yuuの夢物語

夢の数々をここに語り綴りたい

小説 冬の空・・・6

2008-05-16 13:24:23 | 創作の小部屋
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この作品は省三40歳からの軌道です・・・。ご興味が御座いましたら華シリーズもお読み頂けましたらうれしゅう御座います・・・お幸せに・・・。

冬の空 (省三の青春譚)

  冬の空  どんよりと覆う空は 心を閉ざすのか・・・。

 

 省三は先を急いでいた。
 十一月の公演を決めていた。初めての子供たちや青年たちには十分な稽古の時間が必要だと思ったからだった。登場人物は百人、衣装や小道具、大道具に時間がかかりそうだった。衣装は要らなくなったものを貰いに行った。奇兵隊は学生服のお古を頂いてきた。雑兵傘と木刀を30個ずつ高松稲荷の土産物屋で贖った。笠は黒のペンキで塗り、刀は鞘を赤で塗り、刃の部分を銀色で塗った。模造刀も大小十振り買った。省三は書きながらその準備に忙殺される羽目になった。なるべく衣装を着せて腰に刀を差しての稽古を望んだからだった。動きに制限があることを考えてのことだった。足らずは作らなくてはならないのだった。背中にたてる幟は竹で作りさらしに文字を書いた。藩幕は白地の布をミシンで縫って模様を描いた。草鞋は県北の道端で売っているものを調達した。一品たりとも借りることはしなかった。
 悠一も豊太も物珍しいのか嬉々としてみんなの中に入って練習していた。
 省三は練習が終わって台本の続きを書く毎日が続いていた。

 上手にトップと言うことは、源内の書斎である。
       小町出て来て、辺りを見渡したが、
小町  お父さま・・・、三太郎・・・、五右衛門、茶子兵衛。もう何処え行ったのかしら、毎日新聞から随筆の「大風呂敷のなかの小石」の原稿は未だかという電話が入っているのに・・・。「三太郎の記紀」「良寛・乾いて候可?」「さざんがく」「現代水軍伝」と頭の中に台本を書いて家族のみんなを出演させ、舞台に乗せて・・・。何だか今回もややこしく、なりそうよな、よ・か・ん・・・。

       小町が歌う「物書き恥書き音頭」
       物書き恥書き頭書き無い物ねだりの大風呂敷
       物書き落書き義理を欠き奇人変人横着者
       嫁にきたのは良かったけれど頭が変になりそうよ
       物書き嘘書き情け欠きどこに真心落としたか
       史実を曲げて歴史変え書き捨て後免の無責任
       あることないこと書き連ね人を騙して原稿料
       物書き筋書き道理欠き詐欺と道連れ二人連れ
       ここに嫁したが身の哀れ、定めと諦め・・・。お父サマー
       お市が出てきて、
       お市はお竜である。
お市  ああ懐かしいこの香り、私をここに引き寄せる、愛の篭もったフェロモンが、心と体を狂わせた。いとしい人よ、いいえ、愛しい五右衛門さま。雨が降ろうが、槍が降ろうが、この道程はいとやせぬ。愛の広さ深さ大きさは、私の心を浮き立たせ強い思いを呉れましたワン。
人間の、犬畜生にと言う言葉、いっそそっくりそのままに人間畜生と返しましょう。
政治家、官僚、銀行証券、ゼネコン、損保、教育者、そっくりあげましょこの言葉。
人間も少しは私たちを見習ったらいいのだわニャーンあららワンだったワワワン。
       お千が出てきて、
お千  何時見ても色っぽいねワン。あたいもお市さんを見習わなくては・・・。お調子者の三太郎、胡麻すり穴掘り大好き五右衛門は今頃どこでどうしているかしらワワワン。
お市  私の五右衛門さまを悪く言う奴は堪えませぬ事よワワキヤンキヤン。
お千  一途な思いが理性を狂わせるときがあるのよワンキヤン、注意あそばせワワワンワン。人間のように色と金に狂ってはいかんワワン。
お市  なにを小癪な半端な野良犬がワワワンワンワン。
       お市、お千が睨み合って犬喧嘩。
小町  やめる。やめない。やめます、やめれば、やめるとき、やめよ。
    おやめ!(大きな声で叫んだ)
       お市、お千、口だけパクパク。



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皆様御元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

山口小夜さんの「箱根用水物語」が始まりました・・・。作者渾身の作品・・・。
1年間の連載・・・。これはお奨めです・・・。是非、作品を読んで作者と出会ってください・・・。山口小夜子さん

恵 香乙著 「奏でる時に」
あいつは加奈子を抱いた。この日から加奈子は自分で作った水槽の中で孤独な魚と化した。

山口小夜著 「ワンダフル ワールド」文庫本化決定します・・・。
1982年、まだ美しかった横浜―風変わりなおんぼろ塾で、あたしたちは出会った。ロケット花火で不良どもに戦いを挑み、路地裏を全力疾走で駆け抜ける!それぞれが悩みや秘密を抱えながらも、あの頃、世界は輝いていた。大人へと押しあげられてしまったすべての人へ捧げる、あなたも知っている“あの頃”の物語。

山口小夜著「青木学院物語」「ワンダフル ワールド」の文庫本・・・。

作者のブログです・・・出版したあとも精力的に書き進めています・・・一度覗いてみてはと・・・。
恵 香乙さん

山口小夜子さん

環境問題・環境保護を考えよう~このサイトについて~
別の角度から環境問題を・・・。
らくちんランプ
K.t1579の雑記帳さん
ちぎれ雲さん


雲の向こうに・・・。

2008-05-16 06:02:02 | Yuuの日記
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おはようございます・・・。
東の空に少し雲がかかっていますが・・・。お日様がくっきりと・・・。
今日は少し暑くなるのか・・・。
昨日、キュウリやトマトや茄子や大葉やオクラを植えようと土作りを・・・。
日曜日にでも植えようと思っているが・・・。無農薬、ただ水を与えるだけの横着栽培・・・。買った方が安いが・・・。だけど日に日に成長する、花を咲かせ実をつけてくれ成長が楽しみで・・・。今年も植えます・・・。
リフォームを予定しているので途中でだめらなるかも知れないが・・・。
鉄の値段が高騰していて車の値段が上がりそうなので車をお買い求めの予定がある人はお早めに・・・。だが、我々庶民には車も乗れなくなるか・・・ガソリンが300円になったら・・・でもタクシーに乗ったと思えばやすいか・・・。いや維持費や償却費を考えれば・・・とにかく自衛のため歩くか・・・自転車の手入れを・・・。
皆様今日一日がいい日でありますように・・・。
お休みなさい・・・一眠りいたします・・・。