遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

韓国の反日には 3種類の反日がある

2013-12-04 23:58:10 | 韓国全般
 なぜ韓国は「反日」を続けるのか、日韓関係改善の方策はあるのか。
 「反日」の実像を知り、その実像に対応する策を施せば関係改善出来ると言うことで、「反日」には 3つの種類があると書かれている記事がありました。
 

韓国の「自虐的反日」正す外交を (12/4 産経 正論 東京基督教大学教授・西岡力)

 
なぜ韓国は「反日」を続けるのか、日韓関係改善の方策はあるのか。韓国研究者として最近、こんな質問を繰り返し受ける。

≪世代ごとに3種の反日あり≫
 「
韓国の反日には3種類あり、特に、1980年代以降、日本統治時代を知らない世代に広まった反日は、北朝鮮と韓国国内『従北左派』(北朝鮮に従属する勢力)の政治宣伝の結果、拡散した韓国版自虐史観に基づくもので、韓国社会が正常化して北朝鮮の影響力から離れれば、かなりの部分解消する
」。そう答えている。

 今から36年前の昭和52年に韓国に留学した。朴槿恵現大統領の父親、朴正煕大統領の時代で、日本統治を知る世代が社会の主流だった。ソウル中心街には日本の歌謡曲だけを流す店があり、「柳家金語楼は元気か」などと話しかけられた。そうした日本統治を懐かしむ気持ちを内心持つ世代も、民族が独立を失っていた時代を屈辱と感じ、二度とそうはならないという強い決意を抱いていた。
 戒厳令と衛戍(えいじゅ)令でデモを鎮圧しながら日韓国交正常化をした朴正煕大統領も、「われわれの独立を抹殺し父母兄弟を殺傷し財産を没収した、日本に対する感情は不倶戴天だ」「かつて36年間のわが国と日本との関係についていうならば、それは明らかに仇敵(きゅうてき)関係だったといえる」としている。
 
体験的に日本をよく知りつつも過去の屈辱は忘れないという第1の「反日」
だ。慰安婦問題が浮上した90年代初め、日本統治世代の多くから「当時は朝鮮も貧しかった。貧困による身売りがあったのになぜ、そのことが語られないのか」と叱られた記憶がある。

 
第2の「反日」は、日本が共産主義勢力に甘く、韓国の安全保障を阻害することへの強い怒りに起因
する。74年、日本生まれの在日韓国人が日本の交番から盗んだ拳銃で朴大統領を銃撃し、夫人が殺されるテロ事件が起きた。
 日本国内の北朝鮮系組織の取り締まり強化を求める韓国に対し、日本政府は冷淡で、外相が「北朝鮮の軍事的脅威はない」などと国会答弁した。マスコミも朴政権の自作自演ではないかなどと反韓報道を続けた。韓国世論は激高し、反日デモが日本大使館になだれ込んでガラスを割り日の丸を引き下ろす騒動が起きた。朴大統領は対日断交を検討したという。

≪朴正煕氏は親日非難の標的≫
 
第3が冒頭の自虐史観型
だ。その中心に「親日派」問題がある。普通の意味の「親日」ではない。日本統治に協力して民族独立を阻んだ勢力という意味である。80年代に韓国学生街で大ベストセラーになった歴史評論シリーズ『解放前後史の認識』の影響が大きい。79年から10年がかりで刊行された6巻本で、計100万部売れたという。その歴史観を李榮薫ソウル大教授はこう要約している。

 「日本の植民地時代に民族解放のために犠牲になった独立運動家たちが建国の主体になることができず、あろうことか、日本と結託して私腹を肥やした親日勢力がアメリカと結託し国をたてたせいで、民族の正気がかすんだ。民族の分断も親日勢力のせいだ。解放後、行き場のない親日勢力がアメリカにすり寄り、民族の分断を煽(あお)った」(『大韓民国の物語』文芸春秋)。この歴史観に立つから金日成氏が民族の英雄となり、朴正煕氏は陸軍士官学校出身で「親日勢力」代表と非難される。
 こうして自虐史観が拡散しだした80年代、韓国の全斗煥、盧泰愚両政権は中国共産党と連携して歴史認識を外交化しつつ、日本から経済協力を得る反日外交を展開した。90年代には、金泳三政権が経済協力ではなく国内世論の支持を狙った反日外交を始めた。

≪言うべきことは毅然と言え≫
 
日本政府はこちらが誠意を示せば相手にも通じるという、甘い認識の下に謝罪外交を繰り広げ、失敗し続けた
。村山談話を出した直後、金大統領が中国の江沢民総書記と会談して日本人の歪(ゆが)んだ認識を正そうと話したことなどが、それだ。竹島に埠頭(ふとう)を建造し徒(いたずら)に反日を煽ったのも金政権だ。
 李明博大統領の政権末期の反日パフォーマンスも、後任の朴槿恵大統領の「正しい歴史認識」へのこだわりも、国内世論との関係でみるべきだろう。朴大統領は、自虐史観が父親を究極の標的にしているのに、それに正面から反論をしていないようにみえる。

 
韓国でも、朴正煕氏は非難されるべき「親日派」ではなく、韓国近代化の英雄だという歴史観が良識派から提示されている。それが若い世代に広がれば、第3の「反日」は次第に薄まるだろう
が、北朝鮮と「従北派」は必死で現状を守ろうとしている。「反日」の帰趨(きすう)は、自由民主主義勢力と「従北勢力」の間で政治、思想、歴史認識をめぐって進行中の激しい「内戦」の勝敗にかかっている。
 これまで
日本は第2の「反日」を事実上無視し、第3の「反日」に対してだけ謝罪外交を重ねてきた点を反省し、言うべきことを言いつつ協力すべき点では協力するという、冷静で毅然(きぜん)とした対韓外交を確立すべき秋(とき)である。(にしおか つとむ)

 日本政府はこちらが誠意を示せば相手にも通じるという、甘い認識の下に謝罪外交を繰り広げ、失敗し続けた。とは、全く同感です。謝罪しても、謝罪しても、そして支援しても、支援してもゴールの位置をずらされて、永遠につづく反日にうんざりしているのが現状ですね。
 
 日本による統治時代を知っていて懐かしむ気持ちを持つと同時に、民族が独立を失っていたことを屈辱として「反日」を唱えるのがひとつ目。
 2番目は、日本が共産主義勢力に甘い為に、韓国の安全保障を阻害されたことへの強い怒りに起因する「反日」。
 3番目が日本統治時代を知らない世代に広まった反日で、北朝鮮と韓国国内『従北左派』の政治宣伝の結果拡散した、韓国版自虐史観に基づく「反日」。

 2番目の反日については、記事では日本は無視してきたと指摘していますが、確かに話題になることは稀でした。
 
 話が少しそれますが、1番目に該当する日本の統治時代を知る世代については、呉善花氏の「反日韓国に未来はない」では、都会に住む人に反日が多く、田舎に住む人は統治時代の日本人を評価し懐かしんでいると指摘し、田舎者は文化レベルが低いと言われるのだと書かれています。
 反日教育を受けることで、両親などの日本人を評価する姿勢は、田舎者で文化レベルが低いと思い込まされていたが、日本人と直接接することで、考えが変わったと書かれています。
 余談ついでに、数々の呉善花氏の指摘の中で注目すべきものの一つに、韓国に歴史的に浸透している「小中華主義」があります。中国の中華思想の華夷秩序に基づくもので、中国に朝貢する韓国でありながら、中国より遠い位置にある日本を劣等視・蔑視する意識を潜在的にもっていて反日に繋がっているという指摘です。

 朴正煕氏は非難されるべき「親日派」ではなく、韓国近代化の英雄だという歴史観が良識派に広まりつつあると言う話は、記事で指摘されていますが、他でも散見します。
 これが若い人たちに広まれば、3番目の「反日」は次第に薄まると指摘されていますが、1番目の「反日」の人々も、心の中でもっている親しみを表に出すことが出来るようになり、「反日」が減ってくるでしょう。

 2番目は、呉善花氏が指摘される、戦後の日本をリードしたのが、反戦を唱える人々であったことによる影響があったと推測されます。世に言う、リベラルの仮面をかぶった左派の影響ですね。
 安倍政権の誕生で、是正されていくものと考えますが、それが逆に、右傾化と朴槿恵が非難するネタとなっている点からは、2番目に該当するものは、現状では、拉致被害者救出での日朝接近が該当するかもしれません。

 「歴史問題」を繰り返し出して、日本からのお金を引き出すのは、どうしたら治るのか。憲法の上に、国民情緒法がある、法律や国際条約無視の情治国家体質は、法治国家に進歩できるのか。見当が付きません。

 過去の日本政府の、こちらが誠意を示せば相手にも通じるという、甘い認識の下に謝罪外交を繰り返した愚を改めねばならないことだけは確かですね。



 # 冒頭の画像は、呉善花拓殖大学教授




 この花の名前は、メランポジウム


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