恋塚 横笛
8
私の春は・・・。
手桶に水を張り、手首を浸し、刃物で切ったのでございます。
意識はだんだんと遠のいてゆきます。
朦朧とした思いの中で、一人の公達が通り過ぎていきます。
「時頼様」「ときよりさま」と幾ら叫でもその方は振り返ってもくれません。どんどんと行ってしまわれます。
「よこぶえ」と言って欲しい・・・。そして、許してやると言って欲しい・・・。
「横笛なんということを・・・。それほどまでに・・・。」
私は助けられ横たわる傍で、恐れ多いことに建礼門院様のお声を聞いたのでございます。
十二単の鮮やかな組み合わせが目に入ってまいりました。そのお姿は観音様のように見えたのでございます。
「横笛、お前が行ったことが罪と思うならば、仏の道に入り償うといい・・・。想い人とおなじ仏の道へ・・・。」
お優しいお声が暗がりに一条の明かりのように下りてきたのでございます
皆様御元気で・・・ご自愛を・・・ありがとうございました・・・
恵 香乙著 「奏でる時に」
あいつは加奈子を抱いた。この日から加奈子は自分で作った水槽の中で孤独な魚と化した。
山口小夜著 「ワンダフル ワールド」文庫本化決定します・・・。
1982年、まだ美しかった横浜―風変わりなおんぼろ塾で、あたしたちは出会った。ロケット花火で不良どもに戦いを挑み、路地裏を全力疾走で駆け抜ける!それぞれが悩みや秘密を抱えながらも、あの頃、世界は輝いていた。大人へと押しあげられてしまったすべての人へ捧げる、あなたも知っている“あの頃”の物語。
山口小夜著「青木学院物語」「ワンダフル ワールド」の文庫本・・・。
作者のブログです・・・出版したあとも精力的に書き進めています・・・一度覗いてみてはと・・・。
恵 香乙さん
山口小夜子さん
環境問題・環境保護を考えよう~このサイトについて~
別の角度から環境問題を・・・。
らくちんランプ
K.t1579の雑記帳さん
ちぎれ雲さん