とうとう石破茂政権が本性をあらわにした。政策面では、自民党総裁選中に言ってきたことをほとんど否定し、石破政権誕生後の4日に所信表明を行った。
このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長だ。
このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれない。
つまり、自公で過半数の最低目標が危ういと、高橋洋一氏。
石破政権は、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
その裏金問題を自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長。
最初の3人の党員資格停止の議員については公認なしというのはある意味当然なので、その程度で済ますかと思われていた。
しかし、政治倫理審査会を欠席した3人の議員も非公認。欠席は自民党の方針だったはずで、これは実質的に事後追加処分。後出しの事後処分はご法度であると、高橋氏。
さらに、40人以上とされる収支報告書不記載議員(これはほぼ旧安倍派)に比例重複を認めないという。党の処分に従った上で、あまりにひどい仕打ちであり、このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれないとも。
かつての郵政民営化解散での「刺客」は、郵政民営化に反対した候補に公認を出さなかったが、「刺客」に自民党公認候補を出したので、どちらが勝っても、広い意味での自民党の議員獲得数は変わらない。野党候補は埋没し、結果として大勝だったと、高橋氏。
今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の〝ご祝儀〟もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。
一体誰が今回の措置を主導したのだろうかと、高橋氏。
自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧安倍派に不自然に集中しており、非合理的な安倍憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれないと!
保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。
石破政権が短命になったとして、石破政権の後を狙うのは岸田前首相もいる。今回、石破政権誕生の最大の立役者は菅義偉元首相でなく「高市だけはダメだ」と言ったとされる岸田氏だ。
高橋氏は、石破政権を「岸破政権」と呼んでいる。
岸田氏の石破首相への支持は、短命を見込み、次は自分の再登板も織り込んでいたとしか思えない。いずれにしても安定政権にはなり得ないと。
史上最低の内閣支持率を記録した岸田氏。
麻生、菅両氏と併せた、3人の重鎮争いとなった総裁選に勝利し、みそぎを石破氏に背負わせて、再登板を狙っている??
安倍氏が再登板に成功したのは、民主党政権が製造業の六重苦を産み、日本を沈没させかけたのに対し、人材を集め「アベノミクス」による日本再生を唱えたから。
そして失業率を改善し、稀有の長期高度成長を成し遂げた。
石破政権は、史上最低の支持率の岸田政権の政策を継承。なので、当然支持率も低迷し短命になる。
選挙で、自民党での過半数、更には公明党との与党での過半数をわれば、夫々に応じた政権の力の失墜を背負う!
なのに、非公認議員や比例復活制限で落選議員による議席減の対策なしの選挙戦術。
安倍派憎しの一部の執行部の舞い上がったミスでは済まされない、議席減の政権の危機をまねきかねない現状!
選挙結果は、どんな結果となるのか。岸田氏の再登板の狙いは叶うのか。麻生氏の巻き返しはなるのか。要注目ですね。
# 冒頭の画像は、衆院選の公認問題を記者団に説明する石破首相
この花の名前は、イヌショウマ
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月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス
このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長だ。
このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれない。
つまり、自公で過半数の最低目標が危ういと、高橋洋一氏。
【日本の解き方】〝安倍憎し〟露呈した石破政権 非公認は野党を利するだけ…自公でも過半数割れする恐れ 岸田前首相は再登板の野望も - zakzak:夕刊フジ公式サイト 元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一 2024.10/11
とうとう石破茂政権が本性をあらわにした。政策面では、自民党総裁選中に言ってきたことをほとんど否定し、石破政権誕生後の4日に所信表明を行った。所信表明に載らない以上、その政策が実現される可能性はまずない。
このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
裏金問題を自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長だ。森山幹事長はさらなる処分はないかのように話してきた。当然のことながら、後出しの事後処分はご法度である。ただし、3人の党員資格停止の議員については公認なしというのはある意味当然なので、その程度で済ますかと思われていた。
しかし、政治倫理審査会を欠席した3人の議員も非公認の方針という。確か欠席は自民党の方針だったはずで、これは実質的に事後追加処分だろう。さらに、40人以上とされる収支報告書不記載議員(これはほぼ旧安倍派)に比例重複を認めないという。党の処分に従った上で、あまりにひどい仕打ちであり、このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれない。
かつての郵政民営化解散での「刺客」を連想するとの声もある。しかし、当時は郵政民営化に反対した候補に公認を出さなかったが、「刺客」に自民党公認候補を出したので、どちらが勝っても、広い意味での自民党勝利だった。マスコミの自民党への注目度が高くなって野党候補は埋没し、結果として大勝だった。
今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の〝ご祝儀〟もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。
一体誰が今回の措置を主導したのだろうか。世論に迎合したともいわれているが、反自民党の勢力の言いなりとしか思えない。選挙は最大得票を目指すものだが、自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧安倍派に不自然に集中しており、非合理的な安倍憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれない。
保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。結果として、自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。それで、石破政権が短命になったとしても、次には高市早苗前経済安保相がいるので大丈夫というのは甘い。
石破政権の後を狙うのは岸田文雄前首相もいる。今回、石破政権誕生の最大の立役者は菅義偉元首相でなく「高市だけはダメだ」と言ったとされる岸田氏だ。その意味で、筆者は石破政権を「岸破政権」と呼んでいる。岸田氏の石破首相への支持は、短命を見込み、次は自分の再登板も織り込んでいたとしか思えない。いずれにしても安定政権にはなり得ない。
とうとう石破茂政権が本性をあらわにした。政策面では、自民党総裁選中に言ってきたことをほとんど否定し、石破政権誕生後の4日に所信表明を行った。所信表明に載らない以上、その政策が実現される可能性はまずない。
このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
裏金問題を自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長だ。森山幹事長はさらなる処分はないかのように話してきた。当然のことながら、後出しの事後処分はご法度である。ただし、3人の党員資格停止の議員については公認なしというのはある意味当然なので、その程度で済ますかと思われていた。
しかし、政治倫理審査会を欠席した3人の議員も非公認の方針という。確か欠席は自民党の方針だったはずで、これは実質的に事後追加処分だろう。さらに、40人以上とされる収支報告書不記載議員(これはほぼ旧安倍派)に比例重複を認めないという。党の処分に従った上で、あまりにひどい仕打ちであり、このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれない。
かつての郵政民営化解散での「刺客」を連想するとの声もある。しかし、当時は郵政民営化に反対した候補に公認を出さなかったが、「刺客」に自民党公認候補を出したので、どちらが勝っても、広い意味での自民党勝利だった。マスコミの自民党への注目度が高くなって野党候補は埋没し、結果として大勝だった。
今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の〝ご祝儀〟もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。
一体誰が今回の措置を主導したのだろうか。世論に迎合したともいわれているが、反自民党の勢力の言いなりとしか思えない。選挙は最大得票を目指すものだが、自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧安倍派に不自然に集中しており、非合理的な安倍憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれない。
保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。結果として、自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。それで、石破政権が短命になったとしても、次には高市早苗前経済安保相がいるので大丈夫というのは甘い。
石破政権の後を狙うのは岸田文雄前首相もいる。今回、石破政権誕生の最大の立役者は菅義偉元首相でなく「高市だけはダメだ」と言ったとされる岸田氏だ。その意味で、筆者は石破政権を「岸破政権」と呼んでいる。岸田氏の石破首相への支持は、短命を見込み、次は自分の再登板も織り込んでいたとしか思えない。いずれにしても安定政権にはなり得ない。
石破政権は、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
その裏金問題を自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長。
最初の3人の党員資格停止の議員については公認なしというのはある意味当然なので、その程度で済ますかと思われていた。
しかし、政治倫理審査会を欠席した3人の議員も非公認。欠席は自民党の方針だったはずで、これは実質的に事後追加処分。後出しの事後処分はご法度であると、高橋氏。
さらに、40人以上とされる収支報告書不記載議員(これはほぼ旧安倍派)に比例重複を認めないという。党の処分に従った上で、あまりにひどい仕打ちであり、このままなら非公認・比例重複不可の半数程度が落選するかもしれないとも。
かつての郵政民営化解散での「刺客」は、郵政民営化に反対した候補に公認を出さなかったが、「刺客」に自民党公認候補を出したので、どちらが勝っても、広い意味での自民党の議員獲得数は変わらない。野党候補は埋没し、結果として大勝だったと、高橋氏。
今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の〝ご祝儀〟もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。
一体誰が今回の措置を主導したのだろうかと、高橋氏。
自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧安倍派に不自然に集中しており、非合理的な安倍憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれないと!
保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。
石破政権が短命になったとして、石破政権の後を狙うのは岸田前首相もいる。今回、石破政権誕生の最大の立役者は菅義偉元首相でなく「高市だけはダメだ」と言ったとされる岸田氏だ。
高橋氏は、石破政権を「岸破政権」と呼んでいる。
岸田氏の石破首相への支持は、短命を見込み、次は自分の再登板も織り込んでいたとしか思えない。いずれにしても安定政権にはなり得ないと。
史上最低の内閣支持率を記録した岸田氏。
麻生、菅両氏と併せた、3人の重鎮争いとなった総裁選に勝利し、みそぎを石破氏に背負わせて、再登板を狙っている??
安倍氏が再登板に成功したのは、民主党政権が製造業の六重苦を産み、日本を沈没させかけたのに対し、人材を集め「アベノミクス」による日本再生を唱えたから。
そして失業率を改善し、稀有の長期高度成長を成し遂げた。
石破政権は、史上最低の支持率の岸田政権の政策を継承。なので、当然支持率も低迷し短命になる。
選挙で、自民党での過半数、更には公明党との与党での過半数をわれば、夫々に応じた政権の力の失墜を背負う!
なのに、非公認議員や比例復活制限で落選議員による議席減の対策なしの選挙戦術。
安倍派憎しの一部の執行部の舞い上がったミスでは済まされない、議席減の政権の危機をまねきかねない現状!
選挙結果は、どんな結果となるのか。岸田氏の再登板の狙いは叶うのか。麻生氏の巻き返しはなるのか。要注目ですね。
# 冒頭の画像は、衆院選の公認問題を記者団に説明する石破首相
この花の名前は、イヌショウマ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス