遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

石破幹事長 翁長と心中しては駄目です。

2013-11-19 23:12:40 | 日本を護ろう
 普天間基地の移転に影響を及ぼす名護市長選の、自民党の本部と県連の政策のねじれ。それに伴う候補者の分裂について触れてきましたが、ねじれの解消も候補者の一本化もいまだに解決されません。
 沖縄選出の自民党議員もキャンプシュアブでの受け入れ反対議員と容認議員に分かれていることは諸兄がご承知の通りです。国会議員には、党の政策に従われなければ党員資格を奪うとして決断を迫っていますが、基本政策が違っていて党の政策に従えないのなら、党から出て行っていただくのは当然の話です。そもそも、党と異なる政策で公認候補として立候補を容認したことが間違いでした。
 

名護市長選 候補一本化、官邸主導へ 党シナリオ崩れ…石破氏眠れぬ夜 (11/19 産経)

 自民党の石破茂幹事長が来年1月の沖縄県名護市長選を控え、米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設を容認する候補者の一本化に向け調整に躍起だ。しかし、成果が上がらないと、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が調整に乗り出し、党内では高村正彦副総裁が移設反対の沖縄県選出議員への働き掛けを強化。石破氏の調整力が問われている
。(力武崇樹)

 「普天間飛行場の移設は辺野古しかない。何とか普天間の固定化を避ける判断をしていただきたい」
 18日朝、
石破氏は党本部で沖縄県連の翁長政俊会長と会談し、辺野古移設を県連が容認するよう深々と何度も頭を下げた
。翁長氏は「月末までに結論を出したい」と答えた。
 県連が容認に転じれば、市長選に出馬表明した末松文信(ぶんしん)自民党県議も容認を明言しやすくなり、容認派の島袋吉和前市長が出馬を辞退する環境が整う。
候補者一本化に向け、党執行部が描いてきたシナリオ
であり、移設に向けた最重要の工程ともいえる。
 ただ、石破氏が一本化に向け照屋守之県連幹事長と初めて会談したのは、市長選まで約2カ月に迫った13日。島袋氏が9日に那覇市内に選挙事務所を開設し、選挙準備を本格化した後だった。
 もともと、島袋氏は末松氏サイドに「移設容認を明確に打ち出せば、自分は出馬せずに支援に回る」と伝えていた。これに対し、
石破氏は県連の政策転換を優先させ、当面は末松氏に県内移設の是非を明言させない戦術を選び、不信感を募らせた島袋氏が出馬を固めた
。慌てた石破氏が島袋氏に電話で「何とか考え直してくれ」と翻意を促したが後の祭りだった。

 そもそも、政府・自民党は、「官邸は知事」「党本部は派閥(議員)」と一本化への働き掛けを行う役割分担を申し合わせていた。だが現在では、石破氏の下で候補者調整に当たっていた島尻安伊子参院議員=沖縄選挙区=に菅氏が直接指示するようになり、安倍晋三首相と連携する高村氏が、党所属衆院議員3人に翻意を促そうと積極的に働き掛けている。
 18日昼、国会内で翁長氏に会った
菅氏の口調は強かった。「県外移設はあり得ない。党本部の方針に従うべきだ」と迫り、「県連の要望を聞いていると普天間が限りなく固定化する
」とも述べ、苦言を呈した。

 県連幹部からは「石破氏は形ばかりの交渉で、本気で説得しようとする気迫が感じられない」と不満も漏れる。石破氏が一本化について「党本部として関与できる範囲は限定される」と発言したことに
「一本化に失敗したときの責任回避を図っている」(政調関係議員)
との声も出ている。

 その石破氏は最近、周囲にこう漏らした。
 「名護市長選のことを考えると、夜も眠れない」

自民沖縄県連 普天間方針、月内に結論
 米軍普天間飛行場の移設問題で県外移設を掲げる沖縄県選出(衆院比例九州選出を含む)の自民党衆院議員3人が、県外移設を撤回し名護市辺野古への移設を容認するか週内に結論を出す見通しとなった。政府高官と自民党幹部が18日、明らかにした。3人の結論を踏まえ、県外移設を求めている党沖縄県連も辺野古容認への転換について月内に態度を表明する。
 県外要求を掲げているのは国場幸之助、宮崎政久、比嘉奈津美の3氏。18日、辺野古容認を打ち出している県選出の西銘恒三郎衆院議員らと国会内で会談し、容認の是非について県内の国会議員内で意見を一本化する方針を確認した。党幹部は、3氏について「辺野古容認に傾きつつある」と指摘した。


 石破幹事長が、県連と党本部の政策のねじれの解消を優先して候補者の一本化を計ろうとされた方向は正攻法で、支持すべき方向でした。
 島袋氏も党本部や政府の政策に沿った一本化には応じて、支援者がわに回られたのでした。
 しかし、県連も末松氏も、党本部・政府の政策である辺野古移転の承認を明言しないのです。
 なので、政策に沿って、比嘉、岸本、島袋と三代続いた市長が血と汗で模索した辺野古誘致。鳩が壊さなければほぼ合意に達しようとしていたキャンプシュアブ沖移転の活動を続けておられる島袋氏が立候補されたのです。

 本来なら、党本部の説得に逆らって、県外移設で参議院選挙を戦って敗れた県連の翁長氏などの幹部は責任を追及され辞任するか、しかるべき処罰に付されるべきでした。
 しかし、そのままお咎めなく生き延びて、今回も石破幹事長や菅官房長官の説得に、いまだに回答を濁しています。
 おまけに記事によると、石破幹事長が翁長氏に党の政策を容認するよう何度も頭を下げたとか。これは、誤報としか考えられませんが産経に失礼なのでしょうか。石破幹事長がねじれ解消を優先させるために、末松氏に県内移設を明言させない戦術をとったと言うのも同様に信じがたい話です。

 記事に書かれたことが本当なら、政府からも党内(特になにかと最近対立している政調)からも石破幹事長が孤立してしまいかねないと言う話を笑い飛ばすわけにはいかなくなります。
 何故、石破幹事長は、本来なら敗戦責任を追及してしかるべき翁長氏に頭を下げるのでしょう。それは、翁長ペースにのせられて心中する行為でしょう。
 この期におよんでも、月末に云々とは、完全に党本部の政策を無視し軽んじています。国会議員の説得同様に、党籍にかかわる処分に付すべきです。
 
 素人の遊爺が申し上げるのもはばかられますが、政治は一刻一刻動いているはずです。
 政策のねじれを一本化すれば、島袋氏が支援に回る時期はもう過ぎてしまったのです。
 最近、地方選挙で自民党推薦候補が無所属候補に敗れる現象が続いています。政権交代で野党に転落しても、地方選挙では優勢を保っていた自民党が、与党になったら地方選挙で負けだした。
 何故でしょう。
 民意と、乖離した地方が出てきたからでしょう。あるいは、野党時代に言っていたことが、与党になったら言わなくなってしまったからではありませんか?

 繰り返しになりますが、自民党本部・政府とともに、比嘉、岸本、島袋と三代続いた市長が血と汗で模索した辺野古誘致。前回、民主党に吹いた逆風の中を、予想以上に善戦・肉薄され僅差で敗れた後も、辺野古誘致活動を続けて来られた島袋氏こそが、だれが観ても一体となる候補でしょう。
 菅官房長官が動き出したそうですが、石破幹事長が動いていただくのが本筋です。
 党の政策に逆らう、翁長氏、末松氏とは決別して、党の政策に沿ってこれまで共に苦労を重ねてきた島袋氏への一本化に決断してください。
 地方での党推薦の候補が敗退する現象の歯止めは、地方に密着した候補を立てることでしょう。
 地元の民意を伝えていただいているブログは以下。
 狼魔人日記


 
 # 冒頭の画像は、参院選を前にして自民党沖縄県連の翁長政俊会長と会談する石破幹事長




  この花の名前は、ノコギリソウ


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