歯周病に有効な投薬治療

年も押し迫ってくると、

「歯茎が腫れた～」

と来院される患者様が増える傾向にあります。

忙しさや寒さにより、身体の免疫機構に異常を起こし、今まで共存していた
細菌類が、急激に悪さを始めたようです。

先日週刊ゲンダイで、このような記事が出ました。



「手術が嫌なら、歯周病　飲み薬で治す」


ここまで断言できるほど、投薬により歯周病が完全に治癒するとは
私は思えません。

しかし、お薬による歯周病の治療は非常に効果が高いのは日々実感しています。


初診でこのように腫れあがった歯肉。
触ると膿が出てきます。当然痛みもあります。

この歯肉の中にある歯垢を位相差顕微鏡で細菌検査します。



スピロヘーター、アメーバー、カンジタ菌など多くの歯周病菌が観察できます。

このような細菌を確認した上で、投薬や歯周病菌に効くヒノキ入りの歯磨き剤を
処方します。

そして、歯茎の中を徹底的にきれいにお掃除してゆきます。



腫れもすっかりひき、きれいな歯茎に

「食事も出来ないし、口臭もしたが今はすっかりよくなり、毎日快適です」

そうおっしゃって下さいました。

闇雲にお薬を出すのではなく、位相差顕微鏡による細菌検査が
重要だと思います。

初期段階でこのような処置をしっかりすれば、手術はかなりの確立で回避できる
にではないでしょうか。


東京都文京区千駄木　ゆりの木歯科医院HP