yuuの夢物語

夢の数々をここに語り綴りたい

この二、三日の状況

2011-05-24 03:55:38 | 独り言


ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳





現在(5/23更新)の予報です。初めてご覧の方はまず左の解説をお読み下さい。

5/23(月)この日の本州は、その中心を北日本に置く高気圧に支配されます。穏やかな北の風となり大気中の粒子は引き続き南下して来るでしょう。首都圏もその範囲に入り、雨による粒子の降下も予想されます。

5/24(火)この日の日本列島は穏やかな風に支配され、本州では風向きは定まりません。その為大気中の粒子は一つの方向では無く広い範囲に拡散するでしょう。

5/25(水)日本上空で高気圧が勢力を増してきます。本州はこの高気圧の南西側に位置し、北または北東の風に支配されるでしょう。大気中の粒子は南へと移動し首都圏もその範囲に入る見込みです。


※図中で示されているUTC(協定世界時)に9時間を足したものが日本標準時となります。
Mo:月曜日/Di:火曜日/Mi:水曜日/Do:木曜日/Fr:金曜日/Sa:土曜日/So:日曜日

DWDのサイトには当日を除く今後2日分の予報と画像が常時掲載されるようになっており、こちらでもその予報文を随時訳していますがオリジナルの当日分は削除されてしまいます。ですからこちらで紹介している当日分の予報翻訳も必然的に一日前の文章を残すという形になってしまい最新の画像とのずれが生じている場合もあります。その旨御理解下さい。

予報訳は毎日更新していますがブラウザにキャッシュが残っている場合に更新が上手く反映されない場合もあります。確実な更新情報をご希望の方にはツイッターでのフォローをお勧めします。

放射線関連リンク集

•放射線測定値データベース SAFE CAST(個人・第三者機関含む、エリア拡大中)
•福島地方の放射能地図(こちらは実測値によるものです)- 早川由起夫教授のブログより
•文部科学省による放射線モニタリングデータ
•文科省による各地のデータをグラフ化したもの
•NAVER全国放射線量マップ(同じく文科省データに基づく)
•NHKによる各地の放射線量報告
•オーストリア気象庁(ZAMG)による放射性物質拡散シミュレーション

•原子力資料情報室(CNIC)
•ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW) - 放射線関連の海外ニュース、文献等が多数紹介されています。
•ドイツ放射線防護委員会による日本における放射線リスク最小化のための提言

この図は放出される放射性粒子の相対的な分布図(訳注:大気中)と題されており、下部の小文字部分には要注意:放出源の濃度が明らかでないため、この予想図には空気中にある放射性粒子の実際の密度が反映されているとは限りません。発電所からの仮想上の放出が天候条件によってどのように分布し希釈化されていくのかのみが表現されています。との注意書きがあります。

赤色の濃淡で粒子の濃度を表しており、上から順に
赤:濃度は僅かに希釈されている
黄:濃度はかなり希釈されている
白:濃度は極めて希釈されている
となります。ですから、福島地方においての空気中の放射性物質の濃度を基準にした場合に、そこから濃度はどのように薄まり分布していくのか、という事を気候条件を基に予測したもので、放射線量の絶対的な測定数値はこのシミュレーションには直接反映されていません。その為に敢えて「相対的」と前置きしている訳です。よってこの図から危険度の評価はできません。

上記アニメーションの一コマ目から三日間、福島第一原子力発電所において放射性粒子が放出され続けたとして(注)、粒子はそこから風に乗ってどう広がるかを高度250m地点から表現した予測(シミュレーション)であり、現在の分布状況ではありません。 元の放出量によって危険度は変わってきます(相対的)から、現時点で実際にどれだけの量の放射性物質が放出されているのかは別データ(右にリンク集有)を参照しなければなりません。

注:ここではその量は問われていませんので、良く見られる「大爆発・大放出があったとして」という表現は正確ではありません。図が相対的なものである以上、放出規模の大小の仮定は意味を為さないからです。正しくはただ単に「放出され続けたとして」です。放出の有無、又その量は右のリンク集から実測値にてご判断下さい。(事故現場周辺の大気は隔離されていませんから放出が全く無いというのは現時点ではあり得ない訳ですが。)

ドイツ気象局(正式名称:Deutsche Wetterdienst、通称:DWD)はドイツ連邦交通・建設・都市開発省下に属する公益機関で気象・天候・気候の調査報告を主な業務としています。気象局は基本的に放射線量の測定値の発表は行っておらず、その危険度の評価はドイツ連邦放射線防護庁(BfS)の法的な管轄となります。

ドイツ気象局が出した情報を基にBMU(連邦環境・自然保護・原子炉安全省)やBfS(連邦放射線防護庁)の専門家グループが実際の測定値を参照の末、危険度の評価を下すという事だそうです。その為この図はあくまでも気候条件のみによる予想であり、空気中の有害物質の実際の密度は反映されておらず、放射能濃度測定値による危険度評価とも関係ありません。同一視しないように。との旨がDWDのサイト上にも幾度も注意書きしてあります。

ドイツ政府の対応についてですが、在日ドイツ大使館のサイトでこれまでにドイツ大使館が発表した在日ドイツ人に向けての声明を全て読むことができ、ここには原子炉安全省を初めとする専門家グループ、並びにその報告を受けた独外務省危機管理対策本部の、一般人が理解できるレベルでの具体的な判断が反映されていると言えるでしょう。

それによると3月13日に一人の専門家が原子力保安省から到着しており、福島第一原発についての応急的な判断が下されるだろうと述べられています。ここではその詳細な調査結果には触れられてはいませんが、その三日後の17日には在東京ドイツ大使館の大阪への移転と、全ての在日ドイツ人に対して、原発での事故の収拾が着くまでは東日本(静岡以東)からの退避勧告を発表しています。現時点で最新の5月20日付の声明でも、首都圏での数日間の滞在は問題は無いだろうとしながらも、長期滞在や子供・未成年の滞在は避けるようにというその基本姿勢に変化はありません。

在首都圏の独国籍保持者及びその家族は現時点で一人につき二錠の安定ヨウ素剤を必要に応じて大使館の専任医師から受け取る事ができるそうです。ただしその服用については日本政府の指示を待つ事と赤字で強く注意しています。

追記4/12:4月11日付の声明で「ドイツ(その内の一人の専門家は3月13日から継続してドイツ大使館にて調査中)、オーストリア、スイスの専門家グループの協力によって現状の把握が進んでおり、新たな危険を導くような誤解を排除すべく、在日ドイツ人に対してより正確な情報提供が出来るようになって来ています。大使館機能は大阪に移転しましたが独大使館にとっては、首都においての外交上の通常業務を継続するという事も重要で、ヴェスターヴェレ独外相は4月2日の訪日後、必要不可欠な外交機能の東京への再移転を決定しました。危機分析・管理等のその他の業務は引き続き大阪に留まります。」との発表がありました。その後4月29日には全ての機能を再び東京へと戻しています。

このような分布予測は正しく理解した上での目安にすることができれば、各自の健康を守る(特に自分での判断が難しく成人よりも放射線の影響を受けやすい子供達)という目的にとって非常に有益だと思います。この情報のみで判断するのではなく、他の情報源と併せて一つの判断材料にするのが最善なのでは無いでしょうか。

この翻訳の本意は、日本政府が発表しない(且つ第三者機関による)貴重な情報源の一つを、出来る限り多くの市民の皆さんに誤解の無いよう正確そして冷静に受け止って頂くという事にあります。文章の転載は自由ですが、その際は必ず上記太字の注意事項を併記の上でお願い致します。

※ 当方天気予報の翻訳は通常行っておりませんので、ここで用いる気象用語の訳語に違和感を覚える方もおられるかも知れません。その際にはご指摘頂ければ幸いです。



23rd.May.2011

明るい未来は自分でつくる・・・。

2011-05-12 18:58:59 | 独り言
科学者の日記110512(2) 明るい未来は自分で作る










おそらく冷静に事態を見つめ、未来の日本社会を思い浮かべることができないのでしょう。






政府や文科省の発言を聞いていると、「我慢しろ、止める、文句言うな」など暗く、後ろ向きのものが多いように感じます.






その一つが「福島を見捨てる」という大方針です.






「そのぐらい、健康に関係ない」、「30キロ圏内は待避」、「児童や20ミリまでOK」、「校庭の土をひっくり返して地下水を汚す」など、いずれも極めて後退的な結果をもたらし、福島を見捨てることになります.






福島の人(もちろん、茨城、栃木なども同じ)は、放射性物質で汚染された大地で人生を送りたいのではなく、東電によって汚された大地を返してもらう権利があるのです。






東電は、原発で収入を得て年俸4000万円を取っていたのに、






東電は、60京ベクレルを漏らしてもバスを用意しません。






東電は、水を汚してもペットボトルを用意しません.






東電は、土地を汚しても元に戻すこともしません.






東電は、児童が被曝していても疎開の学校を用意しません.






東電は、それでも重役が報酬を受け取っています.






最近では見ることができないほどの悪質な会社です.






・・・・・・・・・






東電はどうなっても良いのですが、福島は元に戻さなければなりません。






悪質な会社にひっかかったという感じですが、回復方法はあります. 






なぜ、政府も福島県もすぐに手がけないのでしょうか?






・・・






畑を耕して野菜を植え、田んぼを作り、小学校を開校する前にやることがあります。それは「綺麗にしてから」ということです。






どんなものでも、汚れることがありますが、汚れをそのままにしてやる人はいません.まずは汚れをとって、それから取りかかるのが常識です.






・・・






「放射性物質」は「放射線」ではなく「粒、粉、チリ」です。だから、まずそのチリを除いてから生活し、学校を開き、農業を進めたらどうでしょうか?






自衛隊、ボランティア、農家、サラリーマン、今まで日本にお世話になった老人などが総出で、まずは「福島を清掃する」ことから始められることを推奨します.






いかに「1年100ミリシーベルトまで大丈夫」と言っても、それを信じる外国人はいません. もしも福島を綺麗にしなければ、福島の子供の健康が損なわれると共に、経済的にも大きな損害が続くでしょう.




1

年20ミリなどという基準は世界では通用しません.それはすでに、外国の論評でも明らかです.






そうなると、今後、30年、福島には外国からの観光客や外資系の会社は来ないし、福島産の農作物ばかりではなく工業製品も輸入規制にあうでしょう。






日本人なら、あるいは福島の人が可哀想だからということで、福島の農産物を買うかも知れません.でも、外国人はそんなことは考えずに「何ベクレルですか」と聞くだけです.






そんなときに数値を示さずに「安全です」などと言っても、信じてもらえないのは当然です.逆に「土地が汚染されているのに、なぜ野菜だけ綺麗なのですか」と聞かれて困るだけです.






・・・・・・・・・






原発から半径20キロの地域から、除染した方が良いと思います.







まずは、道路、公共施設、学校、重機が使える田畑や平地から始め、次に森林を伐採し、草を刈り取って原発の横に焼却場を作り、全て焼いて葉についている放射性物質をフィルターでトラップします.






まずは出来るところから手をつけるだけで、放射性物質は2分の1から3分の1に減るでしょう.






除染する目的、それは「故郷を取り戻す」ということであり、「日本はこのぐらいではへこたれないぞ」という力を示すことです.






もし、「原発事故があっても、1年以内にクリーンな大地を取り戻す日本」ということになれば、それはとても良いことだからです.






もちろん、福島市、二本松市、郡山市はもちろん、いわき市も白河市も関東のホットスポットも、自治体は行動を起こしてください。「これぐらい」などと言っていると30年続きますから、「あそこは汚れている」ということになるだけです。






先祖代々の故郷を綺麗にすることはできるのです!!






・・・・・・・・・






人間には失敗はあるし、悪い奴もいる。






でも、それを素直に認める勇気を持ち、






どうしようもないときには逃げ、






出来るようになったら全力を尽くし、






そして故郷を取り戻す。













福島の人を助けること、






それは汚染された野菜を食べることではなく、






批判したり受け入れなかったりすることでもなく、






福島を綺麗にするのに力を貸すことだ、






それなら、日本人は全力を尽くすだろう.













でも、その福島がSPEEDIのデータを隠し、






野菜のベクレル表示をせず、






ウシや瓦礫を日本中に拡散することを続ければ、






あるいは日本人でも愛想を尽かすかも知れない、






自分たちの失敗は自分たちの世代で片付けておこう.






(平成23年5月11日 午前10時 執筆)






武田邦彦


なぜ・・・。

2011-04-24 20:33:48 | 独り言
原発7不思議 なんで東電なの?!








東京電力の社長が国会に呼ばれて「津波の想定が甘かった。申しわけない」と謝りました。



今度の福島原発の事故の一面を、はっきりと描画した「見事な瞬間」でした。それが判った新聞記者もおられたと思いますが、記事を書くことはできなかったようです。



・・・・・・・・・



「原子力は有用だが危ない」ので、電力会社が進める原発の安全性を「国民に代わってチェックする」ために、経産省に原子力安全・保安院というのを作って、院長を置き、高い人件費を私たちの税金から払い、チェックしているはずでした。



それなのに、国会には東京電力の社長が出ていって「津波の想定が甘かった」と謝っているのです。本当は、国会に行くは保安院長で、「東電の想定が甘かったのに、なぜ見過ごしたのか。なぜ国民に代わってチェックができなかったのか。職務怠慢で罰せられるのか、給料は返納するのか」ということを説明しなければいけなかったのです。



柏崎刈羽原発事故の時と同じように、日本社会は官僚の作戦にコロッと騙されようとしています。



もう少し時間がたつと、メディアも政府に脅されて報道を制限され、ネットは見せしめに誰かが逮捕され、わたくしたちがよほど民主主義に確信を持ってない限り、官僚は逃げ切ってしまうと思います。



・・・・・・・・・



一体、わたくしたちが税金を払い、雇っている原子力安全・保安院の院長及びそこで働いている高級官僚は何をしていたのでしょうか。



わたくしは一般の人よりやや原子力行政の近くにいてよくわかるのですが、実は私たちの雇用人は何もやっていません。



そして、何もやらない組織があるのは、その組織や官僚がいないより危ないのです。



保安院というところがなければ、国民は直接電力会社の作る原発の安全性を見ますから。まだある程度はチェックできるのですが、保安院が代わりにやると言っているので任せるとこのようなことになります。



この際、国に納める税金を半分ぐらいにして絶対に必要なところだけやるようにした方がわたくしはいいように思います。これだけ国が肥大化して東京に一極集中し、しかも多くの人が政府の補助金を目当てに仕事をするという社会では、原発のような巨大技術は進めるのが難しいのです。



原発が安全に動くためには、「誠心誠意国民のために働く立派な官僚」と「ワインは嫌いで、学問に忠実な東大教授」がいなければいけません。



国会議員を半分に減らし、税金を半分にするというぐらいの大胆な改良を、もし日本社会ができれば、また明るく希望の持てる未来が開けるでしょう。



(平成23年4月24日 午後5時 執筆)





武田邦彦





こんな思いが・・・。

2011-04-24 00:15:28 | 独り言
清水国明が・・・。
福島のお母さんの声。今、こんなことが!?
テーマ:ブログ
福島に住んでいる
お母さんから

びっくり内容の
メールが届きました。


////////////////////////////////////////////////////

突然のメールで失礼いたします。

今、福島の子供たちに大変なことが起こっています。

福島市をはじめ、県北、県中など、ほぼ福島全域ですでに
一般人の年間放射線許容量を超えているにもかかわらず、
学校は通常どおり行われています。

国や県で「学校、子供たちの許容量」の基準が検討されていますが、
もめているようで、はっきりと基準が出ていません。

子供たちの将来が心配です。

フクロウの会(福島老朽原発を考える会)が中心となり、
国や県に対し「学校の授業中止、及び学童疎開を」
という進言書を提出しています。

この進言書に賛同する福島の保護者たちから、
悲痛な声が多く書き込まれているので、
ぜひ多くの人に見ていただきたいと思い、メールしました。

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/svh-652a.html

行政へ申し入れをしている現状ですが、
その判断を待つだけでは時間もかかり、
子供たちへの影響が心配です。

民間からの支援が必要と思い、メールさせていただきました。

福島への広報活動、保護者へのメッセージなど、
もっと積極的に活動していただけないでしょうか?

皆「逃げたくても周りの目を気にして逃げられない」といった状況で、
避難するきっかけを待っています。

もちろん仕事、家庭の都合など現実的な問題もあり、
それをクリアすることも困難です。

何か福島への支援をよろしくお願いいたします。

突然のメールで本当にすみませんが、どこに助けを求めたらいいか、
福島の保護者は皆悩んでいます。
このことを広く知っていただきたいと思います。

/////////////////////////////////////////////////////////////////


『逃げたくても・・・逃げられない』????

私たちが河口湖の森への疎開を呼びかけても、
なかなか応えてもらえなくて

もしかしたら
余計なお節介なのかも

なんて考えながら、
いやいや、
まだ危険情報が浸透していなくて、

または、
私たちの呼びかけが届いてなくて、

と思っていたのですが、

このメールの公開を了解して
くださった返信メールで
以下のように。

そうだったのか!!



///////////////////////////

---------「子供のための放射線の安全基準」はいろいろ言われていますし、
私にははっきり判断できません。

ただ怖いのは、県が任命したアドバイザー(長崎大教授)の
一つの意見だけが採用され、県、および各市町村、学校、保育所、
病院までもが「安全」と断言してしまっていることです。

この中で疑問の声を上げるのがためらわれるほどです。

大げさかもしれませんが、福島の現状は「北朝鮮化」してるようにも思います。

外から見れば明らかに「危険」なのに、内からではその声をあげられない。

「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる・・。

行政が方針を変えないかぎり、逃げたい人は「脱北者」のように、
外から裏のルートを使って逃げなければいけない・・。

本当に子供たちにとって「安全」な場所であればいいのですが、
保護者は皆不安を抱えつつ、周りに同調して生活してます。

福島の外からのサポート、県民へのメッセージがとても重要に思います。

自治体同士が連携して、妊婦と乳幼児を率先して疎開させればよいと思いますが、
今の福島県の様子を見るとそれば難しく思います。
だからこそ、御社のような民間の力、知恵が必要と感じます。


///////////////////////////////

・・・・・。

福島の現状は「北朝鮮化」してる

「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる

逃げたい人は「脱北者」のように

・・・・・。


5月3、4、5日、河口湖の「森と湖の楽園」で行われる
「生きるチカラ ボランティアフェスティバル」。
http://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_information.pdf
http://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_entry.pdf

3日のフォーラムで私は、
「福島は今日から夏休み!」
を提案し、

国や県、
文部科学大臣などへ
フォーラム提言しようと思っています。


放射能を怖れ
のびのびと外で
遊ぶこともできない環境で
過ごすよりも

「森と湖の楽園」へ
疎開してきた子どもたちが
体験することができる
自然とボランティアさんたちとの
ふれあいで学ぶ沢山のこと。

これからの長い人生において
学業の遅れなんて
微々たるもの

これからの長い人生に降りかかる
健康のリスクに比べたら
そんなもの、どうにでもなる、

と思います。

四月になったから
全国一律に
学校を再開しなければ・・・

なんてかたくなに思いこんでいる
人たちが

子どもたちを
危険な地域に縛り付け、

疎開先の河口湖から呼び戻して、

そのために
避難してきた人たちを学校や体育館から
追い出そうとしている・・・。

愚か、あまりにも愚かだと思いませんか。

政府と東電の嘘・・・。

2011-04-21 22:49:22 | 独り言
政府と東電の嘘・・・。

「揚水発電」をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う

菅直人・首相は震災発生から1か月と1日後の記者会見(4月12日)で、こう力を込めた。
「原子力事故が起きて以来、政府の責任者である私が知ったことで、都合が悪いから隠すようにといったことは一切ありません」――震災以降、批判を恐れて滅多に会見しようとしなかった「国を操る人」の言葉は、真っ赤な嘘だった。
本誌『週刊ポスト』はそのことを示す1枚の極秘資料を入手した。しかし、それが示す事実は国民には公開されていない。
資料には、『東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検査等からの立ち上がりの動向』と表題が記されている。東京電力のすべての原子力、火力発電所や水力発電の出力、被災状況、7月末までにどの発電所の何号機が復旧するかの見通しが一覧表にまとめられたものだ。資源エネルギー庁が官邸や政務三役、与党幹部などへの電力制限の説明資料として作成したもので、右肩に「厳秘」と入っている。
資料からは、大地震前後の東電の発電能力の変化が一目でわかる。震災前には5200万kWの供給力があったが、地震と津波で原発3か所をはじめ、7か所の火力発電所が全基停止し、3月14日時点では供給力は3100万kWに下がった。首都圏で計画停電が実施され、電車の大幅減便で通勤難民があふれたあの時である。
電力需要がピークを迎える7月末に向けて、定期点検のために休止していた東扇島や姉崎などの火力発電所はすでに運転を再開し、震災の被害により停止していた鹿島や常陸那珂の火力発電所も復旧して立ち上がる見通しだが、それでも供給力は4650万kWにとどまると記されている。
記録的猛暑だった昨年の電力消費量のピークは7月23日の5999万kW。東電の需給見通しによると、今年のピーク時電力はそれより低い「5500万kW程度」と予測されるものの、供給力が850万kWも不足する計算になる。政府や東電が「このままでは真夏の大停電が起こる」と喧伝するのは、この数字を根拠にしている。
ところが、資料を詳細に分析すると、7月の供給力には盛り込まれていない“隠された電力”がある。「揚水発電」の出力が計算されていないのだ。
「揚水発電」は、夜間の余剰電力を利用して下貯水池から上貯水池にポンプで水を汲み上げ、日中の電力消費の多い時間帯に水力発電をする仕組み。発電時間は上貯水池の水が空になるまでの数時間だが、首都圏の夏の最大電力は午後2時を中心とした5~6時間である。揚水発電の役割は、まさにピーク時の電力を補うための非常用電源といえる。今のような停電危機にこそ有効に活用すべき設備なのである。
東電は日航機墜落事故現場で知られる御巣鷹山の地下500mをくり抜いた世界最大の揚水発電「神流川発電所」(現在は1号機47万kWが完成)をはじめ、多くの大型揚水発電所を持ち、資料によると出力は全部で1050万kWに上る。東電は「揚水発電を発電量に織り込めるかどうかは精査中です」(広報部)というが、エネ庁がこの揚水発電を使わないことにしているのは不可解すぎる。
ちなみに、通常、揚水発電は原発の夜間電力を使って水を汲み上げていると説明されているため、原発の多くが停止してしまえば使えないと誤解されている面があるが、それは違う。電気事業連合会も「原発でなくても、夜間の余剰電力があれば揚水は稼働できます」(広報部)と認めている。
そこで、東電の7月末の4650万kWに加え、揚水発電の1050万kWをフル稼働させると計算すると、7月末に使える東電の供給力は5700万kWになる。これならばピーク需要を賄うことが可能なのだ。
他にも、7月末までの稼働予定に入っていない鹿島共同火力発電所1号機(17.5万kW)、常磐共同火力発電所9号機(30万kW)などの復旧が進んでおり、供給力がもっと増える可能性も出てきている。
また、長期停止中の横須賀火力発電所も、8基中4基は稼働させる予定だが、残りの4基も早期に再開できるという指摘がある。
5500万kWというピーク時電力も毎日続くわけではない。1年のうち数日であり、東電の夏場の平日の平均最大電力は4800万kW(需給見通し)とされている。揚水発電を合わせた供給力なら900万kWも余裕がある。
資源エネルギー庁電気・ガス事業部の電力基盤整備課の担当者は、資料の存在を認めたうえで、「このデータは開示しているものではない。どこで入手したのか」と逆質問してきた。
――揚水発電を供給すれば、ピーク時の需要もまかなえるのではないか。
「使用を考えていないわけではない。が、揚水の出力1050万kWというのは最大値で、貯水池の水量の変化などによって、ピーク時に最大出力が使えるかは状況によって変わる。電力が足りない日が1日もあってはいけないと対応しているので、確実な電力だけしか供給力に計算していない」
官僚答弁の典型だ。だが、資料にはさらに目を疑う数字もある。東電の総供給能力は7800万kW。そのうち原子力は1820万kWだ。つまり、原発をすべて停止しても最大5980万kWの供給力があることになる。
現在、東電の原発は柏崎刈羽の1号機と5~7号機が稼働(出力は4基で491.2万kW)しているが、停止中の火力が復旧すれば、柏崎刈羽の全炉を停止しても、「停電」はしないですむことを示すデータだ。
※週刊ポスト2011年4月29日号

原発は何を引き起こしたか・・・。

2011-04-21 00:22:51 | 独り言
原発事故は何を引き起こしているのか・・・。

ソフトバンク孫氏講演「震災復興に向けて」UST中継(録画) http://bit.ly/fTBQFl

ある福島県在住の女性の悲鳴。(シェアしてください。ご本人様に許可有です。)
聞くつもりありますでしょうか?   これを見られる方で、ごく普通に生活し 震災のことにはあまり触れたくない方は どうぞ、見ずに頂きたいです。   強烈な悲鳴です。   「どこに住んでるの?!」 「大丈夫なの?!」等の質問は 彼女に負担をかけるので お答えできないことを前提に お読みくださいませ。         4/11日記①地震大丈夫です 皆さんご心配おかけしております こちらはライフラインも自宅も被害無しです 2011/4/11 21:35     4/11日記②怒りの日記 皆さんこんばんは。 ...福島叩きが加速中県外のガソリンでは福島No.の自家用車・大型車給油拒否している場所がありますコンビニも福島県民立ち入り拒否のお店あり怒りが頂点に達しそうです 皆さんにお願いがあります!是非Twitter、テレビ局などに書き込みをお願いしたいのです私もフジテレビに書き込みします いくら何でも酷すぎるトラックは救援物資を運んでいる車両もあるのに先日の日記に書いた福島差別も含め、我慢の限界です 私個人の力は微力です 皆さんにお願いするのは筋違いかも知れないと思いますが独りの力では限界があります このような事を日記に書く事自体悲しいです しかし、現実です是非、この実情を全国の方に知って頂きたいのです! 勿論、多数の方が応援してくれている事も解っています! こんな日記、正直書きたくなかった(号泣) 2011/4/11 21:51    
誇り高き日本人 もはや、私が信じていた日本国民ではなくなってしまった様に思う。 ごく一部の心無い人々によって… 誇り高き、仁義に熱い、助け合う精神はもはや過去の事なのか? 自分さえ良ければ良い。それが今の日本国民… ある地域の人々は『東北被災地は水道水を飲んでいれば良い』と… 未だ断水している地域があるにもかかわらず、その様な発言が出る事自体信じがたい。 では、あなた達は福島の放射線数値が高い水道水を飲めるのか?私は毎日飲んでいる。 今、この日本で起きている事態を把握出来ていないとしか思えない。 人は水がなければ生きていけない。それはスーパーで売っている水じゃなくても、水道捻ったらでるんだから。 まだ蛇口捻っても水が出ない地域は多い。その事を解っていないのか? 私は日本人の助け合い、勿体ないという日本ならではの単語に誇りを持っていた。 しかし今は…日本人でありながら、日本人を信じられない。 悲しいという言葉では言い表せない怒り、憤りを感じる。 もはや日本は、誇り高き日本ではない。 2011/4/12 01:15    
4/12皆さんありがとう 沢山の方に見て頂きコメントまでありがとうございます お友達のお友達からもメッセージ沢山頂きました! 私は日記を書き続けます。本日は…ごめん特にないんだけどf^_^; 明日、例のコンビニ・スタンドの情報が載った新聞入手出来そうです 店名が書かれているのかは解らないけど。 今日、その内容について少し聞いてきました。 ある県のお店の様ですが…この日記をご覧になってくれている方々には、差別をする方は居ないと信じています。 ですから、明日詳細を日記に書きますが、その地域の方を責めないで下さい 一部の店舗の事ですから!私達が、その地域を非難すれば、他の心無い人達と同じになってしまいます 私達は、この日記にコメントして下さる人達は『誇り高き日本人』です! だから一部の地域の人を責めないと約束して下さいね!その様な事になるなら明日、この件に関しての日記は書きません。 私からのお願いです 2011/4/12 21:03    
4/13。福島民報4/9の記事です。 これはごく一部の店舗だと思います。写真も載せますが、どうか、この地域叩きは止めて下さい 記事には『給油所に福島県民お断り』と書かれています。コンビニもレストランも入店を断られたと… 車に『被爆者』と書かれた人が居る事は、友達から聞いていました。宿泊を断られたともこの新聞には書かれています。 他にもこの様な記事が載った新聞があると聞いていますが入手できませんでした。 何度も言って申し訳ありませんが、この地域を非難する事だけは止めて下さいね! 昨日も書きましたが、この日記を見て下さる人達は、私の信じる『誇り高き日本国民』のはずです 一部の地域だけでこの様な事が起きているとは思えません。他にもあるはず。ただ、今回の記事がこの地域だっただけに過ぎません! コミュから来て頂いた方々も、私の友達も『誇りを持っている大切な人達』だと私は信じてこの記事を載せます! 2011/4/13 21:18    
4/14②やっとご遺体の身元確認。 明日、近隣の歯科医師の方が被災地入りします。 目的はご遺体の身元確認の為。既に1ヶ月が経過しています。 皆さんテレビで津波映像をご覧になっていると思いますが、家屋・鉄筋の建物が瓦礫と化した凄まじい状況。ご遺体の損傷が激しく身元確認が出来ない…現地はその様な悲しい状態です。 歯の治療痕跡で身元確認を行う為に、歯科医師の方々が現地入りするようです。 一日も早くご家族の元へ… 本当は!一日も早くご家族と会える!発見されるのではなく救出される事を祈ります。今、私にはそれしか出来ない。 2011/4/14 21:24    
また自殺者が出ました… 今日は明るい日記を!と思っていましたが、残念ながら訃報です。これは地元新聞の記事ですが、最後に私自身のコメント入れますので最後まで見て下さい。   福島第一原発事故で高い放射線量の数値を検出している飯舘村で、102歳の男性が13日までに死亡した。村や遺族は自殺とみている。  村によると、男性は村で最高齢で、12日に死亡した。長引く原発事故で健康被害を恐れた家族が村の外に自主避難しており、離れて暮らしていたことを苦にしたとみられる。   これは今日の記事ですが捕捉させて下さい。 この方はご高齢でご家族が自主避難する際に『自分が居ては足手まといになるから…』と言い、一人自宅に残りました。 しかし、その後飯舘村は避難指示になり、村は全村避難を決めました。条件付きで。 飯舘村は酪農が盛んな地域で牛や馬が沢山居ます。特に飯舘牛は有名です。避難指示を受け入れる代わりに、生き残っている牛馬達も別の場所に避難させる。これが飯舘村が出した条件でした。それが出来ないなら、避難はしないと。 今回、自殺された方は全村避難を知った後に自ら命を経たれた様です。家族には自分が足手まといになるからと言い…しかし全村避難を知ってしまったら…生きる希望も無くされたのではないでしょうか?これは私の所感です。 誰も責める事は出来ません。ご自身で判断されたのですから。ご家族も悲しいでしょうが、私には責める事は出来ません。小さいお子さんが居るご家庭は国が避難指示を出す前に自主避難していました。あんなにあやふやな報道されたら子供の心配をするのは当たり前です。飯舘村は何が本当なのか解らない状態が続いたのですから。   もうこれ以上自殺者が増えるのはイヤです! 先日の日記にも書きましたか、福島県民お断りのお店が多数あります。それは、私達に死ねと言っているようなものです。食事出来ず、買い物も出来ず、給油も出来ず、宿泊も出来ない。そしたら人は死にますよね? 未だこの状況は変わっていません。 福島県は日本では無くなった。私達福島県民は日本人扱いされなくなってしまった。他県へ避難しても人間扱いされないなら、私はここに留まります。放射線数値で仕事を失うかもしれない。収入が無くなる。いずれ、水も食料も尽き死が訪れる。もうそれでいい。頑張って笑いを作る事にも疲れた。福島は日本から見放された。 誰か、どうか誰か助けて!助けて下さい! 本当は死にたくない。助けて!誰か助けて下さい! 2011/4/15 20:13           叫び、、、、聞こえましたか?  
作成:: 美 響

不始末の責任は・・・。

2011-04-18 14:30:54 | 独り言
不始末を誰が贖う?








ああ、気持ちが良い。まだ4月なのに細い枝には新しい芽、目を移せばボタンが咲き誇っている。



それにしても奇妙だ。こんな平和で穏やかなのに暗雲が垂れ込めている。



自分に不満があるのだろうか?



ある時には病に伏せ、ある時には爪に火をともしてきたが、それは自分が人間であることの証しだ。むしろ懐かしい。

でも、こんなに楽で不自由のない時代に生を受けたのに、この暗さはなんだろう?

・・・・・・・・・



水洗トイレも瞬間湯沸かしも、冷蔵庫も間違っていない。あの暗い夜に寒さに震えて便所の戸板を開けた日、アカギレの手、そして腸チフスで命を落とした友達・・それは過去のものになった。



終夜営業のコンビニ、自動販売機、パチンコ・・・コンビニに行けば腹が減っても不安はない、自動販売機を見つければ汗まみれの忙しい日も冷たいお茶が飲める、そしてホールが外食の2倍の売り上げというのも、人が生きるだけではなく楽しむことを知ったことを教えてくれる.

すべては希望通り、正しく進んでいる.でも、なぜ事故が起こったのだろうか? なぜ、地震にも津波にも防御できるのに、しなかったのだろうか?



それは「東電がミスれば庶民が被ばくする」という規則を作る悪い奴らがいるからだ。東電(という強いもの)が「想定外」というヘマをすると庶民(という弱いもの)が「被ばく」で贖う。

こんな奇妙な規則がこの世に存在して良いのだろうか?



今、被ばくを避けて多くの人が苦しんでいるのに、なぜ、保安院も東電もまだあるのだろうか? なぜ、彼らはいるのだろうか?

・・・・・・・・・



また同じ事が行われようとしている。



東京の電気が足りなくなったのは、不安全な原発を作り、50サイクルと60サイクルの調整をせず、漫然と暮らしていた政治家、官僚、都知事のサボりが原因だ。



彼らはコンビニではなく料亭でおにぎり食べる。冷えた水は秘書が出してくれる.そして、銀座で飲んで楽しむ。



彼らはなにも不自由はしていない。「おい」と言えば、食事もコーヒーも、そして楽しみまでもが目の前にそろえられるのだ。だから、庶民に必要なものを排斥する.



政治家は豪邸も贅沢三昧の外国視察も自粛して欲しい。もし東京が「生活スタイル」を変えるなら、都知事の車、豪華なホテル、1000円以上の昼食を禁止するのが順序だ.



武士なら自分の不始末は自分で贖う.



(平成23年4月17日 午後10時 執筆)





武田邦彦


これしかないのか・・・。

2011-04-15 05:03:50 | 独り言

生活と原発 09 「自宅クリーン」作業
原発が破壊した時に「黄砂」のような小さい放射線の粒が風にのって飛んできます。量はとても少ないので、黄砂のようには目に見えませんが、飛んできます.
しばらくは空気中に浮かんでいて、呼吸すると肺に入ります。これが初期の外部被曝と内部被爆です。
そして1ヶ月ぐらい経つと、地表に落ちます.だから、今は「空気中」が減って「地表」が増えます.政府は「放射線量が減った」と言っていますが、基本的には「空気中のものが、地表に落ちた」ということです。
そうすると大人より地表に近い子供が被曝する事になります.
・・・・・・
そこで、今、家庭ですることは、
1) 家の中の徹底的な拭き掃除。家具や道具も水で拭き取る。
2) ベランダ、玄関、家の前などをモップやデッキブラシでこする(水を使って流す。黄砂を流す感じでゴシゴシこする)
3) ご近所と親しければ、みんなで道路に水を流してこする。
が良いと思います。
ビニールの手袋をして、やや水を多めに拭き取ります。放射性物質が「拭くことでとれる」のは専門家はよく知っていることです。作業中は、ぞうきんなどは良く洗い、終わったら手袋と一緒に捨ててください。
放射性物質は家の中や近所からなくなりますが、それは下水などに行きます.でも、人間から遠くなるので、その方が良いと思います.
このように放射性物質は、拭けば身の回りの「見えないチリ」が10分の1ぐらいになりますから、連休明けまでにするのをお勧めします.
そうすると、特別なことがない限り、連休明けには原発も落ち着くとおもいますので、普段通りの生活に戻れると思います。
(連休明けの注意点は主として食材になるので、これはまた機会を見て、ブログに書きます.)
また、福島などは土壌にしみていくのと、道路なども放射性物質がこびりつくので、早めに土壌の表面を少しでも取って畑の隅に積み上げておくことが有効です.
また、土壌処理は洗うことだけではなく、処理剤もありますから、福島や茨城は早く積極的に除洗をされることをお勧めします。
(平成23年4月14日 午後4時 執筆)武田邦彦

震災の影響

2011-04-14 10:58:53 | 独り言
震災の影響

 煙草吸いは煙草がなくなると無性に吸いたくなり我慢が出来なくなるものです。わたしの様に煙草をおかずにして食事をとるような人はなおさらです。
 深夜に近くのコンビニへ煙草を買いにいきました。レジカウンターの後ろのケースに煙草は陳列してあるのですがなんと品切れの札が殆どかかって居るではありませんか、無論わたしの吸いたい銘柄のものはありませんでした。日本製の煙草は全然なくなっていました。洋煙は少しだけという有様でした。
「十一日に入って来たのが二十コなんですよ。皆様には三個限りで売ったのですが直ぐになくなりました」顔見知りのオーナーが済まなそうな顔をして言いました。昨年の九月の下旬に五十カートンの買い置きをしたのだが四月まで持たなかったのだ。
 何軒かコンビニを回って見たが同じような状況だった。
 霧島の噴火で煙草の葉がやられ、長野の地震でやられ、東日本震災で煙草の葉も工場もやられて、品不足になっているという。煙草吸いも生産者も日本たばこも痛手である。
 この際に禁煙をすれば良いのだろうが体中ニコチンに犯されているわたしには無理なのです。禁煙治療をしたいと思い調べたら精神科の薬と同じ物を呑まされて治すと言うことを聞き、脳に副作用が出るかも知れないという事も分かったのでやめにしている。これ以上脳がおかしくなったらどうしょうもなくなるからである。我慢をして洋煙を買ってきた。
 相変わらず乾電池は店の棚になく、ガスボンベも、天然水のボトルも、まだ全部の店には売られていない。ペーパー類は値段が上がった。秋刀魚の缶詰は店頭から消えている。練り製品は値上がりしている。子どものパンツも値上がりするだろう。珈琲はとっくに値上がりをし、砂糖も徐々に上がっている。ガソリン、灯油は言うに及ばずだ。
 震災地から遠く離れた倉敷でなくなったり値段が上がったりなのだ。すべてを震災地優先で品物が流れているのだ。まさに戦後の統制になりつつある。
 それくらいは震災地の人たちに比べて家があるので我慢しなくてはなるまい。贅沢は言えまい。
 だけど、アルコール類はそんなことはないらしい。同じ嗜好品なのに差別だと酒の飲めないわたしは叫びたいが、大人げないので辞めている。震災前に家人と指宿への旅行を計画していたが自粛している。その費用を義捐金として差しだそうと思っている。
 店頭から品物が消えると欲しくなるのが人情か。買いだめをする人の無気持ちが良くわかる。不安で心細くなるのだ。これも一種の病気なのであるが。店に入ってないと分かっている秋刀魚の缶詰を探しているわたしが居る。食べもしないものだがなくなれば欲しいのだ。戦後の何もなかったときに我慢をした裏返しか。肝っ玉が小さいから直ぐに買い置きをしたがる。欠乏症という病気なのである。ひもじい思いをしたからと言ういわけは許されることはないだろう。
 被災地の皆様と同じ心で痛いと自粛していたら金を使わないと経済が疲弊するという。美食を喰らっても喉とお腹は満足するが心が痛い。何か済まない思いが心にひっかかる。貧乏性なのです。明治維新で家柄を失い、戦後の農地改革で土地を取られて、その三代が氾濫の人生を生きているのです。肩身の狭い生き方が身についてしまっているのです。その脱皮は次の世代に任せることにしました。だけど、本当は何もない方が保身にならなくて強く生きられることを知ったのです。何もないほど怖い物はないことを知って欲しい気がしています。
 この國のリーダーは欲しがりです。それでは本当の政治、国民の姓名と財産を守れないでしょう。自分という物を棄てなくては何も出来ないでしょう。
 震災が明らかにしてくれたものはこの國にリーダーシップを取る人がリーダーではないと言うことなのです。この國の人に真のリーダーを選ぶ目がなかったと言うことなのです。恥ずかしい事ですがそれが真実です。鯖のような目をした菅には何も出来ません。期待もしませんが、引き際を知って欲しいと思っています。
 震災を通して色々と分かってきています。それが人間の進化なのです。進化へつなげなくてはならないのです。
 何もかもなくなればあとには進化が起こるのです。その進化を期待しましょう。
 花も毎年同じようには咲きません。それが進化なのです。

食べ物に・・・。

2011-04-13 22:07:48 | 独り言
原発 緊急情報(53) 海と魚










福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。






でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。






まったく、国民不在の事故対応で、その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です.






また、国際的にも大きな不信感を買いました。






それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、さらに難しいことになっています。






・・・・・・・・






難しい事が起こりつつあります。






原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。






次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、今回は原発から直接、海に流れたので、海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます.






ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません.






・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・






原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。これを「核分裂」と言います.






実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。






つまり、約90+約140=約230で、それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です.






だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、約90のものと、約140のものが目立ちます。






ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります.






これが「放射性物質の汚染」の実態です。






・・・・・・・・・・・






ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。






チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、福島原発では直接、海にでます。






今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。






さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、少なくとも銚子までいきます。そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう.




1)

海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。




2)

ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。




3)

測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。




4)

ごく一部の海や魚しか測定されていない。




5)

だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。




6)

特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.




7)

海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。




8)

放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。




9)

千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。




10)

福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。




11)

現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).




12)

ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。




13)

北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。






・・・・・・・・・






測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。






お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます.






その他の産地のばあい、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。






(平成23年4月13日 午前8時 執筆)






武田邦彦

原発を・・・。

2011-04-12 21:31:32 | 独り言
原発 動画で説明を見ることができます








この前、BS朝日の「ニュースの深層」に出させていただき、福島原発の状態について解説をしました。もし、パソコンで動画を見ることができる方は文章とはまた違った方法で理解ができるかも知れません。



アドレス



http://g2o.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-9a5a.html



です。



(平成23年4月12日)





武田邦彦

武田邦彦教授のブログより・・・。

2011-04-12 00:05:10 | 独り言
原発 緊急情報(52) 低線量率の危険性(どうして違うのか?)








原発が少し落ちついてきて、政府の方も原発近くの待避範囲を「半径20キロ圏内」のようにあまり意味のない範囲ではなく、風向きも考慮して具体的なことを決め始めました。



しかし、先日、年間1ミリ(シーベルト)の限度を20ミリに緩めていますので、やや警戒が必要です。



ところで今回は、そのような状態でもあり、「低い線量」を浴びた時の健康に対する問題点を少し整理してみたいと思います



というのは、「低い線量はとても怖い」という先生と「低い線量など問題がない」という専門家がおられ、これでは、どっちが本当かと迷うのは当然だからです。



そして東京や、さらに関西の方にお住まいの人は大量の放射線を浴びるわけではなく低い放射線の被曝なので、この問題を一度考えておく必要があると思います。



・・・・・・・・・



読者の方から「低い放射線は問題では無い」と言っておられる数名の先生方を紹介していただきましたので、その先生方のビデオや書かれたものを見てみました。



二つのグループに分かれます.



一つは、「本当の意味で低い放射線は全く問題がない」と考えておられる研究者の方.もう一つは「1万人に50人ぐらいのガン患者はでるが、それは問題では無い」と評価している先生です。



1万人に50人ぐらいのガンは仕方が無いというのはその人の感覚ですから、データそのものの違いではありません。わたくしは、1万人に50人の患者さんといいますと、日本人1億人ではガンの発生が50万人になるので、交通事故死の100倍になり、これでは危険という感覚です。



ICRPも1億人に5000人を基準にしていますので、わたくしもそれを使っています(1年1ミリ)。



・・・・・・・・・



一方、もともと低い放射線はまったく問題がないという考えの方がおられ、その論拠を整理してみます。



1) 世界で日本よりもずっと自然放射線の高い地域があり、そこはガンの発生量も低い、



2) 今までの広島、長崎やチェルノブイリ原発事故の被曝は、被曝線量が高く、今回のような場合と比較できない。



確かにその通りです。これもほぼ同意できます。



世界には日本に比べて非常に放射線の強い地域があり、そこで住んでいる人が特別にガンが多いということはありません。地域によってはむしろ日本よりガンが少ないところがあります。



また、広島・長崎やチェルノブイリで障害が観測されている人は、かなり激しい被爆をされた場合です。



これもその先生が言っておられることが、わたくしの考えと特に違うことはありません。



私は次のように考えています(データは同じ)。



自然放射線の強いところにガンが多いというわけではありませんが、ただ、自然放射線が強いところは、日本のように平均寿命が長いというわけでもありません。



日本でもかつてはガンが少なかったのですが、平均寿命が延びるにつれてガンが増えてきたという事情があります。従って、自然放射線が強いところはガンが少ないというだけでは、低い放射線が安全だということは言えません。



また、人間には「人種」があり、南の方に住んでおられる人は肌が黒いのですが、これは紫外線が強いので、紫外線によって皮膚ガンにならないように皮膚が黒くなっているのです(メラニン色素の沈着で紫外線を防御。おそらくその他の修復力も高い。)



このように人間はその環境にあった体になりますので、基本的には放射線が強い地域にお住みの人は、放射線に対して体が防御する力も強いということが言えます。



だから、日本人が赤道直下に住む時には、若干注意が必要ということになります。



・・・・・・



また広島・長崎やチェルノブイリとの比較ですが、広島・長崎の時代は戦争でしたので、人の命に対する考え方は今と随分違っていました。



現在のデータでは、原爆が投下された後に広島・長崎に立ち入って放射線で障害を受けた人が10万人程度おられるというデータもあります。



また、戦争の後、広島・長崎に入ってデータを採ったのはアメリカでした。それもあって、なかなか真実が求められないという事情もあります。



チェルノブイリでは、何しろ言論統制をしていたソ連時代のことで、はっきりとしたデータはありません。



これについては、二つの見解があり、一つは予想外に被爆の影響が少なかったという整理と、時間がたつにつれて被爆の影響が出てきたというデータがあります。



いずれにしても、学問の前に思想的な差があって、現在のところどちらが学問的に正しいかわからないというべきでしょう。



・・・・・・・・・



また、低い放射線は大丈夫だと言っておられる先生がたのお話しにやや問題点もあります。



その一つが、ICRPやヨーロッパの研究者が言っていること・・・低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出る・・・というデータについて具体的に反論されてないことです。



(もしビデオをみる機会があれば、「普通のデータ」がなぜ否定されるのかを言っておられるかどうかに注意してください)



ICRPも荒唐無稽なデータを使ったり、思想的な背景があるわけではありません。低い放射線の場合は、Aさんが被爆したからといって必ずしもAさんに障害が出るというわけではなく、1000人の人が被曝すると5人ぐらいにガンが発生するということを言っています.








参考までにICRPが「標準データ」として使っている「低い放射線での10万人あたりの過剰死亡率」の表を示しておきます.データそのものよりも、このように公開されているデータのどこが間違っているのかをお話しするべきと思います.



・・・・・・



長くなりましたが、低い放射線と体の関係は原理的に次のように考えられます。



放射線はわたくしたちの体の中を通過していきます。細胞の中に放射線が通過したからといって、その細胞の中にある遺伝子が必ず傷つくということはありません。



ただ何回か通過していると、そのうちに遺伝子が損傷する場合があるのです(学問的には短波長でエネルギーの高い電磁波が、高分子(DNA)の一部を励起させて、そこが切断されたり反応したりする。確率的に起きる)。



また人間には回復力がありますから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく、それを直してくれるのも確かです。



でも、1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたりますと、そのうちどこかの細胞にガンができて、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じると考えられているのです。



その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の人の場合、断言できないと考えられます.



今回の場合、私たちの知見はわずかで、しかも「もし障害がでたら1万円払えば元に戻る」というものではなく、その人の一生に影響がありますので、やはり今までのデータを尊重するのが良いと思っています。



(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)





武田邦彦


大地は泣いている・・・。

2011-04-10 03:07:25 | 独り言
原発  大地は泣いている・・・










大気と大地と海・・・言うまでもなく人間の母である。






そこからの恵みによって、私たちは命を授かり、愛する人と出会い、苦楽を共にし、そしてやがて終わりを迎える.






これまで数万年、私たちの祖先は日本列島の大気と大地、そして海を頼りにしてきたが、それは汚れてしまった。






今、そこに働く人たち、大地と海の恵みを私たちに代わってもたらしてくれる人たち・・・農業と漁業・・・は汚れを前にして呆然としている。






でも、それは現実なのだ。かつて、B29の爆撃を受けて焦土と化したように、大地は焦土になった。






・・・・・・・・・






今、私たちは何をするべきだろう?






そこから何も採ってはいけない。昨日まで凍えるてで藁を綯え、朝の暗闇に出帆していたとしても、今日は何もしてはいけない。明日もしてはいけない。






そこからとれるものは、たとえ「規制値以下」であっても、もはやそれは「自然の恵み」ではない。






流通はキャンペーンなどやってはいけない、自治体は地産地消を唱えてはいけない、知事は規制値を上げてはいけない・・・すでに大気と大地と海は汚れてしまったのだ。






・・・・・・・・・






「俺たちの生活を判っているのか!」と怒鳴られるのは判っている。でも、大地と海から採れるものは神聖である.でも、汚れたものは神聖ではなく、災厄をもたらすものだ.






振り返ってみれば、これまで日本の農業も漁業も「食べる人に喜ばれるものを」と頑張ってきた。日本の流通も「消費者を裏切らない」ことを第一にしてきた。






それを、今、数ヶ月のことで無にするのはいかにも残念だ。放射性物質の量を明示しないで「放射性物質を食べても大丈夫」などと言って売る人がいる。






大地と海に恵みを受ける人の誇りを取り戻して欲しい.






(平成23年4月9日 12時 執筆)






武田邦彦


悲しい歌が・・・。

2011-04-08 17:34:59 | 独り言
私はこの歌を読んで胸が締め付けられた。何をしているのかとしかられた気分がした。何を見ているのかと非難された気がした。何もわかっていなかったことに腹をたてた。同じ思いを抱けないのだと思った。家があり眠るところがあり食べる食事がある、幸せとは言えないがそれを持っていることに、人に優しく馴れると、いいえ、今は何もわからなくなりました。どのような言葉も今ははけない気がしている。

頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。
頑張ろう、頑張ろうって言うけど、 家が流されたんだよと、福島の兄に電話したら、言われました。
おまえ、ちゃんと分かってるの?
超つらいとき、「とりあえず帰りたい、もう帰りたい」っていう、
あの帰る家がね、全部流されたんだよ。
俺、もう、家ないの。
明日も頑張ろう!って決意するような場所がね、ないわけ。
今日も疲れた-!ってドア開けてホッとするような所がね、
全員、一瞬にして、心の準備もなく、いきなり11日から消えたわけ。
おまえ、家ないのに頑張れる?
服も漫画も、化粧道具も、アルバムも、大事にしてたもんも、全部いっきに無い。
よし、頑張ろう!って思える?
すげぇ言われてるんだけど、CMとかで、頑張れ頑張れとか。
ちょっと気を許すと、「一緒に頑張ろう!1人じゃない!」とか言うわけ。
いや、おまえら家あるじゃん?そのCM撮ったら家帰ってるじゃんって。
仕事もあるじゃんって。
おれ、船、なくなったんだぞって。 多分、漁師はもうできないと思ってる。
もう、なーーーんもない。 どう考えたら、今、頑張れるんだよ。
ちょっとでも頑張れる何かが、今、俺たちにあるのか?
「いや、今はこっちで頑張るから、おまえらは1年ハワイでゆっくりしてきな」 とか言われたい。
「おまえらが帰ってくるまでに片づけとくから。家も建てとくから」 とか言われたい。そしたら、俺だって頑張るよ。
毎晩、うなされるし、夜いつまでも眠れない。
流された人を何人も見た。 顔見知りも流された。 その頭にある映像を何回も思い出す。
そのたび、津波がこうくるって分かってたら、あの人を助けられたかも、とか。
時間が戻せたら、隣のおばあちゃんちに寄ってあげたかった、とか。
1人でも助けて英雄みたくなったら、まだやる気が起きたかな、とか。
俺、1人で逃げてきたわけ。 誰も助けなかった。おばちゃんとか、何人も追い抜いて逃げた。重そうなもの持ってる人とかもいたのに。
もう100万回くらい、100通りくらい後悔している。
4日目にやっと町に行っていいと言われて、 どっから手をつけていいかわからないどころか、
いっそもう何もしたくなくなるような町だった場所を見て、
ここを復興だなんて、微塵も思えない。今も。 蓋をしたい。見たくない。
町を見ると、死にたくなる。 自分の人生は、もう終わったなって思うよ。
こっからは、もう、どう頑張っても金持ちにもなれないだろうし、
家だって、もう、二度と持てる気がしない。
何も希望なんかないよ。
そんな俺たちがさ、避難所で、CMでアイドルや俳優を見てさ、
「一緒だよ、1人じゃない」とか言われるたびに、
ああ、あの世界は自分たちとは、もう全然違ってしまったんだと思う。
家がある人の言葉だなーと。安定してるなーと。
そんなCMとかして充実もしてんだろうなーと。
家が流されてなくてさ、帰る場所があって、仕事があって、
地に足が付いてる人が、すげぇ神妙な顔で、お洒落な服で、こっち見て何か言ってるな、と。
おまえに言われたくないと。ほんとに。何も言わないでほしい。
大丈夫なわけがない。 おまえらに大丈夫だよ、とか言われても、大丈夫なわけがない。
どう見たら、この状況が大丈夫になるのか、胸倉つかんで聞いてやりたい。
も、怒る元気もない。やる気もない。
ボランティアや取材のやつらも来て、色々写真とか撮って、
「実際みると、テレビとかとは全然違いますね」とか言ってて、
数日たったら「元気出して頑張って!」とか言って、
自分たちの家に帰っていく。
正直、復興なんてクソ喰らえだと思うよ。
「何か、できることある?」 何を言っていいかわかんなくなって、兄に泣きながら聞いたら、
「正直、不幸になってくれたら嬉しい」 と言われた。
「俺たちを幸せになんてふざけたこと思わないで、
俺たちの分、そっちもみんな不幸になってくれたらなー」 と言われた。
「俺たちを想って歌とか作られても今は不愉快だから、
 東京も全部流されて、それでも「頑張ろう」って言われたら、
 頑張るよ。その人の歌なら聴く。
 知らないやつに、馬鹿みたいに「頑張って」とか「大丈夫」とか言われると、
 今は正直、消えてほしくなるよ。 募金は嬉しいよ。で、ボランティアじゃなくて、ビジネスで、仕事として、
 町を復興に来てくれた方が、こっちも気兼ねなく色々頼めて気が楽。正直、ボランティアに「ありがとう」とか言うのも苦痛。」 と。
兄と電話で話してから、テレビを見てたら、すごくモヤモヤしてしまって、増田に書きなぐりました。

ご判断はご自分で・・・。

2011-04-08 00:27:32 | 独り言

 分かったことと分からないこと・・・。

 このたびの原発事故で国民は原発の理解を深めたであろうと思う。非常に簡単な装置なのである。原子炉内で水蒸気を造りそれを利用してタービンを回して電力を造るのだ。その原理は蒸気機関車と同じである。だが、放射能が漏れ出したときの手だてはないに等しい事も分かった。これを安全と言うのは早計に過ぎないと思う、放射能の中和剤が出来ていて始めて安全かも知れないという事が出来ると思う。シーベルトとベクレルという基準が判然としないのだ。この言葉は流行語のことしナンバーワンになるかも知れない。
 放射能に汚染された水を海洋に放出したことは東電、保安院、政府に取っての大きな失策であった。まるで海洋汚染テロである。国際的に厳しい裁断が下るであろう。いかほどの補償金を要求されても文句は言えないのである。国家はそれでも持つのかと思う。各国で日本製品の締め出しも見えてきている。確実に経済は畏縮してしまうのだ。厳しい状況が国民を襲う恐れがある。今までのようにのほほんとというわけには行かなくなるであろう。食物は市場から消え、製品も売れなくなってとたんの苦しみが産まれそうである。電力ばかりではない、あらゆる物が足らなくなる、売れなくなるだろうと言うことである。幾ら経済力を保つために消費をしろと号令をかけても国民は守備に入り買うことはしなくなるだろう。みんな日本のある時期を思い出してその窮乏にむかって動くであろう。文明に彩られていた生活が何であったのかと自らに問うであろう。理性ではなく本能で行動し出すであろう。
政府はそんな国民を導く的確な言葉、政策が出来るのであろうか。これからの日本のあり方をみんなに納得させることが出来るのであろうか。政府を信用していなかったら本能で動くのではないか。それが自己防衛なのだ、喩え間違っていてもこの期に理性的に考えて欲しいと言っても無理である。いかに理性が当てにならないかを思い知るであろう。
 被災者の人たちは幾ら家を潰され肉親を亡くしていても生きる活力を持っている目を感じる。戦後がそうであったように生きる方途をそれなりに見つける物である。たとえ政府が無能であっても自らの力で生きる事であろう。人間はそんなに弱い物ではないのだ。自浄作用と同じで再生作用が働くからだ。それは人間の本能の一部なのである。たくましく立ち上がる力を持っていると言うことだ。過酷な自然の采配の前ではくじけても立ち直って行く物だ。が、人災に対しては逃げると言う本能が働くことは否めない。理性と本能のバランスが崩れるのだ。そうなったときには本能が優位に立つ物だ。東京からの脱出をした人は決して理性で逃れようとしたのではない。母や子を思う本能なのである。
 今、枝野は双子の子どもを海外へ避難させたという事が誠しやかに語られている。
 東電はオオカミカがでたオオカミが出たと言っていたがそれが嘘であると言うことが明らかになり始めている。つまり電力不足の停電のことである。計画停電をして原発がなくなったら停電という厳しい現実が起こるのですよと言う恐喝をしていたことなのだ。五千万キロという電力を維持できるという事を発表した。夏場には冷房の影響で範囲を過ぎるであろうが何とかなる数字なのだ。人間はあらゆる状況下の中で工夫をして生きるものなのだ。
 原発事故からもうすぐで一ヶ月になろうとしているが改善の進展はなされたのであろうか。あらゆる手だてを昂じているが芳しくない。次から次へと難問が山積しているのが現状なのだ。関わっている作業員、消防、自衛隊、警官の方達には頭が下がる。が東電の姿勢には天災なのだから仕方がないという開き直りしか見えて来ないのだ。これは人災なのである。手だてを昂じていれば防げた物なのだという認識は全然にない。原子力委員の補強要請を無視し続けていた。保安院とはなあなあの仲で取り合わなかった。独占企業の傲慢な体質がそこにはあったのだ。メディアは莫大な広告主のマイナスになることは書かない。国民に情報を与えることを遮断しているのだ。海外のメディアの報道の方が正確なように思う。国民はそれに飛びついた。たとえば東京を逃げた人たちは外国の報道を元に行動した人たちである
 何もなかったら笑ってくれと言う姿勢を崩していない。それでいいと思う。大袈裟で良いと思っている。逃げられる人は逃げていた方が懸命であると思う。
 「たちまち人体に影響はない」という言葉はいずれ影響が出るという反語なのであると国民は感じているのだ。
いい大人が立ち並んで募金を募っているがそれはどうか。それは売名行為に過ぎないと思う。本当にボランティアをしたいのなら何かの仕事をして稼いだ金を募金箱を入れなくてはならないと思う。五体満足な人は汗して働きそれで得た金を募金箱に入れるべきなのだ。その方が募金は多くなることであろう。何かが間違っているように思う。まあ、そんな軽い考えしか出来ないのが今の日本という國を象徴しているとも言える。それが今の政府を造っているとも言える。
 復興に向けて今までの常識を越えた物づりを考えなくてはならない。日本人の進化である。
 今の現実に対処するには本能で行動するのが正しいと思う。自らの命や生活は自分で守らなくては、全く政府は当てにならないのだから・・・。

 人の様々な心を自然は泰然自若に受け止めてはいるが営みは繰り返し櫻の頼りがちまたを駆けめぐっている。