闘病中の兄が7月の半ばに亡くなりました。
義兄…主人の姉の連れ合いです。享年79歳でした。
体調不良の検査で、(S状結腸がん)が見つかり
開腹手術をしたのは、平成20年10月でした。
手術後に心配の腸閉塞はなく、退院すると
畑仕事に精をだしていました。
しかし、23年5月に再発し、再度手術を受けた時は
「参ったよ、やっぱり嫌な病気だね」と
弱気の兄でした。
再発予防の抗がん剤治療は副作用がきつくて
体力消耗が激しく、精気がなくなり 兄の体は
小さくなってしまいました。
そして
何度も入退院を繰り返し、病気と闘い
定期通院しながら自宅療養が出来るまでに
体力が回復しました。 (良かったぁ~)
ところが、又も具合が悪くなり
25年7月に手術をし、長い入院生活になったのです。
(人工肛門)になりました。
これが 「大変で厄介だ」と ぼやいていた兄でした。
(人工肛門の装着と始末)の指導を姉と一緒に
何度も受けて我が家に帰る事が出来ました。
平成26年の正月は笑顔で過ごし、子供達の家族が
集まり幸せの団らんだったと電話で話しました。
何て 無情なんでしょう
2月の下旬に
兄の体に「下血」があり、病院にUターンとなりました。
ショック、ガックリ。(どうして、気の毒)・・・
先生から応急的?の治療と処置などを説明され
ベッドの上の生活が始まりました。
長い闘病で苦しんだ兄が、家族に相談もなく主治医に
言った言葉は、
(もう、治療はやめて下さい。治らないんだから)
5月の9日の回診の時でした。
先生に呼び出されて病院に駆け付けた姉は
それを聞かされその場にへたり込んだようです。
兄の強い意志に家族は茫然自失だったそうです。
5月21日に転院した病院は「緩和ケア」のない所です。
心穏やかに一日が過ごせるようにと祈るばかりです。
そして、7月13日に家族に見守られ旅立ちました。
兄は、人生の最後の幕を自ら降ろしたのです。
病気の痛みや苦しさからやっと解放されました。
夏野菜を沢山頂きました。
「新鮮だから、体に良いよ、いっぱい食べて」
「元気になってね」…と
有り難うございます。うれしいで~す。