乙女的日記*B

永遠の乙女を目指す日記。(B面)

カッコーの巣の上で。

2004-09-01 | お家でゴロゴロ映画館。
1976年。古い映画です。

強制労働を逃れる為に精神病院に入り込んだマクマーフィが
そこでの治療と偽り 逆に精神病に追い込む姿勢を目にして、
みんなに人間らしさとは自由とは伝え
友情も生まれていくお話です。

そんな革命を起こすマクマーフィを疎む病院側が
最期には脳にメスを入れて廃人にしてしまうのです。

解説によると
『ロボトミー手術』というヒトの前頭葉の部分にある
「人間らしさ」をつかさどる部分を破壊する手術で
精神分裂者などに当時施されていたと知って
大変ショックでした。
人間の尊厳を無視した恐ろしい手術です。

観終わって 何とも言えない気持。。。
天使が悪魔に殺されたという感じだなぁ。
悪魔の看護婦がですね
もう 憎くてたまらなくなり キーッっとなり
『トドメはおいらが!』と、劇中に入りそうになります。
思わず着物姿で、『ヤッチマイナ』と
叫んでしまいそうです。
(当時キルビルのCMでの『ヤッチマイナ』が 
 なんて言っているのか?
 友達の間で話題になりました。
 ちなみに私は『タチバナ』派でした。(誰だよ。))

あらら それました。

みんなを見捨てる事のできない優しいマクマーフィは
脱走のチャンスを使わずに
最終的に廃人にされてしまうのです。

ドヨーンとうなだれ 観なきゃ良かった・・・へコーンと、
一瞬思うのですが、
脱走を誓った仲間のインディアンが
彼を安楽死させ 魂をもって窓から
外へ出て行ってのラストで救われました。

(曙の『無理しちゃダメですよ。』のCMを思い出します。
 強くて優しい力持ちつながりで。)

しかしながら 途中のみんなで脱走して
海に釣りに行くシーンや最後のクリスマス会など
男の友情に胸を熱く 暖かい気持になれるお話でした。
男の友情っていいっす。

それと、マクマーフィが 『くり~むしちゅ~』の
有田にそっくりです。

                  カッコーの巣の上で

             ONE FLEW OVER THE CUCKOO`S NEST
                   (1975年/アメリカ)
                   監督:ミロス・フォアマン
                   出演:ジャック・ニコルソン