7日午後、夏のような日差しが照りつける東京・銀座の4丁目交差点。小泉進次郎元環境相(43)が街頭演説を行うというので、「偵察」に出かけたと、有本香さん。
結論からいうと、拍子抜け、いや予想より格段にガッカリしたと。
まず、聴衆が思ったほど多くない。メディアは「主催者によると、約5000人の聴衆が集まった」と報じていたが、これはトリッキーな話であると、有本さん。
あえて人通りの多い場所で演説をすれば、「多くの聴衆に囲まれている」かのような「絵」を容易に撮れる。それをメディアやSNSでうまく拡散すれば、「勢いがある」かのような演出をすることも可能だ。
進次郎氏にも付いているとされる広告代理店やPR会社が、いかにも考えそうな作戦だ。
しかし、そのありきたりなアイデアがSNS時代にはもろ刃の剣ともなる。実際、現場にいた筆者らの目で見て「5000人」は〝盛った数字〟に感じた。
ただし、噓だとは言えない。なぜなら、銀座4丁目交差点は人の流れが絶えないからである。
交差点付近に5000人程度の人はいたかもしれないが、それをすべて「進次郎氏の聴衆」とくくることには違和感がある。
「5000人」という見出しは、ヤフーなどのヘッドラインとなり、あたかも事実であるかのように拡散された。
交差点に面したビルの2階から、聴衆を撮った写真を自分のSNSに揚げた。案の定、「聴衆あまり多くない」という反応が多くあったと、有本さん。
もう一つのガッカリは、肝心の演説内容だと。
進次郎氏の前に話した地元の議員らも含め、「自民党を変えます」の繰り返し。自民党が変わろうが偏わらなかろうが、多くの国民にとってどうでもいい。「日本がどうなるか」を語るべきなのだが、それは一切語られないと、有本さん。
小泉純一郎氏が、「自民党をぶっ壊す」と唱え、首相になり郵政改革等を実施したことの復刻がみえみえ。
真打ちの進次郎氏の短い演説も、「日本を変えます」「聖域なき構造改革」「仲間を集う」という、空疎なフレーズの繰り返しだった。そのためか、進次郎氏の訴え一つ一つへの聴衆からの拍手歓声はなかった。
交差点を通りかかった若い人らは「セクシーの人だよね(笑)」「大したこと言ってないね」など冷ややかな反応が少なくなかったと、有本さん。
聴衆の「数」に関する話題をまいて「風」を起こそうという古典的な手法に頼る人たち。しかも、国民をうならせる演説の一つもしない人たちが、一体何をどう変えられるというのかと。
小泉父の頃から今般の総裁選まで、「改革」「改革」と言い続ける自民党の皆さんに一つ重大な提案をしたいと、有本さん。
最大の改革は、あなた方、自民党がやっている「誤った政策」をやめることではないですか。小泉進次郎さん、例えば「再エネ賦課金」やめてみてはどうでしょうと、有本さん。
決戦投票に残る可能性があるのは、石破、小泉、高市。
小泉、高市両氏の決戦投票になる確率が高いとのおおかたの世評の様相。
菅氏が担ぐ小泉氏か、対抗する麻生氏は高市氏を推すのかの勝負かの声を多く聞きますが如何。
遊爺個人としては、大蔵省に入省し、アメリカ・ワシントンの日本大使館に出向。2012年の衆議院選挙で初当選し、防衛政務官などを務めたのち、3年前に岸田内閣が発足した際に、当選3回で経済安全保障担当大臣に抜てきされ初入閣した、若さと、政治実績を兼ね備えた小林鷹之氏を希望しますが。。
【詳細】自民党総裁選挙 小林鷹之氏 立候補表明 | NHK | 自民党総裁選
自民・小林鷹之氏が麻生太郎氏と面会 自民総裁選「大いに頑張れ」と激励 (産経ニュース)
# 冒頭の画像は、銀座で演説した小泉進次郎氏
コムラサキ
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス
結論からいうと、拍子抜け、いや予想より格段にガッカリしたと。
【有本香の以読制毒】銀座「聴衆5000人」の違和感 小泉進次郎氏が街頭演説、空疎なフレーズの繰り返し「自民党を変える」ではなく「日本の未来」を語れ - zakzak:夕刊フジ公式サイト 有本香 2024.9/9
7日午後、夏のような日差しが照りつける東京・銀座の4丁目交差点。毎年、日本一地価の高い場所として紹介されるこの「日本一の繁華街」で、小泉進次郎元環境相(43)が街頭演説を行うというので、筆者も日本保守党のスタッフとともに「偵察」に出かけた。
結論からいうと、拍子抜け、いや予想より格段にガッカリした。
まず、聴衆が思ったほど多くない。メディアは「主催者によると、約5000人の聴衆が集まった」と報じていたが、これはトリッキーな話である。
銀座4丁目交差点は常に人通りの多いところで、特に土、日曜日、祝日は銀座中央通りが歩行者天国になるため、人で埋まることも珍しくない(=ただし、最近ではその多くが外国人観光客であったりするのだが)。
あえて人通りの多い場所で演説をすれば、「多くの聴衆に囲まれている」かのような「絵」を容易に撮れる。それをメディアやSNSでうまく拡散すれば、「勢いがある」かのような演出をすることも可能だ。
先の東京都知事選でも、複数の陣営がこの手を使った。進次郎氏にも付いているとされる広告代理店やPR会社が、いかにも考えそうな作戦だ。
しかし、そのありきたりなアイデアがSNS時代にはもろ刃の剣ともなる。実際、現場にいた筆者らの目で見て「5000人」は〝盛った数字〟に感じた。
ただし、噓だとは言えない。なぜなら、銀座4丁目交差点は人の流れが絶えないからである。当日も地下鉄駅の出口からも絶え間なく人が出てきて、それを多くの制服警官が誘導していた。
つまり、あのとき交差点付近に5000人程度の人はいたかもしれないが、それをすべて「進次郎氏の聴衆」とくくることには違和感がある。
ただ、「5000人」という見出しは、ヤフーなどのヘッドラインとなり、あたかも事実であるかのように拡散された。
筆者は交差点に面したビルの2階から、聴衆を撮った写真を自分のSNSに揚げた。案の定、「聴衆あまり多くない」という反応が多くあった。メディアの言う「5000人」という煽りに乗らない層がSNSの中にはそれなりに存在する。
もう一つのガッカリは、肝心の演説内容である。
進次郎氏の前に話した地元の議員らも含め、「自民党を変えます」の繰り返し。自民党が変わろうが変わらなかろうが、多くの国民にとってどうでもいい。「日本がどうなるか」を語るべきなのだが、それは一切語られない。
真打ちの進次郎氏の短い演説も、「日本を変えます」「聖域なき構造改革」「仲間を集う」という、空疎なフレーズの繰り返しだった。そのためか、進次郎氏の訴え一つ一つへの聴衆からの拍手歓声はなかった。
交差点を通りかかった若い人らは一応、進次郎氏にスマホを向けて写真は撮るものの、「セクシーの人だよね(笑)」「大したこと言ってないね」など冷ややかな反応が少なくなかった。
聴衆の「数」に関する話題をまいて「風」を起こそうという古典的な手法に頼る人たち。しかも、国民をうならせる演説の一つもしない人たちが、一体何をどう変えられるというのか。
わが日本保守党は他党の関係者らからよく、「演説でいくら良いことを言っても実行力がなければ意味なし」などとバカにされる。国会議員がいない今のわが党に実行力がないのは確かだが、演説の内容、聴衆の熱気では進次郎氏らに圧勝できると自信を得た。
「再エネ賦課金」やめてみては?
思えば、進次郎氏の父、小泉純一郎元首相のキャッチフレーズは「聖域なき構造改革」だった。「痛みを伴う改革」とも言っていた。
その結果、日本はどうなったのか。残ったのは「痛みと傷」ばかりではないのか。小泉父の頃から今般の総裁選まで、「改革」「改革」と言い続ける自民党の皆さんに一つ重大な提案をしたい。
最大の改革は、あなた方、自民党がやっている「誤った政策」をやめることではないですか。小泉進次郎さん、例えば「再エネ賦課金」やめてみてはどうでしょう?
------------------------------------------------------------
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。
1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。
7日午後、夏のような日差しが照りつける東京・銀座の4丁目交差点。毎年、日本一地価の高い場所として紹介されるこの「日本一の繁華街」で、小泉進次郎元環境相(43)が街頭演説を行うというので、筆者も日本保守党のスタッフとともに「偵察」に出かけた。
結論からいうと、拍子抜け、いや予想より格段にガッカリした。
まず、聴衆が思ったほど多くない。メディアは「主催者によると、約5000人の聴衆が集まった」と報じていたが、これはトリッキーな話である。
銀座4丁目交差点は常に人通りの多いところで、特に土、日曜日、祝日は銀座中央通りが歩行者天国になるため、人で埋まることも珍しくない(=ただし、最近ではその多くが外国人観光客であったりするのだが)。
あえて人通りの多い場所で演説をすれば、「多くの聴衆に囲まれている」かのような「絵」を容易に撮れる。それをメディアやSNSでうまく拡散すれば、「勢いがある」かのような演出をすることも可能だ。
先の東京都知事選でも、複数の陣営がこの手を使った。進次郎氏にも付いているとされる広告代理店やPR会社が、いかにも考えそうな作戦だ。
しかし、そのありきたりなアイデアがSNS時代にはもろ刃の剣ともなる。実際、現場にいた筆者らの目で見て「5000人」は〝盛った数字〟に感じた。
ただし、噓だとは言えない。なぜなら、銀座4丁目交差点は人の流れが絶えないからである。当日も地下鉄駅の出口からも絶え間なく人が出てきて、それを多くの制服警官が誘導していた。
つまり、あのとき交差点付近に5000人程度の人はいたかもしれないが、それをすべて「進次郎氏の聴衆」とくくることには違和感がある。
ただ、「5000人」という見出しは、ヤフーなどのヘッドラインとなり、あたかも事実であるかのように拡散された。
筆者は交差点に面したビルの2階から、聴衆を撮った写真を自分のSNSに揚げた。案の定、「聴衆あまり多くない」という反応が多くあった。メディアの言う「5000人」という煽りに乗らない層がSNSの中にはそれなりに存在する。
もう一つのガッカリは、肝心の演説内容である。
進次郎氏の前に話した地元の議員らも含め、「自民党を変えます」の繰り返し。自民党が変わろうが変わらなかろうが、多くの国民にとってどうでもいい。「日本がどうなるか」を語るべきなのだが、それは一切語られない。
真打ちの進次郎氏の短い演説も、「日本を変えます」「聖域なき構造改革」「仲間を集う」という、空疎なフレーズの繰り返しだった。そのためか、進次郎氏の訴え一つ一つへの聴衆からの拍手歓声はなかった。
交差点を通りかかった若い人らは一応、進次郎氏にスマホを向けて写真は撮るものの、「セクシーの人だよね(笑)」「大したこと言ってないね」など冷ややかな反応が少なくなかった。
聴衆の「数」に関する話題をまいて「風」を起こそうという古典的な手法に頼る人たち。しかも、国民をうならせる演説の一つもしない人たちが、一体何をどう変えられるというのか。
わが日本保守党は他党の関係者らからよく、「演説でいくら良いことを言っても実行力がなければ意味なし」などとバカにされる。国会議員がいない今のわが党に実行力がないのは確かだが、演説の内容、聴衆の熱気では進次郎氏らに圧勝できると自信を得た。
「再エネ賦課金」やめてみては?
思えば、進次郎氏の父、小泉純一郎元首相のキャッチフレーズは「聖域なき構造改革」だった。「痛みを伴う改革」とも言っていた。
その結果、日本はどうなったのか。残ったのは「痛みと傷」ばかりではないのか。小泉父の頃から今般の総裁選まで、「改革」「改革」と言い続ける自民党の皆さんに一つ重大な提案をしたい。
最大の改革は、あなた方、自民党がやっている「誤った政策」をやめることではないですか。小泉進次郎さん、例えば「再エネ賦課金」やめてみてはどうでしょう?
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■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。
1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。
まず、聴衆が思ったほど多くない。メディアは「主催者によると、約5000人の聴衆が集まった」と報じていたが、これはトリッキーな話であると、有本さん。
あえて人通りの多い場所で演説をすれば、「多くの聴衆に囲まれている」かのような「絵」を容易に撮れる。それをメディアやSNSでうまく拡散すれば、「勢いがある」かのような演出をすることも可能だ。
進次郎氏にも付いているとされる広告代理店やPR会社が、いかにも考えそうな作戦だ。
しかし、そのありきたりなアイデアがSNS時代にはもろ刃の剣ともなる。実際、現場にいた筆者らの目で見て「5000人」は〝盛った数字〟に感じた。
ただし、噓だとは言えない。なぜなら、銀座4丁目交差点は人の流れが絶えないからである。
交差点付近に5000人程度の人はいたかもしれないが、それをすべて「進次郎氏の聴衆」とくくることには違和感がある。
「5000人」という見出しは、ヤフーなどのヘッドラインとなり、あたかも事実であるかのように拡散された。
交差点に面したビルの2階から、聴衆を撮った写真を自分のSNSに揚げた。案の定、「聴衆あまり多くない」という反応が多くあったと、有本さん。
もう一つのガッカリは、肝心の演説内容だと。
進次郎氏の前に話した地元の議員らも含め、「自民党を変えます」の繰り返し。自民党が変わろうが偏わらなかろうが、多くの国民にとってどうでもいい。「日本がどうなるか」を語るべきなのだが、それは一切語られないと、有本さん。
小泉純一郎氏が、「自民党をぶっ壊す」と唱え、首相になり郵政改革等を実施したことの復刻がみえみえ。
真打ちの進次郎氏の短い演説も、「日本を変えます」「聖域なき構造改革」「仲間を集う」という、空疎なフレーズの繰り返しだった。そのためか、進次郎氏の訴え一つ一つへの聴衆からの拍手歓声はなかった。
交差点を通りかかった若い人らは「セクシーの人だよね(笑)」「大したこと言ってないね」など冷ややかな反応が少なくなかったと、有本さん。
聴衆の「数」に関する話題をまいて「風」を起こそうという古典的な手法に頼る人たち。しかも、国民をうならせる演説の一つもしない人たちが、一体何をどう変えられるというのかと。
小泉父の頃から今般の総裁選まで、「改革」「改革」と言い続ける自民党の皆さんに一つ重大な提案をしたいと、有本さん。
最大の改革は、あなた方、自民党がやっている「誤った政策」をやめることではないですか。小泉進次郎さん、例えば「再エネ賦課金」やめてみてはどうでしょうと、有本さん。
決戦投票に残る可能性があるのは、石破、小泉、高市。
小泉、高市両氏の決戦投票になる確率が高いとのおおかたの世評の様相。
菅氏が担ぐ小泉氏か、対抗する麻生氏は高市氏を推すのかの勝負かの声を多く聞きますが如何。
遊爺個人としては、大蔵省に入省し、アメリカ・ワシントンの日本大使館に出向。2012年の衆議院選挙で初当選し、防衛政務官などを務めたのち、3年前に岸田内閣が発足した際に、当選3回で経済安全保障担当大臣に抜てきされ初入閣した、若さと、政治実績を兼ね備えた小林鷹之氏を希望しますが。。
【詳細】自民党総裁選挙 小林鷹之氏 立候補表明 | NHK | 自民党総裁選
自民・小林鷹之氏が麻生太郎氏と面会 自民総裁選「大いに頑張れ」と激励 (産経ニュース)
# 冒頭の画像は、銀座で演説した小泉進次郎氏
コムラサキ
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月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス