『いつか読書する日』
30年間、互いに胸に秘めあった恋のお話。
『自分の気持ちを殺すのは、周りの人の気持ちも殺すのよ。』
夫の胸に秘めた気持ちに気づいた病の妻のセリフが、
印象的だった。
ただ想い続ける人が、毎朝届ける牛乳瓶の音を聞く男。
ただ想い続ける人の家に毎朝牛乳を届ける女。
それは、決まって毎朝6時5分。
それだけ。
ずっと、想い合っている事にさえ気づいていないの。
でも、方恋と言うものは、たったそれだけで、
なんとか精神を保つことが出来たりするものかも・・・。
などと思った。
坂道の美しい町並み。
打ち水をしたようなしっとりとした映像と
瓶に閉じ込めて深く深く湖の底に沈めた気持ちが
フッと動く瞬間に流れる音楽、
ベテランの俳優の表現力。
とても美しい映画だった。
その病床の妻のセリフで思い出したのが、
先日、友達が教えてくれた『勿忘草』の花の名前の由来。
『愛する彼女のために川縁の花を摘もうとし、
足を滑らせて急流に落ち、溺れる寸前に彼女に向かって
叫んだ言葉が、そのまま花の名前に。』
『僕のことを忘れないで』
ドイツ語で『Vergißmeinnicht』(フェルギス・マイン・ニヒト)
英語でも『forget-me-not』
なのだそうですよ。
でもね。それは残されたものにとって
辛い最期言葉だなって。
『僕のことなど忘れて。』
うーん。それも切ない。
『幸せになって。』
相手を想う気持ちに溢れた一言。
この病の妻の願いは、コレなんですな。
登場人物それぞれの立場で、
それぞれの気持ちで、
人の心は、尊いものだと改めて感じた。
この映画には、沢山のテーマが隠れていて
書き記したい事は、留まらないのだけれど、
この辺で。
30年間、互いに胸に秘めあった恋のお話。
『自分の気持ちを殺すのは、周りの人の気持ちも殺すのよ。』
夫の胸に秘めた気持ちに気づいた病の妻のセリフが、
印象的だった。
ただ想い続ける人が、毎朝届ける牛乳瓶の音を聞く男。
ただ想い続ける人の家に毎朝牛乳を届ける女。
それは、決まって毎朝6時5分。
それだけ。
ずっと、想い合っている事にさえ気づいていないの。
でも、方恋と言うものは、たったそれだけで、
なんとか精神を保つことが出来たりするものかも・・・。
などと思った。
坂道の美しい町並み。
打ち水をしたようなしっとりとした映像と
瓶に閉じ込めて深く深く湖の底に沈めた気持ちが
フッと動く瞬間に流れる音楽、
ベテランの俳優の表現力。
とても美しい映画だった。
その病床の妻のセリフで思い出したのが、
先日、友達が教えてくれた『勿忘草』の花の名前の由来。
『愛する彼女のために川縁の花を摘もうとし、
足を滑らせて急流に落ち、溺れる寸前に彼女に向かって
叫んだ言葉が、そのまま花の名前に。』
『僕のことを忘れないで』
ドイツ語で『Vergißmeinnicht』(フェルギス・マイン・ニヒト)
英語でも『forget-me-not』
なのだそうですよ。
でもね。それは残されたものにとって
辛い最期言葉だなって。
『僕のことなど忘れて。』
うーん。それも切ない。
『幸せになって。』
相手を想う気持ちに溢れた一言。
この病の妻の願いは、コレなんですな。
登場人物それぞれの立場で、
それぞれの気持ちで、
人の心は、尊いものだと改めて感じた。
この映画には、沢山のテーマが隠れていて
書き記したい事は、留まらないのだけれど、
この辺で。