2月7日は「北方領土の日」です。ここ数年は進展がなく静かな記念日が続いていて、このblogで取り上げることはありませんでした。去年のこの時期、ロシアもNATOや米国との対抗に注力していたころで、キルギスを買収しキルギスにあったアフガン攻撃用の米軍基地撤去を実現させていたニュースを取り上げていました。
こうして、みんなが先送りしていた(=反省)「北方領土問題」が、今年はメドベージェフ大統領により、歴史的大転換が発生し、ロシアの実効支配強化が一方的かつ精力的に推進され日本政府の対応が求められる、歴史が大きく変わろうとしている局面の渦中にあります。
ところが、「北方領土の日」の今日、関連記事を掲載しているのは読売、日経、産経で朝日は紙面をくまなく見たつもりですが、記事はみつかりません。読売、日経もおつきあいといった感がつよく、歴史上の危機を迎えている認識が強いのは、産経のみです。
北方領土問題で外相、鳩山発言に「控えて欲しい」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
首相「ロシア大統領の訪問許し難い」 北方領土大会 :日本経済新聞
【一筆多論】誰が「クマ男」を北方領土に不法入国させたのか - MSN産経ニュース
ロシアの実効支配強化への歴史的転換は、終戦記念日の制定からエスカレートさせていて国家戦略として進められています。(戦略があるのは普通で、ないのは民主党政権だけ)
注目すべきは二つで、ひとつはしつこくかつ徐々に拡大させている、閣僚や政府高官の連続した四島訪問です。世界に向けてPRしつつ慣れによる抵抗感の低減をはかると共に、住民の帰属意識を高めています。
二つ目は、第三国との共同開発による、実効支配の国際的実績造りです。実効支配のグローバルな認知が決定づけられます。
帰国させた大使も、首脳会談したさにすぐに着任させ、首脳会談で領土の主張をしたとのことですが、みえみえの口先だけの抗議を繰り返すだけの「カンカラ菅」政権は、すっかり見透かされて、ロシアは言いたい放題、やりたい放題です。
ロシアの不法と闘うためのヒントが詰まった本という、産経新聞モスクワ支局の支局長と記者が書かれた「誰がメドベージェフを不法入国させたのか」の宣伝記事がありました。冒頭のリンク「【一筆多論】誰が「クマ男」を北方領土に不法入国させたのか - MSN産経ニュース」なのですが、詰まっていると言うヒントを一度読んでみたくなります。
政府には具体的対抗策の実行を、産経以外の大手各紙には危機感を持った情報の収集と国民への伝達をお願いします。
「カンカラ菅」は、メドベージェフ大統領の国後島訪問について「許し難い暴挙」と言っていますが、本気でそう思うのなら、メドベージェフ大統領を不法侵入で逮捕すればよかったのですが。いまからでも遅くないけど...。内弁慶で口先ばかりなのは、民主党のDNAですね。
2月7日は「北方領土の日」 一日も早い返還実現に向けて:政府広報オンライン
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こうして、みんなが先送りしていた(=反省)「北方領土問題」が、今年はメドベージェフ大統領により、歴史的大転換が発生し、ロシアの実効支配強化が一方的かつ精力的に推進され日本政府の対応が求められる、歴史が大きく変わろうとしている局面の渦中にあります。
ところが、「北方領土の日」の今日、関連記事を掲載しているのは読売、日経、産経で朝日は紙面をくまなく見たつもりですが、記事はみつかりません。読売、日経もおつきあいといった感がつよく、歴史上の危機を迎えている認識が強いのは、産経のみです。
北方領土問題で外相、鳩山発言に「控えて欲しい」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
首相「ロシア大統領の訪問許し難い」 北方領土大会 :日本経済新聞
【一筆多論】誰が「クマ男」を北方領土に不法入国させたのか - MSN産経ニュース
北方領土開発 露、中韓に接近 「尖閣」「竹島」で共感、経済連携急ピッチ (2/7 産経)
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアは今年に入りクリール(北方領土と千島列島)の投資・開発プロジェクトに第三国を巻き込む姿勢を明確にし始めた。特に中国、韓国の企業に熱心に働きかけているもようだ。尖閣諸島や竹島の領有権を訴える両国はすでにロシア経済の重要なパートナーと認識されている。歴史認識の問題だけでなく、北方領土の経済開発という新たな分野で露中韓3カ国が連携しかねない中、7日の「北方領土の日」に日本はどんな“決意”を示すことができるのだろうか。
北方領土を事実上管轄するロシア極東のサハリン(樺太)州は3月に北京で中国企業を対象に開発投資案件に関する説明会を開くことを決め、先月下旬から公式サイト上で参加希望者の募集を始めた。「島部地域で計画中」の案件も含むとしている。
バサルギン地域発展相は北方領土の国後、択捉両島を視察した後の今月1日、韓国企業にクリール諸島の開発に加わるよう打診したことを明かし「韓国側が(事業参加の)提案を準備している」と語った。
日本は、「ロシア側の管轄権を認めることになる」として北方領土への投資は控えてきた。今後、ロシア側の思惑通りに第三国の投資が増大すれば金銭貸借などの権利関係が複雑化し、返還交渉の障害になることも予想される。
露経済発展省の調べでは日露の昨年1~11月の貿易高は約210億ドル(約1兆7250億円)で、中露間の4割前後。自動車や家電などの対露進出が著しい韓国も貿易高をハイペースで伸ばしている。
メドベージェフ大統領は昨年9月の訪中時、胡錦濤国家主席と第二次世界大戦終戦65周年を記念する共同声明に署名。声明は「第二次大戦の結果の修正は受け入れがたい」と対日戦争をめぐる歴史認識での共闘姿勢を鮮明にした。
1980年代前半までの中ソ対立の時代、中国は「北方領土は日本領」という立場でソ連を非難してきたが、崩壊後の関係改善に合わせ、公式な立場表明を控えるようになった。実際、2005年にプーチン大統領(当時)と会談した胡主席は、ソ連の対日参戦を賛美する異例の発言をした。北方領土問題への中国の立場がロシア寄りに変化している可能性もある。
中露の共同声明が発表されたのは、尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件の後という、日本にとって不幸なタイミングだった。ただ、ロシアがこうした日本をめぐる周辺情勢を好機ととらえ、竹島の領有権を主張する韓国を北方領土の開発投資に誘い込んでいるとすれば、日本政府にとっては憂慮すべき状況だろう。
政治、経済をからめて進展しかねない露中韓3カ国の連携にどう割って入るかは、時間との闘いという様相も帯び始めた。
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアは今年に入りクリール(北方領土と千島列島)の投資・開発プロジェクトに第三国を巻き込む姿勢を明確にし始めた。特に中国、韓国の企業に熱心に働きかけているもようだ。尖閣諸島や竹島の領有権を訴える両国はすでにロシア経済の重要なパートナーと認識されている。歴史認識の問題だけでなく、北方領土の経済開発という新たな分野で露中韓3カ国が連携しかねない中、7日の「北方領土の日」に日本はどんな“決意”を示すことができるのだろうか。
北方領土を事実上管轄するロシア極東のサハリン(樺太)州は3月に北京で中国企業を対象に開発投資案件に関する説明会を開くことを決め、先月下旬から公式サイト上で参加希望者の募集を始めた。「島部地域で計画中」の案件も含むとしている。
バサルギン地域発展相は北方領土の国後、択捉両島を視察した後の今月1日、韓国企業にクリール諸島の開発に加わるよう打診したことを明かし「韓国側が(事業参加の)提案を準備している」と語った。
日本は、「ロシア側の管轄権を認めることになる」として北方領土への投資は控えてきた。今後、ロシア側の思惑通りに第三国の投資が増大すれば金銭貸借などの権利関係が複雑化し、返還交渉の障害になることも予想される。
露経済発展省の調べでは日露の昨年1~11月の貿易高は約210億ドル(約1兆7250億円)で、中露間の4割前後。自動車や家電などの対露進出が著しい韓国も貿易高をハイペースで伸ばしている。
メドベージェフ大統領は昨年9月の訪中時、胡錦濤国家主席と第二次世界大戦終戦65周年を記念する共同声明に署名。声明は「第二次大戦の結果の修正は受け入れがたい」と対日戦争をめぐる歴史認識での共闘姿勢を鮮明にした。
1980年代前半までの中ソ対立の時代、中国は「北方領土は日本領」という立場でソ連を非難してきたが、崩壊後の関係改善に合わせ、公式な立場表明を控えるようになった。実際、2005年にプーチン大統領(当時)と会談した胡主席は、ソ連の対日参戦を賛美する異例の発言をした。北方領土問題への中国の立場がロシア寄りに変化している可能性もある。
中露の共同声明が発表されたのは、尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件の後という、日本にとって不幸なタイミングだった。ただ、ロシアがこうした日本をめぐる周辺情勢を好機ととらえ、竹島の領有権を主張する韓国を北方領土の開発投資に誘い込んでいるとすれば、日本政府にとっては憂慮すべき状況だろう。
政治、経済をからめて進展しかねない露中韓3カ国の連携にどう割って入るかは、時間との闘いという様相も帯び始めた。
ロシアの実効支配強化への歴史的転換は、終戦記念日の制定からエスカレートさせていて国家戦略として進められています。(戦略があるのは普通で、ないのは民主党政権だけ)
注目すべきは二つで、ひとつはしつこくかつ徐々に拡大させている、閣僚や政府高官の連続した四島訪問です。世界に向けてPRしつつ慣れによる抵抗感の低減をはかると共に、住民の帰属意識を高めています。
二つ目は、第三国との共同開発による、実効支配の国際的実績造りです。実効支配のグローバルな認知が決定づけられます。
帰国させた大使も、首脳会談したさにすぐに着任させ、首脳会談で領土の主張をしたとのことですが、みえみえの口先だけの抗議を繰り返すだけの「カンカラ菅」政権は、すっかり見透かされて、ロシアは言いたい放題、やりたい放題です。
ロシアの不法と闘うためのヒントが詰まった本という、産経新聞モスクワ支局の支局長と記者が書かれた「誰がメドベージェフを不法入国させたのか」の宣伝記事がありました。冒頭のリンク「【一筆多論】誰が「クマ男」を北方領土に不法入国させたのか - MSN産経ニュース」なのですが、詰まっていると言うヒントを一度読んでみたくなります。
政府には具体的対抗策の実行を、産経以外の大手各紙には危機感を持った情報の収集と国民への伝達をお願いします。
「カンカラ菅」は、メドベージェフ大統領の国後島訪問について「許し難い暴挙」と言っていますが、本気でそう思うのなら、メドベージェフ大統領を不法侵入で逮捕すればよかったのですが。いまからでも遅くないけど...。内弁慶で口先ばかりなのは、民主党のDNAですね。
2月7日は「北方領土の日」 一日も早い返還実現に向けて:政府広報オンライン
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