2冊目。
前に「図書室の海」というのを読んだ時にはまったく気に入らず「上手なんだけど密度が感じられない。小手先の文章という感じ。」などと評しておる。何様じゃ。
ドミノはかなり面白かった。
大量の登場人部を本編が始まる前に「登場人物より一言」という形で先にずらりと紹介。一見無関係な多重のドラマがパラレルに進行。平行線は途中からどんどん絡まりあい、影響し合い、スラプスティックな彩色を施されつつ、東京駅へと集約していく。
今回は文章が薄いとは思いませんでした。むしろ疾走する文章のスピード感が気持ちいいくらい。
文庫本一冊で切り捨ててはいけなかったかな。
次、何読めばいいんだろう。