プーチンのウクライナ侵攻は、5月9日の対独勝利記念日に、侵攻の成果を国内に誇示せねばならないことから、東部のドネツク、ルガンスクの2州獲得に熾烈さを増しています。
しかし、ウクライナ側の抵抗が強く、2州の争奪戦でも、既に獲得したというアゾフスタリ製鉄所の在るマリウポリでさえ、未だに攻撃を続けているのが現状。
プーチンが始めたウクライナ侵略戦争ですが、欧米の自由主義陣営(経済のEU or 安全保障のNATO)との攻防の他に、ロシア正教会とウクライナ正教会との争いといった宗教の争いもあるのだとか。
宗教に関しては、全く疎いので触れていませんでしたが、ウクライナとロシアの今回の戦争では、切れない関係がある様なので、素人ながら、備忘録としてアップします。
プーチンはかつて「宗教と核の盾がロシアを強国にし、国内外での安全を保障する要だ」と語ったことがあると、ウクライナ在住のジャーナリスト古川氏。
ロシア正教会の最高指導者でモスクワ総主教のキリル1世(75)は、プーチン大統領の盟友として知られ、ウクライナ侵攻についても積極的な発言を繰り返してきた。
プーチン氏は政権の威信をロシア正教会を使って高め、キリル1世は、政権に繋がることで威信を得て、布教や自身の富を得た。
政治と宗教が、ズブズブのかんけいなのですね。
よく言えば、プーチン氏の熱い宗教心が招いている結果?
しかし、ロシア正教会司祭の中には、少数派とはいえ、戦争に反対を綱得るかたもいると、AFPBB News
ロシア正教会のゲオルギー・エデリシュテイン司祭は、震える声で、しかし、ためらうことなく「私は、悪い司祭なのだと思う。すべての戦争に反対してきたわけではないが、侵略戦争には常に反対してきた」
「(ウクライナは)独立国家だ。彼らが必要と考える国家を築かせればいい」
と、語っておられるのだそうです。
「ウクライナ住民の血は、ロシアの支配者や作戦命令を実行する兵士の手をぬらすだけではない。戦争を承認し、あるいは沈黙を守っている私たち一人ひとりの手をぬらしている」
と書かれた、友人イオアン・ブルディン司祭が記した書簡に、エデリシュテイン司祭は署名したのだそうです。
しかし、書簡はコストロマ州カラバノボ村にあるブルディン司祭の教区教会ウェブサイトに掲載されたが、その後、削除された。コストロマの府主教は、ウクライナ軍事作戦に反対している司祭は160人中2人だけだとして、書簡を非難したのだそうです。
だが、ブルディン司祭は批判をやめなかった。
3月6日の礼拝では、戦闘で命が失われていることについて説教したのだそうです。
しかし、その日のうちに捜査当局から呼び出しを受け、尋問され、3月10日には、ロシア軍の「信用を失墜させた」罪で3万5000ルーブル(約6万3000円)の罰金を科された。再犯すれば3年以下の禁錮刑が科される可能性があるのだそうです。
それでもブルディン司祭は軍事作戦を非難する。
プロパガンダに影響されやすい聖職者も多く、制裁や訴追を恐れもあり、ウクライナ侵攻に反対する人はほとんどいないと。
エデリシュテイン司祭は、ブルディン司祭について「私より勇気がある。私はもう引退している」と語ったのだそうです。
2人とも自身を反体制派だとは考えてはおらず、総主教に背くよう信者に呼び掛けているわけでもない。
罪が罪であること、流血は容認できないことについて沈黙するならば、たとえ教会に所属していたとしても、知らず知らずのうちに、徐々に司祭であることをやめることになるだろう」とブルディン司祭。
ロシア正教トップは政権とズブズブでも、少数派とはいえ、尊い、体を張って教えを説く宗教家もいらっしゃる。
信者の方々が、どちらを支持されるかですね。
ロシアのプーチンの侵略戦争は、プーチンの思惑通りの成果き上がらず、目標はどんどん縮小偏向されていますね。
プーチンはそれに耐えきれるのか。ロシア国民は何処まで真実の情報を得て、プーチンの支持、不支持を決めることが出来るのか。
政治指導者とは異なる、宗教指導者の方々の説諭は、何処まで政治指導者との真実の論争が出来るのでしょうか。
日本では、神様と仏様とその他といった様々宗教が併存しています。お正月には、神社にもお寺にもお参りします。
宗教に関しては、オープンでフレキシブルなのが日本人。日本の平和はこうしたことも一因で続いているのでしょうか。
# 冒頭の画像は、プーチンとキリル 1世
この花の名前は、キショウブ
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
しかし、ウクライナ側の抵抗が強く、2州の争奪戦でも、既に獲得したというアゾフスタリ製鉄所の在るマリウポリでさえ、未だに攻撃を続けているのが現状。
プーチンが始めたウクライナ侵略戦争ですが、欧米の自由主義陣営(経済のEU or 安全保障のNATO)との攻防の他に、ロシア正教会とウクライナ正教会との争いといった宗教の争いもあるのだとか。
宗教に関しては、全く疎いので触れていませんでしたが、ウクライナとロシアの今回の戦争では、切れない関係がある様なので、素人ながら、備忘録としてアップします。
「ウクライナ政権は邪悪」プーチンが心酔するロシア正教会“75歳怪僧”の正体〈元KGB工作員との噂も…〉(文春オンライン) - goo ニュース 2022/04/08
ロシアのウクライナ侵攻開始から1カ月半が経とうとしているが、ロシア軍は要衝の掌握に苦戦し、欧米の推計では兵士1万人以上が戦死するなど、甚大な被害を出している。ロシア側は市民を対象とした無差別攻撃に走り、いまだ停戦の出口は見えない。
なぜプーチン大統領は、それほどまでの損失を出しても執拗にウクライナ制圧にこだわるのか?
ウクライナ在住ジャーナリストの古川英治氏は「文藝春秋」に寄せたレポートのなかで、今回の侵略には「宗教戦争」の側面があることを指摘する。
侵略を正当化する宗教指導者
ロシア正教会の最高指導者でモスクワ総主教のキリル1世(75)は、プーチン大統領の盟友として知られ、ウクライナ侵攻についても積極的な発言を繰り返してきた。古川氏はこう解説する。
〈キリル1世は今回の侵攻前から「ロシア軍はロシアの人々のために平和を守っている」などと発言。侵攻後も、プーチン政権を批判したり停戦を求めたりすることはなかった。
そればかりか、キリル1世は3月9日、モスクワの大聖堂でウクライナ侵攻を支持するかのような、こんな説教をしてみせた。
「ロシアとウクライナは同じ信仰と聖人、希望と祈りを分かち合う一つの民族だ」
「(外国勢力が)私たちの関係を引き裂こうとしている」
「悲劇的な紛争は、第一にロシアを弱体化させるための(外国の)地政学上の戦略になっている」〉
宗教指導者にもかかわらず、侵略戦争を全面支持するキリル1世とは、いったいどのような人物なのか? 古川氏によると、スパイ組織KGB(国家保安委員会)の工作員だったとの情報もあるという。
〈キリル1世はロシア第二の都市サンクトペテルブルク出身。ソ連時代にはKGBの工作員だったとの噂も絶えない。プーチンは自らの出身地であるサンクトペテルブルク出身者やKGB時代の同僚らを引き上げており、キリル1世が2009年にロシア正教会トップの地位を射止めた理由はそこにあるとの見方もある。〉
さらに、聖職者でありながらクレムリンの宮殿内に住んでいるとされ、豪奢な生活ぶりが問題視されたこともある。
〈キリル1世が総主教になる前に面識があった欧州のある外交官は同氏について、「現実主義者で柔軟、聖職者というよりは出世欲の強い官僚のようだった」と評する。3万ドルのスイス高級時計ブレゲを身に着けている写真が出回り、釈明に追われたこともある。他の政権幹部と同様に、プーチンに忠実な部下のような横顔も浮かんでくる。〉
核兵器を「祝福」
プーチン大統領と一体になって権力をふるうキリル1世は、およそキリスト教の教えにふさわしくない言動を繰り返す。他の聖職者たちに闘争を呼び掛けたり、戦争で使われる武器を「祝福」しているというのである。古川氏はこう指摘する。
〈キリル1世はプーチンの統治を「神による奇跡」と評し、聖職者でありながら、ロシア安全保障会議にもたびたび出席する。(中略)キリル1世は親欧米に転じたウクライナの政権を「邪悪」と呼び、聖職者に事実上の闘争を呼びかけた。
ロシア正教会は軍と関係を深めており、2020年にはモスクワ郊外に祖国の防衛者を讃えるロシア軍主聖堂を創設した。聖職者が聖水を振りまきながら、核を含む兵器類や兵士を祝福する伝統もある。〉
一方のプーチン大統領もキリル1世には全幅の信頼を寄せ、「信仰心」の篤さをアピールしている。
〈プーチンはかつて「宗教と核の盾がロシアを強国にし、国内外での安全を保障する要だ」と語ったことがある。自由・民主主義を柱とする欧米の価値観に対して、専制体制を敷くプーチンは、ロシアの精神的な支柱としてロシア正教会を後押しし、政権の求心力にしてきた。自ら頻繁に教会に姿を見せ、復活祭は政権幹部が揃ってモスクワの教会で祝う。〉
戦争は「ウクライナ人の罪への報い」?
歴史上、キリスト教会は恵まれない者たちに温かい手を差し伸べてきた。
だが、ウクライナ国内にあるロシア正教会では、避難民たちへの援助を断るところも多くある。古川氏は、東部地区から逃れてきた避難民が体験した、こんなエピソードを紹介する。
〈(避難民が)歴史的な大修道院に支援を求めに行った。ところが、「避難民を収容する場所はない」と冷たくあしらわれた。
その大修道院の司祭は、今回のロシアの侵攻について、こう言い放ったという。
「この地(ウクライナ)の人々は罪深い。これ(戦争)はその罪に対する報いだ」
たまらず「子供や女性を殺害しているプーチンこそ悪魔ではないのか」と反論すると、「プーチンの過ちではない、神がお決めになったのだ」との答えが返ってきたという。〉
だが、ここ数週間、さすがにこのような事態を見かねたロシア正教会の聖職者たちから、異論が巻き起こっている。はたしてプーチン大統領とキリル1世の一蓮托生の関係は、どうなるのか?――「文藝春秋」5月号(4月8日発売)では古川英治氏のレポート「 プーチンが心酔するロシアの怪僧 」を9ページにわたり掲載している。
ロシアのウクライナ侵攻開始から1カ月半が経とうとしているが、ロシア軍は要衝の掌握に苦戦し、欧米の推計では兵士1万人以上が戦死するなど、甚大な被害を出している。ロシア側は市民を対象とした無差別攻撃に走り、いまだ停戦の出口は見えない。
なぜプーチン大統領は、それほどまでの損失を出しても執拗にウクライナ制圧にこだわるのか?
ウクライナ在住ジャーナリストの古川英治氏は「文藝春秋」に寄せたレポートのなかで、今回の侵略には「宗教戦争」の側面があることを指摘する。
侵略を正当化する宗教指導者
ロシア正教会の最高指導者でモスクワ総主教のキリル1世(75)は、プーチン大統領の盟友として知られ、ウクライナ侵攻についても積極的な発言を繰り返してきた。古川氏はこう解説する。
〈キリル1世は今回の侵攻前から「ロシア軍はロシアの人々のために平和を守っている」などと発言。侵攻後も、プーチン政権を批判したり停戦を求めたりすることはなかった。
そればかりか、キリル1世は3月9日、モスクワの大聖堂でウクライナ侵攻を支持するかのような、こんな説教をしてみせた。
「ロシアとウクライナは同じ信仰と聖人、希望と祈りを分かち合う一つの民族だ」
「(外国勢力が)私たちの関係を引き裂こうとしている」
「悲劇的な紛争は、第一にロシアを弱体化させるための(外国の)地政学上の戦略になっている」〉
宗教指導者にもかかわらず、侵略戦争を全面支持するキリル1世とは、いったいどのような人物なのか? 古川氏によると、スパイ組織KGB(国家保安委員会)の工作員だったとの情報もあるという。
〈キリル1世はロシア第二の都市サンクトペテルブルク出身。ソ連時代にはKGBの工作員だったとの噂も絶えない。プーチンは自らの出身地であるサンクトペテルブルク出身者やKGB時代の同僚らを引き上げており、キリル1世が2009年にロシア正教会トップの地位を射止めた理由はそこにあるとの見方もある。〉
さらに、聖職者でありながらクレムリンの宮殿内に住んでいるとされ、豪奢な生活ぶりが問題視されたこともある。
〈キリル1世が総主教になる前に面識があった欧州のある外交官は同氏について、「現実主義者で柔軟、聖職者というよりは出世欲の強い官僚のようだった」と評する。3万ドルのスイス高級時計ブレゲを身に着けている写真が出回り、釈明に追われたこともある。他の政権幹部と同様に、プーチンに忠実な部下のような横顔も浮かんでくる。〉
核兵器を「祝福」
プーチン大統領と一体になって権力をふるうキリル1世は、およそキリスト教の教えにふさわしくない言動を繰り返す。他の聖職者たちに闘争を呼び掛けたり、戦争で使われる武器を「祝福」しているというのである。古川氏はこう指摘する。
〈キリル1世はプーチンの統治を「神による奇跡」と評し、聖職者でありながら、ロシア安全保障会議にもたびたび出席する。(中略)キリル1世は親欧米に転じたウクライナの政権を「邪悪」と呼び、聖職者に事実上の闘争を呼びかけた。
ロシア正教会は軍と関係を深めており、2020年にはモスクワ郊外に祖国の防衛者を讃えるロシア軍主聖堂を創設した。聖職者が聖水を振りまきながら、核を含む兵器類や兵士を祝福する伝統もある。〉
一方のプーチン大統領もキリル1世には全幅の信頼を寄せ、「信仰心」の篤さをアピールしている。
〈プーチンはかつて「宗教と核の盾がロシアを強国にし、国内外での安全を保障する要だ」と語ったことがある。自由・民主主義を柱とする欧米の価値観に対して、専制体制を敷くプーチンは、ロシアの精神的な支柱としてロシア正教会を後押しし、政権の求心力にしてきた。自ら頻繁に教会に姿を見せ、復活祭は政権幹部が揃ってモスクワの教会で祝う。〉
戦争は「ウクライナ人の罪への報い」?
歴史上、キリスト教会は恵まれない者たちに温かい手を差し伸べてきた。
だが、ウクライナ国内にあるロシア正教会では、避難民たちへの援助を断るところも多くある。古川氏は、東部地区から逃れてきた避難民が体験した、こんなエピソードを紹介する。
〈(避難民が)歴史的な大修道院に支援を求めに行った。ところが、「避難民を収容する場所はない」と冷たくあしらわれた。
その大修道院の司祭は、今回のロシアの侵攻について、こう言い放ったという。
「この地(ウクライナ)の人々は罪深い。これ(戦争)はその罪に対する報いだ」
たまらず「子供や女性を殺害しているプーチンこそ悪魔ではないのか」と反論すると、「プーチンの過ちではない、神がお決めになったのだ」との答えが返ってきたという。〉
だが、ここ数週間、さすがにこのような事態を見かねたロシア正教会の聖職者たちから、異論が巻き起こっている。はたしてプーチン大統領とキリル1世の一蓮托生の関係は、どうなるのか?――「文藝春秋」5月号(4月8日発売)では古川英治氏のレポート「 プーチンが心酔するロシアの怪僧 」を9ページにわたり掲載している。
プーチンはかつて「宗教と核の盾がロシアを強国にし、国内外での安全を保障する要だ」と語ったことがあると、ウクライナ在住のジャーナリスト古川氏。
ロシア正教会の最高指導者でモスクワ総主教のキリル1世(75)は、プーチン大統領の盟友として知られ、ウクライナ侵攻についても積極的な発言を繰り返してきた。
プーチン氏は政権の威信をロシア正教会を使って高め、キリル1世は、政権に繋がることで威信を得て、布教や自身の富を得た。
政治と宗教が、ズブズブのかんけいなのですね。
よく言えば、プーチン氏の熱い宗教心が招いている結果?
しかし、ロシア正教会司祭の中には、少数派とはいえ、戦争に反対を綱得るかたもいると、AFPBB News
ロシア正教会司祭、ウクライナ侵攻を批判 投獄も覚悟(AFPBB News) - goo ニュース 2022/05/04
【AFP=時事】ロシア正教会のゲオルギー・エデリシュテイン司祭は、ウクライナでのロシアの軍事作戦に反対している。だが、異論を唱える人との議論は歓迎だ。自宅の居間の肘掛け椅子を指さし、「反対派の1人や2人はここに座っていてほしい」と話す。
ウクライナ侵攻に反対の声を上げたロシア正教会の聖職者は、一握りしかいない。白いひげをたくわえ、黒い祭服を着たエデリシュテイン司祭は震える声で、しかし、ためらうことなく主張する。「私は、悪い司祭なのだと思う。すべての戦争に反対してきたわけではないが、侵略戦争には常に反対してきた」
「(ウクライナは)独立国家だ。彼らが必要と考える国家を築かせればいい」。首都モスクワから車で6時間、コストロマ州のボルガ川沿いにあるノボベールイカーメニ村で、AFPの取材に語った。
2月24日にロシアが軍事行動を開始して以来、ロシア正教会の最高指導者キリル総主教は好戦的な説教を展開。ロシアとウクライナの歴史的な一体性を損なおうとする「敵」を制圧するため、当局を中心に「結集」するよう国民に呼び掛けている。
ロシア正教会は、旧ソビエト連邦時代には国家保安委員会の管理下で厳しい制限を受けていた。キリル総主教は2009年にモスクワ総主教に就任して以来、ウラジーミル・プーチン大統領との関係緊密化に務め、西側の自由主義よりも保守的な価値観を重視してきた。
■血にぬれた手
侵攻翌日の2月25日、エデリシュテイン司祭は、友人イオアン・ブルディン司祭が記した書簡に署名した。そこにはこう書かれていた。
「ウクライナ住民の血は、ロシアの支配者や作戦命令を実行する兵士の手をぬらすだけではない。戦争を承認し、あるいは沈黙を守っている私たち一人ひとりの手をぬらしている」
書簡はコストロマ州カラバノボ村にあるブルディン司祭の教区教会ウェブサイトに掲載されたが、その後、削除された。コストロマの府主教は、ウクライナ軍事作戦に反対している司祭は160人中2人だけだとして、書簡を非難した。
だが、ブルディン司祭は批判をやめなかった。
3月6日の礼拝では、戦闘で命が失われていることについて説教した。
その日のうちに捜査当局から呼び出しを受け、尋問された。3月10日には、ロシア軍の「信用を失墜させた」罪で3万5000ルーブル(約6万3000円)の罰金を科された。再犯すれば3年以下の禁錮刑が科される可能性がある。
■汝、殺すなかれ
それでもブルディン司祭は軍事作戦を非難する。州都コストロマ近郊の自宅で「私にとって『汝、殺すなかれ』という聖書の戒めは、無条件のものだ」とAFPに話した。
ブルディン司祭によれば、プロパガンダに影響されやすい聖職者も多く、制裁や訴追を恐れもあり、ウクライナ侵攻に反対する人はほとんどいない。メッセージアプリのテレグラムに自身のチャンネルを持つブルディン司祭も、警察に監視されている。
エデリシュテイン司祭は、ブルディン司祭について「私より勇気がある。私はもう引退している」と語った。
ただ、2人とも自身を反体制派だとは考えてはおらず、総主教に背くよう信者に呼び掛けているわけでもない。
「話すときに自己検閲し、罪が罪であること、流血は容認できないことについて沈黙するならば、たとえ教会に所属していたとしても、知らず知らずのうちに、徐々に司祭であることをやめることになるだろう」とブルディン司祭は語った。 【翻訳編集】AFPBB News
【AFP=時事】ロシア正教会のゲオルギー・エデリシュテイン司祭は、ウクライナでのロシアの軍事作戦に反対している。だが、異論を唱える人との議論は歓迎だ。自宅の居間の肘掛け椅子を指さし、「反対派の1人や2人はここに座っていてほしい」と話す。
ウクライナ侵攻に反対の声を上げたロシア正教会の聖職者は、一握りしかいない。白いひげをたくわえ、黒い祭服を着たエデリシュテイン司祭は震える声で、しかし、ためらうことなく主張する。「私は、悪い司祭なのだと思う。すべての戦争に反対してきたわけではないが、侵略戦争には常に反対してきた」
「(ウクライナは)独立国家だ。彼らが必要と考える国家を築かせればいい」。首都モスクワから車で6時間、コストロマ州のボルガ川沿いにあるノボベールイカーメニ村で、AFPの取材に語った。
2月24日にロシアが軍事行動を開始して以来、ロシア正教会の最高指導者キリル総主教は好戦的な説教を展開。ロシアとウクライナの歴史的な一体性を損なおうとする「敵」を制圧するため、当局を中心に「結集」するよう国民に呼び掛けている。
ロシア正教会は、旧ソビエト連邦時代には国家保安委員会の管理下で厳しい制限を受けていた。キリル総主教は2009年にモスクワ総主教に就任して以来、ウラジーミル・プーチン大統領との関係緊密化に務め、西側の自由主義よりも保守的な価値観を重視してきた。
■血にぬれた手
侵攻翌日の2月25日、エデリシュテイン司祭は、友人イオアン・ブルディン司祭が記した書簡に署名した。そこにはこう書かれていた。
「ウクライナ住民の血は、ロシアの支配者や作戦命令を実行する兵士の手をぬらすだけではない。戦争を承認し、あるいは沈黙を守っている私たち一人ひとりの手をぬらしている」
書簡はコストロマ州カラバノボ村にあるブルディン司祭の教区教会ウェブサイトに掲載されたが、その後、削除された。コストロマの府主教は、ウクライナ軍事作戦に反対している司祭は160人中2人だけだとして、書簡を非難した。
だが、ブルディン司祭は批判をやめなかった。
3月6日の礼拝では、戦闘で命が失われていることについて説教した。
その日のうちに捜査当局から呼び出しを受け、尋問された。3月10日には、ロシア軍の「信用を失墜させた」罪で3万5000ルーブル(約6万3000円)の罰金を科された。再犯すれば3年以下の禁錮刑が科される可能性がある。
■汝、殺すなかれ
それでもブルディン司祭は軍事作戦を非難する。州都コストロマ近郊の自宅で「私にとって『汝、殺すなかれ』という聖書の戒めは、無条件のものだ」とAFPに話した。
ブルディン司祭によれば、プロパガンダに影響されやすい聖職者も多く、制裁や訴追を恐れもあり、ウクライナ侵攻に反対する人はほとんどいない。メッセージアプリのテレグラムに自身のチャンネルを持つブルディン司祭も、警察に監視されている。
エデリシュテイン司祭は、ブルディン司祭について「私より勇気がある。私はもう引退している」と語った。
ただ、2人とも自身を反体制派だとは考えてはおらず、総主教に背くよう信者に呼び掛けているわけでもない。
「話すときに自己検閲し、罪が罪であること、流血は容認できないことについて沈黙するならば、たとえ教会に所属していたとしても、知らず知らずのうちに、徐々に司祭であることをやめることになるだろう」とブルディン司祭は語った。 【翻訳編集】AFPBB News
ロシア正教会のゲオルギー・エデリシュテイン司祭は、震える声で、しかし、ためらうことなく「私は、悪い司祭なのだと思う。すべての戦争に反対してきたわけではないが、侵略戦争には常に反対してきた」
「(ウクライナは)独立国家だ。彼らが必要と考える国家を築かせればいい」
と、語っておられるのだそうです。
「ウクライナ住民の血は、ロシアの支配者や作戦命令を実行する兵士の手をぬらすだけではない。戦争を承認し、あるいは沈黙を守っている私たち一人ひとりの手をぬらしている」
と書かれた、友人イオアン・ブルディン司祭が記した書簡に、エデリシュテイン司祭は署名したのだそうです。
しかし、書簡はコストロマ州カラバノボ村にあるブルディン司祭の教区教会ウェブサイトに掲載されたが、その後、削除された。コストロマの府主教は、ウクライナ軍事作戦に反対している司祭は160人中2人だけだとして、書簡を非難したのだそうです。
だが、ブルディン司祭は批判をやめなかった。
3月6日の礼拝では、戦闘で命が失われていることについて説教したのだそうです。
しかし、その日のうちに捜査当局から呼び出しを受け、尋問され、3月10日には、ロシア軍の「信用を失墜させた」罪で3万5000ルーブル(約6万3000円)の罰金を科された。再犯すれば3年以下の禁錮刑が科される可能性があるのだそうです。
それでもブルディン司祭は軍事作戦を非難する。
プロパガンダに影響されやすい聖職者も多く、制裁や訴追を恐れもあり、ウクライナ侵攻に反対する人はほとんどいないと。
エデリシュテイン司祭は、ブルディン司祭について「私より勇気がある。私はもう引退している」と語ったのだそうです。
2人とも自身を反体制派だとは考えてはおらず、総主教に背くよう信者に呼び掛けているわけでもない。
罪が罪であること、流血は容認できないことについて沈黙するならば、たとえ教会に所属していたとしても、知らず知らずのうちに、徐々に司祭であることをやめることになるだろう」とブルディン司祭。
ロシア正教トップは政権とズブズブでも、少数派とはいえ、尊い、体を張って教えを説く宗教家もいらっしゃる。
信者の方々が、どちらを支持されるかですね。
ロシアのプーチンの侵略戦争は、プーチンの思惑通りの成果き上がらず、目標はどんどん縮小偏向されていますね。
プーチンはそれに耐えきれるのか。ロシア国民は何処まで真実の情報を得て、プーチンの支持、不支持を決めることが出来るのか。
政治指導者とは異なる、宗教指導者の方々の説諭は、何処まで政治指導者との真実の論争が出来るのでしょうか。
日本では、神様と仏様とその他といった様々宗教が併存しています。お正月には、神社にもお寺にもお参りします。
宗教に関しては、オープンでフレキシブルなのが日本人。日本の平和はこうしたことも一因で続いているのでしょうか。
# 冒頭の画像は、プーチンとキリル 1世
この花の名前は、キショウブ
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