yuuの夢物語

夢の数々をここに語り綴りたい

2006/12/20 冬休みを・・・。

2006-12-21 01:04:35 | Yuuの日記


12月20日から来年の1月5日まで冬休みを頂いてます・・・。
お越し頂きましてありがとうございました・・。
寒くなりますがお元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

2006/12/19 今日は一日中晴れ・・・。

2006-12-19 17:52:23 | Yuuの日記


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今日は晴れて・・・家人はカバーやシーツの洗濯に大あらわ・・・乾きました・・・。今年中にあと一回くらい洗濯をするらしいが・・・天候はどうか・・・。

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家人と家人のパソコンの机を買いに行く・・・昨日私が尻餅をつき壊してしまったので・・・。家人は新聞の記事をワードに、日記を書き込んでいるが中々進歩が遅い・・・が・・・まあ馴れることが大切と思って・・・。

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安倍さん・・・本間税調会長をかばわない方がいい・・・国民は怒っているのだ・・・。不倫の相手と公務員上級宿舎で不倫生活とは・・・そんな庶民の生活が分からない人に税制を決めさせていいのか・・・。企業に優しく国民に厳しい税制を・・・。安倍さん、覚悟していた方がいい絶対に支持率は下がります・・・。来年の統一、参議院選挙には惨敗するでしょう・・・。短命内閣になる素地をあなたが造っているのです・・・。中国、韓国への外交は少しは良くなっていると言うが、その結果は出てない・・・。それより国民の生活、福祉充実を優先した政策の実施を・・・。
本間は日銀の福井総裁を習って居座るのか・・・。金と女にうつつを抜かしている人に金利も税金も任せていいのか・・・。情けない国だ・・・こんな人材しかいないとは・・・本間は早く自らが進退を明らかにして辞めるべきなのだが・・・。金と女の両取りとは・・・。北朝鮮に亡命なさい・・・。日本にはあなたはいらないから・・・。

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明日から来年の5日まで冬休みを頂きます・・・。

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皆様いい年を・・・お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

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今日は晴れのち曇りの一日・・・。

2006-12-18 17:35:49 | Yuuの日記


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晴れたり曇ったり・・・洗濯物が乾きません・・・。エアコンで乾かしています・・・。灯油が高いのでエアコンの方が安いか・・・。

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日課の耳鼻科へ・・・昨日と今日は耳の調子がよくない・・・。詰まったような感じ・・・声が響く・・・。左耳だけだが・・・。

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キャベツダイエットで9キロ減量・・・。キャベツを食べはじめたのは8月から約4ヶ月で9キロ・・・。グラフに毎日書いているが線が下降すると嬉しい・・・。後10キロは痩せなくては・・・最高90キロあったことがあるが・・・それは鬱のためだったが・・・。パソコンを初めて朝方まで起きていて夜食を食べていたのが悪かったのか・・・。今、昔の物が着られる事が嬉しい・・・。キャベツが安いので・・・38円、58円で買えるのでありがたいが・・・。外食もあまりしなくなった・・・。外食をするとたちまち500g位増えるからだ・・・。正月太りには気をつけ様と思っているが・・・。
昨日は次男と中華料理に行って600g増えていた・・・。

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20日から冬休みを正月5日まで頂きます・・・。何かがあったら更新しますが・・・。
来年から始まる「春の空」を書く準備と少し書いておかなくてはと・・・。
明日今年のご挨拶をいたします・・・。

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皆様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

今日は晴れのち曇りの一日・・。

2006-12-17 18:52:21 | Yuuの日記


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今日は晴れたり曇ったり・・・でも洗濯物は乾きました・・・。こんな日は何か心が重い・・・鬱陶しい日だ・・・。

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家人と買い物・・・キャベツダイエット中なのでキャベツを3個58円也・・・大根68円・・・。それにしても年の瀬が迫ってきているせいか葉物が高くなっている・・・。レタスは80円くらいだった物が198円にほうれん草は倍近くに・・・。蓮根、人参も・・・おせちの材料が高くなりそうだ・・・。今年もあと14日となりましたが・・・。今年も何も用意せずにのんびりと・・・正月に雑煮が食べられたらいいか・・・おせちは造りません・・・。鰤を一尾を買うだけにしょうと・・・。今年は、正月はダイエット中なのであまり食べられないが・・・。

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九太郎はトイレも出来るようになって・・・食欲もだんだん出てきて・・・。元気になりつつあるが・・・。膀胱の爛れがあって投薬治療中・・・。膝の上でしっこを掛けられて洗濯を・・・。まあ、しっこが出るようになったことが良かったことか・・・。

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皆さん、今ワンクリック被害が増大しています・・・。クリックすると登録したという表示で10万円近くを振り込めと言うもの・・・気をつけましょう・・・。無視し続けるか・・・警察へ・・・。絶対に電話をしないことです・・・。それを解決しますという司法書士も報酬目当ての物が多い・・・この人達も一種の弱みにつけ込んだ金儲け・・・こんな司法書士はいなくなればいい・・・。業者と連携しているのではないかと疑いたくなる物が多い・・・。相談するなら消費者センターか警察へ・・・。立派な司法書士も多いいなか悪徳司法書士も多いいのです・・・。

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寒くなりました・・・お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

今日は洗濯日よりの日・・・。

2006-12-16 20:50:18 | Yuuの日記


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天気予報が違っていて晴れました・・・。洗濯物が良く乾きました・・・。昨日はエァコンで乾かしたのに・・・。

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今日は九太郎の行動がおかしいと観察していて一日過ぎたが・・・。何回も何回もトイレへしゃがみ込み・・・これは前に飼っていた三太郎の症状と一緒だと・・・確かめるためにネット検索・・・尿路結石と判断・・・局部を舐める・・・吐く・・・。俗に言うFUSだと診断して動物医院へ・・・。私の見立てが正しく、膀胱がぱんぱんちんちんの先に結石が詰まっていて・・・。おしりに麻酔を・・・ちんちんに管を入れて膀胱の尿を取り出してくれた・・・。膀胱の内壁が少し爛れていて血液が混じっていたが・・・。軽いうちに気づかれたことが何よりでしたとイケメンの先生が・・・。この医院で三太郎は亡くなっていたが・・・。倉敷でも玉島の医院へ・・・。三太郎の時も安かったが、治療費がなんと3670円とは・・・膀胱の爛れを治すためにと抗生物質を10日分が含まれての診療費なのだ・・・。倉敷市内の医院だったら2万円は払わなくてはならなかったろうと・・・。猫ワクチンが3000円というのも半値・・・。餌もこの餌をと言う押しつけもなく・・・今まで通りで様子を見ましょうという・・・。
九太郎の初のドライブ・・・暴れ回る元気があったことが幸いしたのか・・・。押さえつけて抱きしめるのに疲れる・・・。
そんな一日は何もなかったように・・・九太郎は餌の鉢の前に横たわっているが・・・食べる元気があれば仕合わせか・・・。夏やせしていたのに今では6キロになっていて・・・動物の本能で冬支度かと・・・。

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医院へ行きがけに火事場に遭遇・・・屋根から炎が吹き上げていたが・・・消防車は1台だけ・・・近くに消防署があるはずなりに・・・。この師走に・・・亡くなられた人がいなければと思いつつ車を走らせたが・・・。火の用心をせよとの・・・。

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今年も後16日で終わる・・・。早い物だ・・・このブログを初めて1年6ヶ月が・・・。gooのブログの方がアクセス数が多いいのはどうしてか・・・。
あわただしい一日が・・・夕餉を食べてようやく書いています・・・。

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火には気お付けてください・・・お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・

2006/12/15 今日は一日中晴れの日・・・。

2006-12-15 17:59:33 | Yuuの日記


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今日は晴れてくれました・・・洗濯物は良く乾いてくれて・・・。

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今日は家人になんの日かと問われて即答できなかった・・・。なんと結婚39回の記念日だったとは・・・迂闊でした・・・。39年間殆ど24時間一緒・・・。喧嘩も一度もしたことがない・・・。物書きと遊び人の二足の草鞋を履く私に良くも付き合ってくれたと思う・・・。公害闘争をしていて警察とやくざに付け回された時には、交通事故が元で鬱病になったときには・・・家人は応援してくれた・・・。貧しさにびくともしなかった・・・。結婚前に家人が交通事故に遭い死線を彷徨いながら元気になり後遺症として足なえに・・・身体障害者に・・・。そして、結婚・・・二児をを産んでくれたことに感謝している・・・。年月は二人に老いという季節を・・・だが、麗老をと心に決めて生きているが・・・。結婚した当時は何かミスがあると後遺症の所為にしていたが、それを背負うのでなく胸に抱いた生き方をと話した物だが・・・。老いていく家人に変わらぬ思いを・・・愛おしいと・・・。何時までも元気でと・・・。
今日は家事を何もせず二人で何か美味しい物をと・・・。

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日課の耳鼻科への治療・・・。だんだん良くなっているのか・・・。
カメラを持って散歩・・・山茶花の咲き誇る内科の駐車場へ・・・まだ5分咲きか蕾が沢山ついている・・・。そろそろこの地方も紅葉が・・・。

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今日用事があって銀行へ・・・いつもの雰囲気とは異なっていて・・・お年寄りが多い・・・。聞いていると今日が年金振り込みの日でおろし来ているという話が聞こえてきた・・・。なんだか喜々としているように見えた・・・。いかほどの年金を貰っているのかは分からないが・・・仕合わせに・・・お元気でと・・・心の中ではそんな思いが広がっていた・・・。

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皆様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

2006/12/14 今日は一日中鬱陶しい日・・・。

2006-12-14 17:53:43 | Yuuの日記


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雨が時折激しくたたいています・・・。どんよりとした一日でした・・・。やはり洗濯物が乾かないのでエャコンで・・・。こんな日が続いては電力が・・・エコなど唱えていられない・・・。

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教育改革、裁判制度改革での国民の声を聞くと言うことで開いたタウンミーティングでの不正はやらせ・・・あきれる事ばかり・・・なんのために巨額の費用が使われたのか・・・あきれて物が言えない・・・。この責任は前首相の小泉にあるのだが・・・ボーナスの、給与の返上も考えてないようだが・・・。安倍さんが3ヶ月の給与を辞退したと言うことは責任の取り方としてはある程度納得がいくが・・・小泉は知らん顔・・・。この人は厚生大臣の折の無駄遣いの責任も感じていないし失政の責任も取っていない・・・。辞めればその責任はなくなるのか・・・神奈川県民はそのことを充分認識して小泉に断を下さなくては・・・国民いじめの加害者だと言われても仕方がない・・・選挙民は同罪なのだ・・・。小泉を当選させ国民を苦しめたのだから・・・。そして、その責任もとれない男・・・小泉は何とか言ったらどうか・・・。アメリカのいいなりの人・・・この人ほどアメリカにとって御しやすかった人もいなかったのでは・・・。安倍さんどうかその轍を踏まないように・・・。

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あきれた事件が噴出した・・・。本間税調会長がなんと原宿の公務員宿舎で愛人と生活とは・・・。45万円のマンションを7万7千円で・・・月に3日使うだけのものが・・・。ホテルに自費で泊まれ・・・ホテルの方が安くて便利だろうが・・・大学の給与と役職手当を貰っているのだから・・・この人は公務員宿舎の・・・販売を唱っていたはずなのに自分はちゃかりそこに住んでいてはその実現は難しいのではないか・・・。企業の所得税率を下げ、国民の住民税を上げるとは・・・。国民感情に気づかず、生活感が分かっていない学者音痴の博識者や学識者は有識者とは言わない・・・世間に精通していて国民の生活を充分に認識している人を是非選んで欲しい物だ・・・。
民主党の議員の不倫に似てるが・・・この人はそのマンションで生活していたとは・・・。離婚協議中だからと弁明・・・この人に倫理観はないのか・・・この程度の教授が大阪大学の教授であっては学生が不幸だが・・・。公務員宿舎は引き払う・・・当たり前なのだ・・・開き直りもいい加減にして欲しい・・・。安倍さん、この人達が造った税制案は破棄してやり直してて欲しい・・・。信用はなく調査は全く当てにならない・・・。企業べったりの税制改革なのだから・・・。恥ずかしくもなく堂々とテレビに出る根性は・・・なんと破廉恥か・・・。62歳まで何を考え生きて来たのか・・・人間を辞めて欲しい・・・。まして国民の生活に関わる施策案を制作する委員会員などにはならないで欲しい・・・。社会が狂っているのはこの様な人が重宝されているからなのだ・・・。国民は、子供達は何を指針に生きればいいのか・・・。不倫をしている人に道徳、倫理を語る資格はない・・・人を教える資格もない・・・。大学も辞めて頭を丸めて四国八十八箇所めぐりでもしてはどうか・・・。おすすめする・・・。安倍さんの支持率はここでまた下がるのだ・・・。

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自然はめぐり冬の風情を・・・人間はこの自然の恵みをどのように受けとめればいいのか・・・自然に恥ずかしくない生き方をしたいものだが・・・。

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寒くなります・・・皆様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・

2006/12/13 今日は一日中雨の日・・・。

2006-12-13 17:12:33 | Yuuの日記


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冷たい雨が終日降り続いています・・・。これから日に日に寒くなるのでしょうか・・・。洗濯物が乾かないのには困りますが・・・。乾燥機を掛けるとブレーカーが落ちて停電になるので使えなくて・・・。もっぱらエアコンの下で乾かす事に・・・。

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日課の耳鼻科へ・・・。風邪の前兆か喉がむずかゆくて・・・。鼻水も・・・。今まではこんな事がなかったのに・・・。やはり、キャベツダイエットで体力減退か・・・。脂肪が少なくなって寒さを実感・・・。昨年だったら大変だったろうと・・・今年でよかったか・・・ダイエットは・・・。今日は鍋物で体を温かくして・・・。だが、食べ過ぎないように注意をと・・・。

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今日、山茶花の花をカメラに納めようと思っていたが・・・あいにく雨が・・・。明日天気ならと・・・。公園へ行って紅葉を撮ろうと思うが・・・倉敷はまだ紅葉のさかりではないが・・・。

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みんな様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。

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我が家になったレモンの実・・・。

小説  冬の空 5

2006-12-13 00:41:57 | 小説 冬の空 
 冬の空 5

瓦板売りと高杉が入れ替わる。子供連れ。
瓦板売り  孫一郎率いる元騎兵隊は十数艚の小舟に乗って、穏やかな瀬戸の海を滑るよ うに渡り、港、港、で戦の支度の小物をしたてやして、成羽藩の港、連島角浜へ第一陣 が着きやしたのは四月九日、たつぷりとお陽さんを残した頃でやした。一辺に上陸する とてえ変な事になりやすから、ヤットコ、江長と時と処を替えやしたょ。
子供  サアサ、これからどうなるか・・・。
              上手の明かりの中。背景を工夫。
              孫一郎と原田と兵助。大川小助と騎兵隊士数名。
孫一郎  原田、あんたなら、誰も怪しむまい。晒しをしこたま調達して貰いたい。それ に、皆の者に食事を、そして、荷駄を牽く人夫を・・・。
原田  味方の印の鉢巻きにですかい。それに・・・。かしこまった。
孫一郎  御家人崩れが、幕府の手の代官襲撃に手を貸す、そんな世の中になったのかい 。暴徒と化してなお・・・。
原田  そう言うあなただって・・・。自分の生きる道を・・・。
孫一郎  下津井屋をやったのは代官だと、それは本当か・・・。
原田  もう済んだことでさぁー。この戦はあなたの遺恨であっちゃあなるめえから・・ ・。何だかんだと言つてもここまで来たってことでさぁー。もう後には引けねえー・・ ・。が・・・。
孫一郎  馬鹿が壊して、利口が造るということか?それにしても、原田の生き方は、御 家人が・・・。
原田  それも言うなら、元天誅組と・・・。まあ、時世でさあー。勝つたが大将、立石 さんよ、人間てぇなぁいざとなりぁ当てに出来やせんぜ。
孫一郎  そうよのう。だがのう、もう動きだしておる。元に戻せぬならば前に進むしか あるまい。
原田  あっしなら、もう廃めたーで、はいおさらばょと穴を捲くって逃げまさあー。
孫一郎  その手もあるが・・・。この私には出来ん。商人上がりゆえに、商人、たかが 商人とその謗りの方が・・・。
原田  分かりやす。
兵助  隊長!
孫一郎  年端もないこの者どもを、陽の当たる場所へ出してやりたい。
原田  この戦、何の為に・・・。立石さんよ、無駄な事かも知れねえよ。
孫一郎  無駄と分かっていても男としてやらねば為らぬ時がある。
              坂太郎が出てきて。
坂太郎  隊長、みんなやる気です。この勢いで一機に、倉敷代官所に攻め込みましょう 。そして、松山へ・・・。
小助  隊長、やりましょう。
孫一郎  皆を少し休ませろ。坂太郎、ほんにこの戦、高杉さんは喜んでくれるであろう か。して、下津井会談に出た者は糾合してくれるだろうか?
坂太郎  何を今更、百五十名の隊士たちの為にも、今迷っておられる時ではありません 。生きる場所、死に場所を与えてやらねば、もう帰るところはないのですから。
小助  そうです。
兵助  隊長・・・。
孫一郎  よし、前へ。潮騒になろう。みなの者に伝えよ、早暁に襲撃をする。と。
坂太郎  ハッ!
小助  ハッ!
原田  風がすっかりみどりに変わりやしたよ。もうすぐにくそ暑い夏が・・・。
坂太郎  あなたは何が・・・。
原田  いや、なんでも・・・。じぁ、ひと働きをしてくるか。
              中央の明かりの中。
              竜馬とお竜が出てきて。
竜馬  立石もやるもんぜよ。高杉が泣いて喜ぶか、馬鹿がとその短慮を嘆くか・・・。 どちらにしても・・・。
お竜  あなたは、何方でもええのですやろ。お人が死んだ分だけ儲かるのやよって・・ ・。
竜馬  時代が変わるときにゃー人は死ぬき。つまらん世のなかじゃきに、はよう代えに ゃあー。日本の中で戦争をしとると、日本の國がのうなるきに、虎視眈眈と外國がゴー ルドカンパニーを狙ようるきに。
お竜  アメリカ、エゲレス、フランス、ホルトガル、オランダ、オロシャがですか、そ のためには、はように一つに國を固めてと・・・。
竜馬  立石もその礎じゃき。そのぶん、このわしが・・・。
お竜  そう言うあんさんも礎にと・・・。
竜馬  ふふふふ。今に見ちょれ、このわしがこの國を洗濯しちゃるきに。
              下手のトップに。
              高杉晋作と清水美作が。
晋作  こん忙しいときに、ややこしい事をやつてくれたのう。
清水  追っ手を出したが、船脚がはようて・・・。
晋作  仕方がなかろうのう。
清水  将軍家茂が大坂城で長伐の指揮を執り、諸藩に号令を懸けこの際一気にわが藩を 葬りたいと・・・。
晋作  東に幕府軍を、海に諸外國の軍艦の群れ、まさに・・・。袋の中のなんとかじゃ のう。
清水  それにしても、何と言う事だ。己れの私恨の為に・・・。
晋作  だが、これで少しは時を稼げるかもしれんと思うと・・・。
清水  じゃが、火に油をということにもなりかねん。
晋作  長州を脱藩してと、ここは言い張って・・・。
清水  見捨てるか?
晋作  まあ、それしかありますまいな。
清水  それとも、脱藩者として、暴徒として・・・。
晋作  やむなしか・・・。
清水  万一、帰りましたら・・・。
晋作  川・・・。
清水  かわ?

 4
              源内の書斎、小道具と明かりの処理。
              静がうんざりして、電話に出ている。
              三太郎、五右衛門、茶子兵衛がいる。
静  はい。何処へ行ったかは・・・。ええ、分かりません。御免ください。
              三太郎、五右衛門、茶子兵衛が歌う。
              「主人は何をするものぞのセレナーデ」
              主人は、どこへ、いずこへ、
花も嵐も踏み越えて、ゆくは男をの生きる道とほざいて、自分勝手の横暴に泣くは女の定めでしょうか。結婚前は、愛しい恋しと言う言葉、おまえにきみにあるようなもの、月があんなに明るいのも、きみの美しい姿を照らすため、すずやかなる瞳、天を仰ぐ可愛らしい鼻、米も縦にしても入らぬ小さな唇、その出るところとへっこんだ所のナイボデイ・・・いいえ、何にも増して、汚れを知らぬ清らかな心の姿だ。とうまい言葉に乗せられて・・・。それもその筈、物書きの端くれでした。それからが忍従と我慢の日々で・・・。あなた、あなた、どこでどうしているのやら・・・。
              小町が出てきて。
小町  お母さま!
静  はい。
小町  今、玄関に変な人が・・・。
静  変な人・・・。
小町  はい。児島屋与兵と申しておりますが。
静  児島屋与兵と言えば・・・。
小町  慶応年間の倉敷村の庄屋であったそうでありますが・・・。それに、浜田屋の壇 那様もご一緒に・・・。
静  どのような御用でしょうか・・・。
小町  さあー・・・。
静  何はともわれお話を・・・。
小町  はいでは・・・。
              小町が去る。
三太郎  何だかややこしい事になりそうでやすょニニヤーン。
五右衛門  江戸時代の人間が・・・恐いワワワン。
茶子兵衛  源内主人の頭が混乱しているようですわニヤーンにニヤン。
              小町に案内されて、児島屋、浜田屋が入って来る。
児島屋  お初にお目にかかります。私は、児島屋・・・。
浜田屋  私が、浜田屋でございます。
静  ど言うことでございましょうか?
児島屋  何か好からぬ、胸騒ぎが・・・。
浜田屋  最近は、押し寄せる雄叫びが、耳の奥で・・・。
児島屋  あの当時、この村の商人は皆、米商人の看板を表に掲げ、裏では金貸し。。。 ・。それも生きんがためでありました。
浜田屋  京大坂へ津留めを破り荷を送ったのは、少しでも食物をその日暮しの人の為と ・・・。
静  わかりました。それで、源内に何か・・・。
児島屋  源内先生に、城山三郎の本を読んで理解をして、その後の善行を以て物語を進 めて欲しいと思ってお訪ねいたした次第でございます。
浜田屋  この私も、歴史は時の実力者によって曲げられることが多くて・・・。その事 を・・・。
静  はい。よく分かりました。帰りましたらそのように・・・。
小町  わざわざ、明治の世から・・・。ええ、(引っ繰り返った)
              小町に駆け寄る、三太郎、五右衛門、茶子兵衛。
              「ニヤーワワンワンニニニンニンニヤーン」
静  そうなのですか?(その場に崩れながら)何が何だか、ああ、おお、・・・。
              「ワワンワンワワーニヤンニヤーンニンニヤニンヤニン」
              犬猫三匹が引っ繰り返る。
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              四十瀬から、倉敷村への道筋。
              暗やみに荷駄を牽く一団、シルエット。
孫一郎  女子子供に手を掛けてはならん!
              一行が続く、静に、黙々と、スローモウションで。
坂太郎  向山に、鶴形に大砲を配置し、南門、西門を破り焼き払え。
              倉敷の風景が段々と明かりによって浮かび上がってくる。
              早暁の風景である。
              突然、大砲が打ち込まれる音が鳴り響く。
              ホリゾンとが段々と燃える赤に変わる。
              大戸を打ち敲く音が続き、
元騎兵隊士達  「おおーうー」
大川小助    「西門が落ちたぞ」
引頭兵助    「南門も落ちだぞ」
坂太郎     「怪我を負うな、逃げる者を深追いするな」
原田      「代官桜井の首を執れ」
              蠢く元騎兵隊の雄叫びと、ケペール銃の音。
              倉敷の風景の奥のホリゾントが真っ赤に燃えだす。
              舞台は雑然として明かりの交錯が縦横無尽である。
              観竜寺の山門の前。
              孫一郎と坂太郎と兵助。
              倉敷の太鼓の音が鳴り響く。
坂太郎  代官所がまだ燃えていますよ。
孫一郎  (腕組をして)うーん。
兵助  隊長!
坂太郎  何分にも、腹が立つ、代官が留守であったことが・・・。
孫一郎  さだめか・・・。
坂太郎  隊長、大店から軍用金を調達して、いち早くこの倉敷を・・・。隊士たちも意 気が上がっています。
小助  熱き心を冷ましてはなりません。この期に一機に松山城を・・・。
孫一郎  この観竜寺で暫しの休憩を・・・。
坂太郎  このまま、隊士たちの体を駆け巡る、闘争本能を・・・。
小助  獣の血を冷ましてはなりません。
兵助  隊長、みんなを休ませて・・・疲れています。
              原田が出てきて。
原田  立石さんょ。あっしゃ此処らで消えまさぁー。幕府と長州を敵に回して・・・。 あっしにゃー、國を思う心も、隊士たちのこれからを思う心も持っちゃあいねえ。命あ ってのものだね・・・。
坂太郎  何が言いたいのだ。
原田   立石さんよ、世のなかそんなに甘くねえ。敵は外にも中にもいるやも知れやせ んよ。
孫一郎  よい。もうとつくに命は捨てておる。お前は、生き延びて次の世を見つめてく れ。
小助  隊長、そんな弱気では指揮に差し障ります。
原田  もう立石さんの務めは済んだ、これから蝦夷へ・・・。
坂太郎  何を、戯けたことを、大望に水を指すのか?
原田  さあてー、備前岡山藩はこの事件をどう処理するか、その動きが、倒幕の輩には 気掛かりであった事でやしょうな。岡山藩は長伐に兵を出しておるが・・・。
孫一郎  何が言いたいのだ。
坂太郎  隊長、この者の戯言を聞いては為りません。
小助  そうです。
孫一郎  原田、もう、どうでも良い。私は、時代の流れの一つの泡、海の潮騒、人が、 どのように考え利用したか・・・。もう良い。行かれい・・・身を案じよ。
原田  この時代には、立石さんのような男もいたと・・・。あばよ!
              原田が去る。
兵助  隊長!
坂太郎  迷っては為りません、ここは予定の道程を・・・。
孫一郎  二刻後に松山へ起つ!
小助  ハッ!そのように。
              岡山藩主が出て。小姓が太刀を持ち控えている。
岡山藩主  元騎兵隊士に何もしてはならん。健気である。百姓町人、その暴徒の群れが ・・・。幕府もここに極まれり。この岡山藩、あくまで中立にして、幕府の朝廷の戦い をじっと見守る。領内に逃げてきたら、捕らえてはならん、殺してはならん。追い返せ 。
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              おけいと正吉、千之輔、お鶴。
              下手のトツプに、
おけい  これが旦那様のさだめなのですか?
子供達  お父さま・・・。お母さま・・・。
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             瓦板売りが。子供が走り回っている。
瓦板売り  立石元騎兵隊士一行は観竜寺で暫しの休息を取りやして、大店から軍用金を 六千両程せしめ、荷駄を引きながら浜の茶屋、西坂を通り山手を抜け、宝福寺にへ入り やしたょ。そこ で、打ち合せの示し合わせた同志達を待ちやしたが、一人として駆け 付けるものはいやせんでやしたよ。約束合意なんか絵に描いた餅、焼いても炊いても食 えやぁしねえ。がっくり、立石膝を落として悔しがりやしたが。だが・・・、思いなお しやして・・・。
子供   孫一郎の心中いかばかりか・・・。
              宝福寺境内
              孫一郎が座禅を組んでいる。小僧がお茶を運んできて。
              僧侶が現われ、
僧侶  心が乱れておるな。己れのやったことを後悔しておるのじゃな。
孫一郎  ・・・。
僧侶  隊士達のあのあどけない仕草や笑い、何が・・・。
孫一郎  私は・・・。
僧侶  あの者達を道ずれに・・・。心が千々に乱れるのも・・・。
孫一郎  私は・・・。これから・・・。
僧侶  定めに生きる、それが一番強い生き方かもしれんな。
              そこへ坂太郎が、
坂太郎  物見の報せで、松山城より立石元騎兵隊を掃討の兵が、出立つしたとの報せが 、隊長、御決断を!
孫一郎  僧侶、ご迷惑をおかけいたしました、後免。(立石は立って)よし、みなの者 に伝へよ。支度が整いしだい松山を攻める。
坂太郎  ハッ!
僧侶   立石様、善い月でございます。
孫一郎  月、この私をも照らしてくれるというのか?
              孫一郎が見上げた。
              8
              瓦板売りが。子供が泣いている。
瓦板売り
 立石が号令を掛けやしたのは望月の明かりの下、百五十名の元隊士達が高梁川沿いを荷 駄を引きながら、険しい権現岳を通り豪渓へ、そこで、酒の鑑を割りこれからの精を付 けるために酌み交わしやしたょ。
 「ズシン」と宝福寺の方で大砲の音がいたしやした。その音に振り返った隊士たちは、 一気に井山、秋葉山を目掛けて走りだしてやした。
子供  獣道を一路宝福寺・・・。
              「宝福寺の東にある、蛤御門の変の相手、蒔田藩の浅尾陣屋を討つ、引返せ」の孫一郎の声。
              「おう」の多勢の声。
 浅尾陣屋は直ぐに落ちやした。それから、
              孫一郎、坂太郎、兵助。
坂太郎  隊長、これから・・・。
兵助  隊長!
孫一郎  もう、松山へはとどかぬ。今はもう、備中の離れ虎となってしもうた。
坂太郎  南騎兵隊へ帰りましょう。高杉先生も我々の行動は分かってくれるはずです。兵助  隊長!
孫一郎  ここで極まれ理、隊を解く。みなの者に、金子を分け与えよ。それぞれの定め に任せよう。
坂太郎  ここは皆で・・・。
小助  此処は急いで結論を出されぬ方が・・・。
孫一郎  これ以上、長州、高杉さんに迷惑はかけられん。
坂太郎  隊長、一先ず周防へ・・・。
孫一郎  この私は、責任を取りに南へ帰るが、立石一人でよい。
兵助  私も・・・。
坂太郎  この私も・・・。
兵助  隊長、蝦夷へ逃げましょう。
小助  蝦夷へ落ち延びて・・・。
坂太郎  (咳き込んだ)この私は帰ります、が、隊長は皆の者を連れて蝦夷へ・・・。兵助、その方が・・・。
孫一郎  坂太郎、大事にいたせ。みなの者に伝えよ。この戦、ここにて散ろうと。まと まって行動すれば格好の的になるゆえ。私に着いてきたいものは、瀬戸を渡って多度津 で合おうと・・・。
              瓦板売りが。子供。
瓦板売り
 そこから、懐に金子をかかえ、てんでに逃げ惑う旅が始まりやしたよ。代官は芸州口から早速く引き返し、玉島の港で待ち受け暴徒を捕まえやしたょ。その他 のものは連島、呼松、通生、下津井から舟を仕立てて渡りやした。
子供  運の無いものは捕まりやした。
              櫻井が出てきて。
櫻井  憎っくき立石、町人の分際で、幕府に楯突いた奴。いまや、備中の放虎になりて 逃げ惑っておる。この櫻井、一人たりとも生かさでおくものか、逃して為るものか!
              瓦板売りが。子供が。
瓦板売り  桜井の手を逃れた隊士たちは孫一郎と落ち合い舟を仕立てて帰るとことてな い故郷へ・・・。帰る、いや蝦夷への隊士達の意見は一致せず・・・。舟は周防へ流れ 行く。
              船上で。
              孫一郎と坂太郎、兵助が、
坂太郎  隊長、きっと高杉先生は分かってくれるはずです。許してくれるはずです。
孫一郎  そうあって欲しいが・・・。
坂太郎  私は、周防に上陸して清水美作総督に合い、それから高杉先生に・・・。
孫一郎  それは、この立石の・・・、お前は隊士達を引き連れて蝦夷へ逃げてくれ。こ の責任を・・・。
坂太郎  私もご一緒させて下さい。
兵助   隊長!
坂太郎  (咳き込みながら)隊長、き・つ・と・・・。
孫一郎  ここで、別れよう。死に急ぐことはなかろう、身を案じょ。
坂太郎  隊長・・・。あの・・・。これは・・・。
              周防の島田川河口。
              櫛部坂太郎と元隊士達が、飛び出してくる。声が・・・。
「櫛部坂太郎、以下、元騎兵隊に告ぐ。長州南騎兵隊と称し、備中倉敷代官所並びに蒔田藩の浅尾陣屋を焼き払った暴徒、この地に足を踏み入れることはまかりならん。
              撃て!」櫻井久之助の声。
              銃声か一斉にして元隊士達はバタバタと倒れる。
              坂太郎倒れながら、苦しい息の下で。
坂太郎  高杉先生、備前岡山藩は動きませんでした。動きませんで・し・た。
              島田川の橋のうえ。
              孫一郎と兵助 川が流れている感じを表す。
兵助  隊長・・・。清水総督は・・・。危険です。
孫一郎  計るものには計られよ。
兵助  隊長。
小助  隊長、川向こうに明かりが・・・。
孫一郎  川へ飛び込め!
兵助  隊長も・・・。
小助  隊長、逃げてください。此処は私が・・・時を稼ぎますゆえ。
孫一郎  何を言っておる私はどうなってもかまわん。騒動の責任をとりに・・・。
小助  隊長一人だけ、この私も・・・
              「ドドン」と銃声の音が響く。
              小助が倒れる。
              兵助はおろおろとしている。

孫一郎  小助!
               孫一郎、のた打ち倒れる。崩れ起き上がりつつ、
竜馬殿、これでよかつたのですな、約束は商人の信用、受け取って下されょ。世の中は否もの、武士のあなたが商人に、商人の私が武士の真似事を・・・。分と育ち、その事が・・・。今改めて・・・。兵助、お前は逃げて、私の変わりに移り行くこの國を・・・。
              孫一郎倒れ落ちる。
兵助  隊長!ー 隊長!たいちよう!
              9
              お竜が。
お竜  高杉晋作はろうがいにて、亡くなり、その後、竜馬は友の中岡慎太郎と・・・。質屋の蔵で惨殺・・・。
今、私の心のなかには、真っ赤に燃える代官所が・・・。それは、竜馬の思いの様。明治維新を見る事無く歴史の中に・・・。竜馬が、薩長連合に尽力したとか、大政奉還に立ち合ったとか、誰が、何方が、見たというのでしょう。土佐の郷士でその上脱藩浪人にそんな事が果たして出来たでしょうか?金の亡者、坂本竜馬に・・・。
人とは何と愚かで、悲しいのでしょう・・・。
              舞台全体が真っ赤に染まる。
             10
              真っ赤な舞台に立石が、源内が、茫然と立っている。
              源内が倒れる。
              家族全員がうち揃って
              「あなた」と静「お父さま」と小町。
              「ニヤンゴロゴロワワンワンニヤンニーンキヤンキーヤン
     ワワキャンニヤン」
              源内ゆっくり起き上がり
源内  燃えている燃えている。幕府直轄倉敷代官所が・・・。
  天領倉敷代官所炎上!
     ホリゾントが舞台が真っ赤に染まっている。
     元騎兵隊が、舞台を駆け巡る。
                       ゆっくりと幕

  この脚色原稿は以下の参考文献を元にして書かしてもらった。
 角田直一著「倉敷浅尾騒動記」
 司馬遼太郎「倉敷の若旦那」
 徳富蘇峰の書
 倉敷の郷土史家井上賢一氏、特に井上氏より貴重なご意見を頂戴しました。
 あくまでこの台本は作者の創作である。関係者の方に悪意があるものではありません。 実名が同じでも、あくまで舞台公演上に創作したものです。ここに改めてお断わりをい たしておきます。
            原作者 今田東 脚色 吉馴 悠
この小説は 「海の華」の続編である 「冬の華」の続編である 「春の華」の続編である 「夏の華」の続編である「秋の華」の続編である 「冬の路」の続編である 「春の路」の続編である 「夏の路」の続編である 「秋の路」の続編である「冬の空」は彷徨する省三の人生譚である。
この作品は省三40歳からの軌道です・・・。ご興味が御座いましたら華シリーズもお読み頂けましたらうれしゅう御座います・・・お幸せに・・・。
続きは「春の空」に続く・・・。
              

小説 冬の空 4

2006-12-13 00:31:55 | 小説 冬の空 
この小説は 「海の華」の続編である 「冬の華」の続編である 「春の華」の続編である 「夏の華」の続編である「秋の華」の続編である 「冬の路」の続編である 「春の路」の続編である 「夏の路」の続編である 「秋の路」の続編である「冬の空」は彷徨する省三の人生譚である。
この作品は省三40歳からの軌道です・・・。ご興味が御座いましたら華シリーズもお読み頂けましたらうれしゅう御座います・・・お幸せに・・・


 冬の空 4

          8

       源内の書斎。
       静、小町が出ている。
       何かの小道具と明かりの処理。

静  また、悪い癖が出てしまったのだわ。今頃、江戸時代をうろうろとしているに違いありません。
小町  あの、この前の良寛のように、お父さまは犬の良寛になっているのでしょうか?
静  さあね、原稿用紙の中だけで遊んでいれば害はないけれど、原稿用紙の中に書き込んで物語をあれこれと演じて・・・。ああ、なんで物書きの嫁になったのかしら・・・。
小町  というお母さまも、どこかへお出かけだったのですか。
静  ご心配はなさらずに、お体を十分いとわれて・・・。はっ!
小町  この辺りをうろつかれないほうがいい、今度会ったら・・・。うい!
静  小町さん、あなたはもしや・・・。
小町  と言われる、お母さんこそ・・・。

       三太郎、五右衛門、茶子兵衛が登場。

三太郎  ニヤーーーン、五右衛門兄さんが可笑しいでやすニヤーン。
五右衛門  ワンワン、勝海舟を斬れと武市半平太さんに言われ付け狙ろうていると、坂本竜馬に叱られたぜよ、ワワンワンワン。
茶子兵衛  夢をみとったんじゃろうニヤーン。
静  そうきっと夢・・・。
小町  そうです、お母さま・・・。

          9

       瓦板売りが出てくる。
       中央トツプ。

瓦板売り  第二騎兵隊は総督清水美作、軍監兼参謀林 半七、隊の組織者臼井小助、書記楢崎剛十郎らで組織 されていやしたよ。孫一郎は書記兼銃隊長、それに並 んで長州藩士らが隊長分隊長として名を連ねていやし たょ。第二騎兵隊は山口政庁より南に位置する処から 南騎兵隊とも呼ばれていやした。総勢三百名、芸州口 に陣をひく幕府軍を牽制しながら、眼下に瀬戸の海、 陸海の要塞としての役目をはたしてやしたな。

       下手の明かりのなか。
       岩城神社社坊神護寺の山門。
       立石孫一郎と櫛部坂太郎、引頭兵助。
       櫛部坂太郎は二十歳前、引頭兵助は十五歳、まだ何方も幼さが顔にある。
       孫一郎は山門の階段に腰をかけている。坂太郎と兵助は突立っている。
       三人の前には瀬戸の海が見える。

坂太郎  立石隊長、このままで・・・。ここにいて唯洋式訓練をしていていいのでしょうか。長州は・・・。
孫一郎  大変じゃな。四面楚歌、もう逃げ道はないのう。
坂太郎  それではなんらかの手を打ちましょう。
孫一郎  坂太郎、なんで親御の跡を継がずにここにきた。
坂太郎  それは・・・。
孫一郎  馬関辺りで神主をしておれば・・・。
坂太郎  長州がなくなれば、神主もなにもなくなります。それに・・・。
孫一郎  歳は確か、二十歳、この隊の小隊長、何が身の置き所を代えるかわからんな。
坂太郎  隊長は何を・・・。
孫一郎  私は、人の定めを言っておる。生きるとは・・・。
坂太郎  私は、高杉先生を私慕いたしております。
孫一郎  その高杉さんは動かれぬ。
坂太郎  生、久坂玄瑞殿、高杉晋作殿は・・・。少し早く生まれ過ぎだのであろう。
坂太郎  それは・・・。
孫一郎  坂本竜馬殿がそう言っておられた。時代の流れの中で速く流れる人もおれば、ゆっくりと下る人もおると。
兵助  (ポッリト)月明かりの元、瀬戸の海がここまで潮騒を運んでくれまする。隊長この世とは海の流れか、その潮騒か何方でございましょうか。
坂太郎  引頭兵助、お前は何を・・・。
孫一郎  分からぬ、が、海の流れは何時までも何処までも続いておる。潮騒は一時のもの。
兵助  坂本竜馬さんはそれに例えられたのでしょうか。
孫一郎  さあ、竜馬殿も、この私も一時の潮騒のような気がする。
坂太郎  隊長!この私も、潮騒で生きとお御座います。
兵助  私も御供をさせてください。
孫一郎  坂太郎、兵助、御主等は女子の温もりを知っているのか。
坂太郎  ・・・いいえ。
兵助  ・・・。母の温もりも知りません。
孫一郎  男として、天下國家を論じるもまた道程、だが、一人の女子の温もりを知らずに、また、愛せずに、どうして政の何たるかを論じえようか。先に國ありではなかろう。人、人でのうては道は開かれん。女子の肌を知らん御主等を潮の音として消すわけにはいかん。
坂太郎  それでは・・・。
孫一郎  坂太郎、何をそんなに急いでおる。
坂太郎  この南騎兵隊の指揮をしている藩士達は、何を考えているのでしょうか。この大事を前に、役職者は山を下り、女子の膝枕で酒を食らい・・・。全國から集まった隊士たちが可哀相です。だから・・・。
孫一郎  山に火を点けるか。
坂太郎  はい。ここに集まった者はこの國を憂いて、幕府の政に辟易し、新しい國家政道をと願い、自由平等の世の中の到来をと・・・。そのためには命を捨ててもいいと・・・。
孫一郎  敢えて潮騒になりたいと、そのように損得なしの汚れのない人間がいるとは・・・。そのためにこの國の礎になりたいと・・・。
この國を動かすには何がいる。人か、嫌、金・・・。竜馬殿はその金を集めている。諸外國に遅れること百年、その隔をなくすには金じゃきに。と・・・。この狭い日本に人は二千四五百万人、それだけの食料しか出来なかったから、貧しくなった。何を持って諸外国と渡り合おうというのか。その知恵が幕閣に長州に薩摩にあるのだろうか。
坂太郎  隊長、人はそこまで考えません。まず、走ることでしょう。
孫一郎  走ることか・・・。
坂太郎  はい。そこまで考えていてはなにも・・・。                                 
孫一郎  そうよのう。理屈は後からついてくるか。
坂太郎  理屈を側において走る者がのうては、なにも変りません。
孫一郎  潮騒がのうては海も流れぬということか。
坂太郎  はい。・・・隊長は原田新介と言う者をご存じですか?
孫一郎  良く知らぬが、倉敷にいた頃、親父の元へ金の無心をした男だ。
坂太郎  その原田が、隊長は・・・。
孫一郎  書記の楢崎さんとなにやら・・・。
坂太郎  隊長の悪口を・・・。
孫一郎  ほっておけ!
坂太郎  原田は、下津井屋をやったのは代官で、敬之助に罪を着せ、倉敷の尊皇派を炙り出すために・・・。それに引っ掛かった隊長は馬鹿者と・・・。
孫一郎  そう申したか・・・。
兵助  隊長・・・。
坂太郎  隊長を馬鹿にされては・・・。
孫一郎  迂闊であったのう。その手があったか、代官は私より一枚上を行ったのか。

       孫一郎が立ち上がった。

          10

       上手の源内の書斎の明かりのなか。
       お竜が出てきて。小道具工夫。

お竜  その件について坂本竜馬はこう申しておりまし た。倉敷村に立石孫一郎というご仁がおるじゃが、ま ったく世間を知らん、ぼんぼんじゃ。かぶらんでええ 罪を被ってからに・・・。あいつを一人前の男にしち ゃらにゃならんきに。今の時世、何が求められている かその判別も叶わん様では男ではなかぜょ。何か、人 がびっく返えるようなことをせにゃー。まさに今がそ の時じゃきに、甘えたれが、その意地を見せんと・・ ・。
 この世間にぁー、それぞれ役割があるけに。人を動かす人、時代を動かす人、國を動かす人、役割半ばで倒 れる人、その屍を越えて行く人、最後に笑う人、最後 に泣く人、何もせん人、見てるだけの人、人とは百人百色・・・。じゃが、人として生れてきたら何かょせにゃーあ、わしは仕掛けるき、あの男をひとかどの 、時代の男にするきに。
  まあ、見ちょれや、立石がこれからどげんな事をしちうか・・・。
  所詮、人間にはふた通りの生き方しかなかじゃきに 、何もかも焼き払い新しゅう造り替えたいと思う奴と 、焼き払わずにそれを上手に繕いながら金の掛からんようにと考える奴と、残るのは後の方じゃき。
  わしも、立石も、何方にも決めかねとる。
  竜馬はそう申しておりましたえ。
  誰かを使い立石様をその行動へと・・・。ほんに罪なお人ですな。

       お竜、静、小町の会談。

静  色々とご苦労がたえなかったのでございましょうね。
お竜  女子は苦労をしてもいいと言う男に嫁すべきじゃと、お祖母さまは申しておりましたそうで。小町  苦労をしてもいいと言う男に・・・。
静  確かに、それは・・・。ですがそれは限度の問題です。
お竜  金という目的の為に、何もかも犠牲にして・・・。竜馬とは・・・。
静  それは、あの頃、金が無かったら日本國は・・・。
小町  竜馬さまは、なりふりかまわずに、諸外国と肩を並べる為にと・・・。
お竜  私がこころ苦しいのは、竜馬のいいところだけが伝宣され、影で泣いたお祖母さまの事が・・・。それに、人の為という名目で何事も解決した狡さを非難しているのです。
静  そう言えば、たしかに、うちの源内は大洞吹きですが、他人の迷惑顧みずに世話をやく・・・。
小町  まるで子供が大きくなったようですわ。
お竜  今頃、何処でどうしておられましょうか。
静  さて・・・十分にお体を・・・はぁ!
小町  まあ、お母さま・・・。今度会った時には私があなたを斬る・・・うい!。
お竜  大橋さま、届く便りは引き潮ばかり・・・ほう!。

       中央トップに。
       孫一郎と竜馬。

竜馬  あんさん、人間とは何か考えたことがあるかのー。
孫一郎  さあー。
竜馬  何かを為すときに、壊す奴と、造る奴がおるき。
孫一郎  なにを・・・。
竜馬  あんさんも、わしも、壊す方かも知れんきに・・・。
孫一郎  私は、その定めに従順にと・・・。
竜馬  あんさんは、強かじのう。わしは逆ろうてばかりおるきに。
孫一郎  潮騒に・・・。
竜馬  聞こえてきてすぐに消えても、また聞こえてくる。その・・・。定めか・・・。
孫一郎  流れの中に消える、そのように生れて来たのかと・・・。
竜馬  やるか、もうそれしかないのかのう。
孫一郎  はい。
竜馬  二人して、造るか。その引き金になるかに。
孫一郎  人生の大事はそれを得ることではなくて、得たものを大事にすることじゃと・・・。
竜馬   まっこと、その通りじゃき。じゃが、命は大事にせいやぁー。

       下手明かりの中。
       井汲唯一が登場。
       立石孫一郎が側に座っている。

井汲  今日の第二回下津井会談には、遠くからの出席 、これほど心強いものはありません。腐った物が一つでもあれば、みんな腐る。政を司る者が我が身可愛さで、國民の事を忘れていては國民は堪ったものではな い。我々はここに集い、鎌倉より今に至る武家の政治を断ち切って、朝廷にと考えて・・・。尊皇攘夷、今こそその時が来る。
  そん第一の行動として案としては・・・。
  立石孫一郎が部下を引き連れ、南騎兵隊を脱走して 、海をわたり、遺恨の倉敷代官桜井の首を頗ね、大店から軍用金をせしめる。立石が倉敷を焼き払ったとの報せが走った時、我々は備中宝福寺にて合流する。高梁は老中板倉の居城松山城下を焼き払い、そこを根城にして、将軍家茂の西下を阻止する。時来たれば、長州軍と東上し幕府軍と対峙する。
  一先ずこの案で幕府に反旗を翻し、その後糾合して 我々も旗揚げをする。
この決議は、ここに集まりし全員の合意にて、この井汲唯一が宣言をす。

                 幕

  2幕1場
       「えいじゃないか?」
       全員が歌い踊る。
       中央トップ。
       瓦板売りが登場する。
瓦板売り  さてさて、これからがどのようになります か、御心配の事で御座いましょうな。大谷敬吉として 生まれ、大橋敬之助として一家をなし、それから、南 騎兵隊書記銃 隊長の立石孫一郎への道程を・・・。  倉敷村では、大橋敬之助が下津井屋を焼き払い皆殺 し、その遺恨を晴らすため、何時同じような事件がと 、下津井屋の陰で糸を引いていた大店は戦戦兢兢とし ていやしたょ。時代が時代だけに、村人は護身にヤツ トウを習う輩が多くなりやしたょ。代官所も村人を徴集して警護を強めるというように ・・・。立石は第二回下津井会談を終えて帰ぇり、これから の己れの身の処し方を心に刻み、何時その行動を起こ すかを窺っていやしたょ。
       下手の明かりの中。何か装置を工夫。
       岩城山式部南騎兵隊。書院前。
       楢崎剛十郎、原田新介、櫛部坂太郎、立石孫一郎。
楢崎  これ程事を分けて申しているのが解らんのか。                               
坂太郎  山口政庁に、高杉先生にこの隊の行く道を尋ねに行かせてください。
楢崎  何と言うことを、身分をわきまえろ。
坂太郎  このまま、ここで訓練をしていろというのですか。
楢崎  そうだ。
坂太郎  我々はここを脱走して、将軍西下を阻止してみせます。
楢崎  なにをほざいておる。この山の下、芸州口には長討軍が・・・。
坂太郎  今、事を起こさなくては百年の後に悔いを残します。蛤御門の汚名を潅がなくては他藩の笑い者になりまする。
楢崎  時期が早い・・・。
坂太郎  書記、京大坂で同士や長州藩士がどのような目に合っているかご存じですか。新撰組に付け回されて逃げ惑い切り殺されているのですぞ。
原田  逃げて帰ったのは何処の誰でしたかね。
孫一郎  原田、口が過ぎるぞ。
原田  おおこええ、こええ・・・。
孫一郎  後でお前に聞きたい事がある。
原田  何なりと・・・。
坂太郎  あなたは今は黙っていてください。
原田  わかったよ、わかった。命が惜しいからょ。
坂太郎  さて、どのように見られますか?
楢崎  それは、だが、今はじっと我慢して満を持して一気にと・・・。高杉・・・。
坂太郎  藩の重役と高杉先生の考えは一緒ではなく、ここに至っては我々が行動を起こし事実をつくり・・・
楢崎  高杉さんは・・・。今、重役の方々を説得されている最中、その労を無駄にしてはならん。
孫一郎  楢崎さん、わたしたちが事を起こす原因はあなたがた、藩士の人を見下す姿勢に我慢がならないということもあるのです。ここに集まった隊士たちが可哀相です。
坂太郎  それらの隊士たちは、結論が出るのを今か今かと待って・・・。
楢崎  このわしに目を瞑れというのか。
孫一郎  そうです。
楢崎  隊士を扇動したのは立石か?
孫一郎  先導でなくやむなしです。
楢崎  貴様は私恨の為・・・。
孫一郎  何を馬鹿な、我々は長州の為に此処に集まったのではありませんぞ。この國を変えようと・・・。
楢崎  貴様等は、謀反を起こそうと・・・。皆の者立石を捕らえよ!
孫一郎  隊士たちは、もう書記の言うことは聞きますまい。
坂太郎  書記、見苦しいですよ。(楢崎の前に立ちはだかった)
楢崎  櫛部、そこをどけ!考え直せ!
坂太郎  退きません!見逃してください。
楢崎  なら、このわしを斬って、斬れるものなら斬って・・・。
坂太郎  お許しを・・・。
原田  (坂太郎に)おめえさんがやることはねえょ。此処はあつしが・・・。
       原田が、楢崎を斬った。
孫一郎  原田!
原田  なあにー罪滅ぼしでさぁー・・・。
楢崎  (苦しい息の下から)みなの者、立石の・・・櫛部の口に乗ってはな・ら・ん。
孫一郎  お許しを・・・。
原田  何だか、あんたらの方が面白そうだ。
孫一郎  坂太郎、話は終わった。手筈どおり事を進めよ!
坂太郎  はい。
       坂太郎が皆に大きく号令をかける。
坂太郎「さあー、まいるぞ!」
        みんなの前に出て叫んだ。
        闇の中から「おおーう」 と言う声が岩城山一帯に響く。
              2
              源内の書斎。小道具工夫。
              電話がなっている。電話の処に小さなトップ。
              登場すると広がる。
              三太郎、五右衛門、茶子兵衛、その音に反応して、
三太郎  最近、電話の音が喧しくて、落ち落ち昼寝もかないませんニャーン。
五右衛門  散歩にも連れていってくれんから足腰が弱くなって、運動不足で腹の調子も 悪いワーン。
茶子兵衛  ママさんのヒステリーで、茶碗や湯呑みの数が増えて・・・ニヤーン。
              庭から静、奥から小町が飛ん出てきて、受話器を取ろうとして、睨みっこ。
小町  お母さまどうぞ・・・。
静  いいえ、あなたの方が半歩早かったわ、だから取って・・・。
小町  いいえ、ここは・・・。
静  取りなさい!嫁の分際で姑に楯突こうなんて二十
年早いのです。おほ!
小町  (キョトントシテ)はい。はい、柿本でございますが。
静  何と言うことを・・・。今までかつて今のような言葉を喋った事とてなかったに・ ・・。この私は・・・。
小町  はい。申し訳御座いません。帰りましたら、そのように申しきつくお尻をぶん殴っておきますから。あら!
              小町、ガチャンと受話器を置く。
静  きつくお尻をぶん殴る・・・。なんのことです。
小町  いいえ、売り言葉に買い言葉・・・。「色け新聞」から・・・。
静  なんと言って・・・             
小町  ただ今、不倫が大流行だがその件について異論反論を書くと抗議をなさっていた そうで、それで・・・。
              電話がなる。
              静、小町がじっと見つめる。
              ドラゴンが出てきて、三太郎、五右衛門と言おうととして争う。ドラゴンの勝ちで、
ドラゴン  テレホンがかかってきてますぜ、ニヤン
              三太郎と五右衛門がドラゴンと睨めっこをする。
              そこえ、お竜が入ってきて、
お竜  なにやってんの、電話がなっていやすやおへんか。
              二人の様子を窺って、気配いを感じ、受話器を取る。
 はーい。もしもし、へえ、そうでおます。源内先生はお留守のようですな、へえーええ わかりまへんえ。わてですか、へえ、通りすがりの者ですけど・・・。はあ、「西行物 語」は史実歴史を改竄し、今までの古典文学の研究者を愚弄したと・・・。そんな事、 言われても・・・。わては解りまへんえ。・・・喧しい私は源内ではありまへん。まあ!
              静、小町、びっくりしてお竜を見る。
              三太郎、五右衛門、茶子兵衛。
              ニヤンゴロゴロ、ワワワンワンワン、ニヤンニヤーン。


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              中央トツプ。
              瓦板売りが出て。子供が売り捌く。
瓦板売り  まあ、ざっとこんな具合で立石孫一郎以下約百五十名が、大砲三門、ケペー ル銃百数十丁、弾薬を引き、抱え、抱き締め、担ぎ、石城山を後にしやした。前以て手 筈の船に乗り静まりけえった瀬戸の海に漕ぎ出しゃしたょ。
子供  瀬戸の海は三日月の下滑るように渡りやしたょ。
              晋作が出て、下手の明かりの中。
晋作  のう、竜馬、奇策とはこのようなことよ。立石は我武者羅に備中代官所を攻める であろう。山陽道の一つの要その代官所をな。うるさくなりそうな奴は小者のうちに叩 き潰すが一番じゃ。代官桜井は中々の切れ者ゆえ。・・・。それにしても、年端もない 奴じゃが、知恵が回る、神主は祝詞と方便で生きておるからな。・・・。その知恵をわしに付けたのは、貴公、坂本竜馬、御主じゃ。なあ、竜馬・・・ 。
              中央の明かり中。晋作が振り返っても竜馬は居ない。が竜馬の声が返る。
忙しい奴じゃ。竜馬・・・。
竜馬  どうした。
晋作  竜馬、顔を見せいや!
竜馬  この忙しいときに、こんなときに、わしはこの様な手もあると言うただけじゃきにな。
晋作  面白かろう、この日本をちいと動かして、金を儲けるんじゃけえ。
竜馬  何もかも壊せ、潰してしまえ。そうすりゃあ、わしの金が物を言うきに。
晋作  壊すことは薩摩に任せ、竜馬、せっせと西郷に大砲を売り込めや。なにものうな た後、復興に長州があたる、それまでにしっかりと金を儲けとけょ。借りに行くけえ。                         
竜馬  晋作、女子の腹の上で死ぬなょ。ろうがいは女子が一番よかなかぜよ。
晋作  御主も、小判で腹を冷やすなゃ。高杉が天下を取ったら、貴族にしたて大蔵大将 しちゃるけえな。
竜馬  見ちょれ、大きな夢を。じゃけんど、生きちょらにぁーなにもつかめんぜょ。
              中央にトップ。その中に中岡慎太郎と竜馬。
中岡  竜馬、何をがたがた言うとうぜよ。はよう勤皇に入っとかにゃーどっちつかずで はおんしの命が危ないぜょ。今、わしぁー土佐を脱藩して長州に世話になっとうぜょ。 竜馬、長州と薩摩が一つにならにゃー幕府は倒せんき、おんしの力をかせいやぁー。
竜馬の声  そげん事には用がなかぜょ。長州が、薩摩がどうなろうが構わんきに。
中岡  もっと眼を高こうしてして世の中を眺めいや。どんどん変わりょうるきに。
竜馬の声  慎太郎、おめいこそ今が働きどきぜょ。走り回れ、飛び跳ねぇや、長州でも 薩摩でも構わんきに、名を揚げとけよ。何も残さんで無だ死にせん事じゃ。
中岡  わしゃー、土佐に帰り陸援隊を造ろうと考えとるきに・・・。
竜馬の声  わしの海援隊に対抗しょうと言うじゃかか?
中岡  何とでもほざけ、まあ、体には気配りをせいや。月のねえ夜には外を歩くなや。           
竜馬の声  おめえも、美味しい話には乗るなや、高杉晋作も西郷隆盛も中々喰えん奴じゃきに。 泣かされてわしに助けてくれと言うなや。
中岡  そりぁー、そつくりおんしに返すきにー。
竜馬の声  まあ、せいぜい長生きせいやー。
中岡  まあ、なんでんよか励めやー。
竜馬の声  おめえとは何時か何処かで逢うような気がするぜょ
              

2006/12/12 今日は曇りのち晴れの日・・・。

2006-12-12 18:15:29 | Yuuの日記


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曇りより晴れたときの方が多かった・・・。が、洗濯物は半乾き・・・。エアコンで乾かす羽目に・・・。

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山茶花が満開・・・。内科の駐車場に50本ほど有るが今は盛りと花弁を開いて・・・。心が癒される風景だ・・・。農家の畑の葉物はぐんぐん伸びて・・・それだけ温かいのか・・・。我が家では日当たりの悪い所に植えた春菊は大きくなるのが遅い・・・。来年になりそうだ・・・。それから鍋物をするか・・・。水仙も日当たりの良くない所へ・・・だから花の咲くのも遅いのか・・。蕾は沢山ついているが・・・。水仙は謙虚なのか・・・花弁の頭を垂れてなぜ咲くのか・・・。

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今年は灯油が安くなった・・・昨年は18リットル1370円だったのに今年は1200円・・・原油が今高騰の兆し・・・高くなるか・・・暖冬で売れないと言うが・・・。ガソリンは安いところで123円・・・さてこれからどうなるのだろうか・・・。厚着でエコをと考えているが・・・。車にあまり乗らずに自転車か歩いてと・・・。今、使い捨てのペットボトルがリサイクルで高値が続いていると言うが・・・。日本のリサイクルより中国へ輸出して金儲け・・・中国ではそれでいろいろ様々な物に作り替えると言うが・・・日本は何をしているのか・・・。子供会の資源ごみ回収にペットボトルが追加されるのは近い・・・。スパーで回収している物は一体何処へ行っているのか・・・確かリサイクル法で一部負担を消費者がしていると言うことを・・・。ソニーのPS3は裏の業者に買い占められて世界で売られていると言うが・・・。家電の省エネタイプの普及で、自動車のモデルチェンジで、買い換えられて、リサイクル法で消費者が払った金はいったい何処へ行ったのか・・・廃棄される物の殆どは海外へ・・・ここには納得の行く回答を政府に求めたいと思うが・・・。確かに電力消費の省エネタイプは、燃費のいい車は・・・エコだが・・・使える物まで捨てる資源の無駄遣いはどうかと思うが・・・それをなくするためのリサイクル法のはずだが・・・。地球温暖化を真剣に考えて賢い消費者にならなくては後世に大きな負担をおわすことになるが・・・そんな自分勝手なエコ無視の考え方に社会の歪みを見るのだ・・・子供達の姿が・・・。大人が家を電装していて子供にエコを語れない・・・政府は町の樹木を電装していることを黙認していて国民にエコを語れるだろうか・・・。エネルギー税の話も出ているが・・・それは国民に意識をエコに芽生えさせてからにしてくれと言いたい・・・。曖昧なリサイクル法・・・そのことにメスを入れないマスコミは果たしてエコを報道することが出来るのか・・・。むなしさだけが募る日々だが・・・。格差が個人主義を拡大しているのは確かだ・・・。自分さえ良ければと言う・・・。

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日本の教育は一体どうしたのか・・・単位が取れなかったら留年になったが・・・今ではそれも大学進学と言うことで許されるとは・・・。確かに自分が住む日本の県、県庁所在地も知らない若者が多い・・・倉敷を広島県と思っている人がなんと多いことか・・・それでも分かる・・・。世界史を学んで初めて海外へ行って日本との文化の違いが分かるのだが・・・。年末から正月に書けて海外へと言う人が何万人も・・・恥ずかしくない知識と行動を日本国民としての自覚で・・・。

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みんな様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。


2006/12/11 今日は洗濯日和・・・。

2006-12-11 17:55:55 | Yuuの日記


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今日は晴れて洗濯を・・・明日からくもり雨の日が続きそうなので・・・。来週の日曜日から寒さが増すと言うが・・・。

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午後から保険の解約の件で長々と電話交換・・・。皆様は生命保険に入られて会社から出されている冊子を読まれたことがありますか・・・。小さい字で会社に都合のいいように書かれている現実を読み取って対処しなくてはならない・・・。いくら読んでも生存祝い金は解約払い戻し金の中から出るとは書いていない・・・。これはセールスポイントとして書いているだけ・・・。全く詐欺なのだ・・・。祝い金を払っておいて解約払戻金を減らすというまやかしなのだ・・・。それについて会社の汚さをついたが・・・地方の支店長には何も出来ないらしい・・・。アメリカ合理主義の会社でその件をつかれたのは初めてらしい・・・。生保破綻でアメリカの消費者金融が買い取った生保だが・・・。何も生存祝い金をありがたく頂くことはない・・・それは自分の金をその名目で受け取り差し引かれると言うことなのだから・・・。今、現実にこんな会社がまだ存在することに驚いた・・・。長々と話をしても埒があかないので・・・冊子の中に祝い金の項目削除を要求しその返答を求め話を終わったが・・・。今損保、生保の不払いが問題になっているが政府は厳しく糾弾し消費者の利益になるように改善をすることを徹底しなくてはならない・・・。まあ、国は当てにならないから我々がよく勉強して対処しなくてはならないのだが・・・。テレビで病気を持っている人も入れるとCMをしているがパソコンで検索し読んでみると入れないと言うことが書かれているのだ・・・。このCMを放送するテレビ会社はそのことを知っているのだろうか・・・。今は、インターネットでいくらでも情報を読むことが出来るのでそれを読んでご判断を・・・。

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今日、外に出ると水仙が二輪小さく咲いていた・・・。花が咲き蕾を付けた、それだけ暖かだったと言うことか・・・。蕾が沢山・・・それらが咲くのはいつ頃なのか・・・。近場を散歩し花を写す・・・。銀杏の黄葉は26日遅かったとは・・・。ようやく銀杏も黄様が見られ、外の木々の紅葉はこれからだが・・・。

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道路に家庭に電飾の飾りに灯を付けて・・・エコの重要性を説いている環境庁は何もいわないのか・・・。おかしくないか・・・地球温暖化に一役買っている事に気がつかないのか・・・。京都議定書で定めた日本の排出は増加しているのだ・・・それを減らす事を一切考えていないらしい・・・。電力は石油発電を、原子力発電で造っている・・・。水力も有るが微々たる物だ・・・。電気を使うと言うことは石油を燃やして排気ガスを出し地球温暖の一役を買っているのだ・・・原子力発電には高放射能廃棄物の処理という難問がある・・・。そのことを考えたら次代の人の事を考えたらエコの重要性をもっと考えなくてはならない・・・電装する人達には全くエコの意識はないのだ・・・子供達にエコの重要性を説かなくてはならないのに・・・その教育も出来なくなるのだ・・・人間の地球の存亡に一役買っている事に気づかない人に人間としての見本になる資格はない・・・子供達が喜ぶから・・・人様の事はどうでもいいのか・・・そして、まあ、綺麗と見に行く人も同罪なのだ・・・。その身勝手さには腹が立つ・・・。もっと地球のことを考えなくては・・・。その人達のことをウサギの走る姿が見えても馬の走るが見えないと言う・・・その人達に地球温暖化とか人権、外の人間や自然を破壊しているのだから・・・公害、禁煙権などを語る資格はない・・・。環境庁のエアコンの温度設定の呼びかけも月にほえる野犬の姿と被さる・・・。おろか、意識のない愚かな自分主義が横行している現実を嘆く・・・。

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皆様お元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・。