フランスでのテロ事件。度重なる惨事ですが、犠牲となられた多くの方々にお悔やみ申し上げますと共に、負傷された方々にお見舞い申し上げます。
自称イスラム国関連のテロによる仕業とのことですが、本拠では空爆により2大拠点であるイラク北部モスルとシリア北部ラッカを結ぶルート上の要衝のセジャールを制圧され、劣勢に陥っているのだそうですね。
そのため、本拠以外のフランスで、本体ではなく賛同組織による戦闘行為に及んだとのことですね。
本拠が劣勢になった分、戦火が世界の各地に飛び散るという、新たで危険な段階に変化したのですね。
それにしても、クルド人部隊の強さは素晴らしいですね。国を持たない(持てなくされた)民族で、国を持ちたいと願う方々の執念によるものでしょう。
世界に飛び火する新たな段階を迎えた、自称イスラム国。しかし、自称イスラム国を撃滅したとしても、代わりの組織がまた誕生するので、テロの誕生源を断たないと、新な指導者や組織が代わって出現するだけの現状です。
自称イスラム国が産まれ成長した元は、オバマ大統領のアサド政権への中途半端な対応で、シリアや周辺地域を不安定にし、アサド政権、反アサド政権勢力、自称イスラム国の三つ巴での抗争状況を招いたこととは、諸兄がご承知の通りです。
しかし、ロシアに対してもテロの牙が向けられたことで、米露の自称イスラム国への対応にも、新たな動きが始まってきましたね。
この花の名前は、マドンナリリー
↓よろしかったら、お願いします。
自称イスラム国関連のテロによる仕業とのことですが、本拠では空爆により2大拠点であるイラク北部モスルとシリア北部ラッカを結ぶルート上の要衝のセジャールを制圧され、劣勢に陥っているのだそうですね。
そのため、本拠以外のフランスで、本体ではなく賛同組織による戦闘行為に及んだとのことですね。
本拠が劣勢になった分、戦火が世界の各地に飛び散るという、新たで危険な段階に変化したのですね。
「イスラム国」本拠で劣勢 空爆に押され欧州で反撃狙う? (11/16 読売朝刊)
【カイロ=溝田拓士、久保健一】シリアやイラクを拠点とするイスラム過激派組織「イスラム国」は、米国主導の有志連合やロシアの空爆に押され、勢力後退を迫られている。本拠地で劣勢に立たされたことで、欧州にネットワークを広げ、テロで打撃を与えようとしたとの見方が出ている。
イラク・クルド自治政府のバルザニ議長は13日、同国北部センジャール近郊で演説し、「イスラム国」に制圧されていたセンジャールを1年3か月ぶりに奪還したと発表した。
センジャールは「イスラム国」の2大拠点であるイラク北部モスルとシリア北部ラッカを結ぶルート上の要衝。米国主導の有志連合が空爆で作戦を支援した。二つの都市間の主要補給ルート遮断に成功したことにもなり、有志連合にとって昨年8月の空爆開始以来、最大の戦果といえる。
センジャールの住民の大多数は宗教的少数派のヤジーディ教徒。昨年8月上旬に「イスラム国」に制圧されて以降、地元当局によると約20万人が家を追われ、少なくとも2000人が死亡した。
クルド人部隊はシリア側でも攻勢に出ており、北東部ハサカ南方の数十か村を奪還したとの情報もある。クルド人部隊と一部の反体制派武装組織が10月に合同で設立した民兵連合「シリア民主軍」が、有志連合の空爆による支援を受けて進撃している模様だ。
一方、英拠点の民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表は15日、本紙の取材に対し、「ジハーディ(聖戦戦士)・ジョン」と呼ばれていた英国籍の男、ムハンマド・エムワジ容疑者について、「米軍の空爆で死亡した可能性が極めて高い」と語った。アブドルラフマン代表によると、ラッカにいる情報源が、同容疑者の死亡について情報交換していた「イスラム国」戦闘員らの会話を聞いたという。米国防総省は同容疑者の生死を確認できていないとしている。同容疑者はジャーナリストの後藤健二さんらの殺害に直接、関与したとみられている。米欧の人質も殺害したとされ、米軍などが行方を追っていた。
「イスラム国」は欧州出身の戦闘員を登場させ、シリア渡航やテロを呼びかけるビデオをインターネット上に頻繁に公開している。パリ同時テロについて、アブドルラフマン代表は「劣勢気味の戦況が各地にいる支持者の復讐心を駆り立てているのではないか」との見方を示した。
【カイロ=溝田拓士、久保健一】シリアやイラクを拠点とするイスラム過激派組織「イスラム国」は、米国主導の有志連合やロシアの空爆に押され、勢力後退を迫られている。本拠地で劣勢に立たされたことで、欧州にネットワークを広げ、テロで打撃を与えようとしたとの見方が出ている。
イラク・クルド自治政府のバルザニ議長は13日、同国北部センジャール近郊で演説し、「イスラム国」に制圧されていたセンジャールを1年3か月ぶりに奪還したと発表した。
センジャールは「イスラム国」の2大拠点であるイラク北部モスルとシリア北部ラッカを結ぶルート上の要衝。米国主導の有志連合が空爆で作戦を支援した。二つの都市間の主要補給ルート遮断に成功したことにもなり、有志連合にとって昨年8月の空爆開始以来、最大の戦果といえる。
センジャールの住民の大多数は宗教的少数派のヤジーディ教徒。昨年8月上旬に「イスラム国」に制圧されて以降、地元当局によると約20万人が家を追われ、少なくとも2000人が死亡した。
クルド人部隊はシリア側でも攻勢に出ており、北東部ハサカ南方の数十か村を奪還したとの情報もある。クルド人部隊と一部の反体制派武装組織が10月に合同で設立した民兵連合「シリア民主軍」が、有志連合の空爆による支援を受けて進撃している模様だ。
一方、英拠点の民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表は15日、本紙の取材に対し、「ジハーディ(聖戦戦士)・ジョン」と呼ばれていた英国籍の男、ムハンマド・エムワジ容疑者について、「米軍の空爆で死亡した可能性が極めて高い」と語った。アブドルラフマン代表によると、ラッカにいる情報源が、同容疑者の死亡について情報交換していた「イスラム国」戦闘員らの会話を聞いたという。米国防総省は同容疑者の生死を確認できていないとしている。同容疑者はジャーナリストの後藤健二さんらの殺害に直接、関与したとみられている。米欧の人質も殺害したとされ、米軍などが行方を追っていた。
「イスラム国」は欧州出身の戦闘員を登場させ、シリア渡航やテロを呼びかけるビデオをインターネット上に頻繁に公開している。パリ同時テロについて、アブドルラフマン代表は「劣勢気味の戦況が各地にいる支持者の復讐心を駆り立てているのではないか」との見方を示した。
それにしても、クルド人部隊の強さは素晴らしいですね。国を持たない(持てなくされた)民族で、国を持ちたいと願う方々の執念によるものでしょう。
世界に飛び火する新たな段階を迎えた、自称イスラム国。しかし、自称イスラム国を撃滅したとしても、代わりの組織がまた誕生するので、テロの誕生源を断たないと、新な指導者や組織が代わって出現するだけの現状です。
自称イスラム国が産まれ成長した元は、オバマ大統領のアサド政権への中途半端な対応で、シリアや周辺地域を不安定にし、アサド政権、反アサド政権勢力、自称イスラム国の三つ巴での抗争状況を招いたこととは、諸兄がご承知の通りです。
しかし、ロシアに対してもテロの牙が向けられたことで、米露の自称イスラム国への対応にも、新たな動きが始まってきましたね。
シリア和平 米が譲歩 アサド政権存続に道 テロ阻止優先 (11/16 読売朝刊)
【カイロ=久保健一、アンタルヤ(トルコ南部)=緒方賢一】ウィーンで14日行われたシリア関係国会合がシリア和平に向けた政治行程表で合意に至ったのは、13日にパリで発生した同時テロを受け、国際テロへの脅威が高まる中、国際社会でシリア内戦の早急な解決が必要だとの認識が急速に広がっているためだ。25万人以上が死亡した4年以上に及ぶシリア内戦の解決に向けて、事態は今後、急ピッチで動き出す可能性も出てきた。
「懐疑的だった国々も政治プロセスの開始に同意した。非常にうれしく思う」。アサド政権と反対派との交渉という難しい局面が続いただけに、政権を支援するロシアのラブロフ外相は14日、会合後の共同記者会見で語った。「懐疑的だった国々」とは、交渉開始の前提としてアサド大統領の即時退陣を求めていた国々を指す。反体制派を支援してきた米、仏、サウジアラビア、トルコなどだ。
「今がシリアの流血を止める時であり、今がテロリストの隠れ家を一掃する時だ」。記者会見に同席したケリー米国務長官は、内戦収拾によって国際テロ拡散を食い止めることが緊急課題だと強調した。
合意内容は、米国など反体制派支援国にとっては、譲歩といえる内容だ。交渉開始から6か月以内に樹立するとした「包括的な統治機構」は、一部反体制派の参加が想定されているが、アサド大統領が排除される可能性は極めて低い。さらに、年内の交渉開始から18か月以内に実施するとした選挙へのアサド大統領の出馬は排除されておらず、アサド政権が存続する道は開かれているといえる。
ケリー氏は「アサド氏(の今後の処遇)について明らかな相違がある」と述べ、アサド氏続投を認めたわけではないことを強調した。
ロシアのプーチン政権は9月末に開始した「イスラム国」掃討を名目とするシリア空爆の成果をテコに外交攻勢を強め、シリアを巡って対立する関係国間の政治対話を主導してきた。13日のパリ同時テロは、国際社会が「テロとの戦い」で大同団結すべきとするロシアの言説に一層、説得力を与えたと言えそうだ。
ラブロフ氏は、対テロ連合構築で「(アサド氏を排除するという)前提条件をつけるのは全く見当違いだ」と主張した。
【カイロ=久保健一、アンタルヤ(トルコ南部)=緒方賢一】ウィーンで14日行われたシリア関係国会合がシリア和平に向けた政治行程表で合意に至ったのは、13日にパリで発生した同時テロを受け、国際テロへの脅威が高まる中、国際社会でシリア内戦の早急な解決が必要だとの認識が急速に広がっているためだ。25万人以上が死亡した4年以上に及ぶシリア内戦の解決に向けて、事態は今後、急ピッチで動き出す可能性も出てきた。
「懐疑的だった国々も政治プロセスの開始に同意した。非常にうれしく思う」。アサド政権と反対派との交渉という難しい局面が続いただけに、政権を支援するロシアのラブロフ外相は14日、会合後の共同記者会見で語った。「懐疑的だった国々」とは、交渉開始の前提としてアサド大統領の即時退陣を求めていた国々を指す。反体制派を支援してきた米、仏、サウジアラビア、トルコなどだ。
「今がシリアの流血を止める時であり、今がテロリストの隠れ家を一掃する時だ」。記者会見に同席したケリー米国務長官は、内戦収拾によって国際テロ拡散を食い止めることが緊急課題だと強調した。
合意内容は、米国など反体制派支援国にとっては、譲歩といえる内容だ。交渉開始から6か月以内に樹立するとした「包括的な統治機構」は、一部反体制派の参加が想定されているが、アサド大統領が排除される可能性は極めて低い。さらに、年内の交渉開始から18か月以内に実施するとした選挙へのアサド大統領の出馬は排除されておらず、アサド政権が存続する道は開かれているといえる。
ケリー氏は「アサド氏(の今後の処遇)について明らかな相違がある」と述べ、アサド氏続投を認めたわけではないことを強調した。
ロシアのプーチン政権は9月末に開始した「イスラム国」掃討を名目とするシリア空爆の成果をテコに外交攻勢を強め、シリアを巡って対立する関係国間の政治対話を主導してきた。13日のパリ同時テロは、国際社会が「テロとの戦い」で大同団結すべきとするロシアの言説に一層、説得力を与えたと言えそうだ。
ラブロフ氏は、対テロ連合構築で「(アサド氏を排除するという)前提条件をつけるのは全く見当違いだ」と主張した。
米ロ首脳が非公式会談、シリア行程表を評価 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
三つ巴戦の隙をついて活躍するテロ組織。テロに立ち向かうことを優先に行動することとなり、シリアの政権も選挙で決着がつけられて、一本化できれば、テロへの抑止力は強まります。
犠牲者の死を活かすためにも、テロ殲滅優先で、各国が連携出来ることを願っています。
# 冒頭の画像は、G20の会場で非公式会談をする、オバマ大統領とプーチン大統領
この花の名前は、マドンナリリー
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