
「対馬が危ない!」と題して取り上げたのは、2008年10月でした。その3年前に、FNNのニュースJAPANで、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」という特集で対馬近海の緊迫した状況を知り関心を高めていたのでしたが、産経が「対馬が危ない」と題した特集を組み報道していただいたのが契機でした。
久しぶりに読み返してみると、あの中川氏が健在で事態を看過できないと、自らが会長を務める自民党議員連盟「真・保守政策研究会」での検討を始められたのでした。この翌年、あの石川に敗れ落選、10月に急逝されたのでした。
「真・保守政策研究会」は、中川氏の後を安倍さんが引き継ぎ、「創生「日本」」として、自由民主党、日本維新の会、みんなの党、新党改革の4党と無所属の国会議員ら約70名が参加しているのだそうですね。
しかし、韓国資本による進出はいまだに止めることが出来ず、自衛隊近隣の土地が新たに買い取られ、期待した観光収入は韓国資本が吸い上げるばかりで、島民の間でも嫌韓ムードが出始め、国への取り締まりの要望が出始めているのだそうです。
2008年のころより状況が悪化しているのに、国は何の手立ても打てていないのです。
FNNのニュースJAPAN、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」のダイジェストの頁があります。是非ご覧ください。(リンク掲載申請・承認済)
ASIANEWS特集「シリーズ国境」密着!国境警備最前線
離島の民生安定で国の安全守れ (9/19 産経 【正論】東海大学教授・山田吉彦)
≪対馬の自衛隊周辺地また買収≫
国境の街、対馬ではこの6月、また自衛隊施設の近隣の土地が韓国資本に買収された。海上自衛隊対馬防備隊本部に隣接して建設され、かねて問題になっている韓国人向けホテル「対馬リゾート」と地続きの土地である。購入した韓国企業は、対馬リゾートと同様のホテルを建設する計画だ。水源地や国防に関係する土地の外国人による買収は、社会問題になっている。しかし、現行法でそうした売買を制約するのは難しく、今も自由に売買されている。自衛隊施設を囲むような韓国人リゾートの形成は、有事の際の不安要因となるにもかかわらず、である。
絶滅危惧種である「ツシマヤマネコ」が生息する対馬市上県(かみあがた)町の森林が売りに出され、外国資本が買うという噂が立った。森林は、生態系の保全のみならず、周辺地の水源の役割も果たす重要な土地である。市は購入を検討したものの金額が折り合わず、一時は購入を断念した。が、乱開発されては取り返しがつかなくなるという財部能成(たからべ・やすなり)市長の決断で、最終的に市が買収する方向となった。税収が少ない市の負担は大きく、国としても対応を考慮すべきだ。
昨年1年間に、対馬(長崎県)を訪れた韓国人観光客は約15万人に上る。対馬の人口は約3万2千人。年間でだが、その5倍ほどの韓国人観光客が流入しているわけだ。今年は、さらに19万人にまで増加する見込みという。
過疎化や経済の不振に悩む対馬は、韓国との交流に活路を見出そうとしてきた。今年、韓国人が現地にもたらす経済効果は30億円に達すると予測される。半面で、悪しき影響も無視できない。
第一、韓国人旅行者の急増に、受け入れ態勢の整備が追いつかない。韓国と日本との習慣の違いや韓国人旅行者のマナーの悪さが問題視され、韓国人のこれ以上の流入に否定的な住民も多い。韓国人窃盗団によって対馬の寺社から盗まれた2体の仏像が、韓国当局から返還されないことも、住民の嫌韓意識を増幅させている。
≪嫌韓ムードで祭りも様変わり≫
30年余続いてきた「厳原(いずはら)みなと対馬アリラン祭り」が、「対馬厳原みなと祭り」に改名され、祭りの中心だった「朝鮮通信使行列」の再現も中止され、親韓色を消して実施されたのも、そのためだ。友好と経済効果だけでは市民の暮らしは守れず、独自の文化の維持に弊害をもたらすという危機感が住民に芽生えているのだ。
対馬での韓国資本による土地購入、無秩序な旅行者受け入れの問題が指摘されて5年余が経つ。しかし、日本の政府は、何ら対応策を取ってこなかった。韓国系のホテルや飲食店が開業されるようになるに及んで、肝心の経済利益すら韓国に吸い上げられだしたことに、住民は落胆している。
歴史的に国境を守り続けてきたという自負を持つ対馬の住民の目は、国の無策に向けられている。窃盗の常習者が自由に入国して、重要文化財を簡単に持ち出せるといった、出入国管理および税関の体制のあり方に対する不満の声が強い。対馬にある厳原港や比田勝(ひたかつ)港の入管、税関の人手不足は、これまでも指摘されてきたところである。今回、仏像が持ち出された博多港の状況も同様である。
民主党政権は平成21年、「海洋管理のための離島の保全、管理の基本方針」を定め、離島対策の方向性を示した、しかし、期限を迎えていた「離島振興法」の改正継続にとどまり、国境を意識した具体策は施されてはいない。
≪急げ「特定国境離島振興法」≫
自民党政権は、「国境離島の保全、管理および振興に関する有識者懇談会」を開き、6月に中間提言を発表した。政権交代でようやく動き出したというところだ。この提言はしかし、国境離島という言葉の定義や管理指針に関するもので、施策の具体化には至っていない。外国人による土地売買の規制についても、国際条約上、難しいという見解が示されているだけで対応策への言及はない。
対馬だけではない。与那国島、五島列島など国境離島では、外国人参政権導入の議論、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に伴う農産品の競争力低下などの問題に危機感を募らせる。
今、早急に求められるのは、国境離島の人々の生活を経済的、精神的に安定させる政策である。それは地方自治体だけでなく、国が率先して行うべきだ。環境を守る公共投資や出入国管理、税関および自衛隊、海上保安庁などの公務員を重点的に配備することなどが有効だ。それは、ひいては国の安全を守ることにつながる。
広大な管轄海域の基線となり、隣国との交流の接点となる国境離島の公共性に鑑みて、そこでの土地取引は「許可制」「事前届け出制」「国による買い取り収用」などにする法整備が必要だ。
その施策の基盤となる「特定国境離島振興法」の制定を急ぎ、速やかに具体的行動に移らなければならない。すでに不法占拠されている竹島、脅かされ続ける尖閣の教訓を忘れてはいけない。(やまだ よしひこ)
≪対馬の自衛隊周辺地また買収≫
国境の街、対馬ではこの6月、また自衛隊施設の近隣の土地が韓国資本に買収された。海上自衛隊対馬防備隊本部に隣接して建設され、かねて問題になっている韓国人向けホテル「対馬リゾート」と地続きの土地である。購入した韓国企業は、対馬リゾートと同様のホテルを建設する計画だ。水源地や国防に関係する土地の外国人による買収は、社会問題になっている。しかし、現行法でそうした売買を制約するのは難しく、今も自由に売買されている。自衛隊施設を囲むような韓国人リゾートの形成は、有事の際の不安要因となるにもかかわらず、である。
絶滅危惧種である「ツシマヤマネコ」が生息する対馬市上県(かみあがた)町の森林が売りに出され、外国資本が買うという噂が立った。森林は、生態系の保全のみならず、周辺地の水源の役割も果たす重要な土地である。市は購入を検討したものの金額が折り合わず、一時は購入を断念した。が、乱開発されては取り返しがつかなくなるという財部能成(たからべ・やすなり)市長の決断で、最終的に市が買収する方向となった。税収が少ない市の負担は大きく、国としても対応を考慮すべきだ。
昨年1年間に、対馬(長崎県)を訪れた韓国人観光客は約15万人に上る。対馬の人口は約3万2千人。年間でだが、その5倍ほどの韓国人観光客が流入しているわけだ。今年は、さらに19万人にまで増加する見込みという。
過疎化や経済の不振に悩む対馬は、韓国との交流に活路を見出そうとしてきた。今年、韓国人が現地にもたらす経済効果は30億円に達すると予測される。半面で、悪しき影響も無視できない。
第一、韓国人旅行者の急増に、受け入れ態勢の整備が追いつかない。韓国と日本との習慣の違いや韓国人旅行者のマナーの悪さが問題視され、韓国人のこれ以上の流入に否定的な住民も多い。韓国人窃盗団によって対馬の寺社から盗まれた2体の仏像が、韓国当局から返還されないことも、住民の嫌韓意識を増幅させている。
≪嫌韓ムードで祭りも様変わり≫
30年余続いてきた「厳原(いずはら)みなと対馬アリラン祭り」が、「対馬厳原みなと祭り」に改名され、祭りの中心だった「朝鮮通信使行列」の再現も中止され、親韓色を消して実施されたのも、そのためだ。友好と経済効果だけでは市民の暮らしは守れず、独自の文化の維持に弊害をもたらすという危機感が住民に芽生えているのだ。
対馬での韓国資本による土地購入、無秩序な旅行者受け入れの問題が指摘されて5年余が経つ。しかし、日本の政府は、何ら対応策を取ってこなかった。韓国系のホテルや飲食店が開業されるようになるに及んで、肝心の経済利益すら韓国に吸い上げられだしたことに、住民は落胆している。
歴史的に国境を守り続けてきたという自負を持つ対馬の住民の目は、国の無策に向けられている。窃盗の常習者が自由に入国して、重要文化財を簡単に持ち出せるといった、出入国管理および税関の体制のあり方に対する不満の声が強い。対馬にある厳原港や比田勝(ひたかつ)港の入管、税関の人手不足は、これまでも指摘されてきたところである。今回、仏像が持ち出された博多港の状況も同様である。
民主党政権は平成21年、「海洋管理のための離島の保全、管理の基本方針」を定め、離島対策の方向性を示した、しかし、期限を迎えていた「離島振興法」の改正継続にとどまり、国境を意識した具体策は施されてはいない。
≪急げ「特定国境離島振興法」≫
自民党政権は、「国境離島の保全、管理および振興に関する有識者懇談会」を開き、6月に中間提言を発表した。政権交代でようやく動き出したというところだ。この提言はしかし、国境離島という言葉の定義や管理指針に関するもので、施策の具体化には至っていない。外国人による土地売買の規制についても、国際条約上、難しいという見解が示されているだけで対応策への言及はない。
対馬だけではない。与那国島、五島列島など国境離島では、外国人参政権導入の議論、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に伴う農産品の競争力低下などの問題に危機感を募らせる。
今、早急に求められるのは、国境離島の人々の生活を経済的、精神的に安定させる政策である。それは地方自治体だけでなく、国が率先して行うべきだ。環境を守る公共投資や出入国管理、税関および自衛隊、海上保安庁などの公務員を重点的に配備することなどが有効だ。それは、ひいては国の安全を守ることにつながる。
広大な管轄海域の基線となり、隣国との交流の接点となる国境離島の公共性に鑑みて、そこでの土地取引は「許可制」「事前届け出制」「国による買い取り収用」などにする法整備が必要だ。
その施策の基盤となる「特定国境離島振興法」の制定を急ぎ、速やかに具体的行動に移らなければならない。すでに不法占拠されている竹島、脅かされ続ける尖閣の教訓を忘れてはいけない。(やまだ よしひこ)
上県町の森林競売については、東京都が尖閣購入のために募った資金を一時借用して、別途寄付を募ることを書いていましたが、落着した様子で安堵しました。
しかし、また自衛隊の隣接地が韓国資本に買い取られたのだそうですね。
繰り返しますが、中川氏が看過できないと検討を開始された時から事態は悪化しているのですが、国の対策は実現されていません。
国境の島を自分たちで護ろうと、過疎化する地域の振興の為、韓国からの観光誘致に力をれた対馬の方々でしたが、地元への還元は少なく、マナーの悪い釣り客が良く報道されているのは衆知の事ですが、入国管理や税関の人手不足よる体制不備への不満が募っているのですね。
中川氏の後を引き継いだ安倍さんの政権が誕生しました。
一つのテーマに与野党で構成される、「創生「日本」」が現存するのです。外国人による土地売買の規制についても、国際条約上、難しいという見解が示されているとのことですが、安全保障にかかわる場合に、米国などは国内法で規制をしていると認識しています。
国境の島を警察官の拳銃だけで護っていた与那国も、ようやく自衛隊の常駐が実現する運びとなりました。
ASIANEWS特集「シリーズ国境」2丁拳銃で護る島
国境の守りを住民の犠牲に押し付けるのではなく、国が住民を護る義務があるのですから、国会議員の先生方も視察をして終わりと言うのではなく、立法を実現させていただきたい。
安倍政権は、言うだけでなく実行する内閣が売りです。
住民と国境を護るための施策の実行を期待します。
対馬が危ないっ! - 遊爺雑記帳
続・対馬が危ないっ! - 遊爺雑記帳
# 冒頭の画像は、韓国資本が経営する大亜ホテル

この花の名前は、ムラサキツメクサ
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